tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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つくしの鬼ごっこ【会いたい】…<つかつく>  プロローグ




【プロローグ】


NYに修行の旅に出た司を除いたF3&T4は、其の年の4月…。
F3は、英徳大学へ・滋は、永林大学へ・つくしは、英徳高校3年生に・優紀は、都立高校3年生に・桜子は、英徳高校2年生にそれぞれ進学・進級したのだ。


其の頃のつくしは、司がNYに渡米した事で、偶に、寂しそうな顔を見せる事は有っても、涙を見せる事は無かったのだ。


其れ寄りも、笑顔が絶えず、毎日を過ごして居たつくし…だったのだ。


何故なら…。
自身の両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子…そして、自身の弟で在る 進からの許しを得て、英徳高校3年生として、英徳高校に通える事を嬉しく思って居たから…だったのだ。



実は、つくし自身、あれ程、嫌だった英徳高校に残れた事がこんなに嬉しく思うだ何て…。
英徳高校に入学した当初 や 英徳高校2年生に進級した当初からすれば、”有り得ないっつーの‼”と、言いたく成っても可笑しくない位…此の当時のつくしは、英徳高校に染まって居たのだった。


其れはもしかしたら、其の当時のつくしからして視れば、『英徳高校』と言う場所は、『司と知り合った場所』だからこそ、唯一無二の存在に成って居たのかも知れない。



だが、其の司が二度もつくしだけの記憶を失ったのだ。
二度目は、失意のどん底に突き落とされた様なつくしが其処に居たのだった。


唯、其の当時のつくしの救いだったのは、司から、司との『二人だけの思い出』を貰ったという事だけが唯一の救いと云えたのだった。


其れ迄のつくしは、司に、「5年は掛かるかも…。」と、言って居た位、奥手な少女…だったのだ。


そんなつくしが自身の全てを司に任せたのだ。


云わば…。
其の時のつくしは、自身の身を司に委ねたのだった。



勿論、其の時の司は、そんなつくしの事が愛おしかったし、嬉しかったのだ。
なのに、愛おしかった筈のつくしだけの記憶を、司は、また、失ったのだ。


信じられない気持ちで居たつくし…。
だが、此れは、真実…だったのだ。
そして、其の後のつくしは、笑わなく成ってしまったのだ。


如何にかこうにか?
唯、そんな毎日を過ごして居たつくし…だったのだ。



実は、其の頃のF3&滋は、本格的に家業を手伝う様に成り、何時(いつ)しか、それぞれの大学に行く日が減って居たのだ。


だからだったのだ。
そんなつくしを一人で放って置けなくて、優紀&桜子は、常に、つくしの動向をチェックして居たのだ。



そんな頃…英徳高校も夏期休暇に入ったのだ。


実は、7月の第4週目に入った頃の事…だったのだ。
そんな頃につくしの妊娠が発覚したのだ。


つくしは、”心配掛けても…。“と、思い、自身の両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子に今迄言って来なかった『司の事』…そして、自身の『妊娠について』、話しして聞かせたのだった。


そして、つくしは、自身の両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子に、「産みたい。」と、宣言したのだ。


だが、例え、つくしが産む事が出来たとしても、今の牧野家では育てる事は出来無いかも知れないのだ。


何故なら…。
今の家族4人の生活も、ギリギリ…だったのだ。


此の状況を理解して居たつくしだったからこそ…。
つくしは、自身の両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子に、自身の気持ちを高らかと宣言したのだった。


「私は、お腹の中の赤ちゃんを産みたいの。
 此れから先も、私の傍に道明寺が居なくても私が寂しくない様に…って、道明寺がくれた
 私へのプレゼントの様な気がするの。
 実は、また道明寺が私だけの記憶を失くしたと知った時…。
 生きる糧を失くしてしまった様な気がしたの。
 でも、私のお腹の中には道明寺の赤ちゃんが居るの。
 だからこそ、私は、“お腹の中の赤ちゃんを産んで育てたい!”って、思ってる。
 お腹の中の赤ちゃんのお陰で、私にも生きて行く希望が持てたの。
 だから、お願い産ませて!」と…。



だが、つくしの母親で在る 牧野千恵子には心配して居る事も有ったのだ。


だからだったのだろう。
此の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子には言えた言葉…だったのだ。


「貴女はしっかりして居るからこそ、心配なのよ。
 “貴女(つくし)が崩れないか?”って…。
 『産む』という事は、其の後(あと)に、必ず、『育てる』という母親としての役目が待
 って居るわ。
 途中で、“辞~めた。”って、辞める事は出来無いし、ましてや、子供を放棄する事も出来
 無い。
 産んだ母親としての責任が伴うからよ。
 つくしは、此れ迄、パパ と ママを見て来たからこそ、生活する事の難しさを知って居
 ると思うの。
 だから、ママは、反対したい気もするのよ。
 貴女が苦労して居る所を此れ以上見たくないわ。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の当時のつくしは、そんな話しをつくしの母親で在る 牧野千恵子から聞いた時、思ったのだった。


“私が英徳高校に入って苦労する羽目に成ったのは、ママの願望でも有ったんでし
 ょ!”と…。



だが、此の当時のつくしは真剣…だったのだ。


だからこそ…。
此の当時のつくしは、自身の母親で在る 牧野千恵子に言えた言葉…だったのだ。


「分かってる。
 苦労すると思う。
 でも、其れでも、私は、お腹の中の赤ちゃんを産みたい!
 其の為に、私は英徳高校を自主退学する。
 そして、私は働くわ。
 其れに、今は、丁度、夏休みだし…。
 英徳(高校)には、生徒も疎ら(まばら)だと思うし…ね。」と…。



だが、此の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、其れこそ、反対…だったのだ。


“折角、勉強して、苦労して入った(英徳)高校なのに…。”と、残念そうに…。


だが、此の当時のつくしの顔付きは、真剣…其のもの…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、つくしの揺るが無い顔付きを見て、反対する気も失せたのだった。


だからだったのだろう。
此の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、賛成はし無いが、反対もし無い。


だからだったのだ。
此の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子がつくしに言える言葉が有るとする成らば、こう言うしか無かったのだった。


「勝手にし為さい。」と…。



そして、つくしは、其の足で、英徳高校に向かい、担任に自主退学届を提出し、自宅に戻ったのだった。


其処に、丁度、連絡が有ったとかで、つくしの父親で在る 牧野晴夫の働き口が地方で見付かり、つくしも自身の両親で在る 牧野晴夫 と 牧野千恵子と一緒に地方に移り住む事にしたのだった。


本来、つくしの母親で在る 牧野千恵子は、例え、自身の夫で在る 牧野晴夫の働き口が、もしも、地方で見付かったとしても、つくし と 進姉弟だけでも東京に残し、東京で高校生活を送らせるつもりで居たのだった。


だからだったのだろう。
つくしの母親で在る 牧野千恵子からして視れば、当てが外れたという事と成るのだった。


そして、其の後の牧野家の面々は、つくしの父親で在る 牧野晴夫の働き口が在る地方に移り住んだという訳…だったのだ。



勿論、此の当時のつくしは誰にも何も言わず、東京の地を離れたのだった。


何故なら…。
F3&T3に迷惑を掛けたく無かったから…だったのだ。



そして、つくしは、其の後、3月3日の桃の節句の日に、つくしの幼少期の頃にそっくりな女の赤ちゃんを出産したのだった。


最初は、「勝手にし為さい。」と、言って居た其の当時のつくしの母親で在る 牧野千恵子は、自身の孫娘で在る ひなが誕生した事で、母親(つくし)よりも、精力的に、子育てに参加して居たのだった。


つくしからして視れば、そんな自身の母親で在る 牧野千恵子を見て居ると、“どっちがひなの母親なのよ⁉”と、言いたく成る位…だったのだ。


だが、そんな風に、心の中だけで愚痴を言って居るつくし…だったのだが、感謝して居たし、嬉しい悲鳴の様なモノ…だったのだ。


そして、其の後のひなは、笑いの絶えない牧野家の面々の下で、幼少期を過ごしたのだった。



PS.


『牧野つくし』が、「また、居なく成った。」と、言う話しを聞いた時の類は思うのだった。


“また、牧野の悪い癖が出たんだね。
 今度は、何処迄、『鬼ごっこ』して遊んで居るの。
 遠く迄、逃げ過ぎたら、俺は、見付けられないよ。
 牧野…早く、出てお出で!”と…。



fin



<此の二次小説『つくしの鬼ごっこ【会いたい】…<つかつく>  プロローグ』は、短め
 にて、終了して折ります。
 【プロローグ】の為、了承の程、宜しくお願い致します。>

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