tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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椿の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編



【『結婚出来ない男・しない女…<つかつく>  12.』のエピローグ】


実は、つくしは、司の姉で在る 椿の突撃訪問に驚愕するしか無かったのだ。
と言うのも、司の姉で在る 椿の突撃訪問に寄り、道明寺総合病院内に波紋を撒き散らす結果と成って居たから…だったのだ。


そうじゃ無くても、司の其の後の行動に寄って、興味本位では有ったのだろうが、つくしは、自身の部下で在る 総合外科のドクター や ナース達から、色々と、訊かれる様に成って居たのだ。
勿論、此の時のつくし自身、『ノーコメント』…状態だった事は言うまでも無かったのだ。



そして、実は、司の姉で在る 椿は、『お騒がせ魔』と、云えたのだ。
そんな司の姉で在る 椿は、ナースステーションに顔を出せば、お騒がせ発言を連発して居たのだ。


「此方に、ドクターの牧野先生は、居らっしゃるかしら?
 私は、『道明寺椿』と、言って、『道明寺司』の姉で、将来の牧野先生の義姉に成る予定
 なの。
 私の可愛い妹に会いに来たのよ。」と…。


勿論、此の当時の司とつくしは、知り合ったばかりで、恋人でも無ければ、友達でも無かったのだ。


云わば…。
まだ、何も始まって居らず、寧ろ、つくしは、司の事を嫌がって居る位…だったのだ。


云う成れば…。
此の時の司の姉で在る 椿は、先走ったに過ぎ無かったのだ。
要するに、此の時の司の姉で在る 椿の行動は、気が早過ぎると言っても過言じゃ無い状況だと云えたのだ。


だからだったのだ。
司とつくしの関係に関して、憶測を呼ぶ結果と成る程…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の当時の司は、自身の姉で在る 椿の勝手な行動に、実は、怒り爆発…だったのだ。
其れ程、此の当時の司の姉で在る 椿の行動は、遣り過ぎて居たのだった。



そして、其の後の司の姉で在る 椿は、如何しても、つくしに会いたくて、道明寺総合病院に行脚の日々…だったのだ。


だが、何時(いつ)も、タイミングが悪く、手術中だったり、診察中だったり、回診中だったりと、其の後の司の姉で在る 椿は、つくしと会う事が出来なかったのだ。



そんな時だったのだ。
椿の事を良く知って居る道明寺総合病院の師長が、椿の行脚の噂話を聞いた事で、椿の前に現れる事にしたのだった。


だからだったのだ。
道明寺総合病院の師長は、椿を見掛けた事で、椿に声を掛けるのだった。


「椿お嬢様…此方で、何を為さってお出ででしょうか?」と…。


実は、道明寺総合病院の師長は、総合外科の看護主任に伝えて居たのだ。


「椿お嬢様が、総合外科のナースステーションに現れれば、此方に連絡する様に…。」と…。


だからだったのだろう。
椿が、総合外科のナースステーションに現れた事で、総合外科の看護主任は、師長に連絡して居たのだ。


何故なら…。
椿の行動を制止出来るのは、道明寺総合病院の中では、椿の事を良く知る師長以外に居ないと云えたのだ。


だからだったのだろう。
道明寺総合病院の師長が、椿の前に現れたという訳…だったのだ。



其処で、椿は、道明寺総合病院の師長に、訊き始めるのだった。


「あら、師長…ご無沙汰してましたわね。
 何年振りかしら?
 で…ね。
 師長に訊きたかったのよ。
 牧野先生…。
 いいえ、司の婚約者は、今、何方に居るのかしら?」と…。



実は、道明寺総合病院の師長は、あの部長会議に出席して居た一人…だったのだ。


だからだったのだ。
あの会議での司とつくしの出来事だけじゃ無く、司の其の後の行動も、全て、話しを聞いて知って居たのだ。
勿論、道明寺総合病院の師長が話しを聞いて居た相手は、理事長だった事は言うまでも無かったのだが…。


だからこそ…。
此の時の道明寺総合病院の師長は、椿に言えた言葉だったのだ。
勿論、<牧野先生=『司の婚約者』>という椿からのフレーズを、此の時の道明寺総合病院の師長自身、スルーして居た事は言うまでも無かったのだが…。


「牧野先生は、只今、手術中ですよ。
 ですから、後、何時間掛かるか分かりませんし…。
 椿お嬢様が、此方でお待ちに成っても、如何なモノかと思いますよ。」と…。


だが、此の時の椿は、既に、何回も、道明寺総合病院に行脚の日々だったのだ。


だからだったのだろう。
“今日こそは…。”と、云う思いで、此の日の椿は、道明寺総合病院に来て居たのだ。


だからこそ…。
此の日の椿は、待つ事位、苦に思って居なかったのだ。


という訳で、此の時の椿は、道明寺総合病院の師長に言えた言葉だったのだ。


「もう何回も、私は、牧野先生に会う為に、此処(道明寺総合病院)に来てるのよ。
 だから…ね。
 待つ事位、苦に思わないわよ。
 でも、私が待てる場所は有るのかしら?
 師長のお部屋じゃあ、ダメかしら?」と…。


だからだったのだ。
椿からの話しを聞いた此の時の道明寺総合病院の師長も、思って居たのだ。


“椿お嬢様が、此方(道明寺総合病院)で待つと仰るなら、間違い無く、そう為さるでしょ
 う。
 だけど、また、椿お嬢様が、お騒がせする様じゃあ、牧野先生にも、ご迷惑をお掛けする
 事に成るし…。
 椿お嬢様が待つと言うのなら、私の部屋で待って貰った方が良いわね。”と…。


だからだったのだ。
其の後の椿 と 道明寺総合病院の師長は、師長室に向かって居たのだった。



其れから、数時間が経った頃…。
漸く、つくしが執刀医として、担当した手術が終わったのだ。
そして、此の時のつくしは、道明寺総合病院の師長からの伝言通り、師長室に向かって居たという訳…だったのだ。



其処で、つくしは、初めて、司の姉で在る 椿に会ったのだった。


だからこそ…。
此の時のつくしの挨拶は、初めて椿に会う時の挨拶だったのだ。


「お初にお目に掛かります。
 牧野つくしと申します。
 宜しくお願い致します。」と…。


だからだったのだ。
此の時の道明寺総合病院の師長は、思って居たのだった。


“椿お嬢様は、今日、初めて、牧野先生とお会いしたという事かしら…⁉
 牧野先生とは、親しそうなお話し振りだったんだけど…。”と…。


勿論、此の時の道明寺総合病院の師長は、首を傾げて居た事は言うまでも無かったのだ。



そして、つくしから挨拶を受けた椿も、また、つくしと挨拶を交わすのだった。


「つくしちゃん…ね。
 私は、司の姉の道明寺椿と言うの。
 此れからは、私の事を、『お姉様』と呼んで頂戴ね。
 だって、つくしちゃんは、将来の私の妹…何だもの。
 此れからは、宜しくね。
 でも、既に、司が、お世話に成って居るそうね。
 つくしちゃん、司を選んでくれて、有難う!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、“はぁ~⤵。”と、溜息しか出て来なかったのだ。


だが、此の時の椿は、そんなつくしの溜息には、気が付いて居なかったのだ。


何故なら…。
既に、此の時の椿は、つくしの事を気に入って居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の椿は、綺麗な笑顔で、つくしの事を観て居たのだから…。



だからだったのだろう。
此の時の道明寺総合病院の師長は、つくしの事を労う様な気持ちで、つくしの事を思って居たのだった。


“牧野先生は、先程、長時間の手術が終わったばかりで、疲れて居る筈…。
 でも、椿お嬢様は、そんな状況の牧野先生に気が付いて居ない様だわ。
 牧野先生が、溜息を吐いたとしても、致し方無いわね。”と…。


だが、実は、此の時のつくしは、そんな椿の事を呆気に取られて居たのだ。


“副社長のお姉様は、人の話しを、一切、聞こうとし無いみたい。”と…。


そう思って居たつくしだったのだが、椿は、急に、話しし始めたのだった。
勿論、其れは、自身の弟で在る 司の事…だったのだ。


「つくしちゃん…司の事、如何思うかしら?
 司って…ね。
 性格には難が有るんだけど…顔だけは良いでしょ!
 だから…実は、司は、モテるのよ。
 でも、今迄に、司がお付き合いして居た女性は居ないの。
 つくしちゃんが、初めてなの。
 だから…ね。
 司の事を、誤解し無いで遣ってくれるかな?
 司の物心が付いた時には、既に、両親は、NYに在住して居て…ね。
 司を育てたのは、私と道明寺家の使用人頭だったの。
 だから、子供の頃の司は、素直で優しかったのに、親の愛情を受けずに育った司は、中等
 部に入った頃から、一変してしまったのよ。
 乱暴で、傲慢で、如何し様も無い男に成り下がってしまったの。
 でも…ね。
 ここ最近、司と会って気が付いたの。
 つくしちゃんとお付き合いする様に成って、子供の頃の素直で優しかった司の顔付きに、
 戻って居る事を…。
 だから…ね。
 司を見捨て無いで遣って欲しいの。
 此れからも、司の事を宜しくね、つくしちゃん…。」と…。


実は、此の時の椿は、つくしに伝えたい事だけ、一気に、話しして居たのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、呆然と、唯、そんな椿を観て居たし、つくし自身、相槌さえも打てない状況だったのだ。
否、此の時のつくしは、司の姉で在る 椿に返答の言葉さえ、言えなかったのだ。


何故なら…。
此の時の椿は、つくしに言いたい事だけ言えたら、“其れじゃあ…。”と、言ったまま、席を立ち、帰って行ったのだ。
そんな椿に、呆気に取られて居たつくしが、其処に居た事は、事実だったのだ。


だが、其の時のつくしは、本当は、困って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、ポツリと、呟いて居たのだ。


“副社長のお姉様は、勘違いを為さったまま、帰って行かれた。”と…。


そして、此の時の道明寺総合病院の師長も、また、つくしからのそんな呟きを聞いてしまった事で、困ってしまって居たのだ。


“椿お嬢様は、人の話しを聞かずに帰ってしまったわ。”と…。



そして、其の後、司に寄って、別荘に連れて行かれた時のつくしは、司の顔を観乍ら、思って居たのだった。


“もしかしたら、副社長のお姉様が仰って居たのは、此の事だったのかも知れない。”と…。


そして、其の後のつくしは、結局、司と付き合う事に成ったのだった。



fin

いい夫婦の日【もしも類とつくしが、兄妹だったら】…<つかつく>  番外編



11月22日…いい夫婦の日



<此の二次小説『いい夫婦の日【もしも類とつくしが、兄妹だったら】…<つかつく>  
 番外編』は、司とつくしが結婚した後のお話しに成ります。
 まだ、司とつくしとの間には、子供が授かって居ない設定で、綴って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



司とつくしが結婚した同じ年の11月22日…。
此の日は、語呂合わせで、『いい夫婦の日』とされて居るのだ。


そんな日が近付いて居た頃…。
司にフランスへの出張の話しが舞い込んで来たのだ。


丁度、其の頃…。
つくしの兄で在る 類 と つくしとは義姉妹に成る 静との間に産まれた自身の初めての甥っ子で在る 健に、つくし自身、「そろそろ、会いたいなぁ~。」と、司に言って居た頃の事だったのだ。


なので、司は、つくしに、訊き始めたのだった。


「あのなぁ~。
 俺に、フランス出張の話しが出てる。
 つくしは、健に会いたかったんだろ?
 お前も、俺と一緒に、フランスに行くか?」と…。


だからだったのだ。
つくしは、“行きたい!”と、いう気持ちが勝った為に、行く事にしたのだった。


なので、つくしは、秘書に伝えて、スケジュール調整をする様に頼み、フランス行きを捥ぎ取ったのだった。


そして、其の後、道明寺家のPJにて、フランスに渡仏した司とつくし…だったのだ。



其の後、フランスに到着した司とつくしは、今では、類の邸宅と成って居る フランス郊外に在る 花沢邸に向かったのだ。


実は、類と静は、静かな場所を求めて、パリ近郊に在る此の花沢邸に移り住んで居たのだった。



なので、司とつくしが花沢邸に到着した後の類は、完全に、司で、遊んで居たのだった。


「司は、此の後、(パリの)メープルホテルに向かうんだよね。
 つくしの事は、俺に任せて置いて!
 俺の妹だから…。」と…。


其れはまるで、嘗て、司が、つくしだけの記憶を失くして居た時に、類とつくしに言った言葉(『類の女』…か?)を、捩って(=文字って)居る様な話し振りだったのだ。


だからだったのだろう。
自身にそう言って来た類が、自分自身に何を言いたいのか分かるだけに、此の時の司は、類に反論の言葉さえ、出て来なかったのだ。


だからだったのだ。
其処で、司に変わって、つくしが、自身の兄で在る 類に言って除けるのだった。


「お兄様…もう、過去の事は良いでしょ!
 何時迄も、其の事で、司を弄らないで…。
 司も、此処(パリ近郊に在る 花沢邸)に泊まっても良いでしょ?」と…。


だからだったのかも知れない。
つくしから、司を庇う様な言葉を聞いてしまった此の時の類の心の中では、実は、不貞腐れて居たのだった。
類自身、顔には出して居なかったのだが…。


だからこそ…。
不機嫌な物言いで、了承の意を、自身の妹で在る つくしに伝えるのだった。


「仕方無いから、司も泊めて上げるよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の類の妻で在る 静 と 類の妹で在る つくしのそれぞれの心の中では、溜息しか出なかったのだ。


“はぁ~。”と…。



そして、其の日のつくしは、自身の兄で在る 類 と 自身の義姉妹に成る 静との間に産まれた自身の初めての甥っ子で在る 健と一緒に、遊ぶだけ遊んだ事で、満足したかの様に、其の後も、健と一緒に、ディナーを食して居たのだ。


だからだったのだ。
此の時の類は、そんな自身の妹で在る つくし と 自身の息子で在る 健の二人の姿を観て居て、満足そうに微笑んで居たのだ。



そして、其の日の夜…。
自身の兄で在る 類 と 自身の義姉妹に成る 静との間に産まれた自身の初めての甥っ子で在る 健が寝静まった後…。
つくしは、自身の兄で在る 類に、相談かの様に、訊き始めるのだった。


「お兄様、ちょっと、良いかな?」と…。


だからだったのだ。
“日本で、また、何か、問題でも有ったの?”と、不吉な事を想像し乍らも、“そんな事は無い
よね。”と、考え直し、此の時の類は、つくしに、返答するのだった。


「何…?」と…。


だからだったのだ。
つくしは、自身の兄で在る 類に話しし始めるのだった。


「うん、実は…ね。
 ずーっと、“お兄様に相談したいなぁ~。”って、考えて居た事が有るの。
 もう直ぐしたら、11月22日でしょ!
 日本では、語呂合わせで、11月22日は、『いい夫婦の日』って言うらしいの。
 パパとママって、何時迄も、仲が良いでしょ!
 私が、“羨ましいなぁ~。”と、思う位に…。
 だからさぁ~。
 兄妹で、何か、記念に残る様な物を贈らない?
 道明寺のお父様 と お母様にも、何か、記念に残る様な物を贈ろうと思って、椿お姉様
 と相談中なの。」と…。


実は、つくしからの話しを聞いて居た此の時の類の心の中では、思って居たのだった。


“「パパとママって、何時迄も、仲が良いでしょ!」…かぁ~。
 つくしは、何も知らないから…ね。
 そんな事が言えるんだろうね。”と…。



しかし、類がそんな事を思って居るとは知らない此の時の司は、其処で、類とつくし兄妹の会話に、割って入るかの様に、吠え始めるのだった。


「俺は、そんな話し、聞いてねぇぞ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、面倒臭そうに、司に言って除けるのだった。


「だから…さ。
 話しが何もかも決まったら、司にも話しするつもりで居たの。
 まだ、何も決まって無いから…ね。
 決まったら、司にも、ちゃんと伝えるから…ね。」と、司を宥めるかの様に…。


なので、此の時の司は、不貞腐れ乍らも、唯、一言、「ああ。」と、言って居たのだ。



だからだったのだ。
其処で、類は、自身の妹で在る つくしに、話しし始めるのだった。


「つくしは、過去の父さんと母さんが、如何言う状況だったのか?
 良く知らないから、そんな風に、言えると思うんだけどさぁ~。
 俺が、子供の頃の父さんと母さんは、俺の見えない様な所で、良く、喧嘩して居たよ。
 きっと、父さんにとっても、其れ成りの理由が有っての事だったんだろうけど…さ。
 俺にとっては、傍迷惑な話しだったよ。
 だからこそ…。
 子供の頃の俺は、内向的な性格だった訳だし…。
 言っとくけど…。
 つくしの責任にしてるつもりは無いよ。
 けど…さ。
 事実、つくしが、花沢家の娘だったという事が分かった頃から、父さんは、変わった訳だ
 し…さ。
 母さんも、優しく成ったかな?
 お互い、過去の事を、許し合えたんじゃ無いかな。
 だからこそ…。
 今の父さんと母さんに成れたと思うよ。
 つくしが言う様な父さんと母さんに…ね。」と…。


だからだったのかも知れない。
つくしは、何と言って良いのか?
分からない様な顔付きに成って居たのだ。


だからだったのだろう。
つくしの兄として、更に、類は、話しし始めるのだった。


「だから、言ったでしょ!
 つくしの責任じゃ無いって…。
 唯、今の父さんと母さんに成れたのは、つくしのお陰って話しだよ。
 つくしは、『人たらし』だから…さ。
 其れ迄、“冷たい女…。”と、言われて居た母さんを、母親にさせたんだから…さ。
 つくしは、凄いじゃん!
 でも…ね。
 本来の父さんと母さんは、唯、喧嘩して居るという感じじゃ無くて、誰からも、“本当の
 夫婦…何だろうか?”って、疑われる位に、冷え切って居たと思うよ。
 子供の頃の俺からすれば、そんな父さんと母さんを観る事が嫌だったし…ね。
 きっと、端から見れば、そんな俺は怯えて居た様に、見えてたんじゃ無いかな?
 だから、今の父さんと母さんなら、未だしも…。
 過去の父さんと母さんの事迄、良い様に言わない方が良いと思うよ。」と…。


其処で、つくしは、自身の思いを、自身の兄で在る 類に話しし始めるのだった。


「そうかも知れないけど…さ。
 過去のパパとママの仲が悪かったとする成らば…。
 其れは、私の実母が関わって居る話しでも有る訳だし…。
 だからこそ…。
 私にとっては、償いの意味も込めて、パパとママに、何か、記念に残る様な物を、兄妹で
 贈りたいと思って居る訳…よ。
 そんな過去が有ったとしても、其れでも、今のパパとママとの仲は、言い訳だし…さ。
 ねぇ~、お兄様…。
 兄妹でパパとママに、何か、贈ろうよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の類は、真剣な目付きで話しして来る自身の妹で在る つくしに、観念したかの様に、了承するのだった。


「そうだね。
 つくしがそう言うなら、そうし様‼」と、気が進まない類では有ったのだが…。



勿論、此の時の静は、自身の夫で在る 類の様子を端から観て居て、類が、如何言う心境で居るのかを、理解して居たのだ。


だからこそ…。
司とつくしが、日本に帰国した其の後の静は、類を諭して居たのだった。


「つくしちゃんと一緒に贈る事を決めたのなら…。
 そんな顔をして居ないで、喜んでさせてもらって…。」と…。


そんな静の説得も有り、類とつくし兄妹は、自身達の両親で在る 花沢物産 社長 花沢孝 と 花沢夫人で在る 花沢かすみに、記念に残る様な物を贈ったという訳…だったのだ。
勿論、11月22日の当日に…。



そして、其の中には、メッセージカードが入って居たのだった。
其のメッセージカードには、つくしの字で、メッセージが添えられて居たのだった。


【パパとママへ
 私のパパとママに成ってくれて有難う!
 お嫁に行っても、私は、何時迄も、パパとママの娘だから…ね。
 何時迄も、仲の良いパパとママで居てね!
                           つくし】と…。


そして、もう1枚のメッセージカードには、類の字で書かれて居たのだった。


【有難う!】の一言だけ…。


そして、其の下には、静の字で、メッセージが添えられて居たのだった。



そして、椿とつくしが相談し合った結果、椿と司姉弟の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓にも、記念に残る様な物を贈ったという訳…だったのだ。
勿論、NY日付の11月22日当日必着に成る様に贈ったのだった。


そして、其の中には、勿論、メッセージカードが入って居たのだった。
其のメッセージも、勿論、椿・司・つくしのそれぞれの字で書かれたメッセージカードが添えられて居たのだった。



という訳で、此の年の11月22日の『いい夫婦の日』には、つくしの念願だった両親への感謝を伝える事が出来たのだった。


だからこそ…。
此の時のつくしは、晴れやかな気持ちで居たという訳…だったのだ。



fin

司の其の後の行動【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  番外編⑤



【『恋人を作らない男・作ろうとしない女【結婚出来ない男・しない女…<つかつく>】  
 番外編』のエピローグ<恋人を作ろうとしない女>】


つくしは、司の行動に戸惑って居たのだ。
だが、司は、司で、つくしを自分自身のペースに巻き込む為に、必死だったのだ。


両者の思惑は、それぞれ、違って居たのだが…。
つくしは、徐々に、司のペースに巻き込まれ始めて居たのだ。


何故なら…。
其れが証拠に、つくし自身、徐々に、司からのそんな自分自身への想いを、何故か、嫌な気はし無く成って居たのだ。


“私は、如何しちゃったのだろうか?”と、思う程に…。



唯、此の時のつくしには、或る思いが有ったからこそ…。
直ぐには、司を受け入れる事が出来ずに居たのだ。


其れは、何故なら…。
過去のつくしが、自身の母親で在る 牧野千恵子からの思いに従わず、高校にしても、大学にしても、自身が選んだ所に通って居たという事に、端を発して居たのだった。


実は、つくしの父親で在る 牧野晴夫という男性(ひと)は、出世頭から外れた万年平社員…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子の思いは、全て、自身の娘で在る 頭の良いつくしの方に向かってしまったのだ。


云わば…。
牧野家の将来を、自身の娘で在る 頭の良いつくしに託したという訳…だったのだ。


所謂、此の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の娘で在る つくしを玉の輿に乗らせる為に、『英徳学園』に入学させ様として居たのだ。


だからだったのだ。
そんな自身の母親で在る 牧野千恵子の思いを知った此の当時のつくしは、誓って居たという訳…だったのだ。


“私は、一生、結婚すると言う事は、考えないで置こう。
 私の一生は、『ドクター』という仕事に、捧げて生きて行こう!
 もし、私が結婚するとする成らば…。
 其れは、間違い無く、相手は、一般庶民の方で、お金持ちでは無い。
 だとしたら…。
 ママの期待を裏切る事に成る。
 此れ迄も、私は、ママの期待を裏切って、ママの言い成りには成らなかったんだから…。
 だから、もし、結婚迄、ママの期待を裏切ってしまったら、きっと、ママは、二度と、私
 とは、口を利いてくれなく成る。
 だったら、一層の事、結婚し無い方が良い。”と…。


そして、此の当時のつくしは、更に、誓って居たのだ。


“今迄通り、家族4人、仲が良く、幸せを感じられたら、其れだけで、十分だよ。
 笑いの絶えない家族…何だから…。
 だから、此れからも、きっと、お金が無くても、幸せを感じられる筈…。
 だからこそ…。
 私は、結婚せずに、此れからも、牧野家を支え続ける。”と…。



なので、司から無理矢理に近い形で、司の部屋に連れて来られた此の時のつくしは、司に言える範囲内で、自分自身が誓った話しの内容を、司に話しし始めたのだった。


だからだったのだろう。
そんな話しを、つくしから聞いた此の時の司は、思って居たのだった。


“だったら、俺で良いんじゃねぇのか?
 何で、俺じゃあ、ダメ何だよ⁉
 何で、こいつは、一生、独身を貫くつもりに成ってんだよ⁉”と…。


だからこそ…。
此の時の司は、そんな風に、自身に言って来たつくしに対して、言えた言葉だったのだ。


「だったら…よ。
 俺で良いんじゃねぇのか?
 お前のお袋さんは、お前を玉の輿に乗らせ様としたんだろ?
 其れに、俺は、お前のお袋さんの希望するお金持ちだろ。
 違ぇか?」と…。



だが、此の時のつくしは、司のそんな想いとは裏腹に思って居たのだった。


“私にとっては、そんな思いで結婚する事は出来無いし、そんな不純な気持ちで結婚する事
 を望んで居ない。”と…。


だからこそ…。
此の時のつくしは、司に言って除けるのだった。


「副社長は、そう言って下さったとしても、其れは、私にとって、『愛の無い』結婚の様な
 モノですよね。
 将来的に、もし、私が結婚する事が有るとする成らば…。
 私は、『愛の有る』結婚がしたいんです。
 お互い、同じ立場で、同じ感性を持ち、同じ価値観の下、一緒に、生活したいんです。
 私は、元々、誰にも頼りたく無いんです。
 私のパートナーと成る方には、私とは、対等な立場で居て貰いたいんです。
 其れが、私の結婚観です。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の顔を顰め乍らも、つくしに言って除けるのだった。


「今のお前に俺への愛がねぇと言うのなら…俺には、お前への愛が有る。
 徐々にでも良い。
 俺の傍に居て、俺に気持ちを持って来てくれたら、其れだけで良い。
 其れでも、お前に、俺への愛がねぇと言うのなら…何れ、お前を解放して遣る。
 だから…よ。
 俺と付き合って視ねぇか?」と…。


其処で、此の時のつくしは、そう言って来た司に、訊き始めるのだった。


「えっ??
 “先ずは、お友達から…。”…じゃ無かったんですか?」と…。



だが、此の時の司にとっては、先に進ませる事の方が重要だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司には、つくしに言えた言葉だったのだ。


「ああ、確かに、別荘に居た時の俺は、そう言ったかも知れねぇ。
 其れは、“お前の気持ちを、俺に繋ぎ留めてぇ‼”と、いう思いが有っての事だ。
 けど…な。
 もう、俺のお前への気持ちは、“お前と付き合いてぇ‼”としか考えてねぇ。
 “俺の傍には、何時(いつ)も、お前が居て欲しい。”とも、思ってる。
 だから…な。
 俺と、付き合って欲しい。
 俺じゃダメか?」と…。


しかも、此の時の司の顔は、今にも泣きそうな顔付きに成って居たのだ。



だからだったのかも知れない。
そんな司の顔付きを観た此の時のつくしは、言ってしまったのだ。


「今の私は、副社長が、私を想って下さって居る気持ちよりも、10分の1程しか無いのかも
 知れません。
 其れでも、宜しいのでしょうか?」と…。


実は、『牧野つくし』という女性は、男性の悲し気な顔付きに弱い所が有るのだ。


云わば…。
『牧野つくし』という女性は、傷心し切って居る男性に弱いと言っても過言じゃ無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、言ってしまったのかも知れない。



だが、此の時の司は、そう言って来たつくしの顔を観乍らも、思って居たのだった。


“10分の1しか、俺への気持ちはねぇのかよ…。”と…。


だが、此の時の司は、思って居たのだ。


“もし、そんな牧野からの気持ちを蹴ってしまえば、牧野とは、二度と、付き合えなく成る
 かも知れねぇ。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司がそう思った事で、つくしからの言い分に、不本意乍らも、了承するしか無かったのだった。


だからこそ…。
此の時の司は、つくしに言えた言葉だったのだ。


「分かった。
 仕方ねぇから、お前の俺に対する想いが、俺に近付いて来る迄、待って遣るよ。
 けど…な。
 俺は、じれってぇのは、大嫌ぇ何だわ。
 だから…よ。
 如何しても、俺を受け入れられねぇと言うのなら、俺に言ってくれ‼
 必ず、お前を解放して遣る。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、司に返答するのだった。


「分かりました。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしの言った言葉の意図を、つくしに確認したのだ。
後で、つくしから、そんな風に言った覚えは無いと、言われない為にも…。


「と言う事は、牧野は、俺と付き合うという意味で、俺に返答して来たと思っても良いんだ
 よな?」と…。


なので、此の時のつくしは、自身にそう訊いて来た司に、頷いて魅せたのだ。
後々、後悔する事に成ると、此の時のつくしは思わずに…。



だからだったのだろう。
此の時の司は、更に、つくしに了承させるかの様に、言って除けるのだった。


「だったら…よ。
 お前の其の『副社長』という俺の呼び名は仕事上だけで、プライベートの時の俺の呼び名
 は下の名前で呼んでくれ‼
 俺も、下の名前でお前を呼ぶから…よ。
 良いな、つくし…。」と、まるで、『つくし』の名を強調するかの様に…。



だからだったのだ。
司からそう言われたつくしは、自身の顔を真っ赤にした状態のまま、頷くのだった。


何故なら…。
司も、つくしも、此れ迄、異性と付き合った事が無いのだ。


しかも、司とつくしの年齢は、既に、二人共、それぞれ、30代半ばの立派な大人だったのだ。
だが、此の時の司とつくしの二人は、こと恋愛に関して、全くの思春期状態だと云えたのだ。
と言う事は、『初心(うぶ)な二人』と言っても過言じゃ無い状況だったのだ。



だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、年齢に相応しく無いと言っても過言じゃ無い程に、顔を赤らめた状態のまま、頷いたという訳…だったのだ。
勿論、此の時の司も、つくしにつられる形で、顔を赤らめて居た事は言うまでも無かったのだが…。


そして、此の時の司は、序でかの様に、更に、そんな状況のつくしに、言って除けるのだった。


「で、つくしは、今日から俺の部屋な。
 俺とお前は、付き合うんだから…よ。
 一緒に、此処に住むのは、当然だろ?
 どうせ、お前は、此のマンションの住人…何だし…よ。」と…。


そう言われてしまえば、何も言えないつくしでは在ったのだが…。
驚愕顔に成ったつくしは、言葉も出て来ない程、驚愕して居たのだ。


だからこそ…。
何も言い出せないつくしが其処に居たという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
そんな状況のつくしを良い事に、此の時の司は、つくしからの了承の言葉を聞く迄も無く、自分勝手に、コトを進め様とするのだった。


「つくしからの返答の言葉がねぇという事は、つくしは了承したと思っても良いんだよな?
 じゃあ、決まりな。」と…。


という訳で、其の後のつくしは、司の部屋で、一緒に過ごす事に成ったという訳…だったのだ。
所謂、此の日から、司とつくしは、同棲を開始して居たのだ。



だからだったのだ。
此の時のつくしは、司と付き合う事にした事を、まだ、何も始まっても居ないのに、後悔し始めたという訳…だったのだ。


所謂、司の其の後の行動は、司の思い通りに、コトを動かす事だったのだ。



fin