tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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あれから【再び】…<総優>  続編⑲




<総二郎side>


あれからの俺と優紀の婚約者としての二人は、順調…其のものだった。


だが、家元から聞いた話しに寄れば…。
俺は、「次期家元としての風格が出て来た。」と、重鎮から言われているのに対して…。
優紀には、弟子から、妬み・嫉み・嫉妬の嵐だった様だ。


家元や家元夫人…。
そして、俺が居ねぇ様な所で、優紀だけが居れば、優紀に聞こえる様に、此れ見よがしに…。
言って来るのだそうだ。


優紀からは、何も言って来ねぇが…。
使用人頭のかよが、其の現場に、良く遭遇するとの事で、家元と家元夫人に、報告を入れて居るとの事だった。


まあ、そういう弟子等には、家元から、出入り禁止令が出た事も有る様だ。


なので、俺は、優紀が言われて居たという言葉を、使用人頭のかよから、確認した処に寄ると…。


「一般家庭出身の女性が、西門様を、良くもまあ、『男性(もの)』に出来ましたわよ
 ね。
 どの様な手をお使いに成ったのかしら?」だったり…。


将又…。


「如何言うお気持ちで、西門様に近付いたのかしら?
 西門様が、どの様なお立場の方か?
 ご存知では無いのかしら?」だったり…。


まるで、優紀への誹謗中傷だろうと云いたく成る様な話しをして居たらしい。
だからこそ、婚約発表記者会見で、釘を指して於いたのだが…。


そういう女こそ…。
『端ない(はしたない)』とは、思わねぇのだろうか?


優紀は、そういう女共とは、比べ物に成らねぇ程…。
“良い女だっつーの‼”と、言いたい俺だった。



だが、優紀と云えば…。
全く、気にしている様子もねぇ。


だから、余計に、心配にも成る俺だった。



だが、或る日の事だった。


俺は、或る事を聞いてしまった。


勿論、其の話しを聞いたのは、T4のメンバーで在る 滋と桜子だった事は言うまでもねぇのだが…。


俺等 F3…。
所謂、司と俺とあきらの『party』と云えば…。


それぞれの婚約者をパートナーにして、参加していた。


司なら、牧野…。
俺なら、優紀…。
あきらなら、桜子…。


だから、T3の傍には、俺等 F3が、陣取っているので、誰も、嫌味を言って来たりして来なかったのだろう。



実は、『party』の中でも、『婦人会』と称した、財界・政界…関係無く、経営者の奥様方・政治家の奥様方、また、其の令嬢、子息の嫁…等々。


セレブの集まりと成って、『party』が開催されていた。


其の集まりには…。
司の母ちゃんは、司の姉ちゃんで在る 椿姉ちゃん と 牧野を伴って出席しているらしい。


また、あきらの母ちゃんで在る 夢子さんは、まだ、あきらの妹の双子達が高校生と言う事も有り、桜子を伴って出席するらしい。


桜子は、旧 華族 三条家のお嬢でも在るので、あきらの母ちゃんで在る 夢子さんは、鼻高々らしい。


で、うち(西門家)からは、俺の母親で在る 家元夫人が、優紀を伴って出席する。


お袋曰く…。


「今までの私(わたくし)は、一人での出席だったけど…。
 今年からは、優紀さんと御一緒出来るから、嬉しいわ。
 花沢夫人からは、“羨ましいわ。”と、言われたのよ。
 今までの私(わたくし)は、羨ましがる方だったのだけど…。」


そうお袋から聞かされた俺は、今まで、そういう『party』が有ると言う事を知らなかったのだ。



だが、其処でも、色々、言う奴は居る様で…。
T2に寄れば…。
優紀も、そう言う奴等の妬みの対象に成って居たのとの事だった。


牧野の場合は、元々、英徳(学園)出身者で、牧野の性格を知り尽くして居る奴等が多いと言う事も有るのだが…。


椿姉ちゃんが、牧野の事を…。


「『私の妹』なのよ。
 可愛いでしょ‼
 私…。
 妹が欲しかったから、可愛くて仕方が無いのよ‼」


と、言い廻っている様で、誰も、牧野に手出し出来ねぇらしい。


また、牧野の事を一言でも言おうものなら、あの『鉄の女』で在る 司の母ちゃんまでもが、変な噂話を流した其の会社に対して、取引停止の制裁を企てるのだから…。
誰も、牧野の悪口が言えずに居たのだ。


司なら、“遣り兼ねねぇな‼”と、俺等でも、分かりそうなものだが…。
“司の母ちゃんが…か?”と、俺は、思わずには、居られ無かったのだ。


“人は、人の見る目が変わると、考え方も変わるもん…何だよな⁉”と、思わざるを得ない話だったのだ。



また、桜子の場合も、英徳(学園)出身者で、桜子の性格を知り尽くして居る奴等が多いと言う事も有るのだが…。


桜子の場合は、其の後の策士振りに…。
誰も、何も、言えずに居たらしい。



また、滋は、大河原財閥の令嬢と言う事も在り、誰も、手出し出来なかったのだ。


まあ、滋の場合は、彼氏が、F4のメンバーでは無いので、元々、其れ程の危害は受けて居なかったらしい。



だが、優紀は、そうじゃ無かった。


優紀と再会するまでの俺が招待された時の『party』のパートナーは、滋にお願いしていた。


何故なら、変な勘違いをする女共が多いからだった。


余談では有るのだが…。
今、悟ってしまった。
其の当時からのあきらの『party』のパートナーが、何故、桜子だったのかを…。


“あきらと桜子は、そう言う事だったのか?”と、今更だが、思って居た俺だったのだ。



其れに、例え、俺の『party』のパートナーが、滋だったとしても、其の当時、何の噂にも成らなかったのは、俺が、遊び歩いて居たからだったのだろう。


だが、優紀との事が、世間にバレた時には、俺は、既に、遊んで無かった。


だからだったのだろう。
俺と優紀との事が、こんな風に、公に成れば成程…。


F4狙いの女共にとっては、優紀に妬みを言いたく成るのかも知れねぇ。


だが、其れでも、一切、気にして居ない優紀だったのだ。


俺は、一度、優紀に訊いた事が在ったのだ。


「何で、言い返さねぇんだ?」と…。


ところが、優紀からの返答は…。


「私が、言い返した処で…。
 西門流 や 総二郎さんの事を悪く言われるだけです。
 私さえ、気にし無ければ…。
 解決する事も在ると思うんです。
 だから、何も、言い返さずに居ます。
 其れに、私は、総二郎さんの事を信用して居ますし…。
 もう、遊ぶ事は無いですよね?」


だから、俺は、優紀に、即答して遣った。


「ったりめぇだろ‼
 優紀と再会してからの俺は、優紀一筋だっつーの‼
 優紀を失いたくねぇから…。
 もう、遊ばねぇっつーの‼」と…。
「………(微笑)」


優紀は、そう言った俺に、何も言わず、ニコッと、微笑み掛けて来た。


そして、優紀は、俺の首に手を回して抱き着いて来た。


だから、俺は、そんな優紀を、更に、抱き締めて遣った。

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