tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  103.




<此の二次小説『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  103.』は、一部の文面の
 中に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  102.』のエピローグ
 <道明寺邸での椿 と つくし と タマの其の後の様子>】


司が運転する司の愛車に乗車して居た時のつくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の事を、あんな風に、司に言って居たにも関わらず、道明寺邸にて、椿 と タマと久し振りに逢った事で、すっかり、そんな時の事を忘れて、道明寺邸に溶け込んで居たのだった。


そして、其の後のつくしは、自身の恋人で在り、婚約者でも在る筈の司の事を、すっかり、忘れたかの様に其方退け(そっちのけ)状態にして置いて迄、椿 と タマと共にリビングルームに入って行くのだった。


だからだったのだろう。
つくしから、すっかり、其方退け(そっちのけ)状態にされてしまった司は、仕方無く、椿 と つくし と タマの後を追って、一人、リビングルームに入って行くのだった。


そして、其の時の司は、リビングルームの一人掛けのソファに座った状態で、長い足を組んで、唯、つくしだけを見詰めたまま…だったのだ。
勿論、其の時の司の右手には、コーヒーカップが持たれたまま…だったのだが…。


実は、リビングルームに入った後の椿 と つくし と タマは、三人掛けのソファに向かい合わせで座り(椿の隣にはつくしが座り、其の向かいにはタマが座ったのだった。)、【此れ迄のつくしが、如何、過ごして来たのか?】と、言う事について、つくしは、椿 と タマに話しして居たのだ。



【其の時のつくしが、椿 と タマに話しして居た内容とは…。


 *記憶を失くす寸前のつくしの身に起きた出来事について


  何故、つくしがそんな話しをし始めたのか?
  実は、F3&滋&桜子が開いて居た司の退院祝いの場に、流れでつくしが居た事を、タマ
  が知って居たから…だったのだ。


  勿論、此の時点に於いてのつくしの頭の中には、まだ、『車』という乗り物に対して、
  トラウマが有った事は、事実…だったのだ。


  だが、大河原家所縁(ゆかり)のお寺に建てられた牧野家の墓前に、お墓参りを済ませ
  た事で、此の時点に於いてのつくしは、つくしの実父 と 実母で在る 牧野晴夫 と 
  牧野千恵子、そして、つくしの実弟で在る 進から許された様な気がして居たのだ。


  勿論、許されたか如何かは、本人達で在る つくしの実父 と 実母で在る 牧野晴夫 
  と 牧野千恵子、そして、つくしの実弟で在る 進に訊いて視ない事には分からないの
  だ。


  だが、其れでも、つくし自身、何故か、つくしの実父 と 実母で在る 牧野晴夫 と 
  牧野千恵子、そして、つくしの実弟で在る 進から許された様な気がして居たのだっ
  た。


  だからだったのだ。
  お墓参りを済ませた後のつくしは、『車』という乗り物に対して、『トラウマ』が解消
  されつつ在ったのだ。


  云わば…。
  此の時のつくしにとっては、お墓参りを済ませた事で、気分的に楽に成って居たのだ。


  だからだったのかも知れない。
  此の時のつくしは、自身の実弟で在る 進への懺悔のつもりで、其の時の事を、椿 と 
  タマに話せたので在ろう。
  勿論、傍に居た司も、つくしからのそんな話しを、しっかり、聞いて居たのだが…。


  *『大河原つくし』と成った大河原家での暮らしについて


  実は、タマは、大河原家の使用人頭で在る ばあやから、大河原家でのつくしの生活振
  りを聞いて知って居たのだ。


  だからこそ…。
  タマは、大河原家の使用人頭で在る ばあやから聞いた大河原家でのつくしの生活振
  りについての話しを、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司の姉で在
  る 椿に報告して居たのだ。


  だからだったのだろう。
  或る程度の大河原家でのつくしの生活振りについて、話しを聞いて居たタマだけでは無
  く、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓 と 司の姉で在る 椿も知って居
  たという訳…だったのだ。


  だが、其れでも、つくしから話しを聞いて居た椿 と タマは、相槌を打ち乍らも、
  唯、つくしからのそんな話しを聞いて居たのだった。
  
  勿論、つくしからのそんな話しを聞いて居た椿 と タマは、終始、笑顔…だった事は
  言うまでも無かったのだった。】



そして、其の後の椿 と つくし と タマは、お互い、約束し合うのだった。


其れは、記憶が全て戻ったつくしは、未だ、英徳高校時代のつくしと、相変わらず、変わって居ない事を悟った椿 と タマからの願いでも有ったのだ。


【此れ迄と同様に、つくしは、椿 と タマと接する事】
此れが、椿 と タマからつくしへの願い事…だったのだ。


例え、英徳高校時代のつくし と 現在のつくしが呼ぶ 椿 と タマへの呼び名が変わったとしても、「接し方を変えない。」と、言う事を、つくしは、椿 と タマから約束させられて居たのだった。


何故なら…。
其れは、一般家庭出身で在り乍らも、英徳高校時代の『牧野つくし』が司の恋人だったからこそ、つくしは、椿の事を「お姉さん」と、呼んで居たのだ。


そして、ひょんな事から、英徳高校時代のつくしが道明寺家の使用人としてバイトして居た事で、タマの事を「タマ先輩」と、呼んで居たに過ぎ無かったのだ。


でも、現在のつくしは、大河原家の娘で在り、更に、司の恋人だけでは無く、司の婚約者なのだ。


だからこそ…。
現在のつくしは、椿の事を「お姉様」と、呼び、タマの事を「タマさん」と、呼ぶ事に成ったという訳…だったのだ。



勿論、椿 と つくし と タマとの関係性は、表面的には変わったかも知れないのだが、唯、呼び名は違えど、椿 と つくし と タマとの間の関係性は、何等、一切、全く、変わって居なかったのだ。


実は、椿 と タマは、其の事を、つくしに伝えたかったのだ。
唯、世間的に、呼び名が変わっただけだと…。


勿論、其れは、つくしの人間性を知って居る椿 と タマだからこそ、つくしに言えた話し…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、そう言ってくれた椿 と タマに感謝し乍らも、椿 と タマからの申し出に応じる形と成って居たのだった。



【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  102.』のエピローグ
 <道明寺家の使用人頭で在る タマから話しを聞いた或る人物とは…。>】


道明寺家の使用人頭で在る タマから話しを聞いた或る人物とは…。
そうなのだった。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の事…だったのだ。


実は、此れ迄の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしの記憶が戻った時に、【自分自身は、記憶が戻ったつくしさんに対して、何をすべきか?】と、言う事を、常に、念頭に置いて居たのだった。


云わば…。
自分自身の過去の過ちについて、常日頃から、考えて居たという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
道明寺家の使用人頭で在る タマからそんな話しを聞いた此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、現在のつくしと逢う為に、日本に帰国する事を決意したという訳…だったのだ。


実は、そう決意した其の後の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、日本に帰国する前に、司に連絡を入れるのだった。


何故なら…。
つくしと逢える様に、自身の息子で在る 司にセッティングを任せる為…だったのだ。


「私(わたくし)は、タマから(世田谷の道明寺)邸での事を聞きました。
 椿 と タマは、既に、つくしさんとお逢いしたのよね。
 私(わたくし)も、つくしさんとお逢いして、あなた方の英徳高校時代の頃の事を謝りた
 いのよ。
 つくしさんと逢える様に、セッティングして貰えないかしら?」と…。



勿論、自身の母親からそんな話しを聞いた時の司は、驚愕するしか無かったのだった。


何故なら…。
自身の母親からそんな話しを聞いた此の時の司は、そんな話しを聞いて直ぐ、思って居たから…だったのだ。


“まさか、ババア自ら、そんな事を言って来るとは…思いもし無かったわ。”と…。


だからこそ…。
此の時の司は、そんな自身の母親に対して、驚愕して居たという訳…だったのだ。


だが、此の時の司は、考え直して居たのだ。


“そうだよな。
 つくしは、俺の婚約者…何だ。
 何時(いつ)迄も、ババアと逢わねぇ訳にはいかねぇだろうな。
 其れに、ババアの今を、例え、俺からつくしに言って置いたとしても、つくし自身、信じ
 ちゃあ居ねぇだろうし…な。
 何れ、ババアと逢わねぇといけねぇなら、其れは、今なのかも知れねぇなぁ~。”と…。


だからだったのだろう。
自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓への此の時の司からの返答の言葉は、こうだったのだ。


「分かった。
 取り敢えずは、つくしに訊いて視るが、余り(あんまり)、期待するなよ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、そんな風に、自身に言って来た自身の息子で在る 司に訊いて視るのだった。


「其れは、つくしさんが私(わたくし)に、“逢いたくない。”と、仰って居るという事かし
 ら?」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からのそんな話し振りを聞いて居て呆れるの様な顔付きをし乍らも、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に言って置くのだった。


「あのなぁ~。
 ババアは、英徳(高校)時代のつくしに如何言う事をして来たのか、覚えてねぇのか?
 今のつくしは、過去の記憶の無かった頃のつくしじゃねぇんだぞ。
 今のつくしは、過去の記憶自体、全て、取り戻してんだぞ。
 と言う事は、今のつくしが、ババアを許せると思うのか?
 そう思う方が図々しいだろ。
 いい加減にしろよ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、更に、自身の息子で在る 司に訊いて視るのだった。


「そうね。
 今のつくしさんなら、過去の私(わたくし)が犯した過ちを許してはくれないでしょう
 ね?
 でも…ね。
 私(わたくし)は、司が入院して居た時に、つくしさんには伝えて置いたのよ。
 『一年の猶予』について…。
 と言う事は、其の時点で、私(わたくし)は、つくしさんの事を認めて居たという事よ。
 でも、其れは、貴方がつくしさんだけの記憶を失って居た事で、達成される事は無かった
 わ。
 だからこそ、私(わたくし)は、つくしさんに其の事をお話しして、つくしさんの誤解を
 解きたいのよ。
 此れからの貴方 と つくしさんの為にも…。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、尚も、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に言って置くのだった。


「ああ、其の事は、つくしにも伝えて有る。
 今のババアは、つくしを認めて居ると…な。
 けど…な。
 ババアがつくしに許して貰いてぇとかじゃ無くて、要は、つくしが如何思うかだろ?
 英徳(高校)時代のつくしは、ババアからけちょんけちょんに遣られたんだぞ。
 其れでも、俺の事を好きで居続けてくれてる。
 『つくし』と言う女は、そう言う『女』…何だよ。」と…。



だが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司から、そんな風に言われなくても、承知して居た話し…だったのだ。


其れでも、此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしから許しを請うて置きたかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、自身の息子で在る 司に言えた言葉…だったのだ。


「ええ、其の事は、私(わたくし)自身、承知して居るわ。
 其れでも、私(わたくし)は、つくしさんに逢って、許しを請うて置きたいのよ。
 近々、私(わたくし)は、日本に帰国する予定よ。
 だからこそ、司にお願いして居るのよ。
 つくしさんとのセッティングを…。
 宜しく頼むわね、司‼」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、渋々、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に承諾するのだった。


「ああ、分かったわ。
 仕方ねぇから、協力して遣るわ。」と…。



という訳で、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、日本に帰国後…。
自身の息子で在る 司のセッティングに寄り、つくしと会える事と成ったのだった。

Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  102.





【『Close to you~お前の傍に~…<つかつく>  101.』の其の後…。】


此の日の司 と つくしは、大河原家所縁(ゆかり)のお寺に建てられた牧野家のお墓参りを済ませた後(あと)、司からつくしへ提案が為されたのだった。


其の司からつくしへ提案とは…。
未だ、司が運転するの司の愛車に乗車して居る間に、つくしは、司から提案が為されたのだった。


「なぁ~、つくし…。
 此処からは、俺の話しを聞いてくれるか?」と…。


実は、此の時点に於いてのつくしにとって、司からの提案の話しは、今はまだ、何の話しか分からないにしても、司は、自身の話しを聞いてくれたのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、そんな司からの提案を聞く事にしたのだった。


「うん、良いよ。」と…。



其処で、司は、つくしからの了承の言葉を聞く事が出来たので、話しし始めるのだった。


「今から、うちの(道明寺)邸に行かねぇか?
 姉ちゃん と タマがうるせぇんだわ。
 実は、姉ちゃんは、つくしの記憶が戻った事をババアから話しを聞いたらしくて…よ。
 で、タマは、ババア と (大河原家の使用人頭の)ばあやのそれぞれから、同時期に、
 つくしの話しを聞いたとかで、“(道明寺)邸につくし(ちゃん)を連れて来い‼”って、姉
 ちゃん と タマの二人から言われて、うるせぇの何のって…。
 だから、“つくしを此処(道明寺邸)に連れて来れば良いんだろ⁉”って、言っちまったん
 だわ。
 だから、今から、うちの(道明寺)邸に行かねぇか?」と…。



勿論、記憶が戻った事で、つくし自身、何れは、道明寺邸に出向いて、椿 と タマに逢って、此れ迄の話しをしたかった事は、事実…だったのだ。


だが、司からの提案の話しは、今のつくしにとって、予期して居なかっただけに、急過ぎて、困惑して居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時のつくしのそんな困惑顔を、チラッと、観て居た司は、更に、つくしに訊くのだった。


「如何した?
 つくしは、姉ちゃん と タマに逢う事は、嫌か?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、司が誤解して居ると悟ったので、言い訳では無いのだが、今のつくしの気持ちを、素直に、そんな司に伝えるのだった。


「勿論、嫌じゃ無いよ。
 でも、予期して居なかっただけに、今は、急過ぎて、戸惑ってしまった事は、確か…。
 其れに、司のお母さんは、今の私の事を、何と言ってるの⁉
 だって、今の私は、戸籍上では、例え、大河原家の娘に成って居たとしても、実は、本来
 は、私自身、『牧野つくし』な訳で…。
 其の事をご存知の司のお母さんが、そんな私を、良しとする訳無いでしょ!
 “また、辛い思いをする位なら、司のお母さんと関わりたく無い。”と、思ってしまうの
 は、事実…。
 だから、司のお母さんが、今の私の事を、どんな風に思って居るのか?
 何時(いつ)かは、道明寺邸に行く事に成るんだったら、事前に、其の事を知った上で、
 道明寺邸に行きたいと、思ってるの。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、思うのだった。


“其処迄、うち(道明寺家)のババアに対して、つくし心の中に罅(ひび)が入って居たの
 かよ。
 実は、俺は、其処迄だとは思って無かったわ。”と…。


其処で、此の時の司は、其れでも、つくしに言って除けるのだった。


「つくし…俺の話しを、良~く、聞けよ!
 例え、今のつくしが戸籍上の大河原家の娘だったとしても、もしくは、『牧野つくし』だ
 ったとしても、今のババアは、既に、つくしの事を認めてんだわ。
 だから、俺 と つくしが結婚する事に異論はねぇんだと…よ。
 だからこそ、胸張って、(道明寺)邸に来れば良い。
 つくしが俺と結婚すると言う事は、どっちにしても、何れ、嫌でも、ババアと会わねぇ
 と…だろ。
 だったら、そんな事を、一々、気にしてねぇで、胸張って、(道明寺)邸に来れば良いだ
 けだろ?
 違ぇか、つくし…?
 なっ、つくし…。
 今から、(道明寺)邸に行こうぜ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、司からの話しを聞いて居て、既に、覚悟を決めて居たのだ。


“私が司と結婚すると言う事は、確かに、何れ、あの魔女と会わなけれ成らない。
 だったら、此処で、覚悟を決めた方が良いのかも…。
 其れに、女は度胸…。
 否、違った。
 男が度胸で、女は愛嬌だった。
 って、そんな事は、如何でも良いのよ。
 私は、踏まれても、蹴られても、負けない『雑草のつくし』…何だから…遣るっきゃ無
 い。
 だったら、あの魔女と会って遣ろうじゃ無いの。”と…。


だが、そんなつくしの心の声は、独り言と成って、口から発せられて居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしが独り言を発して居る事自体を分かって居乍らも、つくし自身を景気付け様とするのだった。


「そうだよ、つくし…。
 其の意気だ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司の方を向いて、“あっ‼”と、思った事で、自身の右手で、自身の口を塞いで居たのだった。


“もしかして、私の口は、また、喋ってたの⁉”と、思い乍ら…。


だが、此の時の司は、尚も、つくしが驚愕する様な事を言い始めるのだった。


「ババアの事を魔女って…か?
 其れ良いかも…な。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、司からのそんな発言の言葉を聞いて、苦笑い…だったのだ。



そして、其の後、そうこうしてる間に、司が運転するの司の愛車は、道明寺邸に到着するのだった。


其処(道明寺邸)は、英徳高校時代のつくしにとって、良い印象の在る場所では無かったのだ。


云わば…。
今のつくしにとっても、其処(道明寺邸)は、相変わらず、威圧感満載の場所…だったのだ。


つくしがそんな風に感じると言う事は、其れは、正しく、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄るモノ…だった事は言うまでも無かったのだった。


言う成れば、つくしにとっての道明寺邸とは、今も、昔も、良いイメージの無い場所…だったのだ。
其れ自体が、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄る仕業で在った事は言うまでも無かったのだった。


だからこそ…。
現在の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、英徳高校時代のつくしの本質を見抜こうとし無かった自分自身を呪って居たのだった。



そして、道明寺家の執事に寄って開けられたドアの中(道明寺邸のエントランス)では、椿 と タマが、道明寺家の使用人達と共に、つくしを待って居たのだった。


そして、司と一緒に入って来るつくしの姿を見付けた椿は、つくしの下に走り出し、何時(いつ)もの如く、きつく、つくしを抱き締めるのだった。


「お姉さんは、つくしちゃんと、凄く、会いたかったわ。
 やっと、つくしちゃんは、うちの(道明寺)邸に来てくれたのね。
 凄く、嬉しいわ。」と…。


実は、此の時の椿は、涙を流し乍ら、つくしにそう訴えて居たのだった。



実の事を言うと、脅しかの様に、道明寺邸につくしを連れて来る様に、司に催促して居た椿…だったのだが、其の時は、まだ、LAに居たのだった。


だからだったのだ。
自身の弟で在る 司が、何時(いつ)、つくしを道明寺邸に連れて来るのか分からないにも関わらず、其の後の椿は、既に、待機するかの様に、早々と、日本に帰国して帰って居たのだった。


だからこそ…。
日本に帰国して帰って来た椿は、タマと一緒に成って、自身の弟で在る 司に煩く言って居たのだった。


「何時(いつ)に成ったら、つくしちゃんをうち(道明寺)の邸に連れて来てくれるの
 よ‼」と…。



そして、未だ、涙を流し乍らも、此れ迄と同様に、きつく、つくしを抱き締めて居た椿は、失神寸前に成る迄、つくしを抱き締めて居たのだった。


だからだったのだ。
そんなつくしを心配した司に寄って、つくしは、椿から引き剥がされて居たのだった。


「姉ちゃん、つくしが失神寸前だろ。
 いい加減、つくしを放して遣れよ。」と、言い乍ら…。



実は、そんな椿 と 司 と つくしの様子を見て居たタマは、“毎度、毎度、つくしは、椿お嬢様に捕まって、大変ださね。”と、同情の様な、呆れる様な状況…だったのだ。


そして、其の後、身動きが取れて自由に成ったつくしは、タマの方に駆け寄り、「タマ先輩‼」と、言い乍ら、タマに抱き着き、涙を流して居たのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時のタマは、「タマ先輩‼」と、呼んで来るつくしに言って置くのだった。


「つくしは、もう、大河原家のお嬢様ださね。
 何時(いつ)迄も、タマの事を『先輩』と、呼ぶのは、およしよ。
 其れに、つくしの事は、大河原家の使用人頭のばあやさんから話しを聞いて居たからこ
 そ、安心して居たよ。
 其れでも、タマは、つくしの顔が見られて、本当に、良かったよ。」と…。


だからだったのだ。
何時(いつ)迄も、子供のかの様に泣き続けて居た此の時のつくしは、タマから自身の頭を撫ぜられ続ける始末…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、素直に、タマに伝えるのだった。


「はい、分かりました。
 でも、『タマさん』と、呼ぶ事だけは、許して下さいね。
 (椿)お姉さんも、タマさんの事をそう呼んでらっしゃいますし…。」と…。


だからだったのだ。
此の時のタマは、「此の娘(こ)は、本当に、仕方が無い娘(こ)だねぇ。」と、言い乍らも、「相、分かったよ。」と、言って、つくしに了承するのだった。


だからだったのだろう。
其の後のつくしは、椿の事を、『椿お姉様』と、呼び…。
タマの事は、『タマさん』と、呼ぶ事に成ったのだった。



そして、そんな話しをタマから聞いた或る人物は、急遽、日本に帰国して、つくしと会う事にしたのだった。


何故なら…。
此れ迄の自分自身の仕業をつくしに謝る為…だったのだ。


だからだったのだ。
そんな話しをタマから聞いた其の或る人物は、司に連絡を入れて司にセッティングを任せる事にしたのだった。

滋の愚痴の言葉【あきら&つくし兄妹】…<T4&静>  番外編





【『総二郎の結婚式【あきら&つくし兄妹】…<総優>  番外編』のエピローグ
 <T4&静の会話>】



実は、F4と同じ様に、静 と 滋のそれぞれが、久々に、フランス と ドバイから帰国したという事も有り、また、総二郎 と 優紀の結婚式が近付いて居るという事も有り、F4が集まって居る日と同じ日の11月下旬の或る日に、T4&静は、美作商事が経営して居る レストランに集合して居たのだった。



実の事を言うと、T4は、既に、司 と つくしの結婚式が始まる前に、類から静を紹介されて居たのだった。


そして、更に、実の事を言うと、F4だけじゃ無く、幼少期の頃のつくしも、静とは幼馴染で在ると言う事を、英徳高校当時のつくしは、既に、自身の兄で在る あきらから聞かされて知って居たのだが、幼少期の頃の事自体、すっかり、忘れて居た(英徳高校)当時のつくしは、実は、類から静を紹介された時に、漸く、F4だけじゃ無く、自分自身も、また、静とは幼馴染で在るという事を思い出して居たのだった。



そして、其の後、T3&静と共に、美作商事が経営して居る レストランに集合して居た此の日の桜子は、自身が気付いた事で、既に、あきらに話しした話の内容(親戚関係について)を、T3&静にも話しして聞かせて居たのだった。


其処で、其の話しを桜子から聞いた事で、驚愕したのは、つくし と 優紀…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくし と 優紀は、自身達の顔に驚愕顔を貼り付かせたまま、お互いの顔を見合わせて居たのだった。


其れ程、桜子からのそんな話しを聞いた此の時のつくし と 優紀にとっては、思いも寄らなかったという事も有り、驚愕するモノ…だったのだ。



だが、其処で、桜子からのそんな話しを聞いて居た事で、羨ましそうな顔付きに成って居たのは、滋…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の滋は、つくし と 優紀 と 桜子 と 静に言って除けるのだった。


「良いわよね、つくし と 優紀 と 桜子は…親戚関係で。
 其れに関して云えば、静さん と 私は、蚊帳の外状態じゃ無いの。
 しかも、つくしは、既に、司の奥様でしょ。
 で、優紀は、もう直ぐしたら、ニッシーの奥様…。
 で、来年には、桜子も、あきら君の奥様でしょ。
 で、静さんは、類君の奥様に成る予定よね。
 だとしたら、私だけじゃ無い。
 F4の誰共、関わって居ないのは…。
 静さんも含めて、貴女達 全員が羨まし過ぎて、全てを考えたら、私だけ、蚊帳の外状態
 じゃ無いのよ。
 いい加減にして欲しいわよ!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の日の滋のアルコール量は、何時(いつ)にも増して、倍は摂取して居る状況…だったのだ。


だからだったのだ。
かなりのアルコール量を摂取して居た滋は、其の内、段々、酔いが深く成るにつれて、最後には、等々、呂律が回って居ない程、滋は酔い潰れるのだった。



実は、世間の中での滋の印象は、『クールビューティー』…だったのだ。
ヘアは、『ショートカット』で、世間のイメージ通り、滋の印象は、『仕事が出来る女性=恰好良い女性』…だったのだ。


だが、世間の中で言う所のそんな『クールビューティー』で『仕事が出来る女性=恰好良い女性』と、言われて居る滋…だったのだが…。
T3の前では、『クールビューティー』で『仕事が出来る女性=恰好良い女性』という寄りも、お酒好きで、人の話しを聞いて居ない『お祭り女』でも在ったのだ。


だが、そんな滋も、実は、人への気遣いを見せる所も有ったのだ。


実は、幼少期の頃からの滋は、『真の友人(親友)』という者が出来た事が無かったのだ。


T3と知り合う迄の滋は、何方かと云えば、『真の友人(親友)』とは程遠い 友達としては、上辺だけの付き合い…だったのだ。


だからこそ…。
T3の前での滋は『クールビューティー』で『仕事が出来る女性=恰好良い女性』という寄りも、滋自身、T3の前だけは、素の自分で居られたのだ。


云わば…。
滋は、T3の前だけ、唯一、本音で物が言えるのだった。



其れは、例え、自身の肉親で在る筈の(自身の)両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人の前だったとしても、滋自身、何故か、本音で物が言えなかったのだ。


云わば…。
本当の自分自身を隠して迄、世間と同じ様に、『クールビューティー』で『仕事が出来る女性=恰好良い女性』としての姿で、自身の両親で在る 大河原社長 と 大河原夫人に対応して居たのだ。


唯一、世間と違う所は、そんな滋自身、自分自身の親だからこそ、我が儘 や 甘えられる所…だったのかも知れない。



だからだったのだろう。
そんな滋は、何時(いつ)にも増して、アルコール量が増え、酔い潰れて迄、自分自身だけが蚊帳の外状態で在るという事を、T3&静に、愚痴の様に訴えたかったのかも知れない。


“何か、此の状況、ほんと、詰まらないんだけど…なぁ~。”と、思い乍ら…。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、酔った序でかの様に、更に、T3&静に愚痴を言い始めるのだった。


「其れに、つくしは、あきら君の妹でしょ!
 だから、当然、あきら君 と つくしは、兄妹よね。
 そして、あきら君 と 桜子が結婚すれば、つくしは、桜子と(義)姉妹に成るのよね。
 で、優紀 と 桜子は、『はとこ』でしょ!
 で、序でに言えば、静さんは、F4とは、幼馴染なのよね。
 だからこそ、私は、貴女達が羨まし過ぎて、何も言えないわよ。」と…。



そして、此処迄、T3&静にそんな風に言って除けて居た滋は、更に、“誰の結婚式で在ったとしても、もう、如何でも良いわよ。”と、考える程、自棄っぱちに成って居たのだった。


云わば…。
此の時の滋は、其れ程迄に、自暴自棄に成って居たと云っても過言じゃ無かったのだった。



勿論、そんな風に、自暴自棄に成って居た滋では在ったのだが、総二郎 と 優紀の結婚式だけじゃ無く、其の後に執り行われる予定のあきら と 桜子の結婚式も、そして、類 と 静の結婚式も、何食わぬ顔で出席した滋…だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな滋の様子を見たT3&静は、“滋さんは、酔っ払って居た事も有り、きっと、あの時の事自体を、一切、覚えて居ないんだろう。”と、思って居たのだった。


だからだったのだ。
取り敢えず、此の時のT3&静は、そんな滋の様子を見て、ホッとして居た事は言うまでも無かったのだった。


云わば…。
T3&静が心配する程では無く、此の時の滋の様子は、事無きを得たという訳…だったのだ。



そして、実は、そんな状況だったにも関わらず、此の日から数日後の12月3日の総二郎のBirthdayの日に、先ずは、総二郎 と 優紀の結婚式が、厳かに、執り行われたのだった。




PS.


実は、此の時のつくしはつくしで、そんな風に自棄に成って迄、其処迄、言って除けた滋に対して、此の場では口にし無い迄も、密かに、思って居たのだった。


“F4だけじゃ無く、静さんとは、私も幼馴染…何だけどなぁ~。”と…。


勿論、そんな事を滋に話しすれば、逆上して来る事は言うまでも無いし、返って、火に油を注ぐ様な事態に成り兼ねないのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、自身の心の中だけで収めて居たという訳…だったのだ。



だが、実は、滋自身は、聞こえて居ない様子…だったのだが…。
そんなつくしの心の声を聞いて居る者達が居たのだった。


其れは、優紀 と 桜子…だったのだ。


実は、優紀 と 桜子は、そんなつくしの心の声を聞いた事で、驚愕して居たのだった。


実の事を言うと、つくしには勿論の事…だったのだが…。
此の時の優紀 と 桜子は、勿論、滋にも言うつもりは無かったのだった。


何故なら…。
優紀 と 桜子自身も、そんなつくしの心の声について、滋に言えば、折角、素面に戻った事で、其の事自体、すっかり忘れて居る滋に対して、“火に油を注ぐ様なモノ…だよね。”と、考えたからこそ、優紀 と 桜子は、滋に言わなかったのだ。



だからだったのかも知れない。
当の本人で在る つくしは、自分自身の心の声を、誰にも聞かれて居ないと思って居た程…だったのだ。


だが、実際、そんなつくしの心の声を聞いてしまって居た此の時の優紀 と 桜子からして視れば、“そんな事は、有り得ないっつーの‼”と、言いたく成るのかも知れない。



何はとも在れ…。
何事も無く、滞り無く、総二郎 と 優紀の結婚式…。
そして、其の後のあきら と 桜子の結婚式 と 類 と 静の結婚式が執り行われた事は、何より…だったのだ。
勿論、つくしの心の声という名の独り言について、誰にも知られずに…。



fin




<此の二次小説『滋の愚痴の言葉【あきら&つくし兄妹】…<T4&静>  番外編>』は、
 既に、投稿済の『滋の愚痴の言葉【あきら&つくし兄妹】…<T4&静>  注意書き』で
 もお伝えして居た通り、『総二郎の結婚式【あきら&つくし兄妹】…<総優>  番外
 編』の<PS.>として綴って居た事も有り、此処(『滋の愚痴の言葉【あきら&つくし
 兄妹】…<T4&静>  番外編>』)では、其のまま、手直し後、投稿して居る為、短め
 にて、終了して折ります事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>