エロ門、降臨【エロ門、登場】…<総優> 11.
<総二郎side>
俺は、ずーっと、暗闇の中を一人、取り残された様な感覚で居た。
暗くて…。
出口が中々、見付からず…。
唯、前を進むしかなかった。
幾ら前に進んでも、暗がりには変わりなく…。
何処に向かって歩いて居るかさえ、分からなかった。
そんな時に、遠くで、優紀の声が聞こえた。
『西門さん、ごめんなさい。
私は、先にどんどん進んで行く話しに、狼狽えて居たの。
私の遣りたかった事が出来なく成りそうで…。
西門さんと私は、お互いの気持ちが擦れ違っているだけだと、思って居たんです。
でも、違っていたみたいですね。
西門さんは、先の事まで、本気で考えてくれて居たんですよね?』
俺に、何か言って居る?
否、俺に謝って居る?
そんな、優紀の声だった。
やっと、優紀の声が聞けた。
俺は、嬉しさの余り、優紀の声のする方を目指して歩いた。
しかし、優紀には、一向に会えない。
焦りだけが、俺を支配した。
そんな時、優紀から言われた言葉…。
『西門さん、無茶な事をしたら、ダメでしょ?
西門さん…。
今は、私は、まだ、西門さんの傍には、戻れません。
だけど、西門さんが、回復したら、きっと、戻れると思います。
だから…。
元気に成って下さい。
私が、西門さんの傍に戻れる様に…。』
“優紀、優紀、優紀…。”と…。
俺は、優紀の名前だけしか、言葉に出来ずに居た。
そして、俺は、目が覚めた様だった。
瞼を上げた時、凄く眩しく感じた。
で、少しじーっとしてから、優紀の姿を探した。
だが、優紀が言って居た通り、其処には、優紀の姿は見えなかった。
俺は、落胆した。
だけど、優紀は…。
『西門さん…。
今は、私は、まだ、西門さんの傍には、戻れません。
西門さんが、回復したら、きっと、戻れると思います。
だから…。
元気に成って下さい。
私が、西門さんの傍に戻れる様に…。』
と、優紀は、俺の下に、“戻って来る‼”と、言って居た。
だから、優紀のその言葉を信じて、俺は、待つ事にした。
そして、俺に、いの一番に声を掛けてくれたのが…。
俺の親友と優紀の親友の司と牧野だった。
「おお、総二郎…‼
目が覚めたのか?」
「西門さん、優紀の声が聞こえたんだよね?
優紀ね、今は、此処に居ないの。
でも、西門さんが、回復したら、“帰って来る‼”って、言ってるから…。
だから、西門さん…‼
優紀が、戻って来れる様に…ね⁉」
俺は、直ぐには、声が出なかった。
否、“出したくても、出せなかった…。”の方が、しっくり来るか?
其れより、俺は、一目でも良い‼
早く、優紀の顔を見たかった。
優紀に捨てられたんじゃねぇって事を、早く実感したかった。
“優紀、俺の下に早く、戻って来てくれ‼”と、俺は、心の中で叫んでいた。
<優紀side>
あの後…。
そう、私が、TELで、西門さんに話しした後、少ししてから、“西門さんが覚醒した‼”と、つくしから、連絡が入って来た。
「優紀、西門さんね。
優紀のTELの後、少ししてから、覚醒したんだよ。
やっぱり、西門さんは、優紀じゃないと、ダメなんだよ。
だってね、TELだったにしても、優紀の声を聴いただけで、普通、覚醒する?
F3なんて、いじけてたわよ。
特に、美作さんかな?
“俺は、総二郎にとって、一番近ぇ存在だと、自負してたんだけど…な⁉”って…。
T2も、“やっぱり、西門さん(ニッシー)には、優紀が必要だ‼”って、言ってたよ。
だからね、早く、帰って来て上げて…。
西門さんの為に…。」
つくしだけじゃなく、F3&T2の気持ちが、有難いと思った。
“出来るだけ早く日本に帰国出来る様に頑張ろう‼”と、誓っていた私が其処には居たのだった。
