好きなのに…(続編・その後)<総優> 1.
<本日より、【婚約・結婚 編】が始まります。 が、<総優>の筈が、<あき桜>か
ら、始まっている事をお詫びします。 実は、【恋人 編】の流れから、今回が始
まっている為、構成上、<あき桜>から、始まっています。 ご了承下さいませ。>
【婚約・結婚 編】
総二郎と優紀の婚約が、やっと整い、婚約パーティーが執り行われる事に成った。
美作家と三条家にも招待状が送付されて来た。
「総二郎と優紀ちゃん、やっとかよ。
長かったよな。
総二郎と俺が大学3年の時、総二郎が優紀ちゃんを好きになって1年半、追い掛けて、
やっと、総二郎が優紀ちゃんを手に入れてから2年半。
あの、総二郎がだぞ。
総二郎、良く我慢出来たよな。
総二郎が大学卒業してから、総二郎が家元修業、優紀ちゃんが家元夫人修業に2年も掛
けるとはな。」
「この2年で、優紀さんも本当の意味で覚悟出来たんじゃないですか?」
あきらは、自分達の今後についてシフトして話しし出した。
「そうだろうな。
俺達も、もう、そろそろ、考えないか?」
「私は、まだ、学生ですし、私が大学卒業するまで結婚の話しは無いって、約束しました
よね。」
あきらは、更に、畳み掛けた。
「したよな⤵。
でもな、司が牧野とNYに行ってしまって、もう直ぐ、結婚するだろ。
総二郎と優紀ちゃんまで、婚約して結婚すると成るとな、『俺達も』って、気に成って
しまうんだよな。」
「………」
「なあ、桜子、俺達も婚約だけでもしねぇか?」
「………」
「総二郎と優紀ちゃんの婚約パーティーの後でも構わねぇから…。」
桜子は約束が違うと、思っていたが、やっと、重い口を開いた。
「考えさせてもらっても構わないですか?」
あきらは、期待の目で桜子を見ている。
「ああ、良い返事を、期待してる。」
桜子はまだ早いと、思っている。
如何するんでしょうか、桜子ちゃんは…?