カナダ旅行…(もしも類とつくしが兄妹だったら…(家族編))中編
【道明寺つくし 編 <つかつく>・<総優>・<あき桜>・<類静>】
T3&静&子供達には内緒で、子供達の夏休みにF4プレゼンツ家族旅行に連れて来られたT3&静は怪訝さが否めなかった。
特に、つくしと桜子だったが…。
勿論、飛行機は道明寺家所有プライベートジェット。
子供達は燥いで大騒ぎ…。
プライベートルームで遊んでいた。
大人たちは…?
F4は、テーブルを挟んで4人で酒を酌み交わし、T3&静はF4の様子を頻りに窺っていた。
「絶対、怪しいですよ。」
「何か、隠してるのよ。」
「でも、まあ、子供達も喜んでいるし…。」
「静お姉様は如何思います?」
「何か、有るとは思うけど…。
折角、あの4人が考えて連れて来てくれたんだし、楽しんで上げましょ‼」
「そうかぁ~、そうかもね‼
折角だし、そうしよう‼」
「「了解(しました)‼」」
T3は大人な静の思いに賛同して、折角なので、楽しむ事にした。
でも、まさか、その場に着いて見て、T3は唖然としたのは言うまでもない。
まさかの、カナダの道明寺家所有の別荘とは…。
特に、桜子は『前途多難』と、思うしかなかった。
F4は、昼間は子供達とスキーで遊び捲り、楽しませて遣り、疲れ果てて、朝まで寝させる作戦に出た。
子供達は、健は小学6年、翼・蘭・仁・優一郎・つよし・やすしのF6は小学3年、翔・すみれは小学1年、光紀は幼稚舎年長に成ったので、遊ばせ甲斐が有り、F4親達も其れ成りに楽しんでいた。
T3&静は着くなり、4人で温泉に入ったり、寛いだりと、普段の子育てから解放され、ゆったりと時間を過ごしていた。
T3&静は、この後のF4の企み等、露程にも思いもしていなかった。
遊び捲った後、F4と子供達は温泉に入り、ディナーの後、遊び疲れた子供達は、それぞれの部屋に入り、寝てしまった。
この後は、大人の時間…。
F4&T3&静は、リビングルームでソファーに座りながら、ゆったりと時間を過ごしていた。
つくしが口火を切った。
「この別荘をチョイスしたのは誰?」
「誰って、俺等『満場一致』しての事だけどな。」
「ちょっと、待って下さい‼
それって、あきらさんも賛成したって事ですよね?」
「桜子、何怒ってんだぁ~?」
あきらは桜子の怒りっ振りに慌てていた。
「桜子…。
それって、桜子の『黒歴史』の事?」
桜子は怪訝な顔になり、つくしを見た。
「先輩…‼」
「良いじゃん、皆、知ってんだし…。
それに、過去の事じゃん‼」
「………」
「それに、もう一つ言う成れば、桜子は今では美作さんと幸せになったんだし、あの時
が有ったから、私と桜子は親友に成れた。
それに優紀共、親友に成れた訳でしょ‼
違う、桜子?」
「………、それはそうですけど…。」
「もう良いじゃん‼」
「有難うございます、先輩‼」
「分かれば、宜しい‼」
司は皆が居てもお構いなしにつくしを背後から抱き締めて言った。
「流石、『俺のつくし』だけ有るよな。
惚れ直したし…。」
「ちょっと、司、止めてって…。
皆が見てるでしょ?」
「関係ない‼」
「………」
類はつくしを助ける意味で、兄貴として司をセイブする為、言っては見たものの、司には通用しないようだった。
「司、一応、つくしの兄貴と姉貴が見てる前なんだけど…。
兄貴と姉貴が見てる前で、良く遣るよね、そう言う事…?」
「類と静が兄貴と姉貴の前に、俺は『つくしの夫』なんだ。
夫が妻に何しようと、咎められる事はないだろ?」
「「………」」
類とつくしは、何も言えずに居た。