エイプリルフール…<総優>・<つかつく> 3.
<つくしside>
こう成ったら、実行に移すしかない。
で、4月1日の当日の日が来た。
私は、置手紙(?)を書いて、司が、朝、出勤後、部屋に置いて来た。
書いた内容は、私と優紀と桜子も、同じ文章にした。
勿論、置手紙(?)は、自筆で書いて置いて来た。
『司へ
今日から、当分、帰って来ません。
旅に出ます。
さようなら。
つくし』
ほんとに、桜子が言う様に大丈夫なのだろうか?
此れって、ヤバく無い…?
<司side>
俺は、今日は、早目に仕事が終わり、帰宅してみたが…。
部屋の明かりが点いて無い事に驚愕していた。
いつもなら、部屋の明かりが点いて居て、つくしが、出迎えてくれる筈だ。
其れが今日は、其れがない。
如何言う事だ…?
俺は、内線で、タマを部屋に呼んだ。
「タマ…?
つくしは、何処に居んだ?」
「そう言えば、つくしは、まだ、帰って来て無いさね。」
「はぁ~??
如何言う事だよ?」
タマの言葉に、俺は、驚愕しか無かった。
「今日は、仕事が休みだったみたいで、“友達と出掛けてくる。”って、言ってたさね。
でも、まだ、帰宅して無いさね。」
「おい、タマ…?
つくしが心配じゃねぇのかよ‼」
タマは、冷静だった。
「つくしも、もう、立派な大人ださね。
坊っちゃんが心配なら、つくしに連絡してみたら良いさね?」
俺は、慌てて、つくしの携帯にTELを掛けた。
しかし、繋がりもしねぇ‼
で、何か、手掛かりなものを探す為、俺は、ベッドルームに向かった。
そして、ベッドサイドに手紙の様なものが置いて有った。
俺は、其れを読んで驚愕した。
何故だ…?
俺、つくしを怒らせるような事を遣ったか?
否、遣ってねぇと思う。
俺は、慌てて、『F3LINE』に、LINEを入れた。
所謂、総二郎とあきらにLINEを入れて、確認した。
『つくしが居なく成った。
何か知ってるか?』
『俺も、今、お袋から、優紀の手紙を預かって、吃驚してた所だった。
如何も、優紀も居なく成った。』
『俺も、桜子の手紙をお袋から受け取った所だった。
桜子も居ねぇんだ‼』
という事は、3人一緒って事か?
俺は、つくしに就けている筈のSPを部屋に呼んだ。
「つくしが居なく成った。
つくしにSPを就けてる筈だよな?
如何した?」
SPは、驚愕していた。
「はい、楓社長より、此の2~3日は、楓社長のSPをお就けに成るとの報告がございまし
たので…。
副社長も、了承済かと存じ上げておりました。」
何で、ババアが…?
訳が分かんねぇ…?
俺は、いつ振りか分からねぇ位ぇ、連絡を取って居なかったババアに連絡を入れた。
俺は、1トーン…。
否、2トーン位ぇ低い声が出てたと思うが…。
ババアは、全然、動じる事が無く、俺を退治して来やがった。
「如何言う事だ?」
“行き成り何ですか?”
「つくしを何処に遣った?」
“何の事を仰ってるのかしら?”
「いい加減にしろよ‼」
“いい加減にするのは、貴方…。
司じゃ無くて…?”
「はぁ~??」
“貴方が、もう少し、つくしさんを自由にして差し上げないと…。
何時でも、家出をされますよ。
まあ、貴方が反省する良い材料じゃ無くて⁉”
「………」
俺は、何も、言い返せ無かった。
ババアも、つくしの事は、それ以上、何も言わなかった。
俺は、つくしの居場所を探る為にも、総二郎とあきらには、明日の朝、道明寺HDに来る様に連絡を入れた。
つくし…。
何処に隠れても、探し出して遣るからな⁉
こう言うのを、如何言ったっけ…か?
ああ、思い出した。
『鬼ごっこ』だったっけか?
俺は、この勝負‼
ぜってぇ、モノにして遣る‼
覚悟して於けよ、つくし…‼