やっぱり、私は…<総優> 17.
<総二郎side>
俺は、あの後、あきらに小声で、更ける事を伝えた。
「あきら、就いて来てもらって悪ぃんだけどよ。
このまま、優紀と、更けて良いか?」
「ああ、こっちは、ちゃんと、遣って於いて遣るよ‼
この分の代償は、大きいぞ‼」
「分かった。
何でも、言ってくれ‼
じゃあ、頼んだわ‼」
「おお。」
で、俺は、無理矢理、あいつ等から優紀を連れ出した。
で、優紀をリムジンに乗せた。
「西門さん…⁉」
「優紀、悪ぃ‼
いろんな意味で、もう、優紀と二人っきりで一緒に居てぇ‼
ダメか…⁉」
「………」
また、だんまりかよ⁉
「優紀、此れからは、だんまりは無しだ‼
何か、言葉は、言えるだろ?
何も、返答がねぇと、不安に成る⁉」
「ごめんなさい。
でも、西門さん、滋さん家(ち)のPJで、私が言った言葉、覚えていらっしゃいます
か?」
「ああ。
『此の旅行中の間、西門さんを拝見してからの返事で良いですか?』だったか…?」
「覚えて居てくれたんですね⁉
じゃあ、此れは、強引では無いですか?」
「ああ、そうだな?
だがな、もう、許せよ⁉
十分、反省もしてる。
もう、優紀だけだから…なっ⁉」
「じゃあ、此処で、誓って下さい‼
“『プレイボーイ』は、返上…。
『3回ルール』は、もう無い。”って…。」
「幾らでも、宣言して遣るよ‼
序に、宣言して遣ろうか?
『此れからの俺の百戦錬磨は、優紀だけの為に有る』って‼」
「西門さんっ⁉」
「優紀、分かったか?
これからは、優紀だけだから…な。
今まで、悪かった‼」
俺は、優紀に頭を下げた。
今までの俺の過去で、女に頭を下げた事等、ねぇんだぞ‼
頭を下げるのも、優紀だけだから…な。
否、優紀だから、頭を下げれるんだよ‼
優紀、もう、分かってくれよ‼
<優紀side>
西門さんは、私に頭を下げてくれた。
「もう、許せねぇって、言うなら、一生、恨んでやるぞ‼」
と、私に脅しを入れ乍ら…。
西門さんからすれば、かなり、私に譲歩してくれているんだろう⁉
だから、私も、西門さんに譲歩する事にした。
で、その後は、ディナーしたり、夜景を見に行ったり…して、メープルに戻った。
そして、前以て、西門さんが美作さんにLINEして居た様で…。
“T2もF3の部屋に呼んで於く様に…頼んだぞ。”と、西門さんは、美作さんに伝えて居たらしく、西門さんと私がメープルに戻った時には、既に、T2も、F3の部屋に居た。
で、F2&T2に西門さんは、私達、二人の事を話しすると、私は、聞かされた。
「其処から、また、二人で始めよう‼」
と、言ってくれた。
もう、後には、引けないのかも知れない。
<総二郎side>
俺と優紀が、メープルに戻った時には、滋と桜子は、F3の部屋に居た。
「滋、桜子…。
俺は、優紀と付き合う事に成った。
お前等の言いたい事は、分かってる‼
だから、はっきり言える。
もう、俺は、優紀だけだから…‼
そして、類もあきらにも聞いてもらいてぇ事が有んだ‼
お前等の前で誓う。
そうしねぇと、優紀が、信用出来ねぇらしいから…な‼」
俺は、一呼吸置いて、こいつ等の前で、誓って遣った。
「優紀、しっかり聞いて於けよ‼
俺 西門総二郎は、優紀に誓います‼
『プレイボーイ』は、返上する。
『3回ルール』は、もう、しねぇ‼
序に言う成れば、『俺の百戦錬磨は、優紀だけの為に有る』…‼」
F2&T2は、呆気に取られていた。
俺は、続けて言って遣った。
「類、あきら、滋、桜子…。
お前等が証人な‼
しっかり、聞いてくれたよな?」
「ああ。」(あきら)
「まあ…ね。」(類)
「きゃーーーー‼」(滋)
「………」(桜子)
滋は、優紀に抱き着いてやがる。
「ああ~ぁ。
俺等、総二郎の証人にされてしまったね⁉」
「ほんとだぜ‼
まあ、何か有ったら、俺等に言って来たら良いよ、優紀ちゃん‼
俺等は、総二郎と優紀ちゃんの証人らしいからさ‼」
「はい、有難うございます。
宜しくお願いします。」
俺は、類の言葉に、こいつ等の前で、宣誓した事を、“早まったか?”と、後悔する事に成った。
「何てったって、俺等は、『時の証人者』だもんね‼」