エロ門、降臨【エロ門、登場】…<総優> 13.
<総二郎side>
俺は、あれから、治療とリハビリを頑張り、3ヶ月後に、“もう、日常生活に支障が無いだろう‼”とのドクターのお墨付きをもらい、退院した。
だが、まだ、優紀は、俺の前に姿を見せてはくれて居ない。
やっぱり、優紀は、俺の前には、現れたくねぇのかと、落胆していた。
毎日、優紀の声を聴き、画像を見ながら、眠りに着いて居た。
其れも、俺が、退院した事で、俺の堪えて居た心の糸がプチッと、切れた。
俺は、まだ、万全じゃねぇって事で、(西門)邸に、戻って来た。
俺自身、堪えるという事が、今まで無かったので、切れてしまった心の糸を如何、繋げば良いのか?
分からずに居た。
そんな時、俺の知らない番号で、俺の携帯が、鳴った。
プライベート携帯が鳴ったので、此の番号を知っている人間は、限られている。
だから、一応、TELを取ってみた。
「はい…。」
“あの~、優紀の母親です。”
一瞬、“優紀の声か⁉”と、思う位ぇ、優紀の声に似ていた。
親子だから、当り前ぇか…⁉
「えっ??」
“勝手して、ごめんなさい。
つくしちゃんから、番号を聞いたんです。”
「いいえ、大丈夫です。」
“優紀から連絡して欲しいと、言われて…。”
「………」
俺は、動揺して居たんだと、思う。
直ぐに言葉を出すという反応が鈍ってしまっていた。
『優紀』という、フレーズを聞いて、“何か遭ったんじゃねぇか?”と、俺の心臓の音は、高鳴っていた。
だからだろうか?
俺は、返事を返す事だけで、精一杯だった。
「………。
はい。」
“優紀、まだ、帰国出来ないそう何です。”
「………」
“優紀から、“約束を守れなかった事を謝って於いて欲しい。”と、連絡が来て…。
ごめんなさいね。
優紀が、“期待させて居たら悪いから”って、言うので、厚かましくTELしたんです。”
「いいえ、分かりました。
唯、教えて欲しいんです。」
“何を…?”
「優紀…さんが、現在、何処に居るのかを…?」
“知って如何すると…?”
「迎えに行きたいんです。
俺が、過去に優紀さんを苦しめた事は、今では、反省しています。
優紀さんが、こんな俺を許してくれるなら…。
俺は、優紀さんを俺のこの腕の中に取り戻したいんです。
お義母さん、お願いします。
優紀さんとの交際を許してもらえないでしょうか?」
“………”
優紀の母親からの言葉は無かった。
俺と言う男が、如何言う男で、過去に如何言う事をして来たのかを知っているという事だろう?
でも、だからって、俺は、引き下がれなかった。
もう、優紀を失くす事は、俺には、出来なかったからだ。
俺は、もう一度、優紀の母親に、声を掛けた。
「俺が如何言う男かは、ご存知だという事ですよね?」
“週刊誌とか、TVで、知った程度ですけど…。”
「そうですか?
ですが…。
俺は、優紀さんのお陰で、改心出来たんです。
俺が、もっと変わる為には…。
俺には、優紀さんが、必要、何です。
如何か、お願いします。
優紀さんの居場所を俺に教えて下さい。」
26歳に成ろうかという男が、TELで話ししながら、頭を下げている姿は、滑稽かも知れない。
でも、俺は、必死だった。
俺は、優紀が、欲しいんだから…。
で、俺の願いが通じたのか?
暫く考え込んでいたで有ろう、優紀の母親が、漸く口に出してくれた。
“今は、NYに居ます。
優紀は、英語を活かせる仕事がしたかった様です。
英文科を卒業して居るので…。
会社には、海外転勤を要望していた様です。
“漸く、希望が叶いそうだ‼”と、言って、喜んで居たので…。”
「其れは、何時頃の事ですか?」
“1年半程前の事かしらね?”
「そうでしたか?」
俺と再会する直前の頃の事か?
だからだったのか?
優紀は、あんな言葉を俺に発したのは…。
~~『私が、結婚に焦って居ないから…です。
私、まだ、24歳、何です。
大学を卒業して、就職して、2年目です。
“まだ、『独身』と言うものを楽しみたい‼”って、言ったら、笑いますか?』
『だから、もう少しだけ…。
考える時間を下さい。』 ~~
そして、俺は、考える間も無しに、NYに向かった。
