tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あの雨の日から【まさか…‼】…<つかつく>  番外編





【『まさか…‼…<つかつく>  5.』 と 『あの雨の日から【まさか…‼】…<つかつ
 く>  ⑥』のエピローグ  <其の後の司 と つくし>】


此の時のつくしは、自身の養父で在る 藤堂社長からの指示通りに、藤堂商事の『海外プロジェクトリーダー』として、NYに渡米したのだった。


其の事に関して、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保より、話しを聞いて居た此の時の司は、つくしがNYに渡米して来る事を、今か今かと待って居たのだった。


だからだったのだろう。
つくしがNYに渡米してからの司は、ビジネスだけでは無く、つくしのプライベートに迄、つくしを支配し始めるのだった。



実は、つくしがNYに渡米する為に日本を発つ時点で、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の息子で在る 司に連絡を入れて居たのだ。


「つくしさんが、先程、日本を発ったと、藤堂社長より、連絡が入って来た。」と…。


だからだったのだろう。
自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保への此の時の司からの返答の言葉は、司からして視れば、至極当然の言葉…だったのだ。


「分かった。
 つくしが、こっち(NY)に着いたら、俺にも、連絡をくれ‼」と…。


だが、勿論、此の時の司は、つくしがNYに到着するで在ろう時間を予想して居たのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、其の時間に合わせて、執務を熟し始めたのだった。



だからだったのかも知れない。
此の頃には、既に、司の秘書に成って居た西田は、当然では有るのだが、そんな自身の上司で在る 司を観て居て、呆れて居たのだった。


何故なら…。
此の時の司は、此れ迄に無い程のスピードで、執務を熟して居たのだから…。


云わば…。
此の時の西田が、“やれやれ…。”と、思う様なスピード…だった事は言うまでも無かったのだ。


何故、此れ迄に無い程のスピードで、此の時の司が執務を熟して居たのかと云えば…。
実は、此の時の司は、勿論、“つくしを空港に迄、迎えに行こう!”と、考えて居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、此れ迄に無い程のスピードで、執務を熟せて居たという訳…だったのだ。



だが、そんな司が居る事を、西田からの報告で知った此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、自身の息子で在る 司に忠告するのだった。


「まだ、つくしさんは、司の現状を知らないかも知れん。
 だからこそ…だ。
 まだ、慌てるな‼
 つくしさんが、こっち(NY)に居ると言う事は、何時(いつ)でも、司がつくしさんに
 会えるという事…だ。
 つくしさんが、(道明寺HDの)本社ビルに到着したら、連絡を入れて遣るから、其れ
 迄、待ちなさい。」と…。


実は、西田が道明寺HDの本社ビル迄、つくしを誘導して連れて来るという事に成り、此の時の司は、観念したかの様に、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保からの話しに了承するのだった。


「分かった。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、今か今かと、つくしの到着を待つしか無かったという訳…だったのだ。



そして、其の後、道明寺HDの本社ビルに到着した事で、此の時のつくしは、西田に寄って、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保の執務室に誘導されて居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司は、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保からの連絡を受けて居たのだった。


「つくしさんが、今し方、私の執務室に入った。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、慌てて、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保の執務室に向かうのだった。
其処で、此の時の司は、漸く、つくしと再会出来て居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時の司は、場を弁える(わきまえる)事無く、つくしに向かう姿に、つくしだけでは無く、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 自身の秘書で在る 西田でさえも、呆れるのだった。


何故なら…。
此の時の司は、「つくし…やっと、逢えた。」と、興奮したまま、つくしの腕を握って、自身の方へ引き寄せて、つくしを抱き締めたのだから…。


しかも、自身の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 自身の秘書で在る 西田が観て居る前で…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、時差ボケして居る状況だったという事も有り、暫くの間は、其のまま、司に抱き締められた状況…だったのだが、漸く、我に返ったつくしは、「道明寺会長 と 西田さんの前で、あんたは、何してるのよ‼」と、言う言葉と共に、司の脛を蹴ったのだった。


だからだったのかも知れない。
此の時の司は、つくしに脛を蹴られたと同時に、痛がり乍らも、其の場に崩れ落ちるかの様に、のた打ち回って居たのだった。



だからだったのだろう。
此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保 と 司の秘書で在る 西田は、そんな司 と つくしの二人を観て居て驚愕して居たのだが、透かさず(すかさず)、同じ様な事を思って居たのだった。


“そんなつくしさん(様)だからこそ…。
 司(様)には良い(宜しい)のかも知れん(知れません)。”と…。



そして、そんな事が有ってからの司は、ビジネスだけでは無く、つくしのプライベートに迄、つくしを支配し始める様に成って居たという訳…だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、そんな司に疲弊して居たという訳…だったのだ。



実は、此の当時のつくしが、【何故、そんな司に疲弊して居たのか?】というと…。
其れは、司の行動に寄るモノ…だったのだ。
勿論、其れは、其の当時の司からの話し振りにも見て取れて居たのだった。


「なぁ~、つくし…。
 俺とお前は、もう既に、切っても切れねぇ仲だよな?
 そうだよな?
 違ぇか?」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のつくしは、そんな風に、司から言われた事で、其の当時の司との事を思い出して居たのだった。


“あぁ~、そうだった。”と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしからは、一切、返答の言葉は無かったとしても、其の時のつくしの顔付きは、苦笑い…だった事は言うまでも無かったのだった。



実は、そうなのだった。
つくしが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの怒りを買ってしまった前のあの日…。
そして、所謂、其の後の司 と つくしが、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄って、引き剥がされた前のあの日…。


そう、あの前のあの日とは…。
司 と つくしが一緒に土星を見たあの日…。


云わば…。
つくしが司から土星のネックレスを貰って、自身の首に着けて貰ったあの日…。


そうなのだった。
あの(司がつくしの首に土星のネックレスを着けて遣った)後の司 と つくしは、既に、一線を越えて居たのだった。


だからだったのだ。
此の時の司 と つくしは、既に、そう言う関係だと云えたのだった。



だからだったのだろう。
あの雨の日から』の司は、つくしの事を忘れる訳にはいかず、常に、つくしの事だけを思って居たのだった。


だからだったのだ。
此の当時の司は、一切、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の言い成りに成る事は無かったのだった。



其処で、其の後の司は、言葉巧みに、つくしの傍に居様とするのだった。


其れは、ビジネスの場だけでは無く、つくしのプライベートの場でも、そうなのだから、当然、つくしが疲弊したとしても、仕方無いと云えたのだった。


なので、其れからの司 と つくしは、つくしがNYに滞在中の間も、長い夜を過ごす日々…だったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の司は、既に、つくしとは婚約して居ると思って居たし、“つくしは、俺の婚約者だ‼”と、理解して居たのだった。


だからこそ、此の時の司は、つくしからのそんな言葉自体、信じられない気持ちで一杯…だったのだ。


【そんなつくしからの話しとは…。


 「私は、何時(いつ)から、あんたの婚約者に成ったよぅ~。
  ぐずぐず言わないで、さっさと、仕事する‼
  あんたがコケたら…。
  うち(藤堂社長)もコケるのよ‼
  そう成ったら…。
  大変な事に成るでしょ‼
  だから、あんたは、NYに残って、仕事する‼
  分かった?
  分からないなら、一生、日本に帰国し無くて良いから…ね。」と…。】



そして、此の時の司が、もっと、信じられなかった事は…。
其の後のつくしが、自分自身をNYに置いて、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓と共に、日本に帰国した事…だったのだ。


だからこそ…。
此の当時の司は、そんなつくしに、驚愕するしか無かったのだった。



そして、其の後の司は、日本に帰国する事が出来たと同時に、自分自身の思い通りに、コトを動かそうとするのだった。


所謂、つくしに寄って、NYに取り残された司は、つくしからの強制という形で、つくしに放って置かれた事も有り、一人、NYでの仕事を熟して来たのだ。


だからだったのだ。
其の後、日本に帰国して帰って来た此の当時の司は、自分自身の思い通りに、コトを動かして居たという訳…だったのだ。


だが、其の事が切っ掛けで、其の後の道明寺家 と 藤堂家にとっては、結局、全てが良い方向に向かって居た事は言うまでも無かったのだった。



PS.
実は、司 と つくしが、あの日、一線を越えた事は、タマ自身、気が付いて居たのだった。


何故なら…。
其の後の司 と つくしを観て居れば、一目瞭然だと云えたのだった。


実は、司は、其の日から、そんなつくしに対して、デレデレとして居たし…。
寄り一層、束縛し始めたのだから…。


だが、つくしと云えば、そんな司に対して、疲弊し始めて居たのだ。


だからこそ…。
其の当時のタマには、直ぐに、分かったのだった。
しかし、其の当時のタマは、誰にも、一切、此の事は言わなかったのだが…。



だが、其の後、其の事を知ったF3&T2(優紀以外)は、『まさか…‼』…だった事は言うまでも無かったのだ。
勿論、つくしがNYに渡米した事で、“司 と 牧野(つくし・先輩)が一線を越えるだろう。”と、予想して居た事は言うまでも無かったのだが…。



fin

七夕【会いたい】…<つかつく>  番外編②





ひなの叔母に当たる 絵夢は、ひなの後を追い、司 と つくしとの思い出の部屋のドアを開け、其の部屋の中に入り、ひなの背後から声を掛けたのだった。


何故なら…。
此の時のひなの叔母に当たる 絵夢は、自身の姪っ子と成った ひなの様子が気に成って仕方無かったからなのだ。


だからこそ…。
此の時のひなの叔母に当たる 絵夢は、そんなひなに声を掛けずには居られなかったのだ。


「ひなちゃん、如何したの?
 何か有ったの?」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、驚愕で、ビクッと成って居たのだった。


云わば…。
此の時のひなにとっては、突然、背後から声を掛けられた様なモノ…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のひなからして視れば、驚愕し無い方が変だと云えたのだった。



だからだったのだろう。
此の時のひなは、ビクッと成り乍らも、声を掛けられたと同時に、後ろを振り向き、一瞬、声が上擦って居たのだった。


「へっ、絵夢お姉様…??
 歩は…?」と…。


其処で、ひなの叔母に当たる 絵夢は、自身の姪っ子と成った ひなのそんな様子に、クスッと、微笑み乍らも、(自身の姪っ子と成った)ひなに返答するのだった。


「ひなちゃんが、歩と一緒に遊んでくれたお陰で、ベッドに入ったら、あの後、直ぐに眠っ
 たわ。
 だから…ね。
 ひなちゃんの事も気に成って仕方無かったから、こっそり、就いて来たの。
 ごめんなさいね。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の時のひなは、「いいえ。」と、言ったっ切り、また、正面に向き直しして、空を見上げ乍ら、一点を見詰めて居る様子…だったのだ。


そんな切なそうな様子のひなを観て居た絵夢は、そんな自身の姪っ子と成った ひなの事が気に成って仕方無かったのだ。


だからだったのだ。
自身の姪っ子と成った ひなに、また、声を掛けずには居られなかったのだ。


「ひなちゃん…何か有ったんじゃ無いの⁉
 お兄様(司)に言えない事でも、私には、話しして視て!
 誰かに話せば、気も楽に成るって、言うでしょ!」と…。



だからだったのかも知れない。
ひなは、そんな風に、優しく、自身に言ってくれた自身の叔母に当たる 絵夢に話しし始めるのだった。


【*7月7日の『七夕』という日は、ひなにとって、如何言う日で在るのか?


 *ひなの両親で在る 司 と つくしにとって、此の部屋が、如何言う部屋で在るの
  か?】


と、言う事を、ひなは、自身の叔母に当たる 絵夢に話しし始めたという訳…だったのだ。


そして、其の上で、此の時のひなは、自身の叔母に当たる 絵夢に、自身が後悔して居る話しをし始めるのだった。


「実は、今の今迄、忘れて居たんだけど…。
 “あんな事を書かなきゃ良かった。”って、凄~く、後悔して居るの。
 其れに、パパは、あれから、10年位経って、私の所に現れてくれたのは良いんだけど…
 ね。
 今では、“あんな事を書いたせいで、ママが居なく成ったのかも…。”って、後悔してる。
 今更、そんな事を後悔しても遅いのに…ね。」と、


其処で、絵夢は、自身の姪っ子と成った ひなに訊き始めるのだった。


「“あんな事…。”って…。
 ひなちゃんは、其の当時の短冊に、一体、何て、書いたの⁉」と…。


だからだったのだ。
ひなは、自身の叔母に当たる 絵夢に話しするのだった。


「小学生だった頃の私は、其の当時の短冊に、『パパがひなに会いに来てくれます様
 に…。』って、書いたの。
 しかも、小学3年生に成る迄の3年間…毎年の様に、ずーっと、同じ言葉を書いて居たの。
 勿論、ママは知らないの。
 私がそんな事を書いて居ただ何て…。
 もし、ママが此の事を知って居たら、きっと、ママは、思って居たでしょうね。
 “ひなは、馬鹿な娘(こ)よね。”って…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の絵夢は、密かに、思って居たのだった。


“だからだったんだわ。
 短冊を書いて居る時のひなちゃんの手は、震えて居たのね。”と…。



其処で、此の時の絵夢は、そんな風に思い乍らも、更に、自身の姪っ子と成った ひなに訊き始めるのだった。


「ひなちゃんは、短冊に書く位、お兄様(司)に会いたかったの?」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、自身の叔母に当たる 絵夢に誤解を与えたく無いという理由で、慌てるかの如く、言って除けるのだった。


「ううん、実は、そういう意味じゃ無いの。
 “パパが、ママ と 私の所に来てくれたら、親子三人で一緒に暮らせるのに…。”って、
 思って居たの。
 小学生の頃の私は、羨ましかったんだと思う。
 周りのクラスメートには、皆、パパ と ママが居たから…ね。
 でも、其れから、10年位経って、パパが私に会いに来てくれたのは嬉しいんだけど…。
 実の事を言うと…ね。
 “もう、遅いよ!”って、思って居た事は、確かなの。
 だって…ね。
 其の頃の私は、もう既に、大学生に成って居たし…。
 其れに、ママは、もう、居なく成ってた。
 だから…ね。
 パパが私の前に現れた時は、“『道明寺ひな』に成る必要は無い。”って、思って居たの。
 だって…ね。
 ママが居なく成ったのなら、其れは、意味が無い話しでしょ!」と…。


其処で、此の時の絵夢は、更に、思って居たのだった。


“だから、ひなちゃんは、切なそうな顔付きをして居たんだわ。
 もしかしたら、ひなちゃんは、此処で、つくしお姉ちゃまに会いに来て居たのか
 も…。
 懺悔の気持ちを込めて…。”と…。



そして、其の後の絵夢は、自身の姪っ子と成った ひなから聞いた全ての話しを、自身の夫で在り、ひなの叔父で在る 進に話すのだった。


実は、自身の妻で在る 絵夢から聞いた自身の姪っ子で在る ひなの話しは、進自身、知らない話し…だったのだ。
其れ故に、そんな話しを聞いた此の時の進は、驚愕して居たのだった。


“そんな出来事が、過去に有ったのか?”と…。


そして、其の時の進は、更に、思って居たのだった。


“ひな自身、今迄に、そんな事が有っただ何て、口に出してはいなかったとしても、其れで
 も、ひなの心の中には、相当、傷を負ってしまったままだったのだろう。
 俺は、そんなひなを気付いて上げられなくて、申し訳無い事をしたな。”と…。


だからだったのだ。
此の時の進は、後悔して居たのだった。


だからだったのかも知れない。
其れからの進は、思い悩んで居たのだ。


“此の話しを、兄さんに言うべきか? or 否か?”と…。



だからだったのだろう。
“(其の後の)進の様子が変だな。”と、認識した司は、進に訊き始めるのだった。


「進…何か有ったのか?
 仕事の事か?
 其れ共、夫婦の事か?
 仕事の事なら、俺でも、相談に乗れるが…。
 生憎、夫婦の事なら、相談に乗れそうにもねぇが…な(笑)。」と、笑い乍ら…。


だからだったのだろう。
真剣な顔付きに成った進は、司に話しし始めるのだった。


「其れが、ひなの事…何です。」と…。


だからだったのだ。
此の時の司は、驚愕と共に、焦りみたいなモノを感じて、進に訊き始めるのだった。
“早く、話せ‼”と、云わんが如く…。


「“ひなの事…。”って、ひなに何が有った?」と…。


其処で、此の時の進は、自身の妻で在る 絵夢から聞いた自身の姪っ子で在る ひなからの話しの全てを、司に話しし始めるのだった。


「今更だけど…。」と、言った後に…。



だからだったのだ。
そんなひなの話しを、自身の弟と成った進から聞いた司は、“後悔する事が、また、一つ増えた様だな。”と、思えて居たのだった。


だが、此の時の司は、ひなに言わなかったのだ。


後悔して居るというひなに、此の件に関して訊けば、きっと、其れ以上に、ひな自身を辛い思いにさせる事が、司自身、分かって居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、ひなに訊く事が出来ずに居たのだった。


なので、ひなの前では、司自身、何時(いつ)も通りのパパに徹して居たのだった。


だが、其れでも、其れ以降の司の心の中では、ひなだけでは無く、つくしに対しても、申し訳無さで一杯…だったのだ。



fin

七夕【会いたい】…<つかつく>  番外編①




7月7日…七夕



<此の二次小説『七夕【会いたい】…<つかつく>  番外編』の出だしは、司 と ひな
 父子(おやこ)とは、全く、関係の無い様なお話しの内容ですが、実は、司 と つくし
 の愛娘で在る ひなの小学生当時の『七夕』の思い出話と成って折ります。
 場面的には、かなり、先のお話しと成りますが、了承の程、宜しくお願い致します。>



つくしの弟で在る 進には、自身の妻と成った 絵夢(美作家の双子の長女)との間に、『歩(あゆむ)』という息子が居るのだ。


其の『歩』は、現在、英徳学園 幼稚舎の年中組に通う4歳なのだ。


だからだったのだろう。
幼児特有の好奇心旺盛な男の子なのだ。


そして、此の日(7月7日の数日前)の『歩』は、英徳学園 幼稚舎の先生から話しを聞いて帰って来たという『七夕』についての話しを自身の母親で在る 絵夢に話しして居たのだった。


「7がつ7にち(7月7日)は、おそら(空)に、おほし(星)さまのかわ(川)<天の川>が
 みえる(見える)んだって…。
 7月7日の『たなばた(七夕)』の日に、おりひめさま(織姫様) と ひこぼしさま
 (彦星様)が、その(其の)かわ(川)で、いちねん(一年)にいちど(一度)だけ、あ
 える(会える)んだって…。
 いちねん(一年)にいちど(一度)しかあえない(会えない)なんて(何て)、かわいそ
 う(可哀想)だね。」と…。


其処で、歩の母親で在る 絵夢は、自身の息子で在る 歩に話しするのだった。


「一度しか会えなくても、織姫様 と 彦星様は、会えた事が幸せなのよ。」と…。


だからだったのかも知れない。
歩の母親で在る 絵夢が思っても視なかった方向から、此の時の歩は、自身の母親で在る 絵夢に訊き始めるのだった。


「おりひめさま(織姫様) と ひこぼしさま(彦星様)も、ねがいごと(願い事)をかい
 て(書いて)、ささのは(笹の葉)につる(吊る)せるから…?」と…。


其処で、此の時の歩の母親で在る 絵夢は、自身の息子で在る 歩に何と返答して良いのか、全く、分からず、自身の話しを聞いた事で、返って、【其の後の(自身の息子で在る)歩が如何思うのか?】と、そんな風に考えた事で、其の後の自身の息子で在る 歩の事を危惧し始めて居たのだった。


だからだったのだろう。
返答する言葉を探して居た此の時の歩の母親で在る 絵夢は、直ぐに、自身の息子で在る 歩に返答する言葉が出て来る事も無く、返答する言葉が遅れて居たのだった。



だからだったのかも知れない。
其処に、今し方、早目に、道明寺邸に帰邸したばかりのひなは、自身の従姉弟で在る 歩に捕まってしまったのだ。


「ねぇね、おかえりなさい(お帰りなさい)。
 もうすぐ(直ぐ)したら、7月7日の『たなばた(七夕)』だね。
 ことし(今年)の7がつ7にち(7月7日)も、おそら(空)に、おほし(星)さまのかわ
 (川)<天の川>がみえる(見える)かな?
 おりひめさま(織姫様) と ひこぼしさま(彦星様)は、あえる(会える)のかな?
 どう(如何)だろうね?
 ねぇ~、ねぇね⁉」と、訊くかの様に…。


其処で、此の時のひなが自身の従姉弟で在る 歩からのそんな話し振りに驚愕して居ると…自身の従姉弟で在る 歩の背後から、歩の母親で在り、自身の叔母に当たる 絵夢が自身に声を掛けて来たのだった。


「歩が、今日、(英徳学園の)幼稚舎の先生から、『七夕』についてのお話しを聞いて帰
 って来たみたいで、実は、ずーっと、こうなの。
 ごめんね。
 ひなちゃんに迄、付き合わせて…。」と、謝るかの様に…。


だからだったのだろう。
此の時の歩は、更に、自身の従姉弟で在る ひなに、話しし始めるのだった。
誘うかの様に…。


「ねぇねも、ぼく(僕)といっしょ(一緒)に、ねがいごと(願い事)をかいて(書い
 て)、ささのは(笹の葉)につる(吊る)そうよ!」と…。


だからだったのだ。
此の時のひなは、絵夢 と 歩親子の会話を聞いて居た訳では無かったのだが、歩の母親で在り、自身の叔母に当たる 絵夢 と 自身の従姉弟で在る 歩の話し振りだけで、自身の従姉弟で在る 歩の言いたい事が分かったのだった。


“歩は、きっと、短冊に願い事を書いて、笹の葉に吊るしたいんだね。”と…。



だが、実は、ひなにとっての『七夕』には、良い思い出が無かったのだ。
寧ろ、後悔して居ると言っても過言では無い状況…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時のひなにとっては、例え、4歳児で在る 自身の従姉弟の歩からの誘いだったとしても、本来なら、断りたい処なのだ。


だが、自身の従姉弟で在る 歩の悲しそうな顔を見る事も辛いので、敢えて、其処は、思わない様にして、自身の従姉弟で在る 歩からの誘いに応じる事にしたのだった。


「うん、良いよ。」と…。


だからだったのだろう。
嬉しそうな顔付きに成った歩は、自身の従姉弟で在る ひなの手を引いて、自身の自室に向かい、短冊を自身の従姉弟で在る ひなに手渡すのだった。


「はい。」と、言い乍ら…。


だからだったのだ。
「有難う!」と、自身の従姉弟で在る 歩に返事し乍らも、自身の従姉弟で在る 歩から短冊を受け取った此の時のひなは、実は、嫌な思い出が思い出されて、自身の頭の中から離れなかったのだ。



【其のひなの後悔して居る『七夕』の思い出とは…。


 小学生に成った頃のひなは、自身の母親で在る つくしに就いて、良く、近所のスーパー
 に買い物に出掛けて居たのだ。


 実は、其の年の7月7日の『七夕』も、何時(いつ)もと変わり無く、何時(いつ)もと
 同じ様に、自身の母親で在る つくしと一緒に、近所のスーパー迄、買い物に出掛けて居
 たのだった。


 其処で、其の日が7月7日だという事を、すっかり、忘れて居たつくしは、其のスーパーに
 て、七夕飾りの為に飾られて居る笹の葉を見て、思わず、言って居たのだ。


 「そうだったね。
  今日は、7月7日…だったんだね。」と…。


 だからだったのかも知れない。
 此の時のつくしは、ひなに向かって、にこっと、微笑んで、其のスーパーにて、七夕飾り
 の為に飾られて居る笹の葉の前に置いて在る テーブルの上の短冊を見乍ら、つくしは、
 ひなに訊くのだった。


 「今日は、『七夕』だし、少し、時間も有るから、短冊に願い事を書いて、笹の葉に吊
  るして、買い物してから帰る?」と…。


 だからだったのだ。
 此の時のひなは、「うん、かきたい(書きたい)!」と、言い乍ら、笹の葉の前に置いて
 在る テーブルの方に向かって歩いて居たのだった。
 そして、短冊に願い事を書いて居たひな…だったのだ。


 そんな自身の愛娘で在る ひなの素早さに、此の時のつくしは、驚愕モノ…だったのだ。



 そして、其の時のひなが短冊に書いた願い事とは…。


 『パパがひなに会いに来てくれます様に…。』…だったのだ。


 しかも、小学3年生迄のひなは、毎年、同じ文面を短冊に書いて居たのだった。


 勿論、つくし自身、ひながそんな事を書いて居るだ何て、一切、知らなかったのだ。


 何故なら…。
 自身の愛娘で在る ひなが見せてくれなかったから…だったのだ。


 「だれか(誰か)に見せたら、ねがい(願い)事がかなわない(叶わない)かも知れない
  んでしょ!(*)
  だから、ぜったい(絶対)に、ひなが書いたたんざく(短冊)を見ないで…ね。」と、 
 言い乍ら…。



 だが、もし、自身の愛娘で在る ひなの短冊に何と書いて在ったのか?
 もし、其の当時のつくしが、見て知ったとした成らば、ショックを引き起こして居た事…
 だろう。


 だからこそ…。
 つくしの愛娘で在る ひなが、短冊に書いたという願い事を笹の葉に吊るして貰う為に、
 自身の母親で在る つくしが知る前に、ひなが其のスーパーの店員に預けた事は、大正解
 だと云えたのだった。



 だが、其の後のひなは、後悔して居たのだ。


 “何で、あの頃のひなは、あんな事を短冊に書いたのだろうか⁉
  だから、ママが居なく成ってしまったのかな?”と、自分自分を責めるかの様に…。


 そんな事が有って以来、ひなは、7月7日が近付いて来ると、憂鬱に成るのだった。】



そして、其の後のひなは、自身の従姉弟で在る 歩からの誘いに応じた事で、自身の頭 と 心の中では憂鬱に成り乍らも、まだ、幼い自身の従姉弟で在る 歩の思いを裏切りたく無かった事も有り、震える手を押さえ乍らも、短冊に願い事を書き始めるのだった。


『家族の皆が幸せで在ります様に…。』と…。



其処で、歩は、自身の従姉弟で在る ひなの書いた短冊が気に成るのか?
頻りに、覗こうとして居たのだった。


だからだったのだ。
此の時のひなは、自身の従姉弟で在る 歩に教えるのだった。


「他人(ひと)の短冊は見ちゃあ、駄目だよ!
 願い事が効かなく成るよ。」と…。(*)


だからだったのかも知れない。
此の時の歩は、自身の従姉弟で在る ひなに謝るのだった。


「ねぇね、ごめんなさい。」と…。



だからだったのだ。
其の後のひな と 歩の従姉弟の二人は、一旦、歩の自室から出て、二人一緒に、七夕飾りの為に笹の葉を飾って在る 場所迄向かい、短冊を其の笹の葉に吊るすのだった。


そして、其の後、また、歩の自室に戻って来たひな と 歩は、少しだけ、一緒に遊んだ後、ひなは、自身の従姉弟で在る 歩の自室を後にするのだった。
そして、其の後のひなは、或る場所に向かうのだった。



此の時のひなが向かった其の或る場所とは、嘗ての自身の両親で在る 司 と つくしの思い出の部屋だという場所…だったのだ。


そうなのだった。
其のひなの両親で在る 司 と つくしの思い出の部屋とは、嘗ての司 と つくしが、まだ、英徳高校時代に、司専用使用人をして居た当時のつくしが司と一緒に土星を見た部屋…だったのだ。


其の部屋のドアを開けたひなは、真っ先に、バルコニーに向かったのだ。
そして、此の時のひなは、唯、一点を見詰めて居たのだった。


其処に、歩の母親で在り、自身の叔母に当たる 絵夢は、ひなが居るで在ろう ひなの両親で在る 司 と つくしの思い出の部屋のドアを開け、ひなの背後から声を掛けて来たのだった。


実は、此の時の絵夢は、自身の姪っ子と成った ひなの様子が気に成って仕方無かったのだ。


だからこそ…。
此の時の絵夢は、自身の姪っ子と成った ひなの後を追い掛けて居たのだった。




<此の二次小説『七夕【会いたい】…<つかつく>  番外編①』の文面の中に記載して居
 る(*)について…。
 私は、子供の頃に、祖母から、そんな風に、言われました。
 其れでも、調べた結果…。
 現代に於いては、其の様に言われて居ない様です。
 ですが、此処は、『二次小説の世界』と、スルーして頂けると幸いです。
 了承の程、宜しくお願い致します。>