Single again…<総優> 15.
F3&T3は、総二郎と優紀の付き合いが、元さやに戻ったと聞いて、西門邸の『離れ』に集まった。
そして、いつの間にか?
『party』の様な様相に呈していた。
優紀は、“唯の同居なのに…。”と、思っていた。
だが、総二郎は、将来の在る…。
『同棲』と、思っていた。
だから、総二郎は、丸で、総二郎と優紀が、婚約した気に成って居た。
終始、上機嫌の総二郎だった。
だから、優紀は、浮かれ気味の総二郎の様子に、“大丈夫だろうか?”と、反対に不安に成っていた。
そんな不安視して居る優紀を余所に…。
西門家では、優紀を総二郎の嫁として、受け入れ態勢で居た。
総二郎は、自身の父親で在る 家元に呼び出されて居た。
そして、家元から、言われていた。
「総二郎…。
優紀さんとは、今後の事について、話しは出来て居るのか?」
総二郎は、何の事か?
分からずに居た。
だから、浮かれ気味の総二郎を嗜める家元だった。
「総二郎…?
浮かれ過ぎだろ?
そろそろ、先の事を考えて行かねば成らんだろ?
優紀さんのご両親に、ご挨拶が、まだ、らしいな。」
「………」
総二郎は、ハッと、成って居た。
何も、言い訳出来ない総二郎自身が、其処に居た事も事実だった。
実は、家元と家元夫人は、総二郎の親として、優紀を西門邸の本邸の奥に在る『離れ』に、総二郎との同棲を許した時点で、優紀の両親と会い、筋を通していた。
所謂、事前に、優紀の両親に、総二郎と優紀の同棲の許しを請うて居た家元と家元夫人だったのだ。
だからこそ、優紀の両親に対して、総二郎には、『男気』を魅せて欲しかったのだった。
だが、総二郎は、浮かれ過ぎていた。
だから、家元と家元夫人は、総二郎に喝を入れたのだった。
そして、総二郎は、慌てて、家元に答えていた。
「優紀に話しして、優紀の両親に会って来る。
そして、結婚の許しを得て来る。」
総二郎は、慌てる様に、家元と家元夫人の自室を出たのだった。
そして、慌てて、総二郎は、西門邸の本邸の奥に在る『離れ』に向かった。
そして、優紀に、伝えていた総二郎だった。
「優紀…。
優紀の両親にアポを取ってくれ‼
優紀の両親に、結婚の許しを得たい‼」
「………、えっ??」
優紀は、総二郎の言葉に驚愕して居た。
何故なら、優紀は、総二郎からのプロポーズを、受けて居ないのだから…。
それ処か?
優紀は、総二郎から、未だ、一度も、プロポーズらしい言葉を言ってもらった事が無かったのだ。
だから、優紀は、心の中で、総二郎に悪態を突いて居た。
“私は、総二郎さんから、まだ、プロポーズをしてもらっていないのに…。
私の親に会って、如何するのだろうか?”と…。
其れなのに…。
総二郎は、不服そうな優紀の顔付きに、不満たらたらで、優紀に悪態を突いて居た。
「優紀…。
何が、不満、何だ?」
優紀は、実は、総二郎に対して、プロポーズの言葉を、未だ、言ってくれて居ない事に、不満しか無かったのだった。
だから、優紀は、言ってしまったのかも知れなかった。
「総二郎さん…。
私の両親に会ってもらう前に、何か、忘れて無いですか?」
総二郎は、今の今まで、忘れて居たのだった。
だから、優紀の言葉に総二郎は、ハッとしていた。
「悪ぃ…。
忘れてた。
って、俺、何遣ってたんだ?
優紀…。
取り敢えず、明日、再度、仕切り直しさせてくれ‼
良いか?」
優紀は、言葉に出来ずに居たが、総二郎に頷いて魅せていた。
そして、総二郎は、慌てて、司に頼んで、道明寺家ご用達のジュエリーショップに連絡してもらって居た。
そして、次の日…。
取り敢えず、総二郎は、優紀の誕生石のエンゲージリングを用意出来た。
そして、其の日の夜に、総二郎は、優紀にプロポーズして、無理矢理、了承させた。
「優紀…。
俺は、もう、優紀しか居ねぇ‼
だから、結婚してくれ‼
良いよな?」
優紀は、勿論、総二郎からのプロポーズの言葉に、不満等無かった。
だが、了承しなければいけない様な雰囲気を総二郎から作られていた事に、少し、嫌味を言いたく成って居た。
だが、優紀は、総二郎に不満の言葉を口に出来ずに、了承の言葉だけを答えていた。
「宜しくお願いします。」と…。
優紀からの其の返事に、総二郎は、優紀の左手の薬指にエンゲージリングを嵌めて遣って居た。
優紀は、総二郎が優紀の左手の薬指にエンゲージリングを嵌めてくれて居た瞬間から、嫌味の言葉は、何処吹く風の様に、喜んで居た。
実は、優紀好みの可愛らしい感じのリングだったのだ。
一応、総二郎は、優紀好みのリングは、心得ていた。
だから、総二郎は、“優紀が、気に入るだろう‼”と、態と選んだリングだったのだ。
そして、後日、総二郎は、優紀と一緒に、優紀の両親に会い、結婚の了承を得ていた。
緊張していた総二郎だったが…。
家元と家元夫人の計らいで、優紀の両親も、即、了承してくれた。
家元と家元夫人の計らいで在る事を知らない総二郎は、ホッとしていた。
優紀は、優紀の父親と母親に、お礼を言って居た。
「お父さん、お母さん…。
有難う‼」と…。
優紀の両親は、優紀に頷いて魅せていた。
こうして、総二郎が、また、独りに返った事(=Single again)で、総二郎と優紀は、一つに成れたのだった。
fin
<此の二次小説『Single again…<総優>』は、竹内まりやさんの ♪ シングル・アゲ
イン ♪ の一部の歌詞を文章化して、綴らせて頂いて折ります。
関係者各位 様、勝手致して折ります事をお詫び致します。>