懺悔の日々…<総優> 7.
あきらが来てくれた事で安心したのは、司とつくしだった。
やはり、F4の中で頼りに成るのは、“『あきら』だ…。”と、実感するつくしだった。
総二郎は憔悴し切っていた。
あきらが総二郎に声を掛けた。
「総二郎、話しを聞いて遣るから…。
なっ、総二郎‼」
総二郎は唯、辛そうにあきらの顔を見詰めるだけだった。
「総二郎、少しは話した方が気分は楽に成るよ‼」
類も加勢した。
「………、俺、今まで何やって来たんだろな‼」
「「「………はぁ~??」」」
F3、ぽっかーんで有る。
総二郎は、ソファーに座り、顔を両手で覆いながら、身体を丸めて蹲りながら、話しを続けた。
「俺な、この3ケ月、幸せだったんだ。
優紀と居れて、優紀が俺を頼ってくれて、優紀を抱き締めながら毎日、一緒に眠って、
kissして、シャワーも一緒に入って…。
幸せだったんだ⤴。」
F3は驚愕していた。
「総二郎、お前ぇ?」
総二郎は司が言いたい意味は分かった。
「それはねぇよ‼
優紀は子供に返ってたんだぜ‼
それは、いくら俺でも出来ねぇよ。
俺は後が辛かったが…な⤵。」
あきらは、“あの総二郎が…?”と、半信半疑だった。
「総二郎、良く我慢出来たよな?
そう言えば、総二郎と優紀ちゃんはそう言う関係だったよな?」
「ああ、高校の時にな。
1回だけな。」
司と類は、総二郎とあきらの顔を見て、驚愕していた。
「まあ、司と類が知らねぇのは当然だよな?
高校の頃は、司も類も牧野に夢中だったしな…。」
総二郎の苦しさはそれだけではなかった。
「この3ケ月で、俺の身体にも、腕にも、手のひらにも、唇にも、
優紀の感触が残ってんだよ。
その何もかもを忘れる事が出来ねぇんだよ⤵。
優紀を知ってしまった今となっては…な⤵。」
「「「………」」」
F3は総二郎の苦悩を思うと、何も言えなかった。
総二郎は更に、憔悴し切った様だった。
「俺な、今なら、牧野のあの時の気持ちが、心の葛藤が手に取る様に分かるわ。
逆バージョンだけどな…⤵。」
司は総二郎の言葉に居た堪れなくなっていた。