七月七日…(もしも類とつくしが兄妹だったら…(家族編・短編)) 前編
【道明寺つくし 編】
<つくしside>
今日は、ママ会が有る日。
ママ会とは、静お姉様、優紀、桜子、私のF4の奥様達に、司の従兄弟の奥様の滋さんと言うフレーズで、ちょくちょく集まている。
静お姉様は弁護士、優紀は西門流 家元夫人、桜子は美作さんのお母様 夢子さんと、一緒に起こした事業の副社長職、滋さんは家業で有る大河原財閥の副社長職、私は道明寺HDの専務職と、それぞれ忙しくしている。
その為、ママ会もちょくちょく遣っていると、言っても、1ケ月に最高2回くらい集まれるのが関の山。
それでも、それぞれの近況報告だったりと、集まりを楽しみにしている私達が居るのは事実。
だから、ママ達だけで会うのかも…。
私は、前々から思っている事が有った。
私の『甥っ子 健』の事だ。
そう、私のお兄様と静お姉様の長男。
子供達も大きく成り、
健は小学4年、翼・蘭・仁・優一郎君・つよし君・やすし君のF6は小学1年、翔・すみれ・渚ちゃんは幼稚舎年中、光紀ちゃんは幼稚舎年少・清一君は3歳と、成った。
健がもう、小学校の高学年に成ってきたので、これから先、中学生に近付けば近付く程、家族の集まりに参加してくれなくなるのではないかと、危惧していた。
成れば、これが最後かもって思って、静お姉様に打診してみた。
「ねぇ、静お姉様。
健がもう、高学年に入って来たでしょ。
何時まで、私達の家族の集まりに参加してくれると、思う?」
「う~ん、如何だろう?
でも、弟の仁も居るし、翼君に、蘭ちゃんに、翔君に、すみれちゃんの従弟妹も居るか
ら、中学1年くらいまでは大丈夫だと思うんだけど…?
分からないなぁ~。」
「でしょ。
だから、これで最後でも心残りがない様に、今年は盛大に七夕祭りをしない?
丁度、今年の7月7日って、土曜日だし…。
タマさんに笹の葉を用意してもらうから…。」
「それ良いかも…ね。
確かに、健君が思春期に入ってしまうと、いくら下の子達思いの健君でも、鬱陶しく思
う時は来るでしょうし…。」
「そうですよね。
うちのつよしなんか、健君の男の子達を纏め上げる姿に憧れを抱いていて、“健君みた
いになりたい。”って、言ってますよ。」
「でも、美作さんも、あのバラバラなF3を良く纏め上げてると、思うけど?」
「F4の事を知りませんから…、つよしは。」
「まあ、確かに…。」
「だから、あきらさんが、“憧れは、俺じゃないのかよ。”って、不貞腐れていますよ。」
「「「「………(苦笑)」」」」
桜子以外は、苦笑いするしかなかった。
特に、静お姉様は、居た堪れないような感じだった。
結果、七月七日…、七夕祭りをする事に成った。
邸に帰ったら、タマさんに相談しなきゃ~‼