七月七日…(もしも類とつくしが兄妹だったら…(家族編・短編)) 中編
【道明寺つくし 編】
<つくしside>
邸に戻ってから、慌てて、タマさんを探していた。
其処にお義母様がトランジスタの為、邸に帰って来ていた。
「如何したの、つくしさん?
慌てている様ね?」
「お義母様、お帰りなさいませ。」
「ええ、でも、直ぐ出るわよ。
トランジスタの為だから…。」
「孫達は…?
お部屋かしら。」
「そうだと、思いますが…。」
「あれ、つくし、お帰り。」
「只今、帰りました。」
「大奥様、お帰りなさいませ。」
「タマ、私の方が後なのね⤵。」
「今や、この邸の女主人はつくしですからね。」
タマには言い返せない楓で有った。
「まあ、そう…ね⤵。
孫達は?」
「お部屋にいらっしゃいますよ。」
つくしが言い忘れないうちに…と、タマに話し出した。
「タマさん、お願いが有るんですが…?」
「何でしょう?」
「7月7日に七夕祭りを邸でするから、笹の葉を用意して欲しいの?」
「どれくらいの大きさだね?」
「結構、大きめが良いかな。
F4の家族と滋さんの家族も集結するの。」
「賜わりました。
立てるようにした方が良いんだね。」
「はい、お願いします。」
「はいよ、頼まれたよ。」
<楓side>
その七夕祭りには、じぃじ・ばぁば連合は呼ばないつもりだろうか?
楓は怪訝に思っていた。
「つくしさん、その7月7日の七夕祭り、私(わたくし)達、お爺さんとお婆さんは呼ん
でもらえないのかしら?」
「いえ、そんなつもりは有りません。
お呼びする予定でした。」
「あら、そうだったの?
ごめんなさいね、先走ったかしら?」
「いえ、そんな事は無いです。
お義父様にも、ご予定を変更して下さるよう、お伝え下さいますか?」
「賜わったわ。」
楓は勇み足で、飛行機に乗り込んだ。
<つくしside>
つくしは、ヤバいと思い、慌てて、T4&静お姉様に報告を入れた。
全員、了承してくれた。
後は、司だけ…。
司、不愉快極まり無い態度に成らなければ良いんだけど…。
<司side>
司は、つくしから聞いた七夕祭りの件は了承した。
しかし、やっぱりと言うべきか…。
“何故、じじ・ばば連合まで来んだよ。”と、不愉快極まり無い態度になってしまった。
取り敢えず、今更、何を言っても、親父とお袋は予定を変更しても来るだろうし、了承するしかないので、了承した司だった。