兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP> 6.
司は、自分(司)自身の気持ちに気付いてしまった以上、“後には引けねぇ‼”と、思っていた。
あきらも、司のつくしに対する気持ちに、気付いてしまった。
つくしの兄貴としては、受け入れ難い状況のあきらだったのだが…。
司の親友としては応援して遣りたい…あきらだったのだ。
あきらの思いは、複雑な気分で居た。
唯、この状況を喜ぶで在ろう両親の事を考えると、寄り一層、複雑な気分で居たあきらだった。
そうなのである。
F4の父親軍団は、やはり幼馴染で親友で在った。
其の関係で、父親軍団の奥様で在る F4の母親達も、年齢は別々だったが、皆、仲良くしていたのだった。
特に、司の母親で在る 楓 と あきらとつくしの母親で在る 夢子は、幼馴染で在るのだ。
所謂、楓の母親と夢子の母親が、女学校時代からの幼馴染だったのだ。
夢子は楓より5歳年下で在ったが、子供時代は良く遊んでいたのだった。
司の両親で在る 道明寺保と道明寺楓は、お見合いで知り合っていたのだが…。
俗にいう、政略結婚だった。
だが、司の両親で在る 道明寺保と道明寺楓は、お見合い後…。
お互いが好き同士に成り、恋愛に発展して、結婚するまでの1年間を、恋人としてお付き合いしていたのだった。
一方、あきらとつくしの父親で在る 美作たかしには、其の当時、恋人が居なかった。
で、楓から紹介された夢子がたかしの目の前に現れたのだった。
楓が、夢子をたかしに紹介した事に寄り、たかしと夢子のお付き合いが始まったのだった。
なので、道明寺家と美作家は切っても切れない縁なのだ。
だから、あきらは複雑な気分に成るのだ。
多分、“今後、つくしは司から逃げられねぇよな…⁉”と、複雑な思いで居たあきらだった。
あきらは、あきらの隣で、愉快そうに楽しんでいる類を見て、“寝た子を起こすんじゃねぇよ‼”と、心の中で類に悪態を突いているのだった。
あきらは、心の中で、“はぁ~⤵。”と、溜息を付いて、気を紛らわせていた。
総二郎にも気付かれる位、司のつくしを見詰める眼が変わって来ていた。
「司、如何したよ‼
黙ったままで…?
そんなに、つくしちゃんを凝視したら、つくしちゃんが困るだろ?」
総二郎も、司を揶揄し始めて、楽しみ出した。
あきらは苦笑いするしかなかった。
“司がキレ出すんじゃねぇか?”と、冷や冷やしているあきらは、気が気じゃなかった。
あきらは類と総二郎に、“司を揶揄するんじゃねぇよ‼”と、心の中で悪態を突いていた。
やはり、心の中で気持ちを抑え込んでしまうのは、『世話付きの気配り上手』のあきらだからこそで在ろう‼
もしくは…。
あきらは、長男で、一番上に生まれ、3人の妹の兄として生まれた宿命でも在るのかも知れない。
其の性格に関しては、あきら自身、あきらの父親で在る 『たかし似』という事だろう‼
あきらの父親で在る たかしも、F4の父親軍団の『世話付きの気配り上手』だった。
其れは、今も、変わらない。
あきらの父親で在る たかしもそうで在る様に、あきらは、自ら、『コト』を荒げる事はしない。
其処は、たかしにしても、あきらにしても…。
流石、何処に居ても、『猛獣使い』と、言われる所以で在ろう‼
思わず、『あきら、ファイト‼』と、誰もが応援したくなる逸材で在るという事は、言うまでも無い。
そして、実は、その頃、滅多に日本に帰国して帰って来ない筈の司の母親 楓が、珍しく日本の地に降り立っていた。
そうなのだ。
日本に帰国して帰って来たのだった。
で、そのまま、或るパーティーに出席していた。
其処で、楓は、今や、美作夫人と成っている楓の幼馴染の夢子に逢って居た。
其処で、久し振りの会話を楽しむ楓と夢子だった。
「夢子…じゃないの?
久し振りね‼」
「本当に、久し振り‼
何時(いつ)、日本に?」
「ついさっきよ。
それより、聞いたわよ。
つくしちゃん、日本に帰国したらしいわね?」
夢子は、楓が、“もう、知っているのか?”と、言いたかったのだが…。
夢子の夫で在る たかしから、楓の夫で在る 保に話しが伝われば、楓に話しが伝わる事は、時間の問題と言えたので、敢えて、夢子は、楓に、追求し無かった。
「ええ。」
「じゃあ、つくしちゃんとの蟠りは取れたの?」
夢子は、楓からの質問に、嬉しそうに、返答していた。
「ええ。
つくしからね、“お嫁に行くまで、美作家に居るから、お願いします。”って、言われた
の。」
「そう、良かったじゃない。」
「ええ、やっと、親子6人揃ったの。」
夢子の話しに、何故か?
楓も、嬉しそうだったのだ。
「良かったじゃない。
つくしちゃんと久し振りに逢いたいわ。
椿もね、“逢いたい‼”って言ってるのよ。
久し振りに美作邸に行こうかしら。」
だから、夢子は、楓の様子に、更に、嬉しさを隠さず、楓に告げていた。
「ええ、日本に居る間に遊びに居らして。」
「ええ、そうさせて、もらうわ。」
で、楓は、椿を伴って、美作邸でつくしと、久し振りに逢う事に成った。
未だ、つくしには知らされて居ないのだが…。
