初釜と家元襲名披露【エロ門、登場】…<総優> 番外編②
此の日の総二郎は、茶人にとって、正装で在る 袴を着用して居たのだ。
そして、優紀は、訪問着(色無地)を着用して居たのだ。
そして、優紀が、子供達の準備に追われて居たと言うのは…。
総二郎と同じく…。
優一郎も、茶人としての正装と成る 袴を着用して居たのだ。
だが、光紀は、総二郎の母親で在る 前 家元夫人が用意してくれた子供用袴を着用して居たのだ。
所謂、大学生が、卒業時に、着用する様な、派手な袴だったのだ。
総二郎の母親で在る 前 家元夫人は、一から、光紀の為に、仕立てという訳だったのだ。
だからこそ…。
優紀は、“良いのだろうか?”と、思い乍らも、光紀に、着付けるのだった。
そして、優紀が、リムジンに乗り込んだ所で、総二郎が、口を突いたのだった。
「光紀…。
今日は、パパとママを困らせねぇか?」と…。
実は、総二郎は、光紀を、自身の太股の上に座らせて居たのだ。
なので、総二郎にとっては、光紀が、総二郎と向い合わせの状態だったのだ。
そして、優紀と優一郎を、それぞれ、総二郎の両隣に座らせて居たのだった。
なので、優紀は、“総二郎さんは、光紀に、何を、言うのだろうか?”と、思い乍ら、総二郎の顔を、観て居たのだった。
そして、光紀は、そう言って来た自身の父親で在る 総二郎に、返答するのだった。
「うん。」と…。
まるで、光紀は、何かを、期待して居るかの様子だったのだ。
だからだったのだろう。
総二郎は、そんな自身の娘で在る 光紀に、ニヤっと、笑い乍ら、言って除けるのだった。
「じぃじ と ばぁばから、預かってるんだよな。
光紀のお年玉のプレゼント…。
だが…。
今日は…な。
パパとママを困らせたら…。
“光紀には、渡すな‼”と、じぃじから、言われてんだが…な。
光紀は、如何する?」と…。
だからだったのかも知れない。
光紀は、目を輝かせるのだった。
何故なら…。
光紀は、こっそり…。
自身のじぃじ と ばぁばで在る 西門流 前 家元と家元夫人と、約束して居たのだ。
「お年玉として、光紀には、プレゼントを渡そう。」と…。
だからだったのかも知れない。
光紀は、目を輝かせて居たという訳だったのだ。
実は、優紀は、優一郎が、産まれた時に、優一郎にお年玉を渡そうとして来た自身の義両親で在る 西門流 前 家元と家元夫人に、お願いして居たのだ。
「優一郎だけじゃ無く…。
今後、産まれて来るかも知れない子供達が、お金の価値を分かる様に成る迄…。
お年玉では無く…。
子供達には、プレゼントという形で、(『物』を)渡して遣って下さい。」と…。
だからだったのだ。
優一郎も、年中迄の間は、お年玉では無く…。
総二郎の両親で在る 西門流 前 家元と家元夫人は、プレゼントという形で、自身達の孫で在る 優一郎には、お年玉を渡して居たのだ。
だが、優一郎も、年長と成り…。
お金という物が、如何言う物で在るのか?
理解し始めた頃と成った事で、総二郎の両親で在る 西門流 前 家元と家元夫人は、優紀と話し合いを行ったのだ。
そして、優一郎に関しては、年長から、プレゼントでは無く…。
お金という名のお年玉を手渡す様に成ったのだ。
自身の義両親で在る 西門流 前 家元と家元夫人から、優一郎に手渡されたお年玉の其の金額が、優紀の思って居た金額と違って居た事は、確かな事だったのだが…。
だが、光紀は、未だ、年長に成って居らず…。
しかも、お金の価値という物に、疎い所が有るのだ。
だからこそ…。
光紀は、お金よりも、『物』という名のプレゼントの方が、まだまだ、良いに決まって居るのだ。
だからだったのかも知れない。
優紀は、自身の義両親で在る 西門流 前 家元と家元夫人に、お願いして居たのだ。
「光紀は、まだまだ、お金の価値を知りません。
ですから…。
光紀が、お金の価値を理解する迄…。
プレゼントという形で、手渡して遣って下さい。」と…。
だからだったのかも知れない。
今回も、其の話しが、実った形では有ったのだ。
だが、まさか…。
優紀とて、“此の日に…。”とは、思わなかったのだ。
だからこそ…。
優紀は、驚愕で、総二郎の方を観て居たのだった。
そして、優紀が、そう思って居る間に、リムジンは、目的の場所に着いたのだった。
其の場所とは…。
そうなのだった。
『東京メープル』だったのだ。
そして、西門家の運転手の声掛けで…。
総二郎達家族は、リムジンから降りるのだった。
実は、総二郎の家元襲名披露パーティーの場所は、言わずと知れた『東京メープル』だったのだ。
だからだったのだろう。
総二郎だけじゃ無く…。
優紀も、自然な形で、リムジンを降りるのだった。
そして、優紀は、更に、驚愕する事が有ったのだ。
実は、優紀にとっては、予期して居なかった事が有ったのだ。
其れは、何食わぬ顔をして、総二郎が、或る場所に向かったからだったのだ。
其れは、総二郎が、司に頼んで取って貰って居たというスイートルームだったのだ。
なので、総二郎は、優紀の手を引き乍ら、優紀だけじゃ無く…。
優一郎も、光紀も、其の場に、連れて行くのだった。
所謂、総二郎は、優紀の手を引き乍ら…。
総二郎が、光紀を抱き上げ…。
優紀は、優一郎の手を引いて居たのだった。
そして、優紀と優一郎と光紀は、一旦、其の部屋にて、待機するのだった。
何故なら…。
総二郎は、自身の両親で在る 西門流 前 家元と家元夫人と、打ち合わせする必要性が有るからだったのだ。
なので、総二郎は、一旦、其のスイートルームを離れたのだった。
其処で、光紀は、プレゼントを、探して居たのだった。
何故なら…。
光紀は、玩具(おもちゃ)が、何処かに、隠されて居ると思って居たのだ。
だが、何処にも、玩具(おもちゃ)が無い事から…。
光紀は、不貞腐れ始めるのだった。
だからだったのだろう。
此の時の優紀は、そんな光紀に、言って除けるのだった。
「光紀が、パーティーの間…。
愚図らなければ…。
パパが、じぃじ と ばぁばから預かったというプレゼントを、パパも、くれるわよ。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の光紀は、子供乍らに、思うのだった。
“パパとママを、こまらせた(困らせた)ら…。
ダメ!”と…。
だからだったのかも知れない。
光紀は、パーティーの間中…。
総二郎と優紀を困らせる事無く…。
頑張ったのだった。
そして、無事、総二郎の家元襲名披露パーティーは、滞り無く…。
終了したのだった。
実は、光紀の性格を良く知るF3は、思って居たのだった。
“光紀は、総二郎に、似た所が有るから…な。
大丈夫だろうか?”と…。
だが、其の光紀も、『物』に釣られたという訳だったのだ。
だからだったのだろう。
F3は、更に、思うのだった。
“パーティーの間…。
光紀が、良く、持ち堪えたなぁ~。”と…。
云わば…。
此の時の光紀は、其の後の楽しみの為に、頑張ったという訳だったのだ。
そして、其の後の光紀は、自身のじぃじ と ばぁばからのプレゼントを、自身の父親で在る 総二郎から、貰うのだった。
そして、光紀は、其の自身のじぃじ と ばぁばからのプレゼントを抱き締め乍ら…。
眠りにつくのだった。
こうして、総二郎の家元襲名披露パーティーは、無事、終了したという訳だったのだ。
此の時の優紀は、ホッとして居た事は言うまでも無いのだが…。
そして、実は、此の後のサプライズとして、更に、総二郎は、優紀に、話しし始めるのだった。
「優紀…。
今日は、さっき、入ったスイートルームに泊まるから…な。
どっちにしても、優一郎も、光紀も…。
疲れている様だし…よ。
此のまま…。
此処に泊まるのが、正解だろう。
だからこそ…。
こう成る事を予想して、此処を、予約したんだ。
優紀…。
此処に、泊まるぞ!」と…。
そして、実は、此の時の優紀は、ギョッとして居たのだ。
此の後に起こるで在ろう事を、予想した優紀は、ギョッとして居た事は、頷ける処だったの
だ。
こうして、総二郎は、西門流 家元を襲名し…。
優紀は、西門流 家元夫人を襲名したのだった。
そして、其の後の西門流は、総二郎に寄って、変わって行くのだった。
fin