ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日【もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく>】 番外編
2023年11月16日…ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日
(ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は、毎年11月の第3木曜日午前0時と定められていま
す。
今年の2023年の11月の第3木曜日は11月16日(木)と成ります。
また、『ボジョレー・ヌーヴォー』とは、フランスのボジョレー地区で、其の年に収穫し
た葡萄(ぶどう)を醸造した新酒ワインの事だそうです。)
〈此の二次小説『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日【もしも類とつくしが兄妹だったら…<
つかつく>】 番外編』は、本来成らば、『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日』で在
る『11月16日』に投稿したかったのですが、此方サイドの勝手な諸事情に寄り、投稿日が
少し遅れている事をお詫び申し上げます。〉
【『もしも類とつくしが兄妹だったら…<つかつく>53.』のエピローグ】
類&つくし兄妹にとって、厄介此の上無いのは、類&つくし兄妹の父親で在る 花沢孝…だったのだ。
所謂、類&つくし兄妹の父親で在る 花沢孝の見た目は『容姿端麗』で在り、雑誌等の媒体で言われている褒め言葉は『ナイスガイ』…だったのだ。
だが、其れは見た目だけで、類&つくし兄妹の父親で在る 花沢孝は、実は、『策士』…だったのだ。
そして、類&つくし兄妹の父親で在る 花沢孝の其の『策士』振りは、等々、自身の【息子・娘】に迄、影響してしまったのだ。
勿論、つくしの兄として、自身の父親で在る 花沢孝を諭した事は言う迄も無かったのだが、諭し切れて居ない事もまた事実な訳で、類自身、承知して居たのだった。
だから…と言う訳では無いのだが、此の時の類は、つくしの兄として、如何すれば良いのか悩むのだった。
其処で、思い付いたのが、『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日』が直ぐ其処迄近付いていた事…だったのだ。
其れに、実は、類自身、フランスのボジョレー地区の葡萄(ぶどう)畑のオーナーから聞いて居た事が有ったのだ。
「今年の『ボジョレー・ヌーヴォー』は、良い葡萄(ぶどう)が収穫出来た事で、品質が良
く、最高級品の新酒ワインを作る事が出来た。」と…。
だからこそ、此の時の類は、つくしの兄として、『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日』に合わせて、此の年のフランス産の『ボジョレー・ヌーヴォー』を、“つくしに飲ませてやりたい!”と、考えて居たのだった。
実の事を言うと、つくし自身、其れ程、アルコールが得意な方では無いのだが、其れでも、つくしは、無類のワイン好きで在る事には変わりなく、其の事を知っている類は、“今年も、フランス産の『ボジョレー・ヌーヴォー』をつくしに送って上げ様!”と、考えて居た事もまた事実…だったのだ。
だが、例え、花沢邸に此の年の『ボジョレー・ヌーヴォー』を送ったとしても、つくしが受け取るのでは無く、父親の手に渡るだけで、つくし自身、きっと、【ご相伴に与る(あずかる)】程度にしか成り兼ねない。
だからだったのだろう。
此の時の類は、作戦を立てるかの如く、密かに、考えて居たのだった。
“だとしたら、道明寺邸に送って、司の手に渡れば、つくしも、今年の『ボジョレー・ヌー
ヴォー』を楽しめるのでは無いか!
司への詫びの気持ちも込めて送れば良いだろう。”と…。
そして、更に言う成れば、実の事を言うと、“例え、司に何も言わずに司に送ったとしても、司なら間違い無く、今年の『ボジョレー・ヌーヴォー』をつくしにも飲ませてくれる事だろう。”と、此の時の類は確信めいて居たからこそ、【道明寺邸】宛にて、『ボジョレー・ヌーヴォー』のワインを送って居たのだった。
だからこそ、此の時の類は、【道明寺邸】宛にて、此の年の『ボジョレー・ヌーヴォー』を司に送る事に決めたのだった。
勿論、此の時の類は、一言添えて、【道明寺邸】宛にて、『ボジョレー・ヌーヴォー』のワインを送って居た事は事実…だったのだ。
【出来立てだからこそ、楽しめるフレッシュな味わい…。
今年の『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日』を楽しんで下さい。】と…。
だからだったのだろう。
実は、つくしは、司から呼び出されて道明寺邸に向かって居たのだ。
そして、自身の兄で在る 類から届けられたと言う『ボジョレー・ヌーヴォー』のワインを見せられた此の時のつくしは、少し、怒り気味…だったのだ。
“お兄様は、如何して、直接、妹の私に送って来ないのよ‼
信じられない。”と、独り言を言う程に…。
だからだったのだろう。
毎度の事乍ら、此の時のつくしの独り言は、しっかりと、司に聞かれて居たのだった。
其処で、司は、つくしの独り言を聞いた事で、自身の幼馴染で親友で在る 類のフォローに回るのだった。
「類は類で、多分、考えたんだろう。
其れに、確か、類から聞いた筈だ!
“フランスの葡萄(ぶどう)畑のオーナーが、「今年の『ボジョレー・ヌーヴォー』は、
良い葡萄(ぶどう)が収穫出来た事で、品質が良く、最高級品の新酒ワインを作る事が
出来た。」って、言ってたよ!”って…な。
類からして視れば、今年の『ボジョレー・ヌーヴォー』で在るそんな最高級品の新酒のワ
インを妹のつくしに飲ませてやりたかったんじゃねぇの。
例え、花沢に送ったとしても、親父さんの手に渡ってしまうだけで、きっと、話に何ねぇ
だろ⁉
だから…よ。
類は、うち(道明寺邸)に送って来たんだろうよ!
まるで、“つくしに飲ませてやってくれ!”って、言ってるかの様に…。
だから、そんなに怒るなよ‼
なっ、つくし…。」と、宥め賺す(なだめすかす)かの様に…。
だからだったのかも知れない。
自身の兄で在る 類に対して怒り気味…だった当のつくしは、自身の兄で在る 類が贈ってくれた此の年の『ボジョレー・ヌーヴォー』を、妖艶な色っぽい目付きのままの司が、自身のグラスに注いでくれた事も有り、何時(いつ)しか、怒りが収まって居たのだった。
そして、其の後のつくしは、司と一緒に、類の携帯に電話を入れて、お礼の言葉を伝えるのだった。
「お兄様、有難う!
とっても美味しかったわ。」と…。
そして、司もまた、勿論、類にお礼の言葉を伝えるのだった。
「類、今年もまた、『ボジョレー・ヌーヴォー』のワインを楽しませてもらった。
サンキューな!
また、来年も【うち(道明寺邸)】宛にて送ってくれたら、嬉しいだけど…よ。
宜しく頼むな!」と…。
「はぁ~⤵。」
だからだったのだろう。
此の時の類は独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。
司には聞こえない位の小さな溜息と共に…。
“司にお詫びのつもりで贈ったんだっつーの!
だから、司へ贈る『ボジョレー・ヌーヴォー』のワインは今年だけ…。
来年は無いよ!
司は、厚つかましいにも程があるよ。”と…。
だが、今回は、類自身、司に言い難いのか?
自身の言いたい言葉を声として出せずに居たのだ。
何故なら…。
類自身、思って居た事が有ったのだ。
“今回は、父さんが司に迷惑を掛けた。
きっと、司は、嫌な思いもしたと思う。
もしかしたら、今回の事で、司の中の父さんへの信頼度を失墜させてしまったのかも知れ
ない。
其れは、今後、父さんの息子としても、つくしの兄としても、遣り辛く成る。
だからこそ、今回は黙ったままで居る事にする。”と…。
其れに況してや(ましてや)、道明寺家 と 花沢家は、今後、司 と つくしの結婚に寄って、姻戚関係に成るのだ。
なので、余計な事は言わないに越した事は無い。
其れに、類は、自身の妻で在る 静に言われて居たのだ。
「此れからは、此れが花沢家の長男の役目よ!
其れに、今後は、お義父様の代わりに花沢家を支えて行くのは類に成るのよ!
まだまだ、お義父様はお若いし、元気で居らっしゃるから心配無い様に思ってしまいがち
だけど…。
弁護士として言うと…ね。
家族として、そろそろ、心の準備だけはして置いても良いと思うわよ。」と…。
という訳で、今回の類の行動は、全て、自身の妹で在る つくしの為で在り、また、自身の妻で在る 静の『良妻賢母』のお陰と言えたのだった。
更に云えば、今回の類の行動は、類&つくし兄妹の両親で在る 花沢孝 と 花沢かすみに、態々、報告した訳では無いので、一切、二人は知らずに居た事は言う迄も無かったのだった。
fin
〈此の二次小説『ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日【もしも類とつくしが兄妹だったら…<
つかつく>】 番外編』は、短めにて終了致して折ります事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致しす。〉