tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Once again~再び~  27.





〈つかつく〉


去年迄の数年間…。
つくし と 其の後、産まれて来たつくしの娘で在る 柚の『Birthday party』は、三条邸にて、つくし と 柚の二人の誕生日で在る『12月28日』にT3&優紀の娘で在る 真紀と共にお祝いして来たのだ。



だが、此の年のつくしと、司 と つくしの娘で在る 柚の『Birthday party』は、司の出現に寄り、残念乍ら、此れ迄通りの三条邸での『Birthday party』と言う訳にはいかず、翌日の『12月29日』に、仲間達を招待して、道明寺邸にて、執り行われる事に成ったのだ。


そして、今後のつくしと、司 と つくしの娘で在る 柚の『Birthday party』は、つくし と 柚の二人の誕生日で在る『12月28日』の前日の『12月27日』or 翌日の『12月29日』の何方(どちら)かで執り行う事と成ったのだ。
所謂、流動的に…。


何故なら…。
年末と言う事も有り、企業経営者にとっては、忙しい最中(さなか)故、【其の年、其の年のスケジュール状況に寄って変わって来る】と言う事が最大の理由で、流動的に成ったのだった。



では、何故、仲間達が集まった時のつくしと、司 と つくしの娘で在る 柚の『Birthday party』を二人の誕生日で在る筈の『12月28日』通りに執り行わないのかというと、司の意見が最大に考慮されたから…だったのだ。


「俺 と つくし と(自身達の娘で在る)柚の時間をお前等の為に開けてられっかよ‼」と…。


実は、司の其の言葉だけで、『The end』…だったのだ。


と言う訳で、つくしと、司 と つくしの娘で在る 柚の『Birthday party』は、前日の『12月27日』or 翌日の『12月29日』の何方(どちら)かで執り行う事としたのだった。



そして、此の年のつくしと、司 と つくしの娘で在る 柚の『Birthday party』は、司の出現に寄って、色々と、コトが動き出した為…翌日の『12月29日』に執り行われたという訳…だったのだ。



【『Once again~再び~  1.』のエピローグ】


〈総優〉


其処で、つくしと、司 と つくしの娘で在る 柚の『Birthday present』を、慌てて、買いに行く事にした総二郎は、思い出したかの様に、優紀に訊き始めるのだった。


「俺 と 優紀が、何年振りかで、銀座で再会した時…優紀は、言ってたよな?
 “知り合いにプレゼントを買う為に銀ブラ(=銀座の街をぶらぶら散歩)して居たんで
  す。”って…。
 其れって、もしかして、『真紀への『Birthday present』の為に…。』って事か?」と…。


だからだったのだろう。
勿論、『(総二郎 と 優紀の娘で在る)真紀の為に…。』と言う事は間違いでは無いのだが、実の事を言うと、其れだけでは無かったのだ。
だからこそ、此の時の優紀は、自身の夫で在る 総二郎に言えた言葉…だったのだ。


「勿論、『真紀の為に…。』と言う事は間違いでは有りません。
 でも、実は、つくし と 柚ちゃんの為…だったんです。
 つくし と 柚ちゃんのお誕生日って、『Xmas』が終わって直ぐでしょ!
 実は、二人の『Birthday present』を選ぶって、結構、難しいですよね。」と…。


其処で、此の時の総二郎は、自身の妻で在る 優紀からのそんな話し振りを聞いて居て、首を傾げたく成る心境…だったのだ。
だからこそ、此の時の総二郎は、自身の妻で在る 優紀に訊けた言葉…だったのだろう。


「何で、難しいんだよ⁉
 高々、プレゼントを選ぶ位の話だろう。」と…。


其処で、優紀自身、“心外!”とでも、言いたく成る位に、少し、顔を赤らめて、怒って居る様子…だったのだ。
だが、其れでも、此の時の優紀の物言いは、優紀らしく柔らかかったのだ。


「実は、つくし と 柚ちゃんの『Birthday present』を、12月に入ってから選ぼうとする 
 と、必然的に、品物も、包装紙も、『Xmas』仕様…何ですよ。
 つくしは良いとしても、『Birthday present』の品物 や 包装紙が『Xmas』仕様だと、
 やっぱり、柚ちゃんには変ですよね。
 柚ちゃんにとっての『Birthday present』は、『Xmas present』じゃ有りませんし…。
 其れに、真紀も、そう何ですけど…。
 柚ちゃんも、まだまだ、『Xmas present』は、“サンタさんからの『プレゼント』!”っ
 て、思って居るんです。
 だからこそ、まだ、其の夢を壊したくないんです。
 と言う事に成ると、つくし と 柚ちゃんの『Birthday present』を選ぶ時は、必然的
 に、【11月中か?】or【『Xmas』が済んでから…。】と言う事に成ります。
 もしも、【『Xmas』が済んでから…。】の方を選択した場合だと、『12月26日』と『12
 月27日』しか猶予が無い。
 そう成ると、如何しても、慌てて、選ぶ事に成ります。
 其れに、猶予期間が無いと碌な物を選ばない。
 私が高校生の頃、学校行事と重なった為に、つくしの『Birthday present』選びの日にち
 を『12月26日』にした事が在ったんです。
 で、後で後悔したんです。
 “もっと、良い物を選べば良かった。”って…。
 だから、其れ以来、遅くても、11月中頃には選ぶ様に成ったんです。
 だから、あの日…。
 総二郎さんと再会したあの日は、私の仕事帰りに、つくし と 柚ちゃんの『Birthday 
 present』 と 真紀の『Birthday present』選びをして居ました。」と…。


勿論、此の時の総二郎は、自身の妻で在る 優紀からそんな話しを聞いて居て、漸く、納得して居たのだった。


“成程、そう言う事…だったのか。
 だからこそ、俺 と 優紀は、再会出来た様なモンだな。”と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、自身の妻で在る 優紀と約束するつもりで話しし始めるのだった。


「だったら…よ。
 此れからは、俺 と 優紀の二人で、牧野 と 柚の『Birthday present』 と 真紀の
 『Birthday present』選びをしに行こうぜ!
 其れと、此れからは、真紀の『Xmas present』も、俺 と 優紀の二人で一緒に選びに行
 こうぜ‼」と…。


だからこそ、此の時の優紀は、満面の笑みと共に、恥ずかしそうに自身の夫で在る 総二郎に了承の意を伝えるのだった。


「はい、承知しました。」と…。



其処で、総二郎は、ふと、思った事を自身の妻で在る 優紀に訊き始めるのだった。


「で、此れ迄の真紀の『Xmas present』は、如何してたんだ?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の優紀は、当然かの様に、自身の夫で在る 総二郎に話しし始めるのだった。


「真紀の『Xmas present』は…。
 此れ迄は、つくし達と一緒に三条邸でお世話に成って居たと言う事も在ったんですけど、
 “柚(ちゃん) と 真紀(ちゃん)を分け隔て無くしたい。”と、言うつくしとの想いが
 一致したので、何時(いつ)も、柚ちゃん と 真紀の二人が、“欲しい!”って、言う品
 物をつくしと一緒に選んでました。」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、そんな話しを自身の妻で在る 優紀から聞いた事で、此の件に関しても、再度、優紀との約束を取り付け様とするのだった。


「だったら、此れからは、牧野達とは一緒に住んでねぇんだから…。
 真紀の『Xmas present』も、俺 と 優紀の二人で一緒に選びに行こうぜ‼」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、更に、嬉しそうに、満面の笑みと共に、少し、自身の顔を赤らめ乍ら、自身の夫で在る 総二郎に了承の意を伝えるのだった。


「はい、承知しました。」と…。



と言う訳で、其の後の総二郎は、そんな優紀を放って置けなく成るのだった。



PS.


つくし と 優紀が、それぞれ、大学を卒業した後の職業とは…。


つくしは、大学での成績が優秀…だった事も有り、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様の進めで、企業を立ち上げ、起業する事にしたのだった。


また、偶々、滋に見せた企画が、滋の父親で在る 大河原社長の目に留まり、つくしを取り込もうしたのだが、結果的には、つくしと提携する運びと成ったのだった。


だからだったのだ。
此れ迄の大河原グループの幾つかの企画は、つくしとのタイアップで実現した企画…だったのだ。


勿論、つくしとの交渉の際の担当者は、滋…だったのだ。
そして、打ち合わせ場所も、勿論の三条邸…だったのだ。



また、優紀は、大学の学科を国際学部 英文科とし、入学して卒業して居たのだ。


実は、優紀の『夢』は、『翻訳家』に成る事…だったのだ。


だからだったのだ。
優紀にはそんな『夢』が在ると言う事を知った桜子が、伝手を利用して、出版社を紹介してもらい、『翻訳家』としての歩を進めて居たのだった。




〈此の二次小説『Once again~再び~  27.』は、短目にて、終了して折ります事をお詫
 び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  26.





12月24日……クリスマス・イヴ


12月25日…Xmas


12月28日…つくしちゃんのBirthday



〈此の二次小説『Once again~再び~  26.』は、『12月28日』には少し早いのです
 が、『つくしちゃんのBirthday』の話題を盛り込ませて頂きました。
 宜しくお願い致します。〉



【『Once again~再び~  25.』のエピローグ  〈クリスマスパーティー〉】


〈つかつく〉・〈総優〉


此の日(12月25日)は、T4の約束事として、三条邸にて、『クリスマスパーティー』が催される事に成って居たのだった。


だからだったのだ。
此の日(12月25日)の夕方には、招待された仲間が三条邸に集まったのだった。
まだ、未就学児の女児が居るので、早目の時間での集まり…だったのだ。



実は、司 と つくしの娘で在る 柚は、此の日(12月25日)に初めて知ったのだ。
総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀に父親が居た事を…。


だからだったのかも知れない。
此の日(12月25日)の司 と つくしの娘で在る 柚は、そんな総二郎 と 優紀の娘で在る 真紀が羨ましかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司 と つくしの娘で在る 柚は、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“まき(真紀)ちゃんは、いい(良い)なぁ~。
 パパがいて(居て)…。”と…。



そんな時…だったのだ。
此の時のつくしは、そんな自身の娘で在る 柚の様子を見て居た事も有り、話しして利かせて居たのだった。


「ごめんね…柚。
 真紀ちゃんにはパパが居ても、柚には居ないの。」と…。



実は、そんな風に、自身の娘で在る 柚に話しして居たつくしは、桜子からお呼びが掛かるのだった。


だからだったのだ。
其の後のつくしは、司と対面して居たという訳…だったのだ。


そして、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様のお計らいに寄って、其の後の司 と つくしは、元サヤに戻ったのだった。
また、其れだけでは無く、つくし同様に、司もまた、自身の実子として、柚の親に成れたのだった。


そして、此の時の司は、其の後の12月25日の三条邸での『クリスマスパーティー』で自身の娘で在る 柚を泣かせてしまうというハプニングが在ったという訳…だったのだ。



実は、此の日(12月25日)の『クリスマスパーティー』は、司 と つくし と 娘の柚の家族…。
そして、総二郎 と 優紀 と 娘の真紀の家族…。
そして、あきら と 滋 と 桜子…。
そして、忘れては成らないのが桜子の祖母で在る 三条家の大奥様…。


総勢10名の楽しい『クリスマスパーティー』と、成ったのだった。



そして、12月25日の此の日は、司 と つくし と 娘の柚の家族も、総二郎 と 優紀 と 娘の真紀の家族も、そして、あきら と 滋もまた、三条邸に泊まったのだった。


何故なら…。
司 と つくしの娘の柚 と 総二郎 と 優紀の娘の真紀が睡魔に襲われ始めたから…だったのだ。



実は、司の中の予定では、此の日(12月25日)からつくし と 娘の柚を道明寺邸に連れて帰りたかったのだ。


そして、娘の柚へのクリスマスプレゼントを渡して遣るつもりで居たのだった。


だが、結局の処、予定は上手く行かないのが、世の常…。
と言う訳で、此の日(12月25日)の司 と つくし と 娘の柚の家族もまた、三条邸に泊まる事と成ったのだった。



実の事を言うと、元々、つくし と 娘の柚の母娘(おやこ)と 優紀 と 娘の真紀の母娘(おやこ)は、此れ迄、三条邸にて、お世話に成って居た事も有り、それぞれ、自室が与えられて居たのだ。


しかも、それぞれが幼稚舎に入舎した時点で、つくしの娘の柚 と 優紀の娘の真紀は子供部屋が与えられて居たのだ。


だからだったのだろう。
司 と 総二郎は、客室では無く、それぞれのパートナーの自室で泊まると言って利かなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
呆れ返った桜子が、「仕方御座いませんわ。」と、了承した事で、此の時点に於いての司 と 総二郎は、自身達の思い通りに成って居たという訳…だったのだ。



そして、柚 と 真紀が寝静まった頃…。
サンタクロースに扮した司 と 総二郎 と あきらがサンタさんのユニフォーム(?)を着用して、サプライズかの如く、柚 と 真紀のそれぞれのベッドの枕元に、『クリスマスプレゼント』を置いて遣るのだった。


其の後の司 と 総二郎 と あきらは、任務を遂行した事に寄り、其の後の司 と 総二郎にとっては、楽しみな時間が待って居るのだった。


だが、其の前に、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様を省いた大人達で過ごす事と成ったのだった。



そして、此の日(12月25日)に発覚したのが、つくしの誕生日が『12月28日』という事…だったのだ。


勿論、つくしは知って居たのだ。
司の誕生日が1月31日で在る事を…。


だが、司がつくしの誕生日が何時(いつ)で在るのかを知る前に、司 と つくしは別れ別れに成って居たのだ。


だからこそ、司自身、知り得る情報が無かったのだ。


だが、此の時の司は、もっともっと、大切な情報を知る事と成るのだった。


其の『もっともっと』と、言うべきそんな大切な情報とは…。
そうなのだった。
司 と つくしの娘で在る 柚もまた、自身の母親で在る つくしと同じ誕生日の『12月28日』だと言う事…だったのだ。



其処で、そんな話しに成った時に、司は、総二郎 と あきらから詰られて(なじられて)居たのだった。


「オイオイ、司…。
 牧野の誕生日も知らなかったのかよ⁉」


「有り得ねぇだろ‼
 彼女の誕生日も知らなかったとは…。」と、流石は気遣いのあきらの話し…だったのだ。



だが、此の時の司にも言い分が在ったのだ。


何故なら…。
理由が理由…だったのだから…。
だからこそ、此の時の司には言えた言葉…だったのだろう。


「仕方がねぇだろ‼
 もっと、牧野と一緒に居られたのなら、俺だって聞いてた筈…だ。
 そう言う総二郎は、如何…何だよ?
 お前は、知ってたのかよ⁉」と…。


だからだったのだ。
実は、総二郎が責められて居る時点で、此の時の優紀は、クスクス笑い始めたのだ。
其処で、そんな優紀を見て居た此の時の桜子は、総二郎に言い始めるのだった。


「実は、西門さんも優紀さんのお誕生日が何時(いつ)なのか?
 ご存知無かったんじゃ有りませんか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、自身の妻で在る 優紀を睨み付け乍ら、苦笑い状態…だったのだ。


まあ、そんなこんなで、大人達の時間は過ぎて行くのだった。



そして、12月25日の翌日で在る 12月26日から道明寺邸に移り住む事に成ったつくし と 娘の柚の母娘(おやこ)…。
元々、三条邸での邸育ちの司 と つくしの娘で在る 柚は、直ぐに、道明寺邸に慣れ始めた事も有り、また、道明寺家の使用人頭で在る タマと仲良くして居る事も有り、快適に道明寺邸での暮らしを楽しんで居たのだった。



実は、年末と言う事も有り、牧野家への挨拶(結婚の承諾)を如何するべきか?
其の後の司自身、悩んで居たのだった。


だが、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からのお計らいに寄り、12月27日に難無く、無事に挨拶を済ませる事が出来たのだった。


云わば…。
此の時の司自身、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様に足を向けて寝られない状況と成ったのだった。



そして、其れから、12月28日のつくし と 娘の柚の母娘(おやこ)の誕生日当日…。
司 と つくしの入籍の手続きが終了したのだった。


実は、つくし と 娘の柚の母娘(おやこ)の誕生日が母娘(おやこ)揃って同じ12月28日だと言う事を知った司は、つくしとの入籍の手続きを此の日(12月28日)に済ませたかったのだ。


勿論の事…。
つくしは反対したのだが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が承諾した事に寄り、此れまた、コトは、円滑に進められたのだった。



そして、其の後の司 と つくし と 娘の柚の家族は、つくしの実家で在る 牧野家も交えて、道明寺邸にて、盛大に『Birthday party』が催されたのだった。


実は、其の後、スケジュール調整をさせて、無理矢理、日本時間の12月28日中に日本に帰国して帰って来た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を交えて、『Birthday party』は続いたのだった。



そして、其の日の夜の司は、自身達の娘で在る 柚が産まれて来た時の話しをつくしから聞いて居たのだった。


何故なら…。
自分自身だけが知らないのが嫌…だったのだ。
だからこそ、司は、聞いて置きたかったのだ。



そして、年明けに、司 と 自身達の娘で在る 柚とのDNA鑑定が執り行われ、当然の事乍ら、『父子(おやこ)関係 99.9%以上』と、判定結果が出た事で、即座に、自身達の娘で在る 柚を実子として籍に入れたのだった。

Once again~再び~  25.




12月24日…クリスマス・イヴ


12月25日…Xmas



〈つかつく〉


此の時のつくしは言ってしまったのだ。
言ってはいけない言葉を…。


「そんな汚い身体で、私を抱き締めないで‼」と…。


そんなつくしの言葉は、司の心を強烈に抉ぐるのだった。



だが、実は、此の時の司自身、桜子と約束した通り、“砕け散っても良い。”と、考えて居たのだ。


【此の時の司は、桜子に自身の決意表明かの如く、言って除けて居たのだ。


 「三条…俺は、牧野と会うわ。
  で、どんだけ砕け散ってしまうとも、牧野が許してくれる迄、謝り続けるわ。」
 と…。】


だからこそ、此の時の司は、つくしと逢えたのだから…。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、其れでも、必死で、つくしの腕を握ったまま…だったのだ。
其処で、つくしは、かなり、大きな声で、そんな司の行動を制止し様として居たのだ。


「道明寺…お願いだから、そんな汚い手で私の身体を触らないで‼」と…。


勿論、此の時の司にとってすれば、愛おしい筈のつくしからそんな風に言われれば、傷付かない筈が無いのだ。
だが、其れでも、此の時の司には分かって居たのだ。


【何故、其処迄、つくしは、司の心を強烈に抉ぐる様な言葉を言って来るのか?】


其れは、あの頃のつくしは、“見なくても良い筈なのに、2回も嫌なモノを見せられた。”と、考えて居たのだから、当然の事乍ら、つくしがそう言って来るだろう事は予想出来たのだった。


だからこそ、此の時の司は、つくしからどんなに傷付けられ様とも、どんだけ砕け散ってしまうとも、“牧野から離れねぇ。”と、誓って居たのだった。


「良いか、牧野…?
 お前からどんなに傷付けられ様とも、どんだけ砕け散ってしまうとも、“俺は、牧野から
 離れねぇからな。”」と…。


勿論、此の時の司は、其れでも、尚も、つくしの腕を放さなかったのだ。


其れでも、司から離れ様と、此の時のつくしは、必死で、藻掻いて居たのだった。
そして、司の腕を放さそうと、必死で、大きな声で叫ぶのだった。
勿論、此の時のつくしには、必死過ぎて、自分自身の声の大きさに気が付いて居なかったのだが…。


「道明寺…お願いだから、私の腕を放して‼」と…。



だからだったのかも知れない。
部屋の外に迄、漏れて居る自身の母親で在る つくしのそんな大きな声を聞いた此の時のつくしの娘で在る 柚は、偶々、廊下に出て居たのだ。
其処で、自身の母親で在る つくしのそんな大きな声を聞いたのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの娘で在る 柚は、クリスマスパーティーを開いて居た部屋に戻り、滋 と 桜子を呼んだのだ。


「しぃちゃん(滋の呼び名)…。
 さぁちゃん(桜子の呼び名)…。
 ママのおこっている(怒って居る)こえ(声)がきこえてくる(聞こえて来る)の。
 ママは、どこに(何処に)いる(居る)の?」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。
溜息を吐き(つき)乍ら…。


“はぁ~
 やっぱり…道明寺さん と 先輩って、そう成るんですよね。
 道明寺さん と 先輩って、如何して、こうも拗じれるんでしょうかね?”と…。



だからだったのかも知れない。
そんな風に独り言ちて(ひとりごちて)居た桜子は、滋に目配せをし乍ら、つくしの娘で在る 柚に説明するのだった。


「柚ちゃん…此方のお部屋にママが居るの。
 開けて入って視て!」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしの娘で在る 柚は、桜子から言われた通りに素直に返事して、自身の両親で在る 司 と つくしが居るで在ろうリビングルームに一人で入るのだった。


「はい!」と、返事し乍ら…。



其処で、此の時のつくしの娘で在る 柚が見たモノとは…。
そうなのだった。
司がつくしの腕を握ったまま、つくしが藻掻いて居た所…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
思わず、此の時のつくしの娘で在る 柚は、自身の母親で在る つくしを助ける為に、司 と つくしの間を割って入ろうとして居たのだった。


「だめ‼」と、叫び乍ら…。


だからだったのだ。
自身の母親で在る つくしの事を庇おうと、司 と つくしの間を割って入って来た柚に寄って、司 と つくしとの間に自ずと空間が出来、つくしにとっては、漸く、司から離れる事が出来たのだ。


だが、突然、此の部屋の中に入って来た自身の娘で在る 柚の顔を見た此の時のつくしは、予期して居なかった事だけに、驚愕顔を自身の顔に貼り付かせて言って居たのだ。


「柚…如何したの!」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしの娘で在る 柚は、自身の母親で在る つくしに抱き着く様に返答するのだった。


「だって…ね。
 ママがおおきなこえ(大きな声)でおこってた(怒ってた)から…。」と…。



其処で、司がつくし と 自身の娘で在る 柚との会話の間を割って入り、自身の娘で在る 柚の方を向き乍ら声を掛けるのだった。


「柚…か?
 初めましてだな!」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしの娘で在る 柚は、「初めまして!」と、ペコっと、自身の頭を下げ乍らも、初めて見る司に不思議そうな顔付きに成りつつ、つくしに訊くのだった。


「ママ…この(此の)おじさんだれ(誰)…?」と…。


だからだったのだ。
そんな風に不思議そうな顔付きの柚の前に自身の足を進めて、此の時の司は、自身の娘で在る 柚に話しし始めるのだった。


「俺は、『おじさん』じゃねぇぞ‼
 柚のパパだ‼」と…。



だからだったのかも知れない。
勿論、つくしは、反論し様として居たのだ。
だが、先に自身の娘で在る 柚から訊かれてしまったのだ。


「えっ??
 ゆず(柚)にはパパがいない(居ない)んでしょ!
 ママがいって(言って)たよね⁉
 まき(真紀)ちゃんにはパパがいて(居て)も、ゆず(柚)にはいない(居ない)っ
 て…さっき、ママがいって(言って)たよね⁉
 ほんとう(本当)は、ゆず(柚)にもパパがいる(居る)の?
 いない(居ない)の?
 どっち…⁉」と…。


其処で、此の時の司は、つくしが言って来るで在ろう言葉が分かって居るだけに、素早く、自身の娘で在る 柚に返答の言葉を口にするのだった。


「だから、さっきも言って遣っただろ!
 俺が柚のパパだ‼」と…。


だからだったのだろう。
自身の娘で在る 柚からのそんな期待を込められた目付きで訊かれて居た此の時のつくしは、返答する言葉にも躊躇する程…だったのだ。



其処へ、何時(いつ)の間にか?
桜子の祖母で在る 三条家の大奥様 と 桜子が部屋の中に居たのだった。


実は、つくしの娘で在る 柚を司 と つくしが居た部屋の中に入れた後、桜子が自身の祖母で在る 三条家の大奥様を呼びに行って居たのだった。


そして、そんな風に躊躇して居るで在ろう つくしに、此の時の桜子の祖母で在る 三条家の大奥様が声を掛けるのだった。


「宜しいかしら…つくしさん?
 もう、そろそろ、宜しいんじゃ無くて…。
 そう何時(いつ)迄も頑固を張るモノじゃ無くて…よ。
 何時(いつ)迄も頑固を張って居て、其れが柚ちゃんの為に成るのかしら?
 そろそろ、司さんを許してお上げなさい!
 つくしさんも分かってるんでしょ!
 こう成ってしまったのは、司さんだけのせいでは無いと言う事を…。
 でしたら、つくしさんが後悔し無くても良い様に、司さんを許してお上げなさい!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、桜子の祖母で在る 三条家の大奥様からのそんな話しを聞いて居て、素直に応じ様とするのだった。


「はい、そうします。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、そんなつくしの様子を見て居て、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“もしかしたら、先輩は、素直に成れるチャンスが欲しかったのかも知れない。
 其れとも、素直に成れるチャンスを探して居たのかも知れない。
 本当に、先輩は、素直じゃ無いんだから…全く‼”と、微笑み乍ら…。



だからだったのだ。
此の時のつくしは、其の後、つくしの娘で在る 柚の顔を見乍ら、話しし始めるのだった。


「柚…ごめんね!
 実は、此の男性(ひと)が柚のパパなの!」と…。


だが、此の時の司 と つくしの娘で在る 柚にとっては、噓を吐かれた(つかれた)様な気分…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司 と つくしの娘で在る 柚は怒った様な顔付きに成り、つくしを責め始めるのだった。


「ママは、ゆず(柚)にうそ(噓)をついた(吐いた)の⁉」と…。


其処で、辛そうな顔付きに成ったつくしは、「ううん、違うの!」と、言いたくても、言えずに居たのだ。


何故なら…。
つくしはそんなつもりは無くても、此の時の柚にとっては、結果的に、つくしが噓を吐いた(ついた)事と成るのだ。


だからこそ、此の時のつくしは、つくしの娘で在る 柚に言えずに居たのだった。
だが、そんなつくしの様子を見て居た司が口を開いたのだった。


「柚…ママは柚に噓を吐いて(ついて)ねぇぞ‼
 パパがママの事だけを忘れる病気に掛かって居たから…。
 ママは柚に、“柚にはパパが居ない(居ねぇ)。”って、言って居たんだと思う。
 全部、パパの責任…何だよ。
 だから、ママの責任じゃねぇから…な。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司 と つくしの娘で在る 柚の顔付きは、晴れやかで、笑顔が絶えず、今迄の柚の笑顔の中で一番の笑顔と言える位に、此の時の司 と つくしの娘で在る 柚の笑顔は、其れ程迄に素敵…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくし自身、そんな自身の娘で在る 柚の笑顔を見て居て、思うのだった。


“柚の笑顔を失う所…だった。
 おばあ様に感謝し無きゃ!”と…。



そして、其の後の司 と 自身の娘で在る 柚は、三条邸でのクリスマスパーティーの間中、ずーっと、一緒に居たのだった。



PS.
自身 と 自身の娘で在る 柚の父娘(おやこ)関係を認めたつくしからの言葉を聞いて居た此の時の司は、自身からの話しの後に自身の娘で在る 柚の笑顔を見た事で、柚を抱き締めて遣りたくて、自身の娘で在る 柚に声を掛けるのだった。


「柚…パパの所に来い‼」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな自身の父親で在る 司の声を聞いた此の時の柚は、更に、晴れやかな笑顔と共に、自身の父親で在る 司に抱き着くのだった。


こうして、司 と 自身の娘で在る 柚の父娘(おやこ)関係が始まったのだった。


勿論、此の時のつくしは、そんな司 と 自身の娘で在る 柚の様子を見て居て、晴れやかな笑顔と共に、更に、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“本当に、此れで良かった。
 後悔し無くて済んで…。”と、清々しい気持ちと共に…。



そして、其の後の司は、自身の娘で在る 柚に言って遣るのだった。


「サンタクロースからのプレゼントは、パパだな‼」と…。


だが、此の時の自身の娘で在る 柚は、そんな自身の父親に言って除けるのだった。


「えっ??
 ゆず(柚)は、サンタさんにおねがい(お願い)していた(居た)のに…。
 サンタさんからのプレゼントは、パパなの⁉
 ゆず(柚)は、サンタさんからのプレゼント…もらえない(貰えない)の?」と…。


実は、此の時の柚は、泣き乍ら、自身の父親で在る 司に訴えて居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、そんな柚の姿を見て居て、司を怒り始めるのだった。


「余計な事は言わないで…。」と…。


だからだったのだ。
楽しい筈のクリスマスパーティー…だったのに、結局の処、司にとっては、『飛んだクリスマスパーティー』と、成ったのだった。