tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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慕情そして恋情…<つかつく>  24.




<司side>


俺は、翼と親子の会話をするのは、何年振りに成るだろうか?


一応、つくしにも、俺のNY出張の時に、翼と親子の会話をして来る事は伝えて於いた。


「つくし、今日、親父から、翼の件で連絡が有った。」
「お義父様から?」
「ああ。
 俺も親父と初めてじゃねぇかってくれぇ、翼の事で親子の会話をしたわ。」
「良かったじゃない。」
「ああ。
 でも、何か照れるな。」
「うふふ。」


つくしは笑っていた。
その笑いの意味は分からねぇが…。


そして、NY出張の日が来た。


「司、翼の事、頼んだわね。」
「ああ。
 つくし、俺、親の役割、果たせるかな?」
「司、翼の父親でしょ⁉
 自信を持ってよ‼」
「ああ、そうだな。」
「うん、そうだよ。」


こうして、俺は、息子の翼の居るNYに出張で渡米した。




<翼side>


父さんと、仕事をするのは初めての事。
如何なるかは分からないが、父さんの仕事の仕方を盗もうと思っていた。


「翼、今回の仕事、宜しく頼むな‼」
「父さん、此方こそ、宜しくお願いします。」
「翼坊っちゃん、ご無沙汰しておりました。」
「西田さん、父さんがお世話になっています。
 此方こそ、宜しくお願いします。」


何か、緊張する。
親子としても、久し振りだけど、父さんの事だから、俺の仕事振りを観察するだろうし…。


父さんの仕事の仕方を俺も観察しよう‼




<司side>


翼の仕事振りを見れる、絶好のチャンス。
どれだけ、成長してるか、楽しみで仕方ねぇ‼



「副社長、そろそろ、時間でございます。」
「ああ、分かった。」


俺は、翼と一緒に、リムジンに乗った。
リムジンの中は、翼と俺のプライベート空間に成る。
一応、親子の会話をしてみようかと、考えてみる。


「翼、そろそろ、日本での仕事も考えてみては如何だ?」
「如何いう意味?」
「NYと日本じゃあ、仕事の仕方も違う。
 将来、お前は、NYだけじゃなく、日本の仕事も覚えて行かなければならねぇ‼
 それが、道明寺HDの後継者の役割だ。
 お前は、世界を股に掛けて仕事をしてぇみたいだが、世界の中には日本も入る。
 親父と考えて、連絡くれ‼」
「分かった。
 日本での仕事は父さんと出来るって事?」
「ああ。
 今回、俺がNYに出張して来た訳は、其処に有る。
 親父の命令だ。」
「そうか…。
 だから、父さんがこっち(NY)に来たって訳か?」
「そう言う事だ。
 親父も色々、考えての事だろ⁉」
「だから、祖父さんから、父さんの“仕事振りを勉強しろ‼”って、言われたんだ。」
「親父の仕事の遣り方と俺とでは、また、違ぇ所が有るからな。」
「まあ、父さんの仕事振りも勉強させてもらいます。」
「ああ、お手柔らかにな‼」



早速、翼の仕事振りに舌を巻いた俺と西田だった。


やっぱり、伊達に、親父に鍛えられてねぇってか。
『俺も、うかうかしてられねぇな。』と、悟った一日だった。

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