tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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プロジェクト会議【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  続編②



其の後の司は、滋に声を掛けたのだ。


実は、今回のプロジェクト会議の中で、F3&滋&桜子からの進歩状況の報告を聞く事に際して、司が、一番、楽しみにして居たのは、滋からの報告内容だったのだ。


“滋が、あのペンションを、如何言う風に、変えるのか?”と、言う事が、司の興味を引いて居た事は、事実だったのだ。


だからだったのだろう。
此のプロジェクト会議が始まる以前に、滋の第2秘書で在る 優紀が、出席者全員に、ペンションの建て替え工事に関しての資料を配った後…。
此の時の司は、隅から隅迄、其の資料を見て居た程…だったのだ。



だからだったのだろう。
滋の番に成って、漸く、司は、滋に、声を掛けたのだ。


「最後は、滋だな。
 今から、報告してくれるか?」と…。



だからだったのだ。
此の時の滋は、“待ってました!”と、ばかりに、席を立ち、プロジェクターを使用し乍ら、話しを進めるのだった。


なので、先ず、此の時の滋は、出席者全員に、ペンションの建て替え工事に関しての資料を見る様に、促し始めるのだった。


「先程、弊社の松岡が配った資料を見乍ら、話しを聞いて貰えますか?」と…。


だからだったのだ。
此の(プロジェクト会議の)場に居る出席者全員は、プロジェクターと共に、ペンションの建て替え工事に関しての資料を見乍ら、滋の話しを聞いて居たのだ。



そして、そんな出席者全員の様子を見て居た滋は、プロジェクターの操作を優紀に任せて居たので、優紀に、目で合図を送り乍ら、話しするのだった。


「ペンションの建て替え工事に関しての其の資料には、つくしから預かって居た現在のペン
 ションの図面 と 大河原グループとして考案した図面を載せて折ります。
 其の大河原グループとして考案した図面を見て貰えれば、分かると思うんですけど…。
 現在のペンションの図面から言うと、かなり、大きく変えて居ます。
 実際にも、変わる形に成ると思います。
 其れは、今回、『ペンションウェディング』という大きなプロジェクトが、遂行されるか
 ら…です。
 なので、大河原グループとしては、先ず、あれだけの広大な敷地の活用方法を考えまし
 た。
 実際、私自身が、現場を視察して、“勿体無い使い方をして居る。”と、思った位です。
 其れに、現在のペンションだと、整備や管理に、かなり、コストが掛かって居たと思われ
 ます。
 実際にも、かなり、コストが掛かって居たそうです。
 其れに、ペンションの周りの景色は、“素晴らしい!”と、言わざるを得ません。
 “其の素晴らしい景色を生かさない手は無い。”と、思える位、素晴らしい景色です。
 なので、私自身が、実際の現場を見て思った事は、“あれだけの広大な敷地 と 素晴ら
 しい景色を、如何生かすか?”と、言う事だけ…だったんです。
 其処で、弊社 松岡の一言が、ヒントに成りました。
 “実際に、あのペンションで、『ペンションウェディング』を執り行うなら…。
  『ペンションウェディング』を執り行う為の『チャペル』も、必要に成りますよ
  ね。”と…。
 なので、“『チャペル』 と パーティー会場にも成る『披露宴会場』を、別棟で建てる
 のは、如何か?”と、成った訳です。
 其処で、『チャペル』は、多目的に使用出来る様に…。
 “人前式にも使用出来る『チャペル』を…。”と、考えた訳…です。
 なので、『チャペル』の内部の壁は、全面ガラス張り仕様と成って折りますが、式内容に
 寄っては、壁を変えられる仕組みにして折ります。
 また、パーティー会場にも成る『披露宴会場』の壁も、全面ガラス張りにしました。
 其れは、『チャペル』にしても、パーティー会場にも成る『披露宴会場』にしても、あれ
 だけの素晴らしい景色を余す事無く、ご覧頂きたいという思いから…です。
 現在のペンションでは、態々、窓から、景色を見なければ、あれだけの素晴らしい景色
 を見る事が出来無いんです。
 なので、“【目でも楽しんで貰える『ペンションウェディング』】を、謳い文句(キャッ
 チフレーズ)にすれば、如何か?”と、考えた訳…です。
 そして、最後に、全ての建物は、(屋根付きの)渡り廊下で繋がる様に、考えて折りま
 す。
 以上です。」と…。



実は、此の滋からの提案では、かなり、コストが掛かってしまうのだ。


勿論、滋も、そうなのだが、司は、日本支社を任せられて居る経営者…なのだ。
此の滋からの提案では、かなり、コストが掛かってしまう事自体、資料を見れば、一目瞭然と云えたのだ。


だからだったのだ。
此の時の司の顔付きは、曇って居たのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、滋に言えた言葉だったのだ。


「滋の遣りてぇ事は、俺にも分かる。
 あれだけの景色だ。
 活用しねぇ手はねぇと思う。
 けど…よ。
 此れじゃあ、かなりのコストが掛かるだろ。
 滋の案の中で、何処か削るとすれば…。
 何処に成る?」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は、そう言われる事を、覚悟して居たかの様に、話しし始めるのだった。


「もし、私の案の中で、何処か削るとすれば…。
 例えば、バックヤードで在る キッチンのグレードを下げるとか…。
 ペンションの客室と成る 部屋数を減らすとか…。
 母屋的なペンション自体の建坪を減らすとか…。
 廃材を使用するとか…かな?
 出来れば、お客様に見える所は、出来るだけ、コストを下げたくないかな?」と、小声で…。


何故なら…。
此の時の滋が話しして居る最中の司の反応が、余り、良いモノには見えなかったから…だ。



だからだったのだろう。
滋の言いたい事を理解して居る司では在ったのだが…。
其れでも、コスト自体が上がれば、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓に寄って、此の案自体、却下されて、後々、面倒な事に成る事も理解して居る司だったので、滋には、更に、注文を付けるのだった。


「取り敢えず、もう少し、色々と、詰めて貰えるか?
 此れだと、俺でも、OKは、出せねぇわ。」と…。


なので、此の時の滋は、“仕方無いかぁ…。”と、思えた事で、司に、返答するのだった。


「分かったわよ。
 何とか遣って視るわよ。」と…。


という訳で、此の日のプロジェクト会議は、終了したのだった。



そして、其の後のF4&T4 と 其の秘書達は、何度も、道明寺HDの重役会議室に集まり、案を練るのだった。


其れは、特に、大河原グループが担当して居る『ペンションの建て替え』に関してだった事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだ。
其の頃の滋は、頭を悩ませる日々だったのだ。
其れは、司が、中々、OKを出さなかった事が、原因だった事は言うまでも無かったのだが…。



そして、其れから、数か月後…。
漸く、司が、OKを出す様な案を、滋が出して来たのだった。


其の事に寄り、漸く、ペンションの建て替え工事が、着工する運びと成ったのだった。



此の事に、ホッとして居たのは、他でも無い。
つくしと優紀…だったのだ。


何故なら…。
プロジェクト会議の度に、司と滋が、火花を散らして居たから…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時のつくしと優紀は、それぞれ、思って居たのだ。


“本当に、ペンションの建て替え工事は、出来るのだろうか?
 何時、着工出来るのだろうか?”と…。


そんな風に、此の時のつくしと優紀が思う程…。
プロジェクト会議の度に、司と滋は、火花を散らして居たという訳…だったのだ。


だからこそ…。
漸く、つくしと優紀は、安堵して居たのだ。



だが、そんな司と滋の『覇権争い』を思わせるかの様な二人の争いを観て居て、一人、楽しんで居た者が居たのだ。


そうなのだ。
類…だったのだ。


何故なら…。
此の時の類は、思って居たのだ。


“司にしても、大河原にしても、似たり寄ったりの性格だから…。
 何方も、引くに引けないんでしょ!
 何方が、『覇権争い』に勝つかな?”と…。



そして、此のプロジェクト会議の度に、司と滋が、火花を散らして居る事に、呆れて見て居た者も居たのだ。


そうなのだ。
総二郎とあきら…だったのだ。


勿論、此の時の総二郎とあきらも、類同様…。
司と滋の二人の性格が、似通って居る事は、承知して居たのだ。
だが、今回ばかりは、何方も、引かない状況に、些か、うんざりして居る節も有ったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎とあきらは、それぞれ、思って居たのだ。


“司と滋の二人は、『水と油』だな。
 馬が合わないと言うべきか?
 けど…よ。
 何方も、昔から、『トラブルメーカー』…何だよな。
 其処の処は、司と滋の二人の性格自体、似たり寄ったりの性格…だよな。
 何方にしても、やっと、ケリが付いて良かったわ。”と…。



という訳で、ペンションの建て替え工事が着工して、1年の日々を掛けて、漸く、ペンションの建て替え工事が竣工したのだった。



其の事に寄り、或る提案が、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓より、司とつくしに話されたのだ。


勿論、此の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓からの提案は、『提案』という名の『強要』だった事は言うまでも無かったのだ。



fin

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