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初釜と家元襲名披露【エロ門、登場】…<総優>  番外編①



2021.1.7  初釜



<此の二次小説『初釜と家元襲名披露【エロ門、登場】…<総優>  番外編①』は、『パ
 パの誕生日【エロ門、登場】…<総優>  番外編①・②』の【其の後】と、成っており
 ます。
 『パパの誕生日【エロ門、登場】…<総優>  番外編①・②』と、併せて、ご覧頂けま
 した成らば、幸いです。
 了承の程、宜しくお願い致します。>




【『パパの誕生日【エロ門、登場】…<総優>  番外編②』の其の後】


初釜とは…。
年が明けて、最初に行われる茶会の事…。
茶道では、一年の内、初稽古の日と成る。


また、新年が明けて、初めて、炉(いろり)に釜を掛けて、茶事を行う事を指すのだ。
また、『初茶の湯』…。



実は、優紀は、此の『初釜』に、出席する事は、未だ、慣れて居ないのだ。


何故なら…。
西門流 家元と家元夫人…。
そして、西門流 次期家元で在る 総二郎 と 次期家元夫人で在る 優紀は、『亭主』と『半東』を務める事に成って居るのだ。


実は、優紀は、其の年の最初に行われる『初釜』だけに…。
緊張するのだ。


優紀自身…。
普通の茶会とは、また、違う雰囲気に、実は、慣れないのだ。


だからだったのかも知れない。
前日の1月6日は、朝から、準備に追われるも…。


夜に成れば…。
緊張で、胃が痛く成る程だったのだ。


だからだったのだろう。
毎年の事なので、総二郎は、そんな優紀に、心配顔で、訊くのだった。


だが、此の時の総二郎の顔は、何故か?
笑みを浮かべて居たのだった。


「優紀…。
 大丈夫か?」と…。


だが…。
そう訊いて来る自身の夫で在る 総二郎に、優紀は、思うのだった。


“何故…?
 総二郎さんは、笑いを浮かべ乍ら…。
 私に、訊いて来るのだろう?”と…。


だからこそ…。
優紀は、そんな総二郎に対して、返答する言葉に、苦慮する程だったのだ。
なので、優紀が、総二郎に、返答する言葉は、毎年と、同じ言葉に成るのだった。


「えっ??
 はい、大丈夫です。
 初釜が終われば…。
 大丈夫に成ると思います。」と…。


だが、総二郎には、分かって居たのだ。
優紀が、大丈夫では無い事を…。


其れでも、此の時の総二郎は、そんな優紀に思うのだった。


“優紀は、もう、『次期家元夫人』じゃねぇ。
 俺が、『家元』を襲名すると言う事は…。
 優紀は、『家元夫人』と、成るのだ。
 其の事を、分からせなくては、成らねぇ様だな。”と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、そんな優紀に、話しし始めるのだった。


「優紀…。
 良いか?
 俺が、今日、『家元』を襲名すると言う事は…。
 優紀も、『家元夫人』を襲名すると言う事だ。
 だからこそ…。
 そんな風に、緊張して居たら…。
 『家元夫人』は、務まらねぇぞ‼
 其れが、俺と結婚した宿命だ‼
 優紀…。
 そろそろ、自覚を持てよ‼」と…。


其処で、優紀は、そう言って来た総二郎に、苦笑いだったのだ。


だが、此の時の優紀は、思うのだった。


“今、そんな事を言わなくても良いのに…。
 余計に、緊張して来たでしょ‼”と…。


だが、優紀は、面と向かって、総二郎に、そう言えないのだ。


“そう言えたら…。
 どんなに、良いだろうか?”と、何時も、優紀は、思うも…。


総二郎には、そう言い返せないのが、優紀だったのだ。



其の事を、総二郎は、総二郎で、ちゃんと、理解して居たのだ。


だからこそ…。
優紀には、言ってしまう傾向が、高等部の頃から、総二郎には、在るのだった。



そして、其の年の『初釜』の会も、何事も無く、無事、終了し…。
実は、此の日(1月7日)の夜には、総二郎の『家元襲名披露』が、行われる予定と成って居たのだ。


だからだったのだろう。
初釜』の後片付けも、そこそこに…。
優紀は、慌ただしく、総二郎の『家元襲名披露』の準備を行うのだった。


何故なら…。
此の日は、総二郎と優紀の息子と娘で在る 『優一郎』と『光紀』も、準備しなければ、成らなかったのだ。


其れだけじゃ無く…。
優紀には、不安な事が有ったのだ。


“(総二郎と優紀の娘で在る)光紀が、愚図らないか?”と、言う事が、優紀にとっては、不安材料だったのだ。


総二郎と優紀の息子で在る 優一郎は、しっかり者だし…。
其の場の空気を読む事に長けて居るのだ。


だからこそ…。
総二郎の父親で在る 現 西門流 家元からは、“そんな優一郎の将来が、楽しみだ。”と、思わせる程の逸材だったのだ。


だが、総二郎と優紀の娘で在る 光紀は、末っ子らしく、自身の思い通りに、コトを動かそうとする傾向が有るのだ。


だからこそ…。
優紀は、不安なまま…。
総二郎と優紀の息子と娘で在る 『優一郎』と『光紀』の準備に追われて居たのだった。



実は、優紀は、年末に、自身の夫で在る 総二郎に、相談したのだ。


だが…。
此の時の総二郎からの返答は…。


「成る様にしか、成らねぇ。」だったのだ。


だからこそ…。
優紀は、総二郎に相談する事を、止めたのだった。



だが…。
此の時の総二郎は、総二郎で、実は、作戦を考えて居たのだった。


だったら…。
優紀に、伝えて上げても良い様なモノだったのだが…。
実は、其の作戦と言うのは、総二郎からのサプライズだったのだ。


だからこそ…。
総二郎は、優紀に、伝えなかったのだ。



だが…。
此の時の優紀は、不安と緊張とが、入り混じって…。
胃が、キリキリする程だったのだ。


そんな優紀を尻目に、準備が整った事で、総二郎は、自身の娘で在る 光紀を抱き上げ…。
そして、自身の息子で在る 優一郎の手を繋いで、リムジンに乗り込むのだった。


なので、優紀は、何も言わず…。
自身の夫で在る 総二郎の後を、歩き乍ら…。
リムジンに乗り込むのだった。



<此の二次小説『初釜と家元襲名【エロ門、登場】…<総優>  番外編①』は、短めに成
 っております事を、お詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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