tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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俺を見てくれ‼…<つかつく>  5.




NYで、秘書より、報告を受けた楓も、また、後悔していた。


スケジュールを遣り繰りして、日本に帰国して、牧野家に出向き、この度の不祥事を詫びる決意を固めた楓だった。



そして、その日は決行された。


勿論、事前に、牧野家には、アポを取って居た事は言うまでも無かった。


その辺りは、抜け目の無い楓では在った。



【牧野家にて…。】


楓から、口を開いた。


「この度の不祥事をお詫び致します。
 其れと、つくしさんに対する、私と司の行為を合わせて、お詫びさせて下さい。」


つくしママは、涙ながらに、楓に訴えていた。


「そのお言葉、もっと、早くお聞きしたかったです。
 ですが…。
 この度の事件で、つくしに病院の手配と、病室の手配をして頂き、全てを道明寺HD
 が、持って下さると、秘書の方から、お聞きしています。
 もし、つくしが、目覚めて、その事を訊かれたら、“保険で賄える。”と、伝えて欲しい
 とも、伺っています。
 ですので、そちらで結構です。」
「有難うございます。
 ご配慮に感謝します。」


楓は、つくしママで在る千恵子の言葉を聞いて、ほっとして居たのも、束の間…。
つくしママは、更に、話しを続けた。


「しかし、御子息には、お伝え下さい。
 つくしには、もう、婚約者が居ります。
 ですから…。
 もし、御子息が記憶を戻されたとしても…。
 “もう、つくしには、近付かないで欲しい‼”と…お伝え下さい。」
「………。
 牧野さん…?」


楓は、一瞬、言葉が出ない程、驚愕していた。


「つくしには、普通の幸せを味合わせて上げたいんです。
 私の馬鹿な考えで、私も、つくしには、辛い目に合わせました。
 だから、つくしの英徳学園時代の事は、無かった事にしたいと思って居ます。
 ですので、つくしは、御子息とお会いして居なかったという事にしたいと、私共は、考
 えて居ます。
 ご了承下さい。」
「………」


楓には、何も答えられなかった。


楓は、『つくし』と、言う掛け替えの無い女性を失くしてしまった司が、此れから如何成るのか?
不安しか無かった。



一方の司は、あれから、夜中に、つくしを見舞って居た。


だが、一向に目覚めないつくしに…。
司は、不安で一杯だった。


“本当は、朝まで、つくしの傍に居たい。”と、言いたい司だった。


だが、其れが許されない。


今は、許されない立場の司は、その事が、重く心に伸し掛かって居た。


だが、司は、司の過去の罪を背負う覚悟で居たのだった。



そして、そんな生活が、1年位経った頃…。


つくしの婚約者も、また、後悔していた。


婚約者とは、名ばかりで…。


つくしの気持ちは、何処に有るのかは、既に知っていたつくしの婚約者だった。
直接、つくしから聞かされていたのだから…。


それでも、つくしの傍に居れば、何時かは、自分(婚約者)に振り向いてくれると、思って居たつくしの婚約者だった。


つくしからは、“気持ちを整理するから、もう少し、待って居て欲しい‼”と、言われていた。


kissさえも、中々、許してくれなかったのに…。
つくしの婚約者は、“その何処が、(つくしの)婚約者だ‼”と、叫びたい心境だったのだ。


“もっと、早くにお互い離れられない関係に成って居れば良かったのだ。”と、更に、後悔していたつくしの婚約者だった。


物分かりの良い男を演じて居たが故の(つくしの)婚約者の後悔だった。


其れこそ、『後の祭り』だった。


否、其れこそ、つくしの婚約者にとっては、『後悔、先に立たず』だった。



だからだったのだろう。


つくしの婚約者は、つくしママには、つくしの英徳学園時代の事を、言葉のニュアンスを大きく、デフォルメ気味に伝えていた。


そうする事で、英徳学園時代のつくしを無かった事にさせ様と企んでも居たつくしの婚約者だったのだ。


弁護士には、有るまじき行為では在った。


だが、それ程までに、つくしを愛していたつくしの婚約者だったのだ。


しかし、つくしの婚約者は、話しを誇張し過ぎたが故に、つくしママが、ショックを起こしてしまった事は、想定外だった。


その様子を見て居たつくしの婚約者は、後悔していた事は言うまでも無かった。



更に、事件から1年経っても、つくしの婚約者にとって、この状態のつくしに…。
既に、気持ちの限界が来て居たのだった。


つくしの婚約者は、つくしが直ぐにでも、目覚めると思って居た。


だが、1年経っても、全く目覚める事の無いつくしに根負けしていた。



そして、つくしママに伝えていた。


「お義母さん、申し訳ありません。
 私も、1年、頑張りました。
 もう、気持ちの限界です。
 もう、私を解放してもらえませんか?」


そう言われてしまえば、何も言えないつくしママだった。


「今まで、つくしや、私達を支えて下さって、本当に、有難うございました。」


そして、つくしの婚約者は、つくし達 牧野家の前から、去って行った。



其れから、更に、1年が過ぎた。


その間も、ずーっと、司は、つくしを夜中に見舞って居たのだった。



<本来、弁護士の方が、誇張して話しを伝える事は、在っては成らない事案だそうです。
 ですが…。
 此処は、二次小説の世界…。
 スルーして頂けましたならば、幸いです。
 弁護士の先生方、誇張させた文面をお詫び申し上げます。>

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