好きなのに…(続編・その後)<総優> 6.
【婚約・結婚 編】
やっと、重鎮への挨拶回りも済み、重鎮達からも許可も得て、もう、何時でも結婚式を執り行っても良いとのOKサインが出た。
総二郎はOKサインが出た事で、気を良くしてしまい、優紀を妊娠させてしまった。
これに怒ったのは、家元と家元夫人。
特に家元夫人からは嫌味を投げ付けられた。
「何て事をしてくれたのよ…。
優紀さんのご両親にも、三条の大奥様にも、顔向け出来ないわ⤵。」
家元夫人は怒り心頭で有る。
優紀の両親は、苦笑いしながらも…。
「貰ってもらえる事が決まっているので…。」
と、言われた。
桜子の祖母さんからは…。
「総二郎さんらしくて宜しいんじゃ有りませんか?」
と、嫌味たっぷりに言われた。
全て、言い返せないのが実情だ。
優紀の妊娠が発覚したのが、妊娠3ヶ月に入ろうとしていた妊娠8週目頃。
まだ、安定期じゃないから、もう少し、結婚式はずらそうという事には成ったが、籍だけはそのままという訳に行かないので、妊娠発覚後、直ぐ、入れに行った。
なので、俺達は既に、夫婦で有る。
嬉しくない訳が無い。
余りの嬉しさに、『顔が緩みっぱなしだ』と、家元にお叱りを受けた。
こうなってしまっては、結婚報告と結婚式を急ぎ、立て続けに執り行う必要が有った。
F3&T3からは、『計算就くで優紀を妊娠させたのではないか?』と、在らぬ疑いを掛けられた。
が、妊娠しても良いと、考えていた事は事実なので、総二郎は、何も言い返せなかった。
しかし、F3&T3は、今までに色々有った総二郎と優紀だったので、皆はもう落ち着いて、総二郎と優紀の二人の幸せを謳歌して欲しいと、願っていた。
やっと、総二郎は4年を経て、本当の意味で優紀を手に入れる事が出来た。
『この幸せは、ぜってぇ無くさねぇ‼』と、
総二郎は、再び、心に誓うので有った。
これから先、
総二郎と優紀は幸せな夫婦生活を送る事と成る。