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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Xmas=チキンライス【慕情そして恋情】…<つかつく>  番外編②




<翼side>


俺は、父さんが、首を左右に振ると言う事は、“何か、有るのだろう‼”と、思い、母さんには、敢えて、知らない振りをした。


父さんは、何時(いつ)もそうだった。


母さんには、『サプライズ』を決行したい様子だった。


だから、俺は、何時(いつ)も、父さんに、振り回されるだけ…だった。



だから、俺は、父さんには、目で合図して視た。


“俺は、知らないよぉ~”と…。


父さんが、気付くか如何かは、定かじゃないけど…。



で、12月25日の其の日は、遣って来た。


此の日までの母さんは、父さんにも、俺にも、不審な目を向けていた事は、言うまでも無い。


けど、俺は、父さんから言われていた事も有り、母さんには、内緒にしていた。


「12月25日の事は、つくしには、言うなよ‼」と…。



だから、父さんからは、詳しくは知らされて居なかったので、“俺が言う事で、却って、話しが拗れる事も有るだろう‼”と、母さんには、敢えて、知らない振りを通していた事は言うまでも無い。


だから、12月25日までの俺は、母さんから、更に、怪訝な目を向けられて居た事は言うまでも無い。



で、俺は、父さんのご指示通り、其の日(12月25日)は、メープルの父さんの部屋に向かって居た。


其の時、ロビーで見掛けた支配人のニコニコ顔には、俺は、些か、呆れる程だった。



で、俺が、父さんの部屋に到着する頃には、父さんと母さんが、リビングのソファーに座っていた。


で、母さんの目付きで、俺は、ダイニングテーブルの上に在る ご馳走に、目を見開いて見ていたと思う。


“何だ、此れ⁉”と、叫びたく成る程の料理が、所狭しと、盛り付け皿に置かれていた。


其れに、“何人前なの?”と、訊きたく成る程の量の料理が、テーブルに置かれていた。


其の料理の中には、『Xmas』に相応しく、勿論の『七面鳥』も、テーブルの上…に。
しかも、中央に、デーンと、置かれていた。


俺は、『七面鳥』と言う代物を初めて見た。


“流石、道明寺家…。”と、思った事は言うまでも無い。


俺は、『道明寺司』の息子なので、当然、俺は、『道明寺家の御曹司』と言われる部類なのだろうけど…。


俺自身、まだ、其の当たりは、母さんが言う処の『THE 庶民』が、抜け切れて居ないのだろう。


其処(母さんが言う処の『THE 庶民』が、抜け切れて居ないと言う処)は、母さんに、賛成だった。


何故なら、俺自身、未だに、『道明寺家の御曹司』という認識が無いからだった。



そして、俺は、父さんに誘導されて、テーブルの席に就いた。


で、俺は、父さんから、声を掛けられていた。


「翼…。
 七面鳥を切り分けて遣ろうか?」


俺は、父さんに、言ってしまって居た。


「父さん…。
 七面鳥を切り分ける事が出来るんだ…⁉」


後で、失言に気が付いたけど…。
ちょっと、遅かったらしい。


父さんは、キレ乍ら、俺に言い返して来た。


「ってりめーだろ‼
 俺を誰だと思ってんだ⁉」


で、俺は、素直に、父さんに切り分けてもらって居た。


「父さん…。
 お願いします。」


父さんは、満更じゃ無い様に、俺に言って来た。


「分かれば、良いんだよ。」


そう言い乍ら、父さんは、母さんと俺の皿に、切り分けた七面鳥の肉を置いて居た。



で、其の後の時間の父さんと母さんと俺は、和やかに、『Xmas』という此の日を過ごして居た。



けど、俺は、ふと、母さんが、俺を育てる為に、一人、頑張って居た頃の俺の幼かった日の事を、父さんに話しし始めていた。


「父さんには、母さんと俺の記憶が無かったから、仕方なかったと思うけど…。
 俺が幼かった頃の牧野家の『Xmas』と言えば…。
 母さんが作ってくれた『チキンライス』だったんだ。
 『七面鳥』でも無く、『骨付きチキン』でも無く…。
 『チキンライス』だったんだ。
 父さんは、『チキンライス』って、知ってる…?
 母さんが作ってくれた『チキンライス』は、世界一だと、今も俺は、思ってる
 よ‼」


母さんは、俺が幼かった頃の事を思い出したのか?
大きな目に、涙を一杯溜めて、俺の方を見ていた。


父さんの目からも、もう既に、涙は、決壊して居た。


俺は、父さんと母さんを泣かしたくて、言った話しじゃ無かったんだけど…。
俺の両親は、如何も、涙脆いらしい。



だから、俺は、そんな両親を見て居て、言ってしまった。


「ねぇ、父さん…。
 来年の『Xmas』からは、もう、七面鳥は良いかな…。
 七面鳥は、まだ、やっぱり照れるし…。
 其れに、母さんのお腹の子にも、俺の兄妹として、俺が幼かった頃に味わった母さんが
 作ってくれた『チキンライス』を味わって欲しいと思うし…ね。」


父さんは、一言だけ…言ってくれた。


「ああ。」と…。


多分、父さんは、良かれと思って、『七面鳥』を用意してくれた事は、俺にも、十分、過ぎる位、分かってる。


けれど…。
やっぱり、父さんには、母さんが、俺を育てる為に、一人、頑張って居た頃の事を知って居て欲しいと思うんだ‼
其れが、父さんの母さんへの償いだと思うから…。



で、中学3年生だった頃の俺は、父さんには、あんな風に言って居た俺だったが…。
高校を卒業して、NYに渡米した俺は、祖父さんと祖母さんから、言われていた。


「『Xmas』に七面鳥を食べないで如何する?
 天下の道明寺財閥の御曹司が、“七面鳥を食べない。”と、成れば…。
 恰好が付かないだろ?」


そう言われて、俺が、NYに渡米後のNYでの道明寺邸の『Xmas』の料理は、毎年、『七面鳥』が、度定番に成った。


今なら、少しは、七面鳥を照れずに食べられる様に成ったと思う。


まあ、其れも、“祖父さんと祖母さんの愛情の表れ、何だろう‼”と、思う事にしている。



其れに、俺がNYに渡米後の世田谷の道明寺邸の『Xmas』の料理は、毎年、『七面鳥』が、度定番に成ったらしい。


其れに、ちゃっかり、父さんは、母さんに『チキンライス』を作らせているらしい。


其の母さんが作った『チキンライス』は、今では、父さんと蘭と翔の好物に成ったらしい。



まあ、此れが、今の道明寺家…。
何だろう‼



fin



<此の二次小説『Xmas=チキンライス【慕情そして恋情】…<つかつく>  番外編
 ①』と『Xmas=チキンライス【慕情そして恋情】…<つかつく>  番外編②』は、
 松本人志さん作詞・槇原敬之さん作曲の『曲』を浜田雅功さんと槇原敬之さんが歌われ
 ている ♪ チキンライス ♪ の曲の一部の歌詞を、勝手に拝借したり、歌詞のイメー
 ジを、勝手に、変えてしまっております事をお詫び申し上げます。
 此の二次小説『Xmas=チキンライス【慕情そして恋情】…<つかつく>  番外編
 』は、本編で在ります『慕情そして恋情…<つかつく>』の司とつくしと翼の親子関係
 に基いて、妄想して、二次小説を綴らせて頂いております。
 ご了承賜りました成らば幸いに存じ上げます。
 関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>

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