Xmas party【もしも類とつくしが兄妹だったら(家族編)】…<つかつく> 番外編②
<『番外編①』の『…<つかつく>』が、抜けておりました事をお詫びします。
訂正致して折ります。 2018.12.23>
【道明寺つくし 編】
あれから、子供達は、NYに渡米出来る事を興奮状態にある様で、夜は、寝かし付けるも、中々、寝てくれなくて…。
つくしは、困っていた。
つくしは、早く言い過ぎた事を後悔していた。
何せ、16日に司から連絡が有り、その日のうちに、つくしから子供達に伝えていた。
つくしは、“早まったか?”と、心の中で、項垂れていた。
しかし、タマは、予想が付いていた。
子供達は、ママの事が、一番好きだが…。
パパの事も大好き‼
父親が仕事で、日本に居ない事は、子供達は、幼少成りにも理解しているが…。
やはり、寂しさは、拭えて居なかったのだ。
夜も、子供達が寝てから司が帰宅する事も度々あり、朝食時には、既に、司が出勤して居ない事も度々ある。
それでも、子供達にとって、父親が、日本に仕事で居ないという事は、寂しさが有ったのだ。
特に、子供達にとって、一年で2番目に大きい年間行事に、毎年、父親が不在という事は、寂しさを隠せないで居たのだ。
そんな時のNYへの渡米の話しが、母親からされたのだ。
子供達に、“興奮するな‼”と、言う方が酷な話だと、思うタマだった。
そして、つくしにとっては、漸く、渡米の日が来た。
朝食時に、子供達に、つくしから、今日のコトの説明がされていた。
「今日は、夕方には邸を出て、飛行機に乗って、NYに行くからね。
ママも、15時には帰って来るからね。
翼、頼んだわね。」
「うん、分かってるよ。
僕が、しっかりしないといけないんでしょ?」
「そうよ。
翼は、男の子だし、一番上のお兄ちゃん何だから、蘭と翔とすみれを頼んだわよ。」
「うん、任して‼」
つくしは、頼もしい翼を、微笑んで見ていた。
翼も、一番上のお兄ちゃんとして、つくしから頼られる事を誇りに思って居た。
ドヤ顔の翼が其処には居たのだった。
こうして、出発当日の夕方に成り、つくしと子供達は、NYに渡米する為、飛行機に乗り込んでいた。
司には、日本のSPから、離陸した事を伝えられていた。
司は、リムジンで、JFK空港に迎えに行く事を計画し、西田にも、スケジュール調整をする様に伝えていた。
なので、時間計算して、いつもの3倍速で、仕事を熟す司が、執務室に居たのだった。
西田は、密かに、“いつもこうなら、遣り易いのですが…?”と、心の中で悪態を付いていた。
面と向かって司に言えば、遣る気を失い兼ねないので…。
面と向かって言えない西田が其処には居たのだった。
“やれやれ…。”の西田だった。
そして、つくし達一行は、日本を21日19時に離陸し、JFK空港に21日5時に着陸予定だった。
司は、仕事終わりのまま、直接、リムジンに乗り込み、JFK空港に向かった。
21日の司のスケジュールは、お昼過ぎ頃までは休んで、夕方からの会食だけにした。
その為、スケジュールを前倒しして、頑張ったのだ。
一方、つくし達は…。
空港に着いた時は、既に、子供達は、皆、眠ってしまって居たらしく、SPに抱き抱えられながら、ロビーに出て来た。
司は、蘭とすみれを抱き抱えているSPに一睨みしていたが…。
子供は、4人も居るので、仕方ないと悟った司だった。
そして、司は、つくしの腰に腕を回し、エスコートして、リムジンに乗り込んだ。
広い筈のリムジンも、子供が4人も寝てしまうと、狭く感じるのは仕方なかった。
特に、翼と蘭と翔は、流石、司の子と言うべきか?
翼と翔は、同年齢の子供の標準身長より、5~6㎝は高かった。
蘭でも、3㎝は高かった。
その為、翼と蘭と翔が寝て居れば、見た目、窮屈そうに見えるのは否めなかった。
それでも、司とつくしは、微笑ましく子供達を見ていた。
子供達の成長が嬉しかったのだ。
そして、NYの道明寺邸に着いた。
保と楓は早目に起床して、リムジンが到着する事を、今か今かと待ち詫びて居た。
そして、執事寄り、リムジンの到着の報告が入ると、一目散に玄関に現れ、子供達を待って居た。
だが、寝てしまっていた為、子供達は、SPに抱き上げられながら、子供部屋に向かって居た。
そして、司とつくしに一言だけ、伝えた楓だった。
「あなた達は、此処で良いわ。
どうせ、司は、今直ぐにでも、つくしさんと、二人っきりに成りたいんでしょ?
だから、お二人で、司の部屋に向かいなさい。
つくしさん、子供達の事は、此方に任せて頂戴。」
「当然だ‼」
「宜しくお願いします。」
司とつくしの声が、同時にロビーに響いた。
何故なら、楓は、そう言いながらも、そそくさと、子供部屋に向かって行ってしまって居たからだった。
司とつくしは、慌てて、楓に伝える為、声が少し大きくなってしまっていた。
唯、朝方の為、まだ、メイドも奥に控えて居て静まり返っているので、司とつくしの声が、ロビーに響き渡って居たのだった。