鬼は外、福は内【もしも類とつくしが兄妹だったら(家族編)】…<つかつく> 番外編②
【道明寺つくし 編】
<つくしside>
私は、あの日…。
司に、翼と蘭を嗜めてもらった事で、『惚れ直した』と思った…。
そう、あの日…。
その日に、司に翻弄された翌朝は、起きれなかった。
そして、朝、起きれなかったその日は、私は、午後から、メープルに出勤の日だった。
と、言うのも…。
本来のメープルの総支配人(オーナー)は、お義母様…。
だが、全世界を見る事は、道明寺HDの社長業を熟されているお義母様には、難しい処もある。
それに、NY本社勤務のお義母様には、東京メープルをはじめ、日本の主要なメープルまで、把握するには、無理が有る。
それ故、私が、総副支配人として、日本の主要なメープルを見る事に成って居た。
私も一応は、道明寺HD 専務の業務を熟しているのだが…。
という事で、今年の春のイベント開催に向けて、最終会議の出席に合わせて、お義母様が、日本に帰国されたという訳だ。
だから、私は、メープルで、お義母様のお出迎え…という訳だ。
「つくしさん、順調に『コト』は進行してるの?」
「はい。
後は、最終チェックをして頂くのみです。」
「そう、其れは、良かったわ。
流石、仕事は早いわね、つくしさん‼」
「有難うございます。」
私は、何だか、気恥ずかしかった。
余り、褒めないお義母様が、褒めて下さったから…。
で、次のお義母様の言葉に、驚愕した。
「ところで、つくしさん。
孫達の作った節分の鬼のお面…。
今年も、作って来たのかしら…?」
「はい、4人共、作って持って帰って来ました。」
お義母様は、ニヤッと笑われた様に、私には見えた。
私は、背筋が凍るのを感じてしまった。
「じゃあ、今年こそ、都合をつけるわね、つくしさん‼
4人が作って持って帰って来て、揃う事は、今年だけですもの…ね。」
「………、えっ??」
私は、油断していた。
その時の私は、何の事を言って居るのか?
全く分かって居なかった。
全く、予想だにして居なかったのだから…。
で、静お姉様から、連絡をもらって、漸く理解した。
“つくしちゃん、2月3日の節分の日、宜しくね‼”
「えっ??
何か、有りましたっけ…?」
“えっ??
つくしちゃんが、計画を立てたんじゃなかったの?”
「えっ??
何の…ですか?」
“節分に、子供達が作った鬼のお面で、豆まきをするって…?”
「誰から聞かれました?」
“私は、お義母様から…。”
「静お姉様、其処にママ、居ます?」
“ええ、居るわよ‼”
「ママに聞いてもらえます…?
誰から、その件の話しを聞いたか?」
で、暫くしたら…。
ママが、TELに代わって居た。
“つくし…⁉
ママは、パパから聞いたのよ…?
何か、都合が悪かったの?”
「ううん、そんな事無いよ‼
予定通りだと思うよ‼
じゃあ、そう言う事で…。」
で、私は、ママとのTELを慌てて切った。
パパに確認する為だ。
パパに確認して、分かった事…。
お義父様が、パパに連絡して来たらしい。
だから、私は、司に伝えて、お義父様に確認してもらった。
そして、司の話しを聞いて、私は、仰天した。
「親父とお袋に遣られたわ‼
節分の当日、あいつ等の家族全員、うち(道明寺邸)に来るらしい。」
「へっ??
如何言う事…?」
「だからよ。
子供達が、作って持って帰って来た鬼のお面…。
あれを親父達が被って、豆まきの鬼の役目をしたいらしいぞ‼」
私は、驚愕していた。
「はぁ~??」
