好きに成ってしまった訳…<あき桜> 2.
<あきらside>
もう、そろそろ良いか?
俺の出番だよな?
ほんとに、その場に偶然居ただけなのに…。
“こんな事って、ほんと、有んだな。”って、思ってしまう出来事だった。
俺は奴らの前に出て言って遣った。
「お前らさ、桜子の事、何も良く知らなくて、桜子にそれだけの言い草、良く言えたもん
だよな?
此処に、牧野が居たら、お前ら遣られてるだろうな?
牧野から司の耳に入れば、『赤札?』かも…な?」
「………、美作様、御冗談を‼」
「俺、聞いてたんだけど…?」
「………、失礼致します。」
女3人組は、何処かに消えて行った。
「桜子、大丈夫か?」
「美作さん、有難うございます。
でも…、何故、私を助けて下さったんですか?」
「俺にも、良う、分からん…。」
「………、有難うございます。
失礼致します。」
桜子はその場を後にした。
俺はその後から、桜子の仕草・行動等、如何しても気に成り、桜子をチラ見する日々。
その事が、類にまで気付かれる始末。
「あきら、三条が気に成るの?」
「はぁ~??」
「ここ最近、あきら、三条をチラ見してるよね?」
「………」
総二郎が参戦して来た。
「へぇ~、あきら、如何いう風の吹き回し?」
「………」
司までもが参戦して来た。
「つくしに言って遣ろうか?」
「………、放って置いてくれねぇか?」
何なんだよぅ~‼
いい加減にしろ‼
そんな時、桜子が牧野と一緒に、F4ラウンジに来て居た。
桜子が牧野と話している会話が俺は気に成った。
「桜子、昨日、合コン、行って来たんでしょ?」
「何で、先輩が知ってるんですか?」
「滋さんから、連絡が有ったの?
滋さんが、“あの後、桜子が男の人と消えたんだけど、聞いて於いて“って、言われたん
だよね?
消えた後、如何したの?」
「………、先輩、野暮な事、聞きますぅ~。」
「………、そう言う事?」
「………、そう言う事です‼」
「滋さんにちゃんと、言って於いてよ。
何回も連絡入ってるんだから…。」
「了解しました。」
はぁ~??
如何いう事だよ?
桜子、昨日、男と一夜を過ごしたって事だよな??
俺は、何で、ショックを起こしているのか分からないが、言葉にならねぇくらいショックを起こしていた。
で、類からは、怪訝な顔付きで、俺は見られていた。
類、止めてくれぇ~‼
切ねぇわ、その顔‼