目覚まし時計【会いたい】…<つかつく> 番外編
<此の二次小説『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく> 番外編』は、『会いた
い…<つかつく> 続編』の『spin off』の様な形で、綴っております。
一応、春のお彼岸に合わせて綴っております。
『会いたい…<つかつく>』 及び 『会いたい…<つかつく> 続編』と、合わせ
て、ご覧頂けました成らば、幸いです。
宜しくお願い致します。>
お彼岸の日に合わせて…。
つくしと、つくしの両親のお墓に、『納骨』も済ませた。
勿論、つくしと、つくしの両親が『納骨』されたお寺は、道明寺家の所縁(ゆかり)の在る お寺と言う事は言うまでもねぇ。
勿論、其の日は、道明寺家の面々だけで無く、俺とつくしの仲間で在る F3&T3も集まってくれた。
久し振りに、顔を合わせた司とF3&T3だったのだ。
進も、久し振りに、類と、優紀と、顔を合わせたのだった。
中学生だった当時の進は、つくしを通じて、司からだけじゃ無く、類からも可愛がられて居たのだった。
そして、其の日は、皆で、つくしの事を語り合ったのだ。
其処には、F4&T3と、進と、ひなだけじゃ無く、椿も、タマも加わって居たのだ。
そして、皆が、帰った後…。
ひなは、父親で在る 司の様子が気に成り、司の部屋に向かって居たのだった。
手には、或るモノを持って…。
ひなは、司の部屋のドアの前から、父親で在る 司に声を掛けて居た。
「パパ…。
入って良い?」
司も、ひなを招き入れていた。
「ひな…か?
ああ、入れ‼」
だから、ひなは、司の部屋に入ったのだった。
「パパ…。
今日のパパは、何時もと、違って居たでしょ?
笑ってる振りして…。
心では、泣いてたでしょ?」
「………」
司は、娘のひなの言葉に、何も、言えなかった。
何故なら、其の通りだったのだから…。
其処に、ひなは、父親で在る 司に話しし始めていた。
「パパの知らないママのお話しをして上げるね。」
「………」
司は、“つくしの話しを訊く事は辛い筈だ‼”と、思うと…。
素直に、ひなに返事出来ずに居たのだった。
だが、ひなは、伯母で在る 椿から、言われていたので、父親で在る 司に、話しする事にして居たのだった。
「椿伯母さまから…ね。
“司(パパ)に、話しして上げて…。”って、私に、伝えて来たの。
ママが、どんな思いで、私を育てたのか?
“司(パパ)も知るべきだ‼”と、椿伯母さまが、仰ってたの。
だから、辛かったら、言ってね。」
「ああ。」
司は、渋々、返事して居たのだ。
ひなは、司の返事に反応するかの様に、司に話しし始めていた。
「私が、進叔父さんから、ママの事を聞いた時は、ママが、何処の高校出身だったのか?
教えてくれ無かったんだけど…。
進叔父さんからは、“セレブ学校だった。”と、言う事しか、私は聞いて居なかったの。
其の時の私は、進叔父さんから、そう聞いたんだけど…。
信じられなかったの。
牧野家のエンゲル係数から言うと…。
“有り得ない。”と、思って居たの。
パパと、初めて会った時も、私は、パパから、ママの事を聞いたけど…。
今日、椿伯母さまからも、聞いたんだよね。
“英徳学園で、司(パパ)とつくしちゃん(ママ)は、知り合ったんだ‼”って…パパの
言ってた話しと同じ事を聞いたの。
今でも、信じられないんだけど…。
だけど、今日、進叔父さんから聞いた話しだと…。
ママの高校の成績は、“かなり、優秀だったんだ‼”って…聞いたの。
“学年で、常に、1位の成績だった‼”って…。」
司は、唯、一言、ひなに、返答して居た。
唯、切なそうに…。
「ああ。
そうだな。」
だから、また、ひなは、話しし始めていた。
「そんなママが、私を妊娠してると気が付いたのは、3年に進級して、暫く経ってからの事
だったらしいの。
丁度、其の頃に、牧野のお祖父ちゃんが、リストラに遭ったらしくて、東京を離れる事
に成ったとかで…。
ママは、英徳学園を自主退学して、牧野家で、東京を離れたんだって。
進叔父さんは、其の当時、都立高校に、受かって居たらしいんだけど…。
引越しした先の高校に、編入させてもらったらしいの。
ママが、必死で、進叔父さんを説得したらしい。
だから、進叔父さんは、良く、言って居たのよね。
“俺が、大学まで行けたのは、姉ちゃんのお陰だ‼”って…。
ママは、英徳高校を中退って事に成るから、正社員では、雇ってくれる所が無かったみ
たいで…。
早朝は、コンビのパートに行って…。
9:00に終わった其の足で、直ぐ、事務のパートの仕事に向かって、また、夕方から、
21:00までは、コンビニのパートの仕事を、毎日、続けてたの。
其れは、私が、産まれて、直ぐの頃からだったらしいの。
そんなママは、ママが居なくても、私が、寂しがらない様に、私にも、何時も、笑顔
で、接してくれて居たの。
私は、そんな日がずーっと続くと思って居た時に…。
ママの身体に異変が起こったの。
入院した頃のママは、“もう、長くは、持たないでしょう。”と、お医者様から言われて
居たらしいんだ。
ママは、どんなに辛くても、牧野のお祖父ちゃんにも、牧野のお祖母ちゃんにも、進叔
父さんにも、娘の私にも、泣き言一つ、言った事が無いの。
だから、誰も、ママの病気が、其処まで進行している事に気が付かなかったの。
多分、ママが、私達に、何も言わなかったのは、皆に心配を掛けたく無かったんだと思
うんだ。」
其処まで、一気に言い切ったひなは、最後に、司の方を向いて、司の顔を凝視し乍ら、父親で在る 司に、言って除けていた。
「パパは、そんなママだから、好きに成ったんでしょ‼」
其のひなの言葉に、司は、娘のひなの方を向いて、唯、一言だけ、言って居た。
否、娘の前で、今にも、男泣きしそうで、そう言うだけが、今の司の精一杯の言葉だったのだ。
「ああ。
俺は、そんなつくしだから、惚れたんだ‼」と…。
父親で在る 司からの其の言葉を聞けて、ひなは、司に、ニコッと、笑って、或るモノを、司に差し出したのだ。
「パパ…。
今のパパには、此れが必要でしょ?
私は、もう、此れから、卒業出来たから、パパに、此れ…あげるね。」
ひなから、差し出された司は、唯の目覚まし時計にしか見えなかったのだ。
だから、司は、ひなに確認していた。
「此れは…?」
だから、ひなは、司に言って除けていた。
「ママの声入り目覚まし時計。
ママが入院して居る時に、私が、寂しがらない様に、吹き込んでくれて、進叔父さん
に、預けてくれて居たの。
此の目覚まし時計に入っている其の時のママの声は、私の名前を、言って無い
の。
もしかしたら、ママには、見えて居たのかな。
将来、此のママの声を聴く事に成るのは、“『パパ』だ‼”って…。
だから、後で、ママの声を聴いて…ね。」
そう言ったまま、ひなは、司の部屋を後にして居た。
そして、司は、ひなが居なく成った部屋で、『つくし』の声を、一人、聴いて居た。
【早く、起きなさい。
遅れるわよ‼】
つくしの優しい声が、司の部屋に溢れていた。
其の後の司は、其の目覚まし時計を抱き締めたまま、『男泣き』に泣いたまま、眠りに着いて居た。
そして、司は、寝言の様に、叫んでいた。
「つくしに会いてぇ(たい)‼」と…。
fin
<此の二次小説『目覚まし時計【会いたい】…<つかつく> 番外編』の中に出て来る文
面だと、つくしの妊娠月が、計算上、合わない事が判明致しました。
ですので、一部の文面を訂正致して折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。
訂正記載日…2022.03.27 4:55>
