tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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類の後悔 と 桜子の後悔【会いたい】…<つかつく>  番外編




3月30日…類君のBirthday



【『F3の疑問 と 類の後悔【会いたい】…<つかつく>  番外編』 と 『つくしの鬼
 ごっこ【会いたい】…<つかつく>  プロローグ』のエピローグ】


英徳高校も夏期休暇に入った或る7月末の事…だったのだ。
英徳高校が夏期休暇に入った事で油断して居た訳では無かったのだが、つくしの様子を窺う為に、漸く、桜子がつくし達 牧野家が住んで居たアパートに向かった時には、既に、其のアパートは蛻(もぬけ)の殻と成って居たのだった。


だからだったのだ。
其の後の桜子は、慌てて、英徳学園に向かうのだった。
何故、桜子が慌てて英徳学園に向かったのかと言うと、其れは、つくしの在籍確認をする為…だったのだ。


だが、桜子の其の思いとは裏腹に、つくしは、既に、自主退学届を提出した後…だったのだ。


なので、桜子は、つくしが、英徳高校での成績表を求めたか如何かを確認して視たのだが、「“成績表は必要有りません。”と、牧野さんから言われました。」との事だった。


“もし、先輩が英徳高校での成績表を求めたので有れば、何処かの高校に転校手続きを取って居る可能性が『0(ゼロ)』では無い。”と、桜子が認識して居たからこそ、そう確認して視たのだった。


勿論、つくしが、自身の仲間で在る F3&T3に何も言わず、また、『鬼ごっこ』を始めた事は、少し…否、かなり、複雑な思いに駆られて居る桜子…だったのだが…。
年がら年中、ゴタゴタに巻き込まれて居るつくしなので、“また、先輩の周りで、突発的な出来事が起こったのだろう。”と、思わなくも無い桜子…だったのだ。


だが、其れでも、つくしの事が心配で堪らない桜子は、先ずは、優紀に連絡を入れるのだった。
勿論、此の時の桜子は、優紀の顔の表情を見たいという思いも有り、ビデオ通話にて、連絡を入れて居たのだった。


「優紀さん…先輩が何方に居らっしゃるのか?
 ご存知在りません?
 先輩の携帯に繋がらないんです。」と…。


其処で、実は、優紀もつくしに連絡を入れて視た事を桜子に伝えるのだった。


「そう何です。
 私もつくしに連絡して視たんですけど、繋がらなくて…。
 団子屋の女将さんには、バイトを辞める事だけ、つくしから連絡が有ったそう何です。
 で、今日、久々に、バイトに行って視たら、女将さんから、“つくしちゃんの事で何か知
 ってる?”って、訊かれたんですけど、私…何も知らなくて…。
 “明日、つくしの様子を見に行こうかな。”って、考えて居た所…だったんです。」と…。


此の時の桜子は、“万事休すかも…。”と、嫌な事ばかり、頭に浮かんでは消える状況…だったのだ。


云わば…。
此の時の桜子は後悔して居たのだ。


“何故、私は、先輩の様子を、もっと、ちゃんと、見て置かなかったんだろう。
 こう成る事は、薄々、気が付いて居た筈なのに…。”と…。


実は、桜子がそんな風に後悔して居たのには理由が有ったのだ。
其れは、此れ迄のつくしが『鬼ごっこ』という名の『逃走魔』…だったからなのだ。


云わば…。
此れ迄のつくしには『逃走癖』が有ったのだ。


何故なら…。
【自分の事より、人の事…。
 人に迷惑を掛ける位なら、自分自身で対処した方が良い。】と、考える様な少女…だったのだ。


しかも、其れに輪を掛けて、其の当時のつくしの恋人だった司でさえも梃子摺る位に、実は、つくしは頑固…だったのだ。


思った事は貫き通す。
つくし自身、誠実で人にも優しい所が有る一方で、良い意味でも悪い意味でも、強情っぱりな所も見え隠れして居たのだ。


だからこそ…。
桜子は、そんなつくしの事が心配で心配で仕方無かったのだ。



其処で、桜子は、其の次に、あきらに連絡を入れるのだった。
此の時の桜子は、あきらへの連絡の際、ビデオ通話にて、連絡を入れて居たのだった。


「美作さん…お忙しい所、申し訳御座いません。
 実は、また、先輩が『鬼ごっこ』して居らっしゃる様…何です。
 如何しましょうか?」と…。


其処で、あきらは、言い難そうに、桜子に伝えるのだった。


「実は、今の俺はイタリア…何だわ。
 今直ぐ、日本に帰国してぇんだけど…よ。
 俺は、今直ぐ、帰れそうにねぇんだわ。
 其れに、確か、総二郎も今は京都…だったと思うわ。
 京都で、茶会が有るとか言ってたから…な。
 類…だったら、今は、東京だと思う。
 先ずは、類ん家(ち)に行って、類から判断を仰いで貰ってくれ‼
 俺も日本に帰国出来たら、牧野の捜索に加わるから…よ。
 総二郎には、俺の方から伝えて置くわ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の桜子は、“仕方が無いだろう。”と、判断した事で、あきらに了承の意を伝えるのだった。


「はい、分かりました。
 花沢邸に行って来ます。」と…。



そして、此の後の桜子は、直ぐに、類に連絡を入れて花沢邸に向かうのだった。


「花沢さん…お忙しい所、申し訳御座いません。
 先程、お電話でも申し上げました通り、また、先輩が居なく成りました。
 美作さんに連絡を入れて視たんですが、現在は、イタリアだそうで、直ぐに、帰国出来無
 いそうです。
 其れで、美作さんから、花沢さんに判断を仰いで貰う様に…と、言付かりましたので、本
 日は、お邪魔させて頂きました。
 如何しましょうか?」と…。


実は、類は、“何時(いつ)かは、こんな日が来るんじゃ無いだろうか?”と、不安に思って居た事は事実…だったのだ。


だからだったのだ。
此の時の類の返答の言葉は、桜子自身、予期して居ない言葉…だったのだ。


「そう、やっぱり、牧野は、また、『鬼ごっこ』を始めちゃったの。
 俺も、大学に入ってからは、父さんに就いて、良く海外に飛んでるから、牧野の事は、実
 は、不安だったんだよね。
 司の母ちゃんが牧野の事を認めた事で、“もしかしたら、道明寺家が牧野にSPを就けてる
 かも…。”って、思って居たから、“差し出がましい事は止めて置こう。”と、考えて、牧野
 にSPを就けて置なかったんだよね。
 こう成るんだったら、俺も牧野にSPを就けて置くべきだったわ。
 もう、遅いけど…ね。」と…。


其処で、桜子は、そんな風に、自身に話しして来た類に訊き始めるのだった。


「では、花沢さんは、先輩の捜索を為さらないおつもりですか?」と…。


だが、此の時の類の顔付きは真剣さを増し、桜子に言って除けるのだった。


「そうじゃ無いよ。
 俺も牧野を探すよ。
 唯、後悔してるだけ…。
 “俺とした事が…。”って…さ。」と…。


だからだったのだ。
先ずは、類 と 桜子のそれぞれが先行で、つくしの捜索を開始したのだった。



そして、桜子は、滋にも連絡を入れたのだ。
勿論のLINEだった事は言うまでも無かったのだが…。


『先輩が居なく成りました。
 現在、東京に居るのは、優紀さんは勿論…何ですが、F3 と 滋さん と 私の中では、
 花沢さん と 私だけなので、それぞれが先行で捜索して居ます。
 もしも、滋さんが日本に帰国出来そうでしたら、一度、会ってお話ししませんか?』と…。


だからだったのだ。
此の時の滋は忙しかったのか?
『了解』と、返答が来ただけで、其れ以降、連絡は途絶えたのだった。


だが、翌日と成り、滋から桜子の携帯にLINEが入って来たのだった。


『何か分かったら、私にも連絡入れて!
 今の私は、忙しくて手が離せそうに無いけど、近い内に、必ず、日本に帰国するから…。
 宜しくね、桜子!』と…。


だからだったのだろう。
此の時の桜子は、滋が忙しいと思って居た事も有り、『了解しました。』とだけ、滋に返答するのだった。



そして、其の後、総二郎が京都から東京に戻って来た事も有り、それぞれが先行で、つくしの捜索を開始して居た類 と 桜子に交じって、桜子から説明を受けた総二郎も捜索を開始するのだった。


そして、更に、8月中旬の日本で言えば、お盆の頃に成って、あきら と 滋も日本に帰国して帰って来た事から、一度、F3&T3で集まる事としたのだった。


実は、先行で、つくしの捜索を開始して居た類 と 桜子のそれぞれの下にも、後から加わって捜索を開始して居た総二郎の下にも、良い報告が出来る様な情報は舞い込んで居なかったのだ。


だからだったのだ。
あきらは、類 と 総二郎 と 桜子からそんな報告を受けた事で、頭を抱えるのだった。


「マジで、牧野って女は、『逃走魔』だよな。
 逃げ足は速ぇし…よ。
 『鬼ごっこ』も上手と来た!
 俺は、一生、牧野を探せねぇ様な気がするわ。」と、言い乍ら…。


其処で、滋は、あきらの肩を叩きつつも、あきらに発破を掛け乍ら言い始めるのだった。


「何言ってんのよ。
 逃げ足が速かろうと、『鬼ごっこ』が上手かろうと、『逃走魔』で在ろうと…。
 私達は、つくしの仲間として、つくしを探さなきゃいけないの。
 良いわね、あきら君!」と…。


そして、滋のそんな言い分を聞いて居た桜子も、言い始めるのだった。


「そうですわね。
 滋さんの仰る通りですわ。
 私は、先輩の身に何か有ったんだと思うんです。
 本来、どんなに先輩が『鬼ごっこ』が上手でも、私達に探せない筈が無いと思うんです。
 私達 F3&T4の絆は、こんな物じゃ無いと思いますし…。
 其れに、先輩を心から慕い、そして、先輩を想う私は、絶対に、先輩を見付け出して魅せ
 ますわ。」と、気合十分かの様に…。



だからだったのだろう。
そんなF3&T2を傍で見て居た優紀は、つくしに聞こえるかの様に、心の中で呟くのだった。


“つくしは、本当に、良い仲間を持ったね。
 つくしの為に、お忙しい中、時間を作って集まって、「ああでも無い、こうでも無い。」
 とか、「ああし様、こうし様…。」とか、真剣な顔をして、相談してくれて居るよ。
 つくしも『鬼ごっこ』して居ないで、早く、此処へ、帰って来て!”と…。



そして、滋に寄って刺激を受けた感の在る桜子は、F3(特に、総二郎 と あきら)を鼓舞するかの様に、類と共に、つくしの捜索作戦を立て始めるのだった。


だが、結局、其の日から一年経っても、つくし達 牧野家を見付ける事が出来無かったのだ。


だからだったのだろう。
F2&T3は、つくしの捜索を断念せざるを得なかったのだ。


だが、其れでも、類は諦め切れずに、更に一年、つくしの捜索を続けて居たのだった。


実の事を言うと、類が捜索を辞めた理由(わけ)は、あきらの話しを聞いたから…だったのだ。


「もしかしたら、牧野は、誰かに匿われて居るかも知れねぇ。
 其れ位ぇ、俺等から隠れて居てぇのかも…な。
 だったら、牧野を探さねぇのも友情っつーもんだろ?
 なぁ~、類…。」と…。


だからだったのだ。
そんな風にあきらから言われてしまった類は、其れ以上、探す気力も出ず、其の後、捜索を打ち切ったのだった。


勿論、此の時の類は、“はぁ~。”と、溜息を吐かず(つかず)にはいられなかった事も、また、事実…だったのだ。


だからだったのだろう。
其の後のつくしが如何成ったのか?
知ってしまった類は、後悔ばかりが募って居たのだった。



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