好きなのに…(続編・その後)<総優> 11.
【家族 編】
<総二郎side>
更に、月日が経ち、俺は家元を襲名する事になった。
優一郎が小学4年、光紀が小学1年の年だった。
俺は35歳になっていた。
俺の家元襲名パーティーには、司&牧野の家族 ・ 類&静の家族 ・ あきら&桜子の家族 が来てくれた。
滋は、彼氏と来てくれた。
パーティー後、久し振りだったという事も有り(司の家族が、この4月から、帰国して帰って来たと言うのも有り)、司ん家(ち)で、二次会を開いてくれた。
司&牧野の家族は、翼と蘭の男女の双子の兄妹(小学1年)。
類&静の家族は、健(小学1年)と仁(幼稚舎年中)の兄弟。
あきら&桜子の家族は、つよし・やすしの双子の兄弟(小学1年)
似たり寄ったりの年齢なので、子供達が揃えば、大騒ぎになり、母親達の動きも活発になる。
まあ、当然って言えば、当然なんだが…。
父親連合であるF4が静観している間に止めれば良いのだが、そうはいかないのが、ガキ共って奴で、父親連合のF4から、雷が落ちてやっと、落ち着くって、どんだけだよ。
先ず、司が雷を出した。
「お前ら、分かってんのか?
おい、翼、何、先頭に立って、遣ってんだ‼
つくしが怒っている間に、何故、止めれねぇんだ?」
顔が鬼の形相の司に震え上がって泣き出した翼。
次は、類が出て来た。
「健、仁、いい加減にしなよ。
分かってるよね‼」
類の睨みは、普段、牧野が言う所の『ビー玉の瞳』だから、冷たく感じて怖ぇ~んだよな。
やっぱり、健も仁も泣き出した。
で、あきらが出て来た。
「つよし・やすし、分かってんな。
何故、桜子が止めても止まらない‼
いい加減にしろよ‼」
ドスの聞いたあきらの低い声は、俺らでも、縮み上げるくらいだから、つよし・やすしはそりゃあ、怖ぇ~よな。
つよし・やすしも泣き出した。
俺らの中でマジ怒りしたら、一番怖ぇ~のがあきらだからな。
で、最後が俺…。
「優一郎、分かってるよな?
右手は、優一郎にとって、どんなに大切な手か言って有るよな?
何故、優紀が止めてる間に止めねぇんだ?
いい加減にしねぇと、本気で怒るぞ‼」
俺は優一郎を睨んで於いた。
優一郎は一番上って事だろうか、我慢していたようだが、泣き出した。
蘭と光紀は、人形遊びをしていたようで、キョトンとしていた。
ほんと、男が揃うと、気が大きくなるのは年齢関係ないみたいだな。
まあ、こんだけ怒れば、当分、大人しいだろ‼
ああ…ぁ、今日は疲れたぜ‼