タマの後悔【会いたい】…<つかつく> 番外編
<此の二次小説『タマの後悔【会いたい】…<つかつく> 番外編』は、先に投稿致して
折ります『類の後悔 と 桜子の後悔【会いたい】…<つかつく> 番外編』を綴って
居た時点では、『類の後悔 と 桜子の後悔【会いたい】…<つかつく> 番外編』の
<PS.>として綴って折りました。
ですが、長く成り過ぎた為に、二話に分けて、二話連続投稿にて、投稿する運びと成りま
した。
かなり短めにて、投稿致して折ります事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。
【つくしが、誰にもバレずに失踪する事が出来た理由(わけ)…。】
実は、つくしは、司がNYに渡米してからも、其の後、再び、NYにて、つくしだけの記憶を失ってからも、タマとだけは連絡を取り合って居たのだった。
何故なら…。
タマは、つくしの事を気遣い、そして、更には、つくしの事を心配して居た事で、何時(いつ)も、タマの方からつくしに連絡を入れて居たから…だったのだ。
だからだったのだ。
牧野家が地方に移り住む事が決まった時点で、つくしは、タマに連絡を入れて置いたのだった。
勿論、“此れで、タマさん共、最後に成るかも知れない。”と、此の時のつくしは思って居たからこそ、ビデオ通話にて、タマに連絡を入れて居たのだった。
「タマさんにお願いが有ります。
私は、今から、家族と共に東京を離れる事に成りました。
でも、其の事を誰にも知られずに、私は、家族と共に東京を離れたいんです。
ですから、タマさんに牧野家の存在を消して欲しいんです。
無理なお願いを承知の上でお願いして折ります。
勿論、何らかの手段で牧野家の存在を消して貰えたとしても、タマさんにも牧野家の現状
を知って欲しく無いんです。
此れ迄、タマさんには、色々と、ご迷惑をお掛けしましたし、励まし助けても頂きまし
た。
そんなタマさんに失礼なお話しだとは承知して折りますが、其れでも、私は、もう、タマ
さんに、此れ以上のご迷惑をお掛けしたく無いんです。
こんな私の無礼をお許し下さい。
なので、私は、此れで、携帯の電源を切るつもりです。
そして、其の内、此の携帯を解約するつもりです。
タマさん…今迄、本当に、有難う御座いました。
私は、何処へ行っても、何処で暮らしても、元々、『雑草のつくし』ですから、大丈夫で
す。
其れ寄りも、タマさんは、くれぐれも、お身体をご自愛下さいね。
そして、最後に、此の件については、内密にお願いします。
其れでは、また…。
では、行って来ます。」と…。
其れはまるで、何方かへ出掛ける前の挨拶かの様に、此の時のつくしは、タマに気安く、最後の言葉を口にしたのだった。
だからだったのだろう。
此の時のタマは、つくしの自身への想いを汲み取り、つくしの言う通りにして遣る事にしたのだった。
勿論、タマ自身、孫の様に思って来たつくし…だったので、寂しくない訳等無かったのだった。
其れでも、此の時のタマは、“仕方無いさね。”と、思い乍らも、また、同時に寂しく思いつつ、つくしとの約束を守って遣る事としたのだった。
「承知した。」と、つくしに告げる様に…。
そして、其の後のタマは、つくしと会えない寂しさを隠すかの様に、“また、何時(いつ)の日か、つくしと逢える日を夢見て…。”と、そんな風に思いつつ、度々、物思いに耽(ふけ)乍らも、そんな日の夢を見る様に成って居たのだった。
だからだったのだ。
タマは、其の後のつくし達 牧野家が如何成って居たのか?
一切、知る由も無かったのだった。
何故なら…。
其れが、つくしとの約束だったのだから…。
そして、其の後、司の記憶が戻った事で、司にはつくしとの間に授かった『ひな』と言う娘が居る事が分かったと同時に、つくしの事迄、発覚したのだった。
だからだったのだ。
其の事実を知った時のタマは、“一体、タマは、今迄、何にをして居たんだろうさね。”と、後悔ばかりが募り、眠れぬ日々を過ごして居たのだった。
実は、タマ自身、つくしの現状が如何成って居るのか知らなかったからこそ、此の22年間、自分自身を奮い立たせるかの様に、事在る毎に、度々、あの世に居る自身の夫に、“(再び、つくしと逢える其の日迄)まだ、迎えに来ない様に…。”と、頼んで来たのだった。
だが、つくしにそっくりな司 と つくしの愛娘で在る 『ひな』を見たタマは、つくしの代わりに、ひなをひ孫の様に、可愛がるのだった。
そして、其の後のタマも、自身の旦那様 と つくしの下へ旅立ったのだった。
PS.
つくしの願い事を聞き入れて、タマが牧野家の存在を消せたのは、秘密裏で、コトが遂行されて居たから…だったのだ。
タマが頼んだ其の相手とは、実は、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保…だったのだ。
「旦那様…お願いが御座います。
『牧野つくし』からのお願い事で御座います。
此れからの牧野家は、誰にも知られる事無く、東京を離れるとかで、“牧野家の存在を消
して欲しい。”との連絡がタマに御座いました。
勿論、内密にとの事で御座いました。
ですので、其の後の牧野家の事は、タマにも知られたくないそうです。
故に、タマへの報告は要りません。
ですので、もし、旦那様が牧野家の現状を知ったとて、誰にも言わず、ご内密に願いま
す。
其れが、つくしの願望で御座います。」と…。
だからだったのだ。
こんな報告をタマから受けた此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、『牧野つくし』と言う少女が如何言う少女で在るのかを、改めて、知った様な気がしたのだった。
だからだったのだろう。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、牧野家の存在を消したと同時に、つくしが司の娘(ひな)を出産して居た事も知って居たのだった。
だが、タマとの約束故、自身の妻で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にも、また、自身の娘で在る 椿にも、一切、言わなかったのだ。
其れに、だからこそ、此の時の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、何時(いつ)迄経っても、つくしの記憶を取り戻さない自身の息子で在る 司に対して、呆れ乍らも、“早く、つくしさんの事を思い出せ‼”と、自身の心の中だけで唱えて居た位…だったのだ。
だが、司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保とて、まさか、22年以上も、自身の息子で在る 司が『牧野つくし』の記憶を取り戻さないとは思っても視なかったのだ。
実は、其の後の司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保が、『牧野つくし』だけでは無く、『牧野家』についても、知って居た事は、其処迄…だったのだ。
何故なら…。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保のお役目は、タマと約束した【牧野家の存在を消す事だけ】…だったのだから…。
だからだったのだ。
此の時点に於いての司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保は、つくしの事迄、把握し切れて居なかったのだ。
だからこそ…。
司の父親で在る 道明寺HD 会長 道明寺保とて、『牧野つくし』の件に関しては、密かに、後悔して居た中の一人…だったのだ。
“もし、私がつくしさんの現状を知って居たの成らば、つくしさんには手術を受けさせて、
司と共に生きる事を選ばせて居ただろうに…。
其の事が、とても残念だ。”と、考える位に…。
fin
<此の二次小説『タマの後悔【会いたい】…<つかつく> 番外編』は、一部の文面の中
に、不快に思われるやも知れない言葉が入って折ります。
了承の程、宜しくお願い致します。>