tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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初産【後悔と言う名の元に】…<つかつく>  続編




<蘭side>


私は、妊娠8か月に入った頃から…。


パパとタマさんに懇願されて、私の郷で在る 道明寺邸で過ごす事にした。


花沢のお義母様も、ご高齢だし…。
無理はして欲しくなかったから…。


まあ、道明寺邸に帰っても、タマさんは、花沢のお義母様より、更に、ご高齢だけど…。


本来なら、タマさんは、妊娠していた頃のママの世話がしたかったらしい。


所謂、タマさんは、翼と私を身籠って居た頃のママのお世話をしたかったらしい。


其れが出来なかったから、タマさんは、私の世話をする事が生き甲斐に成って居るらしい。


だから、何も言わず、タマさんには、私の傍に居てもらってる。


で、パパは、私の里帰りを喜んでくれたんだけど…。
類さんが、漏れなく、就いて来てしまった事で、パパは、不機嫌に成ってしまった。


だから、パパは、類さんを責め出して居た。


「おい、類…?
 お前が何で、此処(道明寺邸)に居んだ?
 呼んだのは、蘭だけだろ‼」


でも、類さんも負けては居ないみたいだった。


「だって、蘭は、俺の奥さんでしょ‼
 だから、蘭の居る場所が、俺の帰る場所でしょ‼」
「………」


パパは、言葉も無くて…。
もう、パパの額は、青筋…三本?
で、顔からデコルテ(見える範囲)までは、赤鬼…状態?


此れは、流石に、ヤバいと思って…。
私は、類さんを引き連れて、私の部屋に退散した。


其の場に、パパだけを残して…。


後で、タマさんが言って居たんだけど…。
其の時のパパは、悪態を突き捲っていたらしい。
パパも、もう、良い歳の大人なので、若い頃の様に、暴れる事は無かったらしいが…。


「此の状況が、旦那様(司)の若い頃なら、間違いなく暴れてたさね。」


と、タマさんは、言って居た。


“パパって、どんだけなのよぅ~。”と、子供なパパに、私は、呆れていた。



で、部屋に退散して来た私は、類さんに言って除けていた。


「お願いだから…。
 パパを挑発しないでぇ~‼」


でも、類さんは、飄々としていた。


「俺は、挑発してるつもりは無いよ。」


“まあ、類さんにとっては、そうだろうけど…。
 でも、面白がってるでしょ?
 其れが、パパにとっては、挑発に成るんだよね⁉”と、心の中で思うしか無かった私だった。


今は、ママが居ないから…。
今のパパを操縦出来る人は、椿伯母様とタマさんだけ…。


でも、其れも、ママ程じゃないらしい。


私は、類さんだけで、精一杯…。


パパまで…は、私には、責任を持てない。


ましてや、パパを操縦出来る筈も無い。
だって、私は、娘だから…。


ほんと、ママの偉大さをつくづく、実感した。


ママは、あのパパを、良くもまあ、操縦出来て居たよね⁉


ママは、私にとって、尊敬に値するよ‼
今更だけど…。



<司side>


俺は、蘭に置いて行かれた事で…。
俺は、“もう、蘭にとって、お呼びでねぇのか?”と、ショックが大きかった。


俺にとって、翼もそうだが…。
蘭が、俺の娘で居た時期は短過ぎて…。
寂しいってもんじゃねぇ‼


“もう少し、蘭が俺の娘で居てくれた時間が長かったら…。”と、思わずには、居られなかった。


“こんな時に、つくしが傍に居てくれたなら…。”と、また、思ってしまった。


ほんと、俺の人生は、後悔しかねぇ‼



其れも、あっという間に…2ヶ月が経った。


何時(いつ)、蘭が出産を迎えても可笑しくねぇ時期らしい。


蘭は、初産だ‼


タマが言うには…。


初産は、予定日より、遅れるらしいから、気長に待って居ましょうかね。」


俺は、何時までも、待てねぇんだよ‼


我が子(翼と蘭)の時には、つくしの出産に立ち会えなかった。


其の当時の俺には、記憶が無かったんだ‼
仕方が無いと言えば、其れまでだが…。


せめて、初孫の時位ぇは、立ち会いたかった。


だから、予定日通りに産まれて来てくれなければ、困るんだっつーの‼



そして、俺は、産まれて来る孫としての祖父さんの立場の俺と、俺の我が子(蘭)の夫と成る類との立ち位置の違いに、驚愕する事に成るのだった。
否、苦悩か?



蘭が、出産の日を迎えた。
しかも、ほぼ、予定日通りに…。


俺は、仕事中に、タマから、連絡を受け、慌てて、道明寺総合病院に向かった。


其処には、類のお袋さんと、タマが居た。


そして、蘭の傍に陣取って居るのは、類だった。


俺は、蘭の傍にも、近寄る事が出来ねぇらしい。


蘭が、傍に居て欲しいのは、類らしい。


類の名前しか言わねぇ蘭に、俺は、ショックだった。


タマには、慰められるも、俺は、悔しさが募っていた。



そして、もっと、ショックだった事は…。
蘭の出産に立ち会えると思って居たのに…。


看護師から呼ばれたのは、類だけだった。


「お父様は、立ち会いされますよね?」


俺は、勢い良く、立ち上がって、返事していた。


「ああ、当然だ‼」


類よりも、早く返事したのに…。
看護師から、言われた言葉は…。


「お祖父様は、其方でお待ち下さい。」


所謂、『産まれて来る子から見て、父親なのか? or 祖父さんなのか?』と、言う事だった。


で、産まれて来た子を、最初に抱ける事も、俺じゃ無く、類だった。


蘭は、俺の娘だっつーの‼


“俺が、最初だろ⁉”と、叫びたかった‼


“こんな時に、つくしが居てくれたなら…。”と、また、思ってしまった。


ほんと、後悔の人生だよな‼
俺の人生は…。



だが、蘭から産まれて来た俺の孫は、つくしに瓜二つの女の子だった。


俺の孫は、大きく成る度に、可愛く成って行く…。
だから、俺は、俺の孫には、祖父さんとしての特権をフルに使って、『猫可愛がり』状態だった。


俺の膝の上に座らせて、いつも、離さなかった。


孫も、喜んで居た。


だが、蘭は、俺に怒って来た。


「甘やかし過ぎ…‼」と…。


だが、そんな事は、俺には、知った事じゃねぇ‼


だから、つくしは、寂しいだろうけど…よ。
もう少し、一人で、そっちで、待っててくれよな‼


こっちで、孫の可愛い姿を、もう少し、目に焼き付けるから…よ。


つくしに瓜二つの俺の孫を見る事が出来て、俺は、やっと、後悔から、解放された様な気がしたぜ‼


つくし、サンキュな‼



fin



<此の二次小説『初産【後悔と言う名の元に】…<つかつく>  続編』は、2話に分か
 るには、それぞれが、短く成り過ぎる為…。
 1話に纏めて、投稿して折ります。
 長々と、成っております事をお詫び申し上げます。>

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