tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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初めまして

初めまして
amiと、申します。


花より男子をこよなく愛するおばちゃんです。
私が好きなCPはつかつく・総優・あき桜 です。


つかつくは、何といっても神尾先生の花男の世界観が大好きなんです。
つかつくは、"止められない止まらない"って、感じで…。⇦神尾ワールド、ほんと好き‼


総優は、韓国版ドラマ 花男を見てからですかね。
優紀の一途なまでのあの総二郎ラブラブ光線‼
最終的には総二郎も優紀に嵌まるって、良いわ~。
"もう、私には出来ないわ”って、若さが羨ましいなんて見てました。⇦おばちゃんか。って…おばちゃんやん。


あき桜は、日本版ドラマ 花男 リターンズ②の最終回だったかな(?)、桜子の買い物に付き合ったあきらが荷物を持たされているあのシーン。
文句を言いながらでも、荷物を持って上げているあきら…癒し系あきらの優しさがにじみ出てたでしょ?⇦萌えたわ~‼


3年半、二次小説読者専門だったおばちゃんが、何を血迷ったのか、ブログを描いてみようと、立ち上がりました。


私の描く、花男の二次小説のCPはメーンが、つかつく・サブメーンに総優・あき桜が出て来ると、思います。(サブメーンがメーンになる事も有るかも…。)


私、何度も言いますが、本当におばちゃん、何です。
下手したら、もうすぐ、おばあちゃん…かも(泣)


皆さん、温かい目で、そーっと、見てやって下さいまし。⇦タマさんか。


ami

Once again~再び~  37.





〈此の二次小説『Once again~再び~  37.』は、『2月14日』の『St Valentine's Day』
 について、此方サイドの勝手な都合に寄り、『2月14日』よりも先駆けて綴って折りま
 す。
 了承の程、宜しくお願い致します。〉



2月14日…St Valentine's Day



【『Once again~再び~  35.』のつくしの会話の部分 と 『Once again~再び~  
 35.』のあきらの『鬼役』の件〈PS.〉 と 『Once again~再び~  36.』の最後の
 フレーズ(=くだり)のエピローグ】


【『2月14日』の『St Valentine's Day』のお話し】


〈総優〉


実の事を言うと、優紀には、『夢』…みたいな『モノ』が有ったのだ。


其れは、どんな『モノ』かと言えば…。
そうなのだった。
此れ迄の優紀自身、中学生の頃からの幼馴染で親友で在る つくしにさえも話しした事が無いのだが、密かに、『夢』を抱いて居た時期が有ったのだ。


“将来的に、もしも、私が結婚出来る日が来るので在れば、結婚式は『2月14日』が良いなぁ
 ~。”と…。



実は、自分自身がそんな『夢』を抱いて居た時期が有った事を、何気に総二郎に話ししてしまった優紀は、そんな総二郎に対して驚愕して居たのだ。


だからだったのだろう。
“如何して、そんな話しを何気にだろうと、何故、総二郎さんに話ししてしまったのか?”
此の時の優紀は、そんな自分自身にも困惑して居た程…だったのだ。


其れは、何故かと言うと…。
其の後の総二郎の態度 と 顔の表情を見た時の優紀は驚愕して居たのだが、自分自身にも困惑して居たという訳…だったのだ。



何故、優紀の中で、こう言う状況に成って居たのかと言うと…。
実は、其れは、総二郎 と 優紀が入籍して直ぐの頃に、総二郎から訊かれて居た事が有ったから…だったのだ。
だからこそ、此の時の優紀は、そんな総二郎に何気に話ししてしまったのかも知れない。


其の時の総二郎が、【優紀に何と訊いて来たのか?】と言えば…。


「優紀には『夢』ってモンが在るのか?」…だったのだ。


そして、そんな風に総二郎から訊かれてしまった此の時の優紀は、何の意図も無く、素直な気持ちのままに、本当に何気に総二郎に話ししてしまって居たのだ。


「実は、中学生の頃からの幼馴染で親友で在る つくしにさえも話しした事が無い『夢』
 を、私は、密かに、抱いて居た時期が有ったんです。
 高校生に成った頃の事…だったんですけど…。
 2月号の或る雑誌に『St Valentine's Day』特集…みたいな物が特集されているのを見た時
 に、“良いなぁ~。”と、思って見て居ました。
 “将来的に、もしも、自分自身が結婚出来るのなら、『2月14日』の『St Valentine's Day』
  が良いなぁ~。”って、密かに、思ってました。
 でも、何時(いつ)しか其れさえも諦める様に成りました。
 私は、『夢』を抱いてはいけない様な気がして…。」と…。


だが、総二郎は、優紀の最後のフレーズ(=くだり)を聞いて、嫌な予感しかし無い筈なのに、訊いて置かなければ成らない様な気がして訊いてしまって居たのだった。


「優紀が『夢』を諦めた理由は何だ⁉」と…。


其処で、総二郎からそんな風に訊かれた此の時の優紀は、考え倦ねて(あぐねて)居た程…だったのだ。


何故なら…。
此の時の優紀は、そんな風に総二郎から訊かれた事で、ハッと成り、気が付いたからこそ、考え倦ねて(あぐねて)居たという訳…だったのだ。


云わば…。
此の時点に於いての優紀は、何故、考え倦ねて(あぐねて)居たのかと言えば…。
自分自身が言ってしまったフレーズ(=くだり)に困惑し、更には、自分自身の発言に後悔するしか無かったから…だったのだ。


“私は、総二郎さんに何て事を言ってしまったのだろうか?
 総二郎さんを傷付けてしまう様な話なのに…。”と、考えてしまう程に…。


だが、総二郎の態度 と 顔の表情を見て居て驚愕しただけでは無く、更には、“【時既に遅し】とは、こう言う時に言う言葉なのだろう。”と、優紀が後悔してしまう程…だったのだ。



其れでも、此の時の優紀は、総二郎の顔を見る事が出来ず、暫く、総二郎の様子を窺うかの如く、黙ったまま…だったのだ。


しかし乍ら、其れでも、尚、黙ったままの優紀に、等々、痺れを切らせたかの様に、総二郎は、そんな優紀に訊き始めるのだった。


「優紀…黙ってねぇで、ちゃんと、俺に話しして視ろ!」と…。


勿論、此の時の総二郎は、決して、怒って居るのでは無く、優紀の様子を見て居て、不安…だったのだ。
自身が考えて居る事が的中して居る様で…。



其処で、優紀は、総二郎の様子を見て居た事で考え直すのだった。


“黙ったままで居ても、きっと、総二郎さんからは、後々追及され続けるだけだろうし…。
 言ってしまった言葉は取り返す事が出来無いし…。
 覚悟を決めて、総二郎さんにお話しするしか無い‼”と…。


だからだったのかも知れない。
そんな総二郎に対して、漸く、言う覚悟が出来た優紀は、前置きを述べ乍らも、総二郎に話しし始めるのだった。


「今からお話ししますが、怒らずに聞いて下さいね。
 お願い致します。」と、先ずは、断りを入れるかの如く…。


だからだったのだろう。
優紀にそう言われてしまえば、怒る事が出来無い事を悟った此の時の総二郎は、こう返答するしか無かったのだった。


「ああ、分かった。」と…。



だからだったのだ。
此の時の優紀は、其れでも、言い辛そうに話しし始めるのだった。


「私は、高校3年生に進級するかし無いか位の頃に、妊娠に気が付きました。
 真紀を授かった事は嬉しかった筈なのに、そんな風に浮かれて居る時間も暇も無くて、当
 時は必死でした。
 当然の事ですが、出産も初めて成らば、子育ても初めてで、子育て経験者でも在る三条家
 の使用人の方々に助けてもらって、やっと何とか成り立って居るって感じでした。
 だからこそ、其の後の私は、『St Valentine's Day』自体、考えて居る場合では無く、勿
 論、そんな暇さえ在りませんでした。
 自分自身の気持ちに余裕が出て来たのは総二郎さんと入籍してからの様に思います。
 総二郎さんだけじゃ無く、お義父様 と お義母様が傍に居て下さり、真紀を預かって下
 さるからだと思いますが…。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、自分自身の考えて居た事が的中した事で、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“やっぱり…な。”と…。



だが、此の時の総二郎にとってすれば、優紀との約束故、怒る事は出来無いのだが、其れでも、優紀の最後のフレーズ(=くだり)には、少々、悪態を吐き(つき)たく成る程…だったのだ。
だからこそ、此の時の総二郎は、優紀に言ってしまったのかも知れない。


「そうかよ!
 優紀にとっては、親父 と お袋さえ傍に居てくれれば良いし、真紀を預かってもらえた
 ら、其れで良いってか?
 其処に、俺は、居ねぇのか?
 俺は、如何でも良いのか?
 俺は、真紀の父親だぞ‼」と…。


実の事を言うと、此の時の優紀は、総二郎のそんな悪態を聞いて居て、更に、驚愕でしか無かったのだ。
だからこそ、そんな優紀は、密かに、独り言ちて(ひとりごちて)居たのだろう。


“えっ??
 総二郎さんが怒って居るのは…其処⁉
 言った本人の私が言うのは何々ですが…。
 総二郎さんの怒る所が違う様に思うのですが…。”と…。


だが、其れでも、此の時の優紀は、更に、独り言ちる(ひとりごちる)のだった。


“其れでも、ちゃんと正して置かないとヤバい事に成ると思う。”と…。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、総二郎に訂正とばかりに伝えるのだった。


「いいえ、そう言う意味では有りません。
 総二郎さんだけじゃ無く、お義父様 と お義母様が傍に居て下さり、安心して過ごせて
 居ますし、感謝して居ますし、其れに、有り難いと思って居るんです。
 そう言う意味で、総二郎さんにお話ししました。」と…。
「………」



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、其れ以上、返答するべき言葉を失う程…だったのだ。


何故なら…。
本来、総二郎が優紀に言いたかった話は、本当は其の事では無かったのだ。


云わば…。
此の時の総二郎が、本来、優紀に言いたかった言葉は、「ごめんな。」と、言う言葉だけでも良かった程…だったのだ。


だが、其の言葉…「ごめんな。」と、優紀に言ってしまえば、きっと、優紀を後悔させる事に成る。


だからこそ、此の時の総二郎は、優紀に「ごめんな。」と、言えずに、態と、誤魔化す様な話しを優紀にし乍らも、唯、たった一人で、自分自身の過去を後悔して居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此れ迄の総二郎 と 優紀は、何年も疎遠に成って居たのだから、当然と言えば当然なのだが、其れでも、総二郎自身の心の中では、優紀がそんな『夢』を抱いて居た時期が有った等と思いも寄らなかったのだ。


だからだったのだ。
そんな優紀の話しを聞いた後の総二郎は、自身の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人をも巻き込む事にしたのだった。


何故なら…。
西門流 次期家元の立場で言うと、結婚式の日取りは、自身の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人にお伺いを立てなくてはいけないから…だったのだ。


云わば…。
西門流 次期家元の立場からすれば、勝手に決められないという訳…だったのだ。


だからこそ、此の時の総二郎は、優紀の夫として、自身の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人をも巻き込んで迄、優紀の『夢』を叶えて遣りたかったのだ。


そして、総二郎は、優紀の『夢』の話を自身の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人に話しして聞かせ、納得させる事に成功して、総二郎 と 優紀の結婚式は、『2月14日』の『St Valentine's Day』の日と成ったのだった。



PS.


と言う訳で、実は、『2月14日』の『St Valentine's Day』の総二郎 と 優紀の結婚式の日に発覚した出来事が有ったのだ。
其れは、優紀の妊娠…だったのだ。


そして、優紀が妊娠して居る事に気が付いたのは言う迄も無く、其れは、当の本人では無く、桜子…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
優紀が妊娠して居る事に気が付いた桜子は独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“先輩もそうでしたけど…。
 優紀さん迄とは思いませんでしたわ。
 先輩なら、もう既に慣れましたけど、優紀さん迄、鈍感…だったとは…。
 先輩も、優紀さんも呆れてものも言えないですわ。”と…。


だが、其れでも、此の時の桜子は、優紀が2人目を妊娠した事自体は、かなり嬉しかったのだ。



だが、此の時点に於いての桜子は、其の後、気が付いてしまったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の桜子は、思わず、独り言ちて(ひとりごちて)しまって居たのだろう。


“優紀さんの妊娠週数からして視れば…。
 もしかし無くても、優紀さんが妊娠したで在ろう時期は、西門さんと再会為さって直ぐの
 頃じゃ在りませんコト!
 だとしたら、吃驚…何ですけど…。
 其れにしても、早く在りませんか?
 まぁ~、西門さんらし過ぎて、笑えますけど…。”と…。



だからだったのだろう。
其の後の桜子は、此の話を知った時点で、しっかりと、あきらに伝えて置いたのだ。


“こんなに楽しい事は無いですわ!”と、ほくそ笑み乍ら…。


何故なら…。
あの例の『2月3日』の『節分』の『鬼役』の件で、あきらは、桜子にお願いして置いた事が有ったのだ。


「言い難い話…何だけど…よ。
 もしも、あいつ等の話で、何か面白い話が有ったら、俺に教えてくれねぇか?
 あいつ等を懲らしめて遣りてぇんだわ‼
 桜子…宜しく頼むな!」と…。


だからこそ、此の時の桜子は、あきらからの申し出通りに、『総二郎』の件をあきらに伝えて置いたという訳…だったのだ。



〈此の二次小説『Once again~再び~  37.』は、元々、前回、投稿分の『Once again
 ~再び~  36.』と合わせて綴って折りました。
 ですが、綴っていく内に、かなり長く成る事が予想出来たので、此の前に投稿して居た
 『Once again~再び~  36.』と二話に分けて投稿する事に致しました。
 と言う訳で、『Once again~再び~  37.』は、其の為に、かなり長く成りましたが、
 了承の程、宜しくお願い致します。〉

Once again~再び~  36.





【『Once again~再び~  32.』の〈PS.〉のエピローグ】


〈総優〉


あきらから話しを聞いた総二郎は、(西門)邸に戻った後…。
自身の妻と成った 優紀に例の件を訊き始めたのだった。


「なぁ~、優紀に訊きてぇ話が有んだけど…よ。
 訊いても良いか?」と、口火を切るかの如く…。


だからこそ、此の時の優紀は、自身にそんな風に訊いて来た自身の夫で在る 総二郎に返答したのだった。


「はい、良いですよ。
 其れで、私に訊きたい話って、何でしょうか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、思い切って優紀に訊き始めるのだった。


「ああ、実は、さっき、あきらから聞いたんだが…。
 本当は、真紀の誕生日は、俺の誕生日の『12月3日』じゃ無かったらしいな?
 あきらは、桜子から聞いたらしいが…。」と…。



其処で、何故、桜子があきらに『真紀』の時の出産について喋ったのか?
実は、優紀自身、桜子の喋った意図が見えた様で、クスッと笑って居たのだった。


だが、実は、此の時の優紀は、クスッと笑っただけでは無く、自身の顔を下に向け乍ら独り言ちて(ひとりごちて)居たのだった。


“きっと、桜子さんは、私が総二郎さんを心配させたくないと言う理由を知って居たからこ
 そ、(真紀の出産について)私が総二郎さんに話しし無いだろうと踏んだのかも知れな
 い。
 だからこそ、桜子さんは美作さんにお話ししたのだろう。”と…。



だが、優紀がクスッと笑った姿を見た此の時の総二郎は、あきらから、「心配無い。」と、言う話しを聞いて居たにも関わらず、何故か不安に成り、優紀を急かす様に、其の後の話しを訊き始めるかの如く、優紀が笑った理由を訊くのだった。


「何で、優紀は、今、何で笑ったんだ?」と…。


だからだったのだろう。
漸く、自身の笑いが治まって平常心に戻った優紀は、総二郎に自身が笑った理由を話しし始めるのだった。


「そうでしたか?
 今、私が笑って居たのは、笑ったと言う寄りも、“桜子さんらしいなぁ~。”って、思って
 しまったからこそ、笑ってしまっただけ何です。
 実は、私は総二郎さんに心配を掛けたくなくて、真紀の出産については言わない様にして
 居たんです。
 其れに、真紀のお誕生日が総二郎さんと同じ『12月3日』だと知って、総二郎さんが喜ん
 で下さって居たので、“真紀の出産については言わないで良かった。”って、思って居た
 位…だったんです。
 だから、まさか、桜子さんが美作さんにお話しして居るとは思わなかったんですけ
 ど…。」と…。


だからだったのだ。
此の時点に於いての総二郎は、其の先の話しが知りたくて、更に、確認するかの如く、優紀を急かす様に訊き始めるのだった。


「で、真紀は心配なかったんだよな?」と…。


其処で、優紀は、総二郎に心配 や 不安を掛けない様に、にこやかな笑顔と共に話しし始めるのだった。


「はい、真紀は心配なく産まれて来てくれました。
 実は、私は、妊娠36週の時に破水してしまって…。
 産科に連絡をすると、“直ぐに来て下さい。”って、言われてしまって不安でしか無くて、
 産科に着いた時には私の顔が不安そうだったのか?
 “良く在る事だから、心配は要らない。”って、助産師さんからそう仰って頂けて、ホッと
 して居た事を、今、思い出しました。
 妊娠36週は妊娠10ヶ月と同等なので、胎児の体重が2500gを超えて居たら、何の問題も無
 いそうです。
 真紀が産まれて来てくれた時の体重は2507gでしたから大丈夫だったんです。
 でも、其の時の私は、真紀が総二郎さんのお誕生日の『12月3日』に産まれて来てくれた
 事が嬉しかった筈なのに、産まれて来てくれたばかりの真紀から責められて居る様な気が
 して居たんです。
 “パパに言わなくても良いの?”って…。
 勿論、総二郎さんのお誕生日は、其の当時の私自身、全く知らなかったのですが、次の日
 につくしから聞いて知ったんです。
 総二郎さんのお誕生日は、真紀と同じお誕生日の『12月3日』だと言う事を…。
 今では、其の当時の頃の事を懐かしく思いますけど…ね。」と…。
「………」


実は、此の時の優紀は、総二郎に自身達の娘で在る 真紀の母子手帳を見せ乍ら、話しして居たのだった。



だからだったのだろう。
最初はにこやかだった筈の優紀から、段々、真顔でそんな風に言われてしまえば、「総二郎さんが傍に居なくても大丈夫でしたよ!」と、言われてしまった様で、此の時の総二郎は、何も言えずに下を向いたまま、自然と涙を流して居たのだった。


だからだったのかも知れない。
自身の夫で在る 総二郎のそんな姿を見てしまった優紀は、只々、オロオロするだけで、実は、如何したら良いのか?
全く分からず、優紀もまた、何も言い出せず、下を向いたまま…だったのだ。



だからだったのだ。
此の時の総二郎は、そんな優紀を見て、思わず、優紀の身体を自身の方へ引き寄せて抱き締めたのだった。
そして、此の時の総二郎は、そんな優紀を抱き締め乍らも、先ずは、お礼の言葉を口にするのだった。


「そう言う事だったんだな。
 サンキューな、優紀!
 でも…よ。
 結局、俺は、何の役にも立って無かっただろうけど…な。
 其れでも、真紀の父親として、俺は、やっぱり産まれて来たばかりの真紀を抱っこして遣
 りたかった。
 今では、もう、叶う事はねぇけど…な。」と…。


実は、此の時の総二郎は、段々と、悪態を吐く(つく)様な嫌みっぽい顔付きで、自身の思いを優紀に伝えて居たのだった。



だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、そんな風に総二郎から言われてしまった事で、優紀自身、自身の顔を上げる事が出来ず、結局、総二郎の顔を見る事も出来ず、総二郎の肩に自身の顔を埋め乍ら詫びの言葉を告げるのだった。


「総二郎さん、ごめんなさい。」と…。



だが、此の時の総二郎は、自身にそう謝って来た優紀に懇願と言う事べき話を話しし始めるのだった。


「優紀がこんな俺に悪く思ってんなら、可哀想な俺の為に、もう一人、子供を産んでくれね
 ぇか?
 良いよな、優紀…?」と…。


勿論、此の時の総二郎の顔付きは、既に、何時(いつ)ものクールな顔付きに成って居たのだが…。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀は、未だに、総二郎の肩に自身の顔を埋めて居た事も有り、総二郎が何時(いつ)ものクールな顔付きに戻って居る事さえも知らないままに返答してしまうのだった。


「はい、分かりました。
 真紀も一人っ子のままなのは可哀想ですし…。
 でも、総二郎さん、本当に、勝手してしまってごめんなさい。」と、再度、謝り乍ら…。


勿論の事、そんな風に塩らしく返答して来る優紀に対して、此の時の総二郎の顔付きは、既に、『したり顔』に変わって居たのだった。



だが、其れでも、此の時点に於いての総二郎は、其の当時の優紀の決断に感謝して居たのだった。


何故なら…。
現在の自分自身の幸せは、其の当時の優紀の決断が正しかった事を意味するのだから…。


だからこそ、此の時点に於いての総二郎は、自分自身がもっと幸せに成る為にも、自身の妻と成った 優紀には、また、自身 と 優紀の二人との間に授かった子供を産んで欲しかったのかも知れない。



実の事を言うと、そんな幸せな知らせは、直ぐ其処に遣って来るのだった。



PS.


だが、もしも、此の場に桜子が居た成らば、そんな総二郎の(其れはまるで、優紀の事を責めて居るかの様な)態度 と 顔の表情を見て、きっと、言って来た事だろう。


「西門さんには呆れてものも言えないですわ」と、嫌みったらしく…。



〈此の二次小説『Once again~再び~  36.』は、元々、『Once again~再び~  
 37.』と合わせて綴って折りました。
 ですが、綴っていく内に、かなり長く成る事が予想出来たので、此の後に投稿する予定の
 『Once again~再び~  37.』と二話に分けて投稿する事に致しました。
 其の為に、『Once again~再び~  36.』は、かなり短く成りましたが、了承の程、宜
 しくお願い致します。〉