tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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慕情そして恋情…<つかつく>  9.




次の日、タマと一緒に、司の秘書の西田が、つくしと翼に会いに、つくしと翼の部屋まで訪れていた。


「西田さん、ご無沙汰しておりました。」
「何を仰います。
 此方こそ、この様な形に成り、申し訳なく思っておりました。」
「西田さんのせいでは有りません。
 誰のせいでも有りません。」
「つくし様っ‼」
「西田さん、『様』呼びは止めて頂けませんか?」
「仕事中と現在の司様の前では致しませんので、ご安心を。」


つくしは溜息を付いていた。
“はぁ~。”


そして、西田より、今後の説明がされた。


「明日より、つくし様は道明寺HD 法務部にご出勤頂きます。
 法務部には、つくし様の件は、会長より話しは通っております。
 また、翼坊っちゃんには、英徳学園 中等部に編入頂きます。
 手続きは致して折ります。
 翼坊っちゃんのお名前は、『牧野翼』ではなく、『道明寺翼』で、通学して頂きます。
 お間違い無き様、宜しくお願い致します。
 また、明日より、此方のお隣の部屋にて、帰宅後、翼坊っちゃんには、英才教育を受け
 て頂きます。
 此方が、スケジュールでございます。
 その際、タマさんが、翼坊っちゃんのお世話係と成っておりますので、宜しくお願い
 致します。」


翼は、瞳(め)が輝き出した。


「翼、大丈夫?」
「何が?
 俺、滅茶苦茶、嬉しいよ。
 英才教育を受けさせてもらえるんだよね。
 こんなチャンスは絶対、有り得ないよ。」


つくし、タマ、西田の3人は、『翼は、大物かも…。』と、思った事は言うまでも無い。


この事は、西田を通じて、楓にも伝えられた。


司の両親で在る 保も楓も、『将来が楽しみだ。』と、ほくそ笑んでいた。


また、翼は、どんどん、教養を身に付け、短期間でかなりの能力を身に付けた。
此れには、講師陣も舌を巻いていた。


『流石、道明寺一族の御子息だけの事は在る。』と…。



また、翼の中等部での成績も、編入生にも関わらず、学年トップの成績を高校卒業するまで、保っていた。


此れには、英徳学園側も舌を巻いていた。


勿論、司の両親にとって、自慢の孫で在った。



一方、つくしは、道明寺HD 法務部に初出勤していた。


弁護士と言っても、法務関係は全くの素人と成る。


法務部長は、
『将来的には、つくしは、司の秘書と成り、法務関係を任せる事に成るので、しっかり仕
 込む様に。』
と、会長より言われていた。


将来の『道明寺夫人』を預かる事に不安が有った法務部長では在ったのだが…。
つくし自身、気負って無く、誰に対しても同じ態度なので、誰からも好感度はグングン上がって来ていた。



そして、つくしが道明寺HDにヘッドハンティングされてから、半年が経った頃の事だった。


この話しは、司の耳にも入る事に成り、司から西田は訊かれて居た。


「半年前に、法務部に入って来た弁護士は、ババアがヘッドハンティングして来たと聞
 いたが、そんなに、優秀なのか?」
「はい、かなり、優秀でいらっしゃいます。
 また、社員の評判も良く、欠点が無いと言われております。」
「そんなに良いのか?
 会って見たい。
 何時(いつ)でも良い、俺の執務室に呼べ‼」
「賜わりました。
 法務部長に相談致します。」
「ああ。」


そして、つくしは、司の執務室に呼ばれる事に成った。



また、この事は楓にも報告された。


楓は、“いよいよね。”と、心を弾ませていた。
“つくしさん頼んだわよ‼”と、心の中で、呟いていた楓だった。

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