記憶の上書き…<総優> 4.
<総二郎side>
そして、牧野と優紀ちゃん、それぞれの卒業式も終了し、カナダに牧野と優紀ちゃんの卒業旅行に同行する日が来た。
司ん家(ち)のPJでカナダの空港に向かい、空港に迎えに来ていたリムジンに乗って、司ん家(ち)の別荘に向かった。
PJの中では…。
離陸直後の司と牧野は、プライベートルームに司が、無理矢理、牧野を連れ込んで、着陸態勢に入るシートベルト着用まで、一切、出て来なかった。
9時間もの間…。
司と牧野は、何を遣って居たのやら??
想像に容易くて、笑けて来そうだった。
で、俺等は…。
F3はF3で固まって、T3はT3で固まって座っていた。
で、リムジンの中では…。
T2は、懐かしい様な顔をして居た。
滋は、如何も、その中に入れないのが不服そうだった。
牧野は、司と別のリムジンに乗っていた。
司は、意地でも、牧野と二人っきりで居てぇらしい。
で、別荘に着いてからの部屋割りも、司は、適当過ぎて笑けた。
「俺と牧野は、同室な。
お前等は、適当に部屋を使え‼
一人部屋も、二人部屋も在るからな。」
って、言ったかと思えば、そそくさと、司と牧野は、部屋に向かったみてぇだった。
F3&T3は、全員、呆れた。
けど、類だけは、そそくさと、部屋に向かった。
「俺、1人部屋が良い‼」
俺とあきらは、“だろうな…?”って、苦笑いしかなかった。
で、俺もあきらも、1人部屋に向かった。
T3は、如何も、優紀ちゃんが、1人部屋で、滋と桜子が、二人部屋を選んだらしい。
寝る事以外は、リビングで話しするらしい。
で、着いた日は、時差の関係で、ゆっくりしようという事に成り、それぞれで、過ごす事に成った。
類とあきらが、俺の部屋に来た。
「何だよ?」
「良いの…?
部屋で、ゆっくりしてて…。」
「優紀ちゃんを呼び出せよ?」
俺は、溜息と共に、愚痴ってしまった。
「はぁ~⤵。
そんな簡単じゃねぇんだよ‼」
類も、溜息を付き出した。
「はぁ~⤵。
何、総二郎らしくないね?
PJの中で、松岡を誘うのかと思って居たのに…。
全く、動かないんだもん。
何、遣ってんの?」
あきらは、苦笑いだった。
「まあ、今、T3は、リビングに居るみてぇだから…。
行くか?」
で、俺等 F3も、リビングに向かった。
で、他愛も無い話しをするだけだった。
次の日は、スキーをする事に成っていたから、類とあきらに、“此処がチャンスだぞ‼”って、焦らされていた。
遣るしかねぇのかも…な?
で、朝、起きた時、心の準備を整える様に、俺は、覚悟を決めていた。
で、ゲレンデに集合した俺等 F4&T4。
案の定、司は、牧野を独占中。
滋が不服を漏らし始めた。
「ちょっと、司…?
いい加減、つくしを解放して遣ってよ‼
T4で遊べないでしょ?」
司は、牧野を開放する気は、全くねぇみてぇだった。
当然だろうけど…な。
「滋は、うるせぇ~んだよ‼
つくしは、俺んだから、お前等だけで、適当に遊んどけ‼」
「何、其の言い草…?
いい加減にしてよね?」
まあ、滋の言い分も分かるけどな。
仕方ねぇわな。
この場合、諦めた方がマシだろ?
優紀ちゃんと桜子は、苦笑いだった。
牧野は、諦めてる様だしな。