tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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プロジェクト会議【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  続編①



其の後、プロジェクト会議が立ち上がったのだ。
プロジェクト会議を行う場所は、道明寺HDの重役会議室…だったのだ。


勿論、此の会議に出席出来るのは、道明寺HDからは、副社長の司 と つくし、そして、司の第1秘書の西田…。
花沢物産からは、専務の類 と 類の第1秘書…。
美作商事からは、専務のあきら と あきらの第1秘書…。
大河原グループからは、常務の滋 と 滋の第2秘書の優紀…。
そして、西門流として、次期家元の総二郎…。
そして、桜子…の11名だけだったのだ。


勿論、それぞれの秘書達は、それぞれの自身の上司の後ろに控えて居たので、会議を進行して居たのは、司とつくし、そして、類と総二郎とあきらと滋と桜子…だったのだ。



そして、議長の立場の司が、プロジェクト会議の始まりと共に、声を発したのだ。


「じゃあ、今から、それぞれの進歩状況を、話しして貰おうか?
 先ずは、類から…。」と…。


なので、司から指名された類は、出席者全員に向けて、話しし始めるのだった。


「花沢物産としては、先日、道明寺邸にて、ペンションのオーナーと会って、『ペンション
 ウェディング』に出す予定のメニューやアルコール類について、話し合いが出来たので、
 早速、ヨーロッパ各国の支社に連絡を入れて、食材やアルコール類の手配を掛けて於い
 た。
 俺も、近い内に、ヨーロッパ各国に飛んで、食材やアルコール類の視察に行って来る。
 其れが整えば、輸入する方向で考えて居る。
 何れにしても、司と牧野の了解が必要だろうから、また、連絡するよ。」と…。


そして、司も、其の(道明寺邸でのペンションのオーナーとの話し合いの)場に居たので、話し合いの内容の件は知って居るのだ。


だからだったのだろう。
此の時の司は、納得したかの様に、類に頷き乍ら、返答するのだった。


「ああ、分かった。」と…。



実は、類が、プロジェクト会議が始まる前の先日…。
東京メープルから、引き摺るかの様に、つくしを連れ出したのには、訳が在ったのだ。


東京メープルの支配人成らば…。
類が、東京メープルからつくしを連れ出した事を、司に連絡するだろうし…。
其の話しを聞いた司が、道明寺邸に戻って来ない訳等無いのだ。


何故なら…。
司にとって、類は、『天敵』だから…なのだ。


司からして視れば…。
類 と 自身の婚約者で在る つくしを、二人っ切りに出来る訳が無いのだ。


だからこそ…。
其の事を理解して居る類は、司も、此の話し合いの場に同席させる為に、つくしを、東京メープルから、連れ出したのだから…。
其れに、プロジェクト会議の時に、「俺は、何も聞いてねぇ‼」と、司から、言われなくても済む様に…。


云わば…。
此の時の類は、先手を打って居たと言えたのだ。



そして、次に、司が指名したのは、あきら…だったのだ。
なので、司から指名されたあきらは、話しし始めるのだった。


「牧野から、プロジェクトの話しを聞いて、直ぐに、美作商事として、俺の知り合いのイタ
 リアのデザイナーに、オファーを掛けた。
 其れが、さっき、皆に配った資料だ。
 其処には、其の(あきらの知り合いの)イタリアのデザイナーのプロフィールを記載して
 置いた。
 まだ、若手だが、ブライダル関係のデザインの全てを手掛けられる逸材だ。
 タキシードに、ドレス、そして、アクセサリーに至っても、全てだ。
 なので、“統一感が有る。”と、ブライダル業界では、評価が高い。
 如何だろうか?
 彼で、押して視ては…。」と…。


なので、つくしの目が輝いたのだ。
そんなつくしの顔付きを観た司は、あきらに、返答するのだった。


「ああ、其のあきらの知り合いというイタリアのデザイナーと、契約してくれ‼」と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、心の中で、興奮して居たのだ。


“此れで、『ペンションウェディング』のアピール材料が増えた。”と…。



其処で、あきらは、頷き乍ら、返答するのだった。
だが、此の時のあきらは、更に、提案する事は、忘れて居なかったのだ。


「ああ、分かった。
 しかし、いざ、タキシード や ドレス、アクセサリーの搬入と成った際に、メープル
 (ホテル)で扱うのか?
 其れとも、ペンションで扱うのか?
 話しを進めて置いてくれよ‼
 此方も、急ピッチで、デザイン画を送って貰う様にするから…よ。」と…。


其処で、つくしが、漸く、口を開いたのだ。


「実は、其の事…何だけど、既に、私から、東京メープルのブライダル担当のスタッフに話
 しして、打ち合わせをして在るの。
 多分、先ずは、メープル(ホテル)に搬入して貰って、式当日に必要なタキシード や 
 ドレス、アクセサリーをペンションに送るを、繰り返す事に成ると思うよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、「分かった。」と、言い乍ら、つくしに、頷いたのだ。



そして、其処で、総二郎が、つくしに、声を掛けたのだ。
実は、先日のF4&T4の集まりの時に、つくしから自身への依頼内容を、きちんと、聞けなかった事で、此の時の総二郎の中で、疑問が湧いて居たのだ。


「牧野…訊きてぇ事が有んだよ。」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、そう訊いて来た総二郎に即答するのだった。


「うん、何⁉」と…。


其処で、総二郎は、自身が疑問に思って居た事を、つくしに訊き始めるのだった。


「F4&T4の集まりの時に、牧野は、“ペンションに、茶室を作りたい(てぇ)‼”と、言って
 たよな?
 其れに、“茶会を開きたい(てぇ)‼”とも…。
 ペンションに、茶室を作る事は良いとして…。
 普段、使用しねぇかも知れねぇ様な茶室を作っても、勿体ねぇだけじゃねぇのか?」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、そう訊いて来た総二郎に、にこっと、笑い乍ら、話しし始めるのだった。
勿論、此の時の司は、そんな笑顔のつくしに対して、睨み付けて居た事は言うまでも無かったのだが…。


「本来は、そう思うよね。
 でも…ね、実は、(ペンションの)オーナー夫人は、ホテルを経営して居た父親を持つお
 嬢様だったの。
 だから、(ペンションの)オーナー夫人の出身は、英徳学園…よ。
 言う成れば、(ペンションの)オーナー夫人は、私達の先輩なの。
 もっと、言う成れば、お義母様の同級生で居らっしゃったの。
 なので、幼い頃から、お茶を嗜んで居た様で、師範の免除も持って居らっしゃるの。
 だから、普段のお茶のおもてなしは、(ペンションの)オーナー夫人にお任せして…。
 お茶会の時は、西門さんにお願いし様と思ってるの。
 何てったって、西門さんは、西門流の次期家元でしょ!
 だから、宣伝効果ばっちりじゃ無い!」と…。


其処で、此の時の総二郎は、先ず、“はぁ~。”と、溜息しか出て来なかったのだ。
勿論、其の後の総二郎は、愚痴っぽく成って居たのだが…。


「はぁ~??
 俺は、出しかよ⁉」と…。


だからだったのだ。
此の時のつくしは、必死で、言い訳するかの様に、返答するのだった。


「そんな事は無いよ。
 でも、お義母様も、了承して下さってるし…。
 西門さん…宜しくお願いします。」と、頭を下げ乍ら…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、再び、“はぁ~⤵。”と、溜息しか出て来なかったのだ。
其れでも、此の時の総二郎は、つくしに、了承の意を告げるのだった。


「ああ、分かった。」と…。



そして、其処で、つくしは、桜子の方を向いて、桜子にも、話しを促すのだった。


何故なら…。
此の時のつくしには、司…自ら、桜子を指名し無いだろう事が、分かって居たから…だったのだ。


「じゃあ、桜子からも、発表して貰える?」と。


なので、苦笑いの状況の桜子は、其れでも、出席者全員に向けて、話しし始めるのだった。


「先日、先輩にお願いして、東京メープルのブライダル担当のスタッフの方と話し合いする
 事が出来ました。
 其の結果、ブライダルエステ や (ブライダルの)リハーサル等に関して、メープルホ
 テルのお部屋をお借り出来る事に成りました。
 其れと、今後、メープルホテルでも、『ホテルブライダル』担当スタッフ と 『ペンシ
 ョンウェディング』担当スタッフに分かれて、(メープルホテルの)スタッフの方が、そ
 れぞれ、ご担当して下さる事に成りました。
 受付カウンターも、別々に成るそうです。」と…。


其処で、あきらが口を開いたのだ。


「所謂、差別化か?」と…。


なので、此処は、司が、出席者全員に、伝えるのだった。


「そうだ、差別化だ。
 つくしが世話に成ったペンションは、今後、道明寺HDのグループ企業と成る。
 ペンション名は、今後も替える予定はねぇが、『道明寺HDのグループ企業』という謳い
 文句(キャッチフレーズ)を外す事はねぇ。
 なので、“『ペンション』の良さを残しつつ、『ペンションウェディング』を、展開して
 行きてぇ‼”と、思ってる。」と…。


其処で、司の話しに、付け加える様に、つくしが話しし始めるのだった。


「ペンションのおもてなしって、寛ぎ易さが在るじゃ無い。
 まぁ~、其れが、『売り』と言っても良いのかも知れないけれど…。
 アットホームな雰囲気で、おもてなししてくれるというのか?
 私の印象で云えば…。
 ホテルは、高級志向で、ペンションは、アットホームな雰囲気で、其の中間的なのが、旅
 館って、感じかな。
 だから…ね。
 “其のアットホームな雰囲気を崩さない様に、『ペンションウェディング』を、展開して
  行けたら…。”と、考えてるの。
 ペンションの周りの景色も、お客様の癒しの一つにしたいし…。
 まぁ~、其のペンションの周りの景色が、『売り』と言っても過言じゃ無いと、思うんだ
 けど…。」と…。


だからだったのだろう。
此の(プロジェクト会議の)場に居た誰もが、此の時のつくしの話しに、納得するかの様に、頷いて居たのだった。


特に、滋に至っては、ペンションの現場を見て来たのだ。
尚更、つくしの言葉には、納得だったのだ。



そして、次に、進歩状況を報告したのは、滋…だったのだ。
此の時の滋は、“待ってました!”と、ばかりに、席を立ち、プロジェクターを使用し乍ら、話しを進めて行くのだった。



<此の二次小説『プロジェクト会議【浴衣に魅せられて】…<つかつく>  続編①』の中
 に出て来る『ホテル』と『ペンション』と『旅館』のそれぞれの印象は、私共の勝手な印
 象に寄るモノです。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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