tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

Once again~再び~  24.





12月24日…クリスマス・イヴ


12月25日…Xmas



〈つかつく〉


自身の専属秘書で在る 西田にスケジュール調整をさせて、あきらから言われた通りに三条邸に現れた司…だったのだ。


其処で、三条邸に到着した司が、三条家の使用人頭に寄って連れて来られた場所は、総二郎 と あきら と 桜子だけが待つリビングルーム…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、リビングルームに入る成り、がっかりして居たのだった。


何故なら…。
三条邸に現れた時点での司は、てっきり、つくし と 自身の娘で在る 柚(つくしの娘の名前)と会えるモノと思って居たのだった。


だからだったのだろう。
三条邸に到着した時点での司の顔付きは、ニヤ気…気味…だったのだ。


ところが、三条邸に到着した司が通されたリビングルームには、つくし と 自身の娘で在る 柚(つくしの娘の名前)は居ず、此の時点に於いての司は、がっかり…だったという訳…だったのだ。



其処で、そんな風にがっかりして居る司に、桜子が声を掛けたのだった。


「道明寺さん…いらっしゃいませ!
 取り敢えず、此方にお座り下さいね。」と、ソファを指差して、司を誘導するかの様に…。


だからだったのだ。
此の時の司は、三条家のお嬢様で在る 桜子にそう言われれば、何も言い返せない事から、唯、黙ったまま、桜子からの誘導に従うのだった。



其処で、役者が揃ったとでも言いた気な桜子は、徐に話しし始めるのだった。
だが、其れでも、此の時の桜子は、ストレートな物言いで話しするのだった。


「では、先輩の事について、此れからお話しさせて頂きます。
 先輩は、此れ迄、苦しんで居られました。
 其れは、何方(どなた)のせいか?
 ご存知ですよね⁉」と…。


此の時の桜子は、“其れは、貴方の事です。”と、云わんが如く、司の方を向いて話しして居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、そんな風に桜子から切り出された事で、不機嫌な顔付きに成り乍らも、其れが誰の責任でそう成ったのか?
百も承知の司…だったので、不貞腐れ気味に言うのだった。


「三条が言いてぇのは、全ては俺の責任っつー話だよな。」と…。


だからだったのだろう。
其の時の桜子は、自身にそう言って来た司に対しても、臆する事無く、言って除けるのだった。


「ええ、そうですわ。
 流石、道明寺さんですわ。」と…。


だが、司も司で、桜子にストレートな物言いで話しするのだった。


「で、俺が悪ぃにしても、三条は、俺に如何しろって言うんだよ!」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の桜子は、飄々と、そんな司に対して、言い始めるのだった。


「先輩は、今日、道明寺さんが此処(三条邸)に来る事を知りません。
 此れ迄、頑張って来られた先輩への私からのサプライズ…何です。
 本来なら、先輩に話ししてから道明寺さんと会ってもらいたかったんですが…。
 先輩と言う方は、相も変わらず、頑固な方で、如何し様も無くて…。
 先ず、先輩には道明寺さんと会ってもらって、道明寺さんに凝り固まった先輩の頭を解し
 て頂きたいんです。
 其の上で、先輩が道明寺さんを許せるのか如何か?
 其れは、道明寺さんの頑張り次第かと思います。
 勿論、私は、道明寺さんをお助け致しません。
 其の結果…。
 道明寺さん と 先輩との間がギクシャクし様とも、此方と致しましては、責任を負い兼
 ねますので、ご了承下さい。
 其れがお嫌でしたら、今、此方で、何方(どちら)が宜しいのかお決め下さいね。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の司は、決心するのだった。


“どんだけ砕け散ってしまうとも…。
 牧野と会って、ちゃんと謝って、許しを乞うて、其れでも、許してくれねぇなら…。
 総二郎が言う通り、土下座でも何でもして許してもらうしかねぇだろ‼”と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、桜子に自身の決意表明かの如く、言って除けるのだった。


「三条…俺は、牧野と会うわ。
 で、どんだけ砕け散ってしまうとも、牧野が許してくれる迄、謝り続けるわ。」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に司の決意表明とでも言うべき返答の言葉を聞く事が出来た桜子は、淡々と、司に伝えるのだった。


「そうですか。
 分かりました。
 其れでは、此方に先輩をお連れします。
 先輩とじっくりとお話し下さいね。」と…。



其れで分かったのだ。
此の時の総二郎 と あきらが桜子の事を誤解して居たのだと言う事を…。
そして、桜子は、司 と つくしの仲を取り持とうとして居たのだと言う事を…。
唯、桜子は、毒吐いて(ついて)居ただけと言う事が分かったのだった。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、それぞれ、司にエールを送るのだった。


「司…自分の不甲斐無さを隠さず、牧野にちゃんと謝まれよ!」と…。


「司…自分から牧野に喧嘩を吹っ掛けんなよ‼
 下手したら、牧野とは物別れに終わっちまうぞ‼
 良いか…司?
 コトは冷静に…な。
 ぜってぇ(絶対)に、司から喧嘩を吹っ掛けんじゃねぇぞ‼」と…。


其処で、総二郎 と あきら と 桜子は、司 と つくしの事を心配し乍らも、其の場を後にして、代わりに、つくしを呼び出すのだった。



そして、其の後、三条家の使用人の誘導に寄って、司が待つリビングルームに着いたつくしは、其のリビングルームの扉が開いたと同時に、部屋の中に居る司を見て、驚愕するやら、怒って良いのやら、如何して良いのか、全く、分からず…。
しかも、其の時の自分自身の感情を何処にぶつけて良いのか?
悩み始めるのだった。


実の事を言うと、つくし自身、本当に、桜子から何も聞いて居なかった事も有り、司の顔を見て居た事で、思い出したのだ。


何故なら…。
此の時の司の顔の表情は、嘗て、つくしが知って居る司の顔の表情…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、密かに、思って居たのだった。


“あの目じゃない。
 道明寺だ。
 道明寺が帰って来た。”と…。


だが、此の時のつくしは、確信して居ても、一応、司に訊くのだった。


「道明寺…記憶は??」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくし自身が知って居る顔の表情で、じーっと、つくしの顔を見詰め乍ら、言って遣るのだった。


「ああ、お前の事…思い出した。
 ごめん、牧野…。」と…。


其処で、つくし自身、一番、気に成って居る事を司に訊き始めるのだった。


「あの後、海ちゃんとは如何成ったの?
 海ちゃんと付き合ったの?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしから訊かれた時に背を向けて居るつくしの後ろ姿に、一瞬、ハッと成ったのだが、言わなければ始まらないと思い、話しし始めるのだった。


「………。
 如何も成ってねぇよ。
 其れに、付き合ってもねぇよ。
 あの女は、俺を騙しやがった。
 あの女が俺の『運命の女』だと…言いやがった。
 けど、あの後直ぐに、見破って遣って追い出して、二度と、(道明寺)邸に入れねぇ様に
 して遣った。
 で、其の後直ぐに、俺は、NYに飛んだ。
 だから…よ。
 折角、忘れたのに…よ。
 また、思い出す羽目に成っちまった。
 思い出しただけでも、胸糞悪ぃっつーの‼」と…。


此の時の司は、本当に、胸糞悪そうに、つくしに言って居たのだった。


だが、此の時のつくしは、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“あんたがそう思わせる様な事をしたんだから、あんたが悪い!”と…。



其処で、つくしは、此れ迄の思いを司にぶつけるのだった。


「あんたは、もう帰って!
 二度と、此処(三条邸)には来ないで!
 幾ら、あんたが私の記憶を取り戻してくれたとしても、あの頃のあんたは私を見付け出し
 てくれなかった。
 其れだけじゃ無かった。
 あんたは、私じゃ無く、海ちゃんを選んだ。
 “代わりの利く恋なら要らない。
  私を見付け出してくれないなら…。
  もう良い。
  あんたは、もう、私の好きだった道明寺じゃ無い。”と、思えば思う程…苦しんだ。
 其れに、私…見なくても良い筈なのに、2回も嫌なモノ…見せられちゃった。
 あんたは、私じゃ無くても、良いんでしょ!
 だから、此の話は、此れでおしまい!
 あんたは、此のまま、帰って!」と…。


実は、此の時のつくしは、ずーっと、司に背を向けたまま、司に話しして居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司は、辛そうな顔付きに成り乍らも、其れでも、つくしに懇願するのだった。


「こっち、向けよ!」と…。


だが、此処からは、言い合いの様な形に成って居たのだった。


「やだよ!」


「向けって!」と…。


其処迄、言い合いに成ってエキサイティングしそうな状況に成って居た事で、司は、つくしの腕を掴んで振り向かせ様として居たのだ。
其処で、つくしは、振り向き様、泣き乍らも、つくしの右手が司の頬にヒットしたのだった。


「ばかっ‼」と、言い乍ら…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、つくしの右手がヒットした自分自身の頬よりも、つくしの心の方が痛がって居る事に気が付いたのだ。


だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの腕を再び握り締めて、つくしを自身の方へ引き寄せて、抱き締め様としたのだ。


だが、既の所で(すんでのところで)、司は、つくしを抱き締められなかったのだ。


何故なら…。
つくしが抱き締められる前に、自身の腕を目一杯伸ばして、司の身体との距離を作ったのだ。


勿論、“そんな事はさせねぇ‼”と、司も抵抗したのだが、此の時のつくしの馬鹿力には叶う筈も無く、司 と つくしとの間には、唯、空間だけが出来て居たのだった。



そして、此の時のつくしは言ってしまったのだ。
言ってはいけない言葉を…。


「そんな汚い身体で、私を抱き締めないで‼」と…。


そんなつくしの言葉は、司の心を強烈に抉ぐるのだった。



〈此の二次小説『Once again~再び~  24.』は、一部の文面の中に、神尾葉子先生の漫
 画『花より男子』の花男メンバーのセリフを勝手に拝借致し、勝手に記載致して折りま
 す。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事をお詫び
 申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事
 を、重ねてお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  23.





〈つかつく〉


此の時の総二郎 と あきらは、容赦無かったのだ。


何故なら…。
此の時の総二郎 と あきらは、実は、桜子から頼まれて居たから…だったのだ。



総二郎 と あきらが桜子から頼まれて居た事とは…。
そうなのだった。
此れ迄の『つくしの苦しみ』を司自身に分からせる為…だったのだ。


其の『つくしの苦しみ』とは…。
其れは、実は、あの頃につくしが或る現場を見てしまった事で、何時(いつ)迄も、つくしの心に巣食うかの如く、つくしの心の中に住み着いて離れず、此れ迄、つくしの心の中に存在して居るモノ…だったのだ。


だからこそ、此れ迄、苦しんで来たつくしの為に、桜子は、総二郎 と あきらに頼んで置いたのだった。



其処で、此の時のあきらは、尚も、司を追い詰める様な事を言い始めるのだった。


「確か、あの頃の司は退院した後、司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』とか言った 
 女を、司は、(道明寺)邸に入れてたよな⁉」と…。


だが、此の時の司からして視れば、総二郎 と あきらが言う程、自分自身が悪い事をして居た様には思って居なかったのだ。
だからこそ、此の時の司は、総二郎 と あきらを前にして、言えた言葉…だったのだ。


「けど、俺は、暫く経ってから、“俺が必要としてんのは、あの女じゃねぇ‼”って、気が付い
 た。
 だからこそ、二度と、あの女が(道明寺)邸に入れねぇ様にもして遣った。
 お前等も、其の事は知ってんじゃねぇの?」と…。


勿論、其の事を知って居る此の時の総二郎 と あきらは、「「ああ、知ってる。」」と、ハモり乍ら司に向かって言った後、あきらが代表かの如く、そんな司に言い始めるのだった。


「だが、牧野は、(道明寺)邸での司 と 司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』と
 か言った女との会話も、其の時に何をして居たのかも、全部見て知ってんだよな。」と…。



だが、此の時の司は、そんなあきらの話しを聞いて居て、驚愕処では無く、狼狽え始めるのだった。


何故なら…。
此の時の司は、密かに、考えて居たから…だったのだ。


“一体、あの頃の牧野は、どんな会話 と どんな場面を見聞きして居たって、言うんだぁ
 ~??”と…。



勿論、そんな司が居る事を見逃さない此の時のあきらは、司に突っ込み始めるのだった。


「司君は、何に動揺してんのかな⁉」と…。


だからだったのかも知れない。
そんな風に動揺して居る所を悟られたくない司は、必死に、ポーカーフェイスを貫こうするのだった。


「否、動揺してねぇよ。」と…。


だが、当然の事乍ら、此の時の総二郎 と あきらにとっては、そんな司が其処に居る事自体、分かって居たのだ。
だからこそ、そんな司に対して、此の時の総二郎 と あきらは、ニヤニヤし乍らも、更に、それぞれ、司を突っ込むのだった。


「否、司は、動揺してる!」


「司君は、あの頃、司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』とか言った女と何か有った
 のかな?」と…。
「………」


実は、其れでも、此の時の司は、一切、口を開こうとし無かったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、ヒントかの如く、桜子から聞いた話しを司にも言って聞かせるのだった。


「あの頃の牧野は、俺等が発破を掛けた事も有ったんだろうけど…な。
 どんなに司から、“帰れ‼”って、言われ様とも、(道明寺)邸に行くつもり…だった。
 だが、或る日突然、牧野は、(道明寺)邸に行く事自体を止めた。
 其れは、何故だか、司に分かるか?」と…。


だが、其れでも、全く、分からない此の時の司は、此の時の総二郎 と あきらに訊き始めるのだった。



【何故なら…。
 其の事について、あの頃の司自身が気に成って居た事…だったのだ。


 「あいつ…。
  何時(いつ)も、来てた女…。
  あの最後の泣き顔が気に成ってしょうがねぇ!」と…。


 実は、司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』とか言った女から、「何々、言って視
 て?」と、司は問い質された事も有り、愚痴るかの如く、話しして居たのだった。


 勿論、今なら、あの当時のつくしを理解する事は出来るのだが…。】


「否、分かんねぇな。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、更に、桜子から聞いた話しを司にも言って聞かせるのだった。


「あの頃の司は、最低な男…だったな。
 司は、牧野が(道明寺)邸に現れた時に、“具合、如何?”って、態と、聞いて視た牧野に
 言ったらしいな!
 “類の女だからって、人ん家(ち)にズカズカ入り込んで、知らねぇつーの。”って…。
 司が牧野だけの記憶を失った事が、例え、司のせいじゃねぇにしても、(司の回りをウロ
 ウロしてた)あの『海ちゃん』を司の自室に入れて、牧野を追い返すとは、酷ぇ遣り方だ
 よな。
 しかも、其れだけじゃねぇだろ。
 折角、牧野が作って病室迄持って行ったっていう其の牧野お手製の弁当を、司は、(司の
 回りをウロウロしてた)あの『海ちゃん』が作った弁当だと思ったらしいな。
 で、司は、其れだけじゃ飽き足らず、遣ってはいけねぇ事を牧野に見られてしまった。」と…。


其処で、総二郎は、其れ以上、言おうとし無かったのだ。


勿論、其処迄、突っ込まれた此の時の司は、自分自身の失態がどれ程のモノなのか?
不安で仕方が無いと言う事も有り、総二郎から訊き出そうとするのだった。


「総二郎…俺が、一体、何を遣ったっつーんだよ⁉」と…。



だからだったのだろう。
司から名指しされた此の時の総二郎は、あきらに目配せをし乍ら、話しし始めるのだった。


「此れ以上は、俺等の口からは言えねぇよな!
 そんなに知りたきゃあ、牧野に土下座でもして謝って、許してもらえ‼」と…。


其処で、此の時のあきらは、桜子から頼まれた話しを司に言って聞かせるのだった。


「司君…12月25日のクリスマス…。
 三条邸でクリスマスパーティーが在るんだけど…よ。
 桜子から司を誘って来いって、言われてる。
 総二郎の家族も、俺も誘われてる。
 まぁ~、逃げても良いんだけど…よ。
 逃げれば逃げるだけ、桜子から突っ込まれると思うぞ‼
 司…如何する?
 後は、司が決めれば良いと思う。
 因みに、俺等は、皆で三条邸に行くつもりだけど…な。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、“きっと、面倒臭ぇ事に巻き込まれるんだろうな。”と、承知して居るにも関わらず、其れはまるで、『人身御供(ひとみごくう)』かの如く、自分自身を投げ出す覚悟…だったのだ。


だからこそ、此の時の司は、あきらに言えた言葉…だったのだ。


「ああ、分かった。
 12月25日のクリスマスは、必ず、三条邸に行く。」と…。



PS.


【司 と 総二郎 と あきらが会う事に成った2日前の事…。】


あきらは、司 と 総二郎のそれぞれに連絡を入れて、会う日が決まって直ぐに、桜子に連絡を入れたのだった。


そして、其の翌日の総二郎 と あきらは、桜子からの呼び出しに応じて、桜子と会って居たのだった。


そして、此の時の桜子は、其の当時の自分自身がつくしから訊き出したそんな話しを総二郎 と あきらに言って聞かせるのだった。


「(あきらが司に話しして聞かせた其の後の話し…。)
 実は、其れだけでは無いんです。
 あの頃の先輩は、道明寺家の使用人頭のタマさんから、“今回が最後で良いから…。”と、
 言われて、道明寺邸に呼ばれて行ったそう何です。
 其の時に見てしまったそうです。
 道明寺さんがベッドのヘッドボードに凭れて座って居る時に、あの『海ちゃん』が靴を履
 いたまま、“好き…っ”と、言って、道明寺さんに抱き着いたそうです。
 勿論、其の時の道明寺さんは、何も言わず、そんな『海ちゃん』を抱き締めて居たそうで
 す。
 そして、道明寺さんは、あの『海ちゃん』からのkissを受け入れて居たとか…。
 そんな現場を見てしまった其の時の先輩は思ったそうです。
 “今頃、きっと、道明寺は、恋に落ちてる。”って…。
 私が許せないのは、道明寺さんの回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』は、道明寺さん
 が先輩の彼氏だと言う事を分かって居乍ら、先輩から道明寺さんを奪おうとして居たので
 は無いかと言う事です。
 そして、そんな『海ちゃん』を『運命の女』だと騙されて勘違いした道明寺さんは、最低
 だと思いますし、其れ以上に、“貴方はアホですか?”と、訊きたい位です。
 今でも、私の其の気持ちに変わりは無く、先輩に如何にも成らない事が在ったら、私が何
 とかしたいんです。
 私は、先輩に救ってもらいましたから…。
 其れに、今迄に、私は返しても返し切れないモノを先輩から貰いましたので…。」と…。


其処で、言い切った桜子は、にこっと、微笑み乍ら、更に、総二郎 と あきらに伝えるのだった。


「ですから、私は、そんな道明寺さんを懲ら諦めたいんです。
 今では、其の当時の頃の事を、道明寺さん自身、すっかり忘れてしまって居るかも知れま
 せんが、此れ迄の先輩の傷付いた心の分も合わせて、道明寺さんには償って頂かないと割
 に合わないと思いますので…。
 ですから、うちの(三条)邸にて執り行う12月25日のクリスマスパーティーに、是非共、
 道明寺さんをお誘い下さいね。
 道明寺さんには、償って頂くつもりですから…。」と…。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、そんな桜子からの話しを聞いて居て、自身達の背筋が凍りつく様な思いを感じる程…だったのだ。


其れ位に、此の時の桜子の微笑み自体、ゾッとする総二郎 と あきら…だったのだ。




〈此の二次小説『Once again~再び~  23.』は、一部の文面の中に、神尾葉子先生の漫
 画『花より男子』の花男メンバーのセリフを勝手に拝借致し、勝手に記載致して折りま
 す。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事をお詫び
 申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事
 を、重ねてお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉


〈また、此の二次小説『Once again~再び~  23.』は、一部の文面の中に、神尾葉子先
 生の漫画『花より男子』のシーンをデフォルメ気味に綴って居る所が御座います。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事をお詫び
 申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事
 を、重ねてお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉


〈此の二次小説『Once again~再び~  23.』は、短目にて、終了して折ります事をお詫
 び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  22.





〈此の二次小説『Once again~再び~  22.』は、一部の文面の中に不快に思われるやも
 知れない言葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉



〈つかつく〉・〈総優〉


此の時のあきらは、其れはまるで、「次のターゲットは、司…お前だ‼」と、言って居るかの様に、言って除けるのだった。


「で、司…。
 お前は、既に、『チェリー』じゃねぇだろ⁉
 何で、今迄、黙ってたんだよ?」と…。


勿論、此の時のあきらは、そんな風に言っては居るのだが、司自身、あきらが怒って居る様には見えなかったのだ。



其処で、何も答え様とし無いそんな司に変わって、総二郎があきらの後を話すかの様子に話しし始めるのだった。


「司君よ‼
 とっくにバレてんだよ!
 お前が『チェリー』じゃねぇって事は…。」と…。
「………」


だからだったのかも知れない。
総二郎 と あきらからそんな風に聞かれた事で、司自身、予期して居なかった事だけに、驚愕顔を自身の顔に貼り付かせたまま、直ぐには返答の言葉が出て来なかったのだ。



だが、総二郎 と あきらのニヤニヤした顔を見た事で、漸く、我に返った司は、慌てて、返答の言葉を口にするのだった。


「お前等、何が言いてぇんだよ‼
 NYに居た頃の俺は、一切、女と遊んでねぇっつーの‼」と…。


其処で、此の時の総二郎 と あきらは、呆れたかの様な顔付きに成って居たのだ。
然も(さも)、「俺等は、知ってんだぞ‼」とでも、言いた気に…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎 と あきらは、そんな司に、呆れたかの様に言って除けるのだった。
先ずは、総二郎が口火を切るのだった。


「司は、何の話しをしてんのかな⁉
 NYの頃の司がどんな状況…だったのか?
 俺等は、全て、知ってるっつーの!」と…。


そして、あきらが総二郎の後を受けて話しし始めるのだった。


「そう言う事…だ。
 俺等が言いてぇのは、其の前の話…だ。
 司が牧野だけの記憶を失くす前の話…だ。」と…。



だが、此の時の司は、漸く、其の当時の頃の事を思い出した所…だったのだ。


【しかも、此の当時の司は、其の頃のつくしから言われて居た事が有ったのだ。


 「此の事は、F3&T3には言わないで…。」と、懇願する様に…。】



だからだったのだろう。
此の時の司は惚ける事にしたのだった。
何時(いつ)もの司と違って、言い返す口調にしては弱々しい口調…だったのだが…。


「お前等、何が言いてぇんだよ‼」と…。


其処で、総二郎は、最後の切り札かの如く、徐に、自身のスーツの上着の内ポケットの中に別に忍ばせて置いたもう一枚の写真を司の前に差し出すのだった。


「此の写真を見ても、司は、俺等に惚ける事が出来んのか?」と…。



勿論、総二郎から差し出された此の写真を見た時の司は、何も言う言葉が出て来ないだけでは無く、驚愕顔を自身の顔に貼り付かせたまま、其の写真を持った状態で固まってしまって居たのだ。


勿論、此れ迄にも、そんな風に動揺して居る司の姿を見た事の無かった総二郎 と あきらは、お互いの顔を見合わせて居たのだった。


其れ位、此の時の司の動揺心は、誰もが驚愕する程…だったのだ。


云わば…。
此の時の司のそんな状況は、其の写真を持った状態で自身の目を見開いたまま、写真の或る一点を見詰め、狼狽えて居る様に見える程…だったのだ。



其処で、総二郎は、そんな司に声を掛けるのだった。


「司…此の写真に写る人物が誰か分かるよな?
 こっちに写ってるのは、俺の奥さんの優紀 と 俺の娘の真紀…。
 で、俺の奥さんの優紀 と 俺の娘の真紀の隣で写ってるのは、牧野 と 其の牧野の
 娘…。」と…。



勿論、此の時の司からして視れば、総二郎が言って来た『牧野の娘』の父親が誰で在るのか
位、当然の事乍ら、分かり易い位に分かって居たのだ。


何故なら…。
何処から如何見ても、『つくしの娘』は、司にそっくり…だったのだから…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、「ああ」と、しか言い様が無かったのだ。



其処で、あきらは、満を持して、司に訊き始めるのだった。


「もう一度、司に訊く。
 お前は、既に、『チェリー』じゃねぇだろ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、諦めたかの様に、返答するのだった。


「ああ、そうだな。」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎自身が訊きたかった言葉を、漸く、口にする事が出来て居たのだった。


「司…何時(いつ)、牧野とこう言う関係に成った?」と…。


其処で、司は、“牧野…仕方ねぇから言うぞ‼”と、自身の心の中で詫び乍ら、話しし始めるのだった。


「滋が俺等(司 と つくし)を拉致って、クルーザーに乗せた事が在っただろ?
 あん時のクルーザーの中で…だな。」と…。



実は、そんな事実を司から聞いた此の時の総二郎 と あきらは、それぞれが納得したかの様に同じ様な言葉を口にするのだった。
否、呟くのだった。


「そう言う事…か?
 だからこそ、誰にも気付かれなかったってか‼」


「だから、道理で、誰も知らなかったって訳か?」と…。



其処で、未だに、総二郎が差し出した其の写真を持ったまま、じーっと、或る一点を見詰めて居る司は、当然かの様に、確認するかの如く、総二郎 と あきらに訊き始めるのだった。


「牧野の横に居るガキは、俺の娘で良いんだよな⁉」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に司から訊かれた此の時の総二郎 と あきらは、更に、呆れたかの様に、それぞれ、司に言って除けるのだった。


「あのなぁ~、司君…。
 何処を如何見たら、司の娘じゃねぇって、言えるんだよ⁉」


「けど…よ。
 確かに、司よりは、椿姉ちゃんに似てるかも…な。
 だが、道明寺家のDNAなのは確か…だな。」と…。


だからだったのだ。
そんな風に総二郎 と あきらから言われた此の時の司は、独り言ちる(ひとりごちる)かの如く、呟き始めるのだった。


「だよな。
 けど…よ。
 あいつ…俺に何も言って来なかったぞ。」と…。



だからだったのだろう。
そんな風に司から愚痴っぽい言葉を聞かされた此の時の総二郎 と あきらは、三度、呆れたかの様に、それぞれ、司に言って除けるのだった。


「司君…よ。
 良く、そんな事が言えるよな⁉
 そん時の司は、誰の記憶を失くしてたんだよ‼」


「牧野が言える訳ねぇだろ‼
 あの精神状態で…。
 あの状況なら、例え、牧野じゃ無くても、司は、誰から話しを聞いても、きっと、信用し
 無かっただろうよ。
 其れだけじゃねぇぞ。
 あの頃の牧野はどれだけ傷付いてたと思うんだよ‼
 しかも、あの頃の司の傍には自分とは違う女が傍に居たんだぞ。
 其れに、あの頃の牧野にして視れば、司の彼女は自分自身なのに、司は、牧野の事を『類 
 の女』って、言ってたんだぞ‼
 そんな事が在っても、牧野が司に言って来ると思うか?」と…。


だが、此の時の司には、此の時のあきらが言って来る話しの意味が分かって居なかったのだ。
だからこそ、此の時の司はあきらに訊き返したのだろう。


「あきらは、一体、何の話しをしてんだ?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時の総二郎 と あきらは、「はぁ~。」と、同時に溜息を吐き(つき)乍らも、先ずは、総二郎が司に言って遣るのだった。


「司は、覚えてねぇんかよ⁉
 司の本当の彼女で在る 牧野の事を邪険にしてた女と言えば分かるか?
 と言うのか?
 司が入院してた時に、司の回りをウロウロして、まるで、司の女かの様に、司の傍に居た 
 女の事…だよ。
 滅茶苦茶、鬱陶しくて、目障り…だったよな?」と、あきらに振るかの様に…。


其処で、総二郎から振られたあきらも、司に言って遣るのだった。


「ああ、滅茶苦茶、鬱陶しくて、目障り…だったな。
 其れに、類があの女の事を、相当、嫌ってたし…な。
 最初は、類のそんな気持ちを、俺等は直ぐに分かって遣れなかったんだけど…よ。
 類は、牧野の代わりに司の事を怒ってたな。
 で、類は、そんな司に殴ろうとしたけど、其れを牧野が阻止したんだけっか⁉」と…。


だからだったのかも知れない。
あきらが、其処迄、言い終えた後、総二郎に目配せをした事で、此の時の総二郎は、あきらからのそんな目配せに気が付き、大袈裟に言い始めるのだった。


「ああ、そんな事も有ったな。
 あの頃の牧野の頬っぺた(ぽっぺた)は、司から殴られた事で、赤く真っ赤に腫れ上がっ
 てたモンな。
 其れに、あん時の類は、相当、怒ってたし、司の回りをウロウロしてたあの『海ちゃん』
 とか言った女に、“部外者は黙ってな。”って、怒ってたモンな。
 確か、あん時の類の睨みに、あの『海ちゃん』とか言った女が黙ったまま、怖気付いてた
 よな。」と…。


だが、其処迄、怒った顔の表情を剥き出しにして自身に言って来る総二郎 と あきらを前にして、此の時の司は、反論の言葉を口にするのだった。


「あのなぁ~、お前等、何か勘違いしてんじゃねぇのか⁉
 俺は、あの女から騙されたも同然な状況…だったんだ。
 あの女は、其れはまるで、俺にとって、運命の女かの様に振る舞いやがった。
 だから、俺が勘違いしたので在って、俺にそう思わせたあの女が悪ぃんじゃねぇのかよ‼
 其れでも、俺が牧野を傷付けた事は言う迄もねぇから、牧野には、ちゃんと、再会してか
 ら、本人に謝るつもりだけど…よ。」と…。



だが、其れでも、此の時の総二郎 と あきらは、容赦無かったのだった。


何故なら…。
此の時の総二郎 と あきらは、実は、桜子から頼まれて居たから…だったのだ。



〈此の二次小説『Once again~再び~  22.』は、一部の文面の中に、神尾葉子先生の漫
 画『花より男子』の花男メンバーのセリフを勝手に拝借致し、勝手に記載致して折りま
 す。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事をお詫び
 申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手に拝借致し、勝手に記載致して折ります事
 を、重ねてお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉