あれから【再び】…<総優> 続編⑬
<優紀side>
私は、お見舞いに来てくれた私の両親に、私の想いを伝える事にしたのだった。
「お父さん、お母さん…。
私の想いを聞いてもらっても良いかな?」
「「………」」
私の両親は、改まった状況で話し出した私の言葉に、驚愕している様子だったのだ。
だから、私は、返答の言葉も無い私の両親を余所に、話しし始める事にしたのだった。
「お父さんとお母さんが、私を心配してくれる気持ちは、十分に理解しているの。
でも、私は…。
F4の一員で在る 『西門総二郎』という人と、私が、お付き合いするという事が、世
間の人からすれば、如何思うのか?
私にも、分かっているつもりです。
其れは、高校生の頃から、道明寺さんとお付き合いをしていたつくしの苦しみを観て来
たから…。
其れに、桜子さんも、大学生の頃に、F4の一員で在る方と、お付き合いを始めた事
で、色々有ったんだろう事は、端から観て居た私でも、大変…何だと、理解して居た
の。
其れでも、やっぱり、私は…。
総二郎さん…何だと思うの。
お父さんとお母さんには、此れからも、心配を掛けると思う。
其れでも、お父さんとお母さんには、私を信じて欲しいの。
だから、お願いします。
総二郎さんとのお付き合いを、今まで通り、許して下さい。
総二郎さんと私の此れからを、そーっと、見守って居て下さい。」
私は、一気に、私の想いを、私の両親に伝えていた。
其の私の言葉に、私の父親は、私に問うて来た。
「此れからも、こう言う事は起こるかも知れない。
其の度に、私と母さんは、心配に成る。
其れでも、優紀は、総二郎君を選ぶつもりか?」
「………」
そう訊かれてしまった私は、返答に、困っていた。
勿論、私にとって、私の両親も大切なのは、間違い無いのだから…。
だが、もう、私の心の中には、総二郎さんが、住み着いて居る。
こんな状況で、総二郎さんとお別れする何て…。
今の私には、出来そうに無かったのだ。
だから、私の想いを、更に、私の両親に伝える事にしたのだった。
「勿論、私には、お父さんとお母さんは、大切…何だよ。
だけど…。
もう、私には、総二郎さんが傍に居ないと、生きた心地がしないんだ。
だから、お願いします。
私には、既に、覚悟が出来て居ます。
つくしだって…。
道明寺さんと一緒に居る事を選んだんだよ。
“道明寺(さん)だったからこそ、私(つくし)は、戦えた。”と、つくしは、私に言っ
てたんだよ。
だから、私も、つくしの様に戦いたい‼
お父さん、お母さん…。
如何か?
こんな私を、許して下さい。」
私は、私の両親に頭を下げ乍ら、私の想いを伝えて居たのだった。
私の両親は、そんな私の覚悟を、理解してくれたのか?
私の父親は、私に、言ってくれた。
「此れからの優紀の人生は、私と母さんの物じゃない。
其れは、優紀が切り開いて行く物だ。
其の人生を、優紀は、総二郎君と共に、切り開いて行く事を望んで居るのなら…。
私と母さんは、何も、言うべきでは無いだろう。
優紀に覚悟が出来て居るのなら、総二郎君と一緒に、頑張りなさい。」と…。
そして、私は、今回の私の両親が言い出した言葉の意味を、後に、家元夫人が、私の両親に、“訊いて於いて欲しい。”と、願い出ていたのだと言う事を知ったのだった。
其の時に、家元夫人が、私の両親に、願い出ていた言葉とは…。
「此れからの優紀さんが、総二郎と一緒に居れば…。
優紀さんは、間違い無く、傷付く事が、また、起こるかも知れません。
だから、優紀さんに、其の覚悟が有るのか?
確認してもらえないでしょうか?」と…。
そして、私の想いを知った私の両親は、家元夫人に、其の後、伝えてくれたらしい。
「優紀には、既に、其の覚悟が出来ている様です。」と…。
此の話しを聞いた私は、私の両親からだけじゃ無く、家元夫人や皆さんから、支えられている事を知って、嬉しかったのだ。
だから、“何時かは、私の両親にも、家元夫人にも、皆さんにも、恩返し出来る様に、頑張って行こう‼”と、此の時の私は、誓って居たのだった。
そして、私は、私の両親から、今後も、総二郎さんとのお付き合いを許された事から…。
私も、総二郎さんに宛てた手紙を書く事にしたのだった。
【総二郎さんへ
私宛てに、お手紙を書いて下さって、有難う御座いました。
読ませて頂きました。
総二郎さんの想いに触れる事が出来て、嬉しかったです。
最初は、“総二郎さんが、私を避けているから、会いに来てくれないのだろうか?”と、
思って居ました。
でも、私の両親が、言って来たんです。
「此れからの総二郎君と優紀との事を、もう一度、見詰め直しなさい。」と…。
そして、見詰め直した結果…。
「やっぱり、私には、総二郎さんしか居ない。」と、改めて認識しました。
私の両親も、私の覚悟を、理解してくれました。
だから、此れからも、宜しくお願いします。
優紀】
私は、桜子さんが、お見舞いに来てくれた時に、お願いして居たのだ。
「此の手紙を、総二郎さんに渡してもらえる様に、美作さんに、お預け願えないです
か?」と…。
桜子さんは、快く了承してくれたのだ。
「了解しました。」と…。
そして、私は、桜子さんに、総二郎さんへの手紙を、預けたのだった。
<総二郎side>
実は、桜子は、俺に説教する為だけに、俺の前に現れたんじゃ無かったのだ。
優紀からの手紙を、手渡されたのだった。
しかも、嫌味の言葉付きで…。
「仕方ないですね。
此方は、優紀さんからのお手紙です。
西門さんの返答次第では、お渡ししないつもりで居たんですが…。
西門さんのそんな想いを聞かされれば…。
渡さない訳にいかないですね。
さあ、どうぞ‼」と…。
だから、俺は、桜子から受け取ると、直ぐ、其の場で、読んで居た。
そして、優紀からの手紙を読み終わった俺は、其の場に居る事が出来なかった。
何故なら…。
優紀を抱き締めて遣りたかったからだ。
だから、そんな俺は、あきらと桜子の制止の言葉を聞かずに…。
道明寺総合病院の特別室の隣に在る 家族部屋のドアを開けていた。
そして、俺は、特別室のドアを開けて居たのだった。
そして、優紀は、俺が開けたドアを見る成り…。
驚愕顔を顔に張り付かせて居たのだった。
そして、俺は、言葉も無く、優紀を抱き締めていた。
そんな俺に、優紀は、一言、言葉を発して来た。
「総二郎さん…。
如何して、此処に…?」
そりゃあ、そうだろうな?
優紀は、そう思うだろうな?
ついさっき、桜子は、優紀から預かったみてぇだった。
優紀の見舞い後…。
如何も、桜子は、俺が寝泊まりしている家族部屋の前で、あきらと待ち合わせして居たらしい。
で、勿論、不思議そうにしている優紀に…。
俺は、此のカラクリを説明していた。
優紀は、驚愕顔を、更に、顔に張り付かせたままだった。
そして、優紀は、驚愕の言葉を呟いて居た。
「そんな近くに、総二郎さんが居た何て…。」と…。
だが、俺は、そんな優紀に、思って居たのだ。
“悪ぃな‼
俺が、優紀から離れる訳ねぇだろ‼”と…。
