やっぱり、私は…<総優> 30.
<総二郎side>
成人式会場も、俺等 F3&滋・桜子が居ると言う事で、新聞記者から連絡が行ったで有ろうTV局の面々も、成人式会場に現れ、更に、取材合戦の様に、騒ぎが酷く成ったのは言うまでも無かった。
だから、その場を後にした俺等 F3&T4だった。
そして、取り敢えず、メープルに逃げ込んだ。
それぞれのリムジンは、専用車しか入る事の出来ねぇ地下駐車場から、最上階専用直通エレベーターで最上階に上がり、司のキープしているスウィートに入った。
其処に、類も合流し、F4&T4で、牧野と優紀の成人式パーティーを開いた。
取り敢えずは、ほとぼりが冷めるまで、様子を見ようという事に成った。
俺と優紀は、成人式に行く前にお袋から言われていた西門邸にて行われる、西門家・松岡家の優紀の成人式パーティーが有る…。
夕方には帰らないといけねぇ事を、優紀が、俺に耳打ちして来た。
仕方なく、その事を、あいつ等に伝えたら、了承してくれた。
で、俺と優紀は、その場を後にして、西門邸に戻った。
で、西門邸に戻った俺等は、待って居た俺の両親と優紀の両親とで、パーティーと成った。
しかも、俺は、優紀の両親とは、初対面で挨拶を兼ねていたので、挨拶を交わした。
其処で、俺のお袋からは、優紀の両親の目の前で誓う様に、俺は、急かされていた。
「総二郎、きちんと、優紀さんのご両親の前で、お誓い為さい。」
俺は、小さい声で、何の事か?
お袋に確認した。
「何の事だよ?」
「朝、言った事…よ‼」
俺は、心の中で、“あぁ…。”と、思い出して居た。
で、俺は、きちんと、優紀の両親の前で伝えた。
「俺の今までの事は、噂で聞いて居たと思いますが…?
俺は、優紀さんが好きだと気付けた時から、変な遊びは、一切、して居ません。
俺は、もう、優紀さんだけですので…。
優紀さんとの付き合いを認めて下さい。
宜しくお願いします。」
優紀は、真っ赤に顔を染めて、俺と一緒に、深々とお辞儀して、頭を下げてくれた。
俺と優紀は、頭を下げたままだったので、そんな俺と優紀の二人を、俺の両親と優紀の両親が、微笑ましく見詰めてくれている等、知る由も無かった。
優紀の両親は、しっかり条件付きで、了承してくれた。
「こう言っちゃあ、何だが、総二郎君には、変な遊びの前科がある。
だから、これからの事も含めて、取り敢えず、許すが…。
何か、有れば、直ぐ、取り消しとする。
良いね?」
「了承しました。
宜しくお願いします。」
この事に関しても、両家の両親で、口合わせしていたとは、知る由も無かった。
まあ、取り敢えず、許されたって事で、“万々歳だな‼”と、思って居た。
だが、数日後には、成人式の日の事が、新聞記事に成り、レポーターから、追い掛けられる日々が、その後も続いたのは言うまでも無い。
優紀も大学までの自宅からの通いは大変に成ってきたので、優紀の住まいは、一時、避難の西門邸。
そして、優紀は、大学まで、俺と共々、リムジンでの、送迎を余儀なくされていた。
優紀の実家には、うち(西門家)のSPが守る事に成った。
で、FAXで、それぞれ、コメントする事に成り、コメントしたにも関わらず、収束する処か?…。
返って、記者会見をしなければ、埒が明かないのではないかと思う程だった。
で、俺もそうだったが、司も親から、“浮かれ気味だ‼”と、大目玉を貰ったのは、言うまでも無かった。
あの、成人式の一件が有った数日後、ゴシップ誌・新聞記事等ですっぱ抜かれた。
俺は、親父に呼び出された。
「総二郎、何故、呼び出されたか、分かってるか?」
俺は、大凡の予想は付いていたので、短く返答した。
「ああ。」
「じゃあ、言ってみろ?」
「優紀の成人式の件だろ?」
「分かってる様だな?」
まあ、あれだけ、すっぱ抜かれれば…な。
分からねぇ方が、普通じゃねぇだろ?
序に、俺は、お袋からも、追及されていた。
「総二郎、本当に如何言う訳なの?
松岡のご両親にも、ご心配をお掛けして…。
本当に、情けないわ‼
ちょっとは、改心したかと思ったのに…。
買い被り過ぎて居た様ね?」
「済まない。」
俺は、謝るしかねぇだろ。
優紀の両親の事まで言われたら…。
で、親父から、尚も、俺へのダメ出しは続いた。