tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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愛妻弁当【告白の日】…<つかつく>  番外編②





其の後のつくしは、毎日という訳では無いのだが、自分自身の分も含めて、3つのお弁当を作る羽目に成って居たのだった。


だからだったのだろう。
つくしが自分の分のお弁当を作ってくれる様に成ってからの司は、上機嫌…だったのだ。


だが、つくしは、そんな司を見て居て、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“(同棲してからの)司は、朝食も、夕食も、私が作った料理を食べて居る筈なのに…。
 如何して、司は、そんなにお弁当が嬉しいんだろうか?
 目新しい物は作って居ないつもり何だけど…なぁ~。”と…。


其れでも、此の時の司は、つくしが作ったお弁当と言うだけでテンションが高く、そんな日の司の執務は捗るのだった。



だからだったのだ。
そんな司を傍から見て居た西田は、つくしに願い出るのだった。


「牧野様にお願いが御座います。
 此れからも司様の為に、“もう辞める。”…等と仰らずに、牧野様お手製のお弁当を作って
 下さいませんか?
 実は、牧野様お手製のお弁当のお陰様で、司様の執務は捗るばかりで御座います。
 宜しくお願い致します。」と、懇願するかの様に…。


勿論、司の専属秘書で在る 西田からそんな話しを聞かされてしまった此の時のつくしにとってすれば、実は、“大変なので止めたいです。”と、考えて居た等と、とても言える状況では無く、“仕方が無いなぁ~。”と、西田に承知する事にしたのだった。


「執務上、如何しても、お弁当を作る事が難しい日は、勿論、本人にも伝えますが、事前
 に、西田さんにもお伝えしますね。
 ご迷惑をお掛けしますが、今後共、司の事を宜しくお願い致します。」と…。


そして、実の事を言うと、此の時のつくしは、自身の頭を下げ乍ら、そんな風に、西田に話しして居たのだった。


だからだったのだろう。
そんな風に、つくし自身の頭を下げ乍らも、西田に了承の意を伝えて来るつくしを見て居た此の時の西田は、実は、恐縮仕切り…だったのだ。


「牧野様…どうぞ、ご自身の頭をお上げ下さいませ。」と、懇願する程に…。



だからだったのかも知れない。
勿論、西田は、此の時のつくしとの会話について、また、其の時の状況についても併せて、自身の上司でも在り、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に報告して置くのだった。


其処で、西田からつくしとの会話についての話しを聞いた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司に対して、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“司には呆れるしか無いわね。
 思って居た寄りも、司が『つくしさんバカ』過ぎて、今後の道明寺HDが心配に成って来 
 たわ。”と…。


そして、其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、“はぁ~。”と、心の声かの如く、溜息を吐く(つく)のだった。



【愛妻弁当】


毎朝、つくしが朝食 と お弁当作りの為にキッチンに入ると、司自身も、つくしの後を追うかの如く、キッチンに入るのだった。


何故なら…。
司自身は、【其の日のお弁当が有る or 無いのか?】だけで、随分、状況が変わって来るのだ。
だからこそ、つくしに確認する為に、つくしの後を追う様にキッチンに入って居たのだった。


というのも、実は、【つくしお手製のお弁当が有る or 無いか?】で、其の日の司の執務を熟すテンションに違いが出るから…だったのだ。


実の事を言うと、司自身、其の日のつくしお手製のお弁当さえ有れば、司自身の執務を熟すスピードはMAXと成るのに対して、もしも、其の日のつくしお手製のお弁当が無ければ、司自身の執務を熟すスピードは遅く成るのだった。


云わば…。
もしも、其の日のつくしお手製のお弁当が無ければ、司は、朝からテンションが低く、遣る気が無く成る程…だったのだ。


勿論、つくしとて、お弁当を作りたく無いと言う訳では無かったのだが、“司の為では有るんだけど、寧ろ、司が西田さんを困まらせない為にもお弁当作りに精を出さなきゃ!”と、考える位…だったのだ。


其れ位、傍から見て居ても、【つくしお手製のお弁当が有る or 無いか?】だけで、司の顔の表情も違うし、態度も違って居る程…だったのだ。



そして、そんな或る日の事…。
何時(いつ)もの如く、司がつくしの後を追う様に、キッチンに入った時の事…だったのだ。


実は、つくしは、毎朝の朝食 と お弁当作りに時間が掛かる為に、或る程度の朝食 と お弁当作りの準備は夜の内に済ませて置く事が、ここ最近のつくしの日課に成って居たのだ。


だからだったのだろう。
司がつくしの後を追う様に、キッチンに入った時には或る程度の朝食 と お弁当作りの準備が整っていた位…だったのだ。



そんな日の事…だったのだ。
此の日の司がキッチンに入った時には、既に、つくしがお弁当箱におかずを詰めて居る所…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
つくしがお弁当箱に詰めて居るおかずをつくしの背後から見た時の司は、懐かしそうに、指を指し乍ら、つくしに訊き始めるのだった。


「其れって、もしかしなくても、あの『いそぎんちゃく(=イソギンチャク)』だよな⁉
 何か懐かしいな‼」と…。


其処で、此の時のつくしは、自身にそう訊いて来た司に対して、呆れ乍らも返答するのだった。


「あのねぇ…。
 『いそぎんちゃく(=イソギンチャク)』じゃ無いわよ‼
 此れは、『えのき茸のベーコン巻き』よ‼
 あの頃(英徳高校時代)と同じ間違いを言わないでくれるかな⁉
 結局、司は、あの頃(英徳高校時代)から全く進歩が無いんだから…。」と、揶揄うかの様に…。



だが、此の時の司は、既に、次のお弁当のおかずに興味が移って居たのだった。


「おぅ、今日も入ってんな‼
 黄色いのん!」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、更に、呆れ乍らも、そんな司に言って除けるのだった。


「はいはい。
 此れは、『黄色いのん』じゃ無くて、『卵焼き(=厚焼き玉子)』…ね!」と…。


だが、此の時のつくしは、そんな司に対して、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“あの頃(英徳高校時代)の『類』と同じ様な事を言わないでくれるかなぁ~。”と…。



実は、そんなつくしの独り言は、つくしの背後に居た司にも聞こえてしまった様で、此の時の司は、そんなつくしの独り言に拗ねた様に言い始めるのだった。


「朝から俺以外の男の話しを言うなよ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、其れはまるで、“聞かれてしまったモノは仕方が無い。”と、でも言いた気に誤魔化すかの如く、そんな風に拗ねて居る司に言い始めるのだった。


「さっき、司が言って居た『黄色いのん』ってフレーズは、あの頃(英徳高校時代)の
 『類』も、私に、良く『黄色いのん』って言って来ては私のお弁当の中の『卵焼き(=厚
 焼き玉子)』を取って居たのよね!
 で、あの頃(英徳高校の非常階段)の事を思い出したからこそ、ついつい、口から出ちゃ
 っただけ…だよ。」と…。


其れでも、此の時のつくしは誤魔化し切れて居なかったのか?
司から睨み付けられて居たのだった。



だが、其れでも、リムジンに乗車した後の司は、つくしお手製のお弁当が有ると言う事で、先程迄の拗ねた顔付きは、すっかり消えて、饒舌につくしに言って除けるのだった。


「なぁ~、つくし…。
 此のつくし手製の弁当は、『愛妻弁当』で良いんだよな?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしの顔付きは、“あんた、一体、何の事を言ってんの⁉”と、でも言いた気な顔付きに成る位に驚愕して居たのだった。


其処で、此の時のつくしは、漸く、我に返った事で溜息混じりに、そんな司に悪態を吐き(つき)始めるのだった。


「はぁ~
 私が作った此のお弁当が『愛妻弁当』な訳無いでしょ!」と…。


ところが、此の時の司は、自身にそんな風に言い返して来たつくしに対して、其れはまるで、『悪態』返しをするかの様に、言って除けるのだった。


「何で、此のつくし手製の弁当が『愛妻弁当』じゃねぇんだよ‼
 お前は俺以外の男にも、弁当を作って遣るつもりだったのかよ⁉」と…。


だからだったのだろう。
当然の事乍ら、つくし自身、司以外の男性に、自身お手製のお弁当を作って上げるつもり等毛頭無いのだ。


だからだったのかも知れない。
“何、其の言い草!”と、そんな司に対して怒りを露(あらわ)にした状況で、つくしは、更に、司に言って除けるのだった。
勿論、此の時のつくしは、そんな司に悪態を吐く(つく)かの如く…。


「あのねぇ~。
 そもそも、あんた と 私は同棲して婚約しただけで、まだ、結婚して居ないでしょ!
 其れに、言って置くけど、私は、まだ、あんたと入籍もして居ないのよなね⁉
 なのに、何で、私が作ったお弁当が『愛妻弁当』に成るのよ‼」と…。


其れでも、此の時点に於いての司にとってすれば、つくしが如何言って来よう共…。
つくしお手製のお弁当自体、つくしにも『愛妻弁当』と、言わしめたかったのだ。
だからこそ、此の時の司は、そんな風に自身に言って来たつくしに言い切るのだった。


「良いんだよ!
 俺 と つくしは、もう既に、同棲して婚約してる。
 っつー事は、俺 と つくしは、夫婦も同然…何だ‼
 だからこそ、此のつくし手製の弁当は、『愛妻弁当』で良いんだよ。
 此れからは、誰かに訊かれたら、俺自身、“此れは『愛妻弁当』‼”って、言うから…
 な。
 だからこそ、其のつもりで居ろよ、なぁ~、つくし‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、更に、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“そんな目茶苦茶…な。
 楓社長に怒られても、私は知らないから…ね。”と…。



だが、実は、既に、そんな噂を耳して居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司からのそんな言い分に対して呆れて居た事は事実…だったのだが、其れでも、窘める事をせず、一切、怒りもし無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、調子に乗ってしまったと言っても過言じゃ無い状況に成って居たのだった。


何故なら…。
お昼休憩の時間に成れば、つくしが居るで在ろう社長専属秘書室に出向いて迄…。
つくしと一緒に、つくしお手製のお弁当を食べ様とするのだった。
勿論、此の時点に於いてのつくしは、そんな司を窘め様とするのだった。


「良い司君…?
 今、司が遣ってる事は公私混同だよね⁉
 (道明寺HDの)社員に示しがつかなく成るから、今後はこう言う事は辞めて‼」と…。



其処で、自身の息子で在る 司にとってすれば、有り難いで在ろう話しが司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からつくしに為されたのだった。


「つくしさんにお願いが有るのよ。
 此の『つくしさんバカ』の息子と一日でも早く入籍して頂戴‼
 此れじゃあ…うち(道明寺HD)の社員に示しがつかないわ。」と…。



という訳で、結局の処、つくし自身が、“あの頃(英徳高校時代)の事は何だったんだろう。”と、思いたく成る位に、入籍の話しだけでは無く、結婚の話し迄、其の後、トントン拍子に、話しが進んで行く事と成るのだった。



PS.


実は、司 と つくしが住んで居るセレブ界では、其の後の司がつくしと入籍した事で、司 と つくしの結婚後、司は『愛妻家』として、世間で有名に成るのだった。



fin



〈此の二次小説『愛妻弁当【告白の日】…<つかつく>  番外編②』の中に出て来る文面
 の中で、勝手自ら、神尾葉子先生の漫画『花より男子』のシーンを描かせて頂きまし
 た。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に借用し、勝手に描かせて頂いて折ります事をお詫
 び申し上げます。
 また、関係者各位様に於かれましても、勝手に借用し、勝手に描かせて頂いて折ります事
 を、重ねて、お詫び申し上げます。〉

愛妻弁当【告白の日】…<つかつく>  番外編①




1月31日…愛妻の日
(日本愛妻家協会が英語の『I(アイ)』と『31(サイ)』に掛け、毎年『1月31日』を『愛
 妻の日』とする活動を行って(おこなって)居るそうです。)



〈此の二次小説『愛妻弁当【告白の日】…<つかつく>  番外編①』は、此方サイドの勝
 手な都合に寄り、『愛妻の日』で在る『1月31日』よりも、少し、遅れて投稿致して折り
 ます事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉



司は、念願が叶って、つくしと同棲を始めたのだ。
勿論、其の後の司 と つくしの二人は、婚約発表も済ませて居たのだが…。


実は、同棲を始めた当初の司 と つくしの二人は、良く揉めて居たのだ。


何故なら…。
其れには理由が有ったのだ。
其の理由とは…。



【プロローグ】


司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄ってヘッドハンティングされてNYに渡米して居た当初のつくしは、此れ迄と同様に、お弁当持参…だったのだ。


まだまだ、法務の仕事は手慣れな上に、先輩弁護士に就いて勉強中…だったつくしは、何時(いつ)、お昼休憩が取れるか分からない状態…だったので、お弁当持参する事が常…だったのだ。


云わば…。
つくし自身、つくしの仕事の活力と成るお昼ご飯が食べられないと言う可能性も在るのだ。


だからこそ、少しでも時間が有れば、何処ででも食べられる『お弁当』は重宝して居たのだ。


実の事を言うと、つくしの其の考えは、日本に居た頃から、全く変わって居なかったのだ。


そんな慣習は、勿論の事、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の秘書に成ってからも続いて居たのだった。



そんな或る日の事…。
NYに在る 道明寺HD内の秘書室に、普段は、滅多に、顔を出す事の無い司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、不意に、秘書室に顔を出したのだ。


しかも、其の日は何の前触れも無く、突然に遣って来たのだ。


実は、其の日のつくしは、NYに在る 道明寺HD内の秘書室にて、自身の手作りの『お弁当箱』を広げて、食事中…だったのだ。
勿論、お昼休憩中に…。



実は、秘書室に顔出した其の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの言い分はこう…だったのだ。


「つくしさんが淹れてくれたお茶を飲みたいんだけど…。
 淹れて下さるかしら?」と…。


だが、此の時のつくしの心の中では、こう思って居たのだった。


“態々、此方(秘書室)にお越し下さらなくても、内線が在るのに…。”と…。


だが、そう言われると嬉しい事は世の常で事実な話ので、此の時のつくしは、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に了承の意を伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。



だが、実は、其れだけでは話しが終わらなかったのだ。
此の時のつくしの上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、密かに、つくしが広げて居た『お弁当箱』の中身を見て居たと言う寄りも、チラッと、覗いて居たのだった。


其処で、つくしの上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、思わず、自分自身の心の声と共に言うべきでは無い筈の言葉を自身の部下で在る つくしに言ってしまうのだった。


「其のお弁当の中身…美味しそうね。」と…。



だからだったのかも知れない。
自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からそんな風に言われた此の時のつくしも、ついつい嬉しく成って、思わず、言ってしまうのだった。


「私の料理で宜しければ…。
 社長の分もお作りしてお持ちしましょうか?
 スケジュールに寄っては難しい日も有るとは思いますが…。」と…。


だからだったのだろう。
そんな自身の部下で在る つくしの優しさに甘えるかの如く、此の時のつくしの上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしにお願いするのだった。


「ええ、良いのかしら?
 嬉しいわ!」と…。



勿論の事、此れ迄の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と つくしの二人の間に在った関係性を考えた時、其の事実を知って居る誰もがきっと、“今の此の状況は、有り得ない。”と、考える事だろう。


だが、此の時点に於いてのつくしは、既に、そう言う蟠り(わだかまり)自体、つくしの頭 と 心の中では無く成って居たのだった。
だからこそ、此の時のつくしは、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に言えた言葉…だったのだ。


「はい、大丈夫ですよ。
 一つ作るのも、二つ作るのも、手間は変わりませんから…。」と、嫌みでは無く…。



だが、此の時のつくしの上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな風に自身に言って来たつくしに対して、苦笑い状態…だったのだ。
だからこそ、此の時のつくしの上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんなつくしに対して思えた言葉…だったのだろう。


“此の私(わたくし)に、そんな風に言えるのは、後にも先にも、やっぱり、つくしさんだ
 け…ね。”と…。



だからだったのだ。
其の後のつくしは、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の分もお弁当を作り、持参する様に成ったのだった。



【同棲を始めた頃の司 と つくしの二人】


だが、其の後、司がNYに渡米して来た事で同棲を始めた司 と つくし…。
当然の事乍ら、キッチンで二人分のお弁当を作って居るつくしを見た司は、“つくしが自分の分のお弁当も作ってくれて居る。”と、勘違いを起こした事で、結果的に揉めて居たという訳…だったのだ。
だからこそ、此の時の司は、つくしに言えた言葉…だったのだ。


「俺の分も作ってくれてるのか?」と、ニコニコ顔で…。



ところが、つくし自身、自身の上司で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から頼まれた事で、二人分のお弁当を作って居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、そんな司に言って除けるのだった。


「えっ??
 司もお弁当…要るの?」と…。


実は、此の時のつくしは、密かに、悩んで居たのだった。


“西田室長から、何も聞いて居ないし、如何し様かなぁ~⁉”と…。



だが、其処で、つくしの心の声を、しっかりと聞いて居た此の時の司の顔付きは、其れでも、つくしからそんな風に言い返されてしまった事で歪んで居たのだった。
其れはまるで、般若の様…だったのだ。


云わば…。
此の時の司は、そんなつくしに対して、怒って居たのだった。
だからこそ、此の時の司は、そんなつくしに対して言えた言葉…だったのだろう。


「はぁ~??
 俺の分じゃ無ければ、お前は、一体、誰の分を作ってんだぁ~??
 其れと、俺の弁当を作るのに、一々、西田に訊くんじゃねぇ‼」と…。



だからだったのだ。
此の時のつくし自身、“やっちゃった!”と、自身の口を塞ぎ乍らも、言い訳では無いのだが、司の顔を見る事が出来無いまま、司に話しし始めるのだった。


「えっ??
 此れは、楓社長のお弁当だよ!
 朝から変な想像し無いでよね!」と…。


其処で、此の時の司の顔付きは、更に、苛立ちを隠せない程に成って居たのだった。
だからこそ、此の時の司は、そんな吞気そうなつくしに言えた言葉…だったのだろう。


「はぁ~??
 何で俺の分じゃ無くて、ババアの分を作って遣ってんだよ⁉
 ババアの分を作る寄り、旦那の分を作るのが普通だろ?」と…。


だが、此の時のつくしは、そんな風に司から言われたとしても、“約束は約束でしょ!”と、思えた事で、そんな司に言い返すのだった。


「あのねぇ~。
 私は楓社長と約束してるの。
 スケジュール上、止むを得ない日も有るかも知れないけど…。
 “作れる日は出来るだけ、持参する様にしますね。
  ですが、勿論、味は保証出来ませんけど…。”って…。
 で、訊きたいんだけど、一体、『旦那の分』って、あんたは、何を言ってるのよ⁉
 私達は、まだ、婚約して居るだけで、結婚して居ないでしょ!
 変な言い方はし無いでよ!」と…。


だからだったのかも知れない。
当然の事乍ら、同棲して居ると言う事も有り、司にとっては、“既に、俺等は結婚してるも当然だろうよ‼”と、考えて居た事から、更に、つくしに言い返すのだった。


「あのなぁ~。
 俺等は同棲してるんだ!
 まだ、籍は入れてねぇだけで、既に、俺は、お前の旦那!
 俺の弁当作らねぇで、何で、ババアの弁当作ってんだよ‼
 もう少し、旦那を大切にしろよ‼」と…。


だからだったのだ。
其処迄、司から言われてしまった此の時のつくしは、売り言葉に買い言葉では無いのだが、自棄糞気味に、司に言って除けるのだった。


「分かったわよ。
 作れば良いんでしょ、作れば…!」と…。


だからこそ、此の時の司は、“つくしの気が変わらねぇ内に返答して置こう!”と、つくしに了承の意を伝えるのだった。


「ああ、作ってくれ‼」と…。



と言う訳で、つくしは、毎日という訳では無いのだが、自分自身の分も含めて、3つのお弁当を作る羽目に成ったという訳…だったのだ。



PS.


実の事を言うと、アメリカ人スタッフにとっては、そんな『お弁当箱』という物自体、珍しいのか?
つくしは、『お弁当箱』の中に入っている『おかず』についても、物珍しそうに色々と訊かれて居たのだった。

Once again~再び~  33.





1月31日…司君のBirthday



〈此の二次小説『Once again~再び~  33.』は、此方サイドの勝手な都合に寄り、『司
 君のBirthday』で在る『1月31日』よりも、少し、遅れての投稿と成って折ります事をお
 詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉



〈つかつく〉


【司 と つくしの結婚式】


実は、入籍は、『つくしのBirthday』で在る『12月28日』に済ませて居たのだが、結婚式は、まだ、執り行われて居なかったのだ。


其処で、司は、思い至った事が有り、自身の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓に直談判するのだった。


「入籍はつくしの誕生日に済ませた。
 だからこそ、俺 と つくしの結婚式は、俺の誕生日で在る『1月31日』にし様と思う。
 了承してくれねぇか?」と…。


勿論、そんな話しを自身達の息子で在る 司の口から聞かされた此の時点に於いての司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓にとってすれば、『無謀』と言っても過言じゃ無い状況と言えたのだ。


其れ故に、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓からして視れば、そう易々と、自身達の息子で在る 司の意見に賛成出来無い状態…だったのだ。


何故なら…。
実の事を言うと、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓が自身達の息子で在る 司からそんな話しを聞いた時期は、其の年の新年早々の事…だったのだ。


だからこそ、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓が自身達の息子で在る 司からそんな話しを聞いた時点で、もしも、躊躇して居たとしても、何等不思議な話でも無かったのだ。


勿論、此の時点に於いての司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身達の息子で在る 司に問うて視たのだった。
口を開いたのは、やっぱりの司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保…だったのだが…。


「来年のお前の誕生日では無く、“今年の…。”と、言う事か?」と…。



実は、此の時の司の頭の中では、“そう訊いて来るだろう。”と、予測して居たのだ。
だからこそ、此の時の司からの返答の言葉は決まって居たと言えるのだった。


「ああ、勿論、“来年の…。”と、言う話じゃねぇよ!
 今年の『俺の誕生日』っつー意味だ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身達の息子で在る 司からのそんな話し振りに驚愕するしか無かったのだった。



だが、司の両親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身達の息子で在る『司』という男は、自分自身の言い分を通す為に言い出したら、一歩も引こうとし無い事を知って居るので、“仕方が無いだろう。”と、了承する事にしたのだった。


「承知した。」と…。


だからだったのだろう。
『道明寺家』の威厳を賭けてでも、急ピッチで、『司 と つくしの結婚式』を執り行う事と成ったのだ。
そして、式場は、勿論の『東京メープル』と言う事と成ったのだった。



だが、そんな話しを聞いたつくしは、勿論、驚愕顔に成って居たのだ。


何故なら…。
此の時のつくしは、独り思うのだった。


“入籍は済ませたのだから、何もそんなに慌てて、今年の司の誕生日に挙げなくても良いの
 に…。”と…。


というのも、司との入籍を済ませた後のつくしは、“本当に、私達の結婚式は挙げられるのだろうか?”と、不安に思って居た経緯が有った事から、司からの話しを聞いて、結婚式が執り行われる事を知り、実は、嬉しく思い、ホッとして居たのだった。


だが、実の事を言うと、密かに、そんな風に思って居たつくし…だったとしても、“もし、私達の結婚式を挙げられたとしても、早くても来年の司の誕生日だろう。”と、考えて居たのだった。



実は、つくしは、司と一緒に入籍を済ませた後に、リムジンに乗車して直ぐ、司から聞いて居た事が有ったのだ。


「入籍については『つくしのBirthday』で仕方ねぇが、結婚式は俺の誕生日に執り行うつも
 りだから、どんな式にしてぇか、つくしも考えて置けよ!
 つくしにも『夢』っつーモンが有んだろ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時点に於いてのつくしは、“入籍は済ませたのだから、何もそんなに慌てて、今年の司の誕生日に挙げなくても良いのに…。”と、独り思って居たのかも知れない。


実は、何故、つくしが独りそう思って居たのか?
其れは、司がそんな風に言ってしまったせいで、東京メープル内では、急ピッチで、『司 と つくしの結婚式』の準備が為されて居たのだった。



そして、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からそんな話しを聞いた此の時点に於いての椿は、自身の義妹と成った つくしの誕生日で在る『12月28日』に、司 と つくしが入籍した事を知り乍らも、新年早々、日本に帰国出来無かった事も有り、慌てて、日本に帰国して帰って来たのだ。


というのも、何故、司の姉で在る 椿が、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からそんな話しを聞いたからと言って、慌てて、日本に帰国して帰って来たのかというと…実は、其れには理由(わけ)が有ったのだ。


実の事を言うと、此れ迄、椿には、ずーっと、自身の心の中に秘めた意志が有ったのだ。
其れは、つくしを自分自身の妹にする事…だったのだ。


其の此れ迄、椿自身、ずーっと、自身の心の中に秘めた意志が、漸く、実る時が来たのだ。
其れこそ、此の時点に於いての椿にとってすれば、じっとして居られない状況…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時点に於いての椿は、慌てて、日本に帰国して帰って来たという訳…だったのだ。



其れに、実は、将来、司が結婚した事に寄り、自身の義妹が出来た際、椿には遣りたい事が有ったのだ。


其れは、何かと言えば…。
自身の義妹が出来た際に、ウェディングドレス と カクテルドレス(=カラードレス)を一緒に選びに行くと言う事…だったのだ。


実の事を言えば、自身の義妹と成ったのが『つくし』だというの成らば、申し分無い話で、自身のそんな『夢』は、既に、願ったり叶ったりと言う訳で、叶ったも当然と言えたのだ。
勿論、此の時点に於いて迄は…。


何故なら…。
其れを阻止し様とする者が現れたのだ。
其れは、当然の事乍ら、自身の弟で在る『司』…だったのだ。



というのも、司自身、つくしと入籍を済ませた時点で、東京メープル内に在る ブライダルサロンのスタッフに、密かに、自身が伝えたデザインを元に、つくしのウェディングドレス と カクテルドレス(=カラードレス)を、急ピッチで、作らせるつもりで居たのだ。
だからこそ、此の年の仕事始めから、密かに、其のプロジェクトは遂行されて居たのだった。


なのに…だ。
其れに、待ったを掛けて来る人物が現れたのだ。
其れが自身の姉で在る『椿』…だったのだ。


「だったら、私 と 司がそれぞれ仕立てたウェディングドレス と カクテルドレス(=
 カラードレス)をつくしちゃんに選んでもらうというのは如何(いかが)かしら?」と…。


実は、此の時の司の姉で在る 椿からの自身の弟で在る 司へのそんな態度は、其れはまるで、挑戦的な位…だったのだ。



勿論、自身の姉で在る 椿からそんな風に挑発的な態度を取られてしまった此の時の司にとってすれば、“つくしの夫で在る此の俺が負ける訳がねぇ‼”と、思って居る程…だったのだ。


だからだったのだろう。
もしも、そんな自身の姉で在る 椿に返答出来る言葉が在るとする成らば、返答の言葉はこう言うしか無かったのだった。


「ああ、望む処だ‼」と…。



だが、此の時点に於いての司は、そんな風に思い、尚且つ、自身の姉で在る 椿にそう返答したにも関わらず、密かに、敗北感で一杯…だったのだ。


何故なら…。
司自身、気が付いて居なかったのだが、自分自身同様に、自身の姉で在る 椿という人物は、当然の事乍ら、言い出したら誰の意見も聞かない所が有ったのだ。


其れ故に、此の時点に於いての司にとっては、そんな自身の姉で在る 椿に対して、敗北感で一杯…だったという訳…だったのだ。



だからだったのだろう。
此の時のつくしは、折り合いを付けるという訳では無かったのだが、自身の義姉と成った 椿 と 自身の夫と成った 司との間(あいだ)を取ったかの如く、自身の言い分をそんな二人に伝えるのだった。


「挙式で着用するウェディングドレスは椿お姉様にデザインして頂いたウェディングドレス
 で、披露宴で着用するカクテルドレス(=カラードレス)は司のでお願い出来ますか?」と…。



そして、其の後、此の時のつくしは、司にだけ、【何故、そう言う風に選んだのか?】と言う理由(わけ)を話しして置くのだった。


何故なら…。
此の時のつくしは、“司が後で不貞腐れても厄介だわ!”と、認識して居たからこそ、自身の夫と成った 司にだけ話しして置いたという訳…だったのだ。


「挙式は、私の希望で両家の親族 と F3&T3 と タマさん と 西田さんだけが出席
 してもらえる事に成ったでしょ!
 でも、披露宴はそういう訳にはいかないわよね⁉
 だから…よ。
 司がデザインしてくれたカクテルドレス(=カラードレス)だったら、披露宴後に、“司
 がデザインしてくれたドレスです!”って、言えるでしょ!
 だからこそ、“ウェディングドレスは椿お姉様がデザインして下さったドレスで…。”
 “カクテルドレス(=カラードレス)は司がデザインしてくれたドレスで…。”って、お願
 いしたの。
 駄目だったかな⁉」と…。



だからだったのかも知れない。
つくしからそんな風に上目遣いで言われてしまった此の時の司は、“駄目だろうよ‼”と、自身の心の中で思うも、結局の処、そう言えない事で、つくしに了承するしか無かったのだった。


「ああ、分かった。
 そう言う事なら仕方ねぇから妥協するわ。」と…。


そして、其の後、ウェディングドレス と カクテルドレス(=カラードレス)のデザインが決まり、それぞれのドレスのお仕立ても、結婚式の日で在る 司のBirthdayの『1月31日』に何とか間に合い、実は、つくし自身、ホッとして居たのだった。



だが、すっかり、ウェディングブーケの事を忘れてしまって居た此の時点に於いてのつくしは、“如何し様…。”と、当日に成って悩んで居たのだった。
ところが、実は、其れも、難無く、クリアされて居たのだった。


何故なら…。
実は、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が自身の娘と息子で在る 椿 と 司姉弟のそれぞれのデザイン画を見て、ウェディングドレス用ブーケ と カクテルドレス(=カラードレス)用ブーケを、事前に用意して居たのだった。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、ブーケを見て、ホッとして居たと同時に、自身の姑と成った 道明寺HD 社長 道明寺楓から言われてしまって居たのだった。


「何事も、抜かり無く行いなさい!」と…。


本来は、“ブーケだけは、私(わたくし)が用意して上げなければ…。”と、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓がそう考えて居たにも関わらず…だ。



と言う訳で、滞り無く、恙無く(つつがなく)、其の後の司 と つくしの結婚式は執り行われたという訳…だったのだ。



PS.


実は、司の姉で在る 椿が日本に帰国して帰って来た際、司 と つくしの娘で在る 柚は洗礼を受けて居たのだった。


「柚…!」と、声を掛けられ乍ら…。


其れは、実は、言う迄も無いのだが…。
此の時の柚は、初めて会った自身の伯母で在る 椿からのそんな声掛けと共に、ギュウと、抱き締められて居たのだった。



勿論、つくしも、当然の事乍ら、柚同様に、「つくしちゃん…!」と、声を掛けられ乍ら、ギュウと、抱き締められて居た事は言う迄も無かったのだが、ご無沙汰だったので、つくし自身、すっかり忘れて居ただけで、瞬時に、身の危険を感じ自身の身体に力を入れて居た事で、其れ程の苦しさは無かったのだ。


云わば…。
此の時点に於いてのつくしは、自身の義姉と成った 椿のそんな行動は、自身の仲間の一人で在る 滋と同じだった事を思い出したお陰で、少しの難だけで回避する事が出来て居たのだった。


ところが、柚にとっては、自身の伯母で在る 椿からの初めての洗礼故…。
回避する事が出来ず、「くるしい(苦しい)ぃ~よ!」と、言い乍ら、自身の伯母で在る 椿からのそんな洗礼を受けるしか無かったのだった。



だからだったのかも知れない。
そんな自身の娘で在る 柚の様子を傍で見て居た此の時のつくしは、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“柚に伝えて置く事を、すっかり忘れてたわ。”と…。


だからだったのだろう。
其の後のつくしは、そんな洗礼を受けた柚に伝えて置くのだった。


「椿伯母様も、しぃちゃん(滋の呼び名)と同じなのよ。」と…。


実は、此の時点に於いての司 と つくしの娘で在る 柚にとってすれば、自身の母親で在る つくしからの其の言葉だけで理解出来て居たという訳…だったのだ。