携帯が鳴る…?【馬鹿だよな、俺】…<総優> 番外編
<此の二次小説『携帯が鳴る…?【馬鹿だよな、俺】…<総優>』は、『馬鹿だよな、
俺…<総優> 1.』の頃の優紀の気持ちを綴っております。
『馬鹿だよな、俺…<総優>』と、合わせてご覧下さいました成らば幸いです。
宜しくお願い致します。>
<優紀side>
私は、西門さんとは、お付き合いをして居ない。
西門さんと私は、F4&T4の中の一仲間として、お付き合いをさせてもらって居るに過ぎなかった。
だけど、西門さんからは、度々、携帯が鳴る。
其れは、西門さんと私は、誰にも、言えない。
唯、肌と肌を交わす為だけの間柄だったから…。
“其れでも良い。”と、私は、思っていた。
西門さんには、西門さんの周りに居る綺麗な女性達が、大勢居ようとも…。
其の時の西門さんからは、“私を必要としてくれて居るのだ。”と、私には、思えたから…。
でも、其れも、徐々に、私は、息苦しく成って来た。
何故か、F3&T3の前で在ったとしても、私には、笑い掛けてもくれるし…。
喋り掛けてもくれて居た。
でも、私は、西門さんから言われていた。
「仲間で居よう‼」と…。
だから、私は、西門さんとは、仲間に徹していた。
偶に、私に魅せてくれる西門さんの色気の在る 艶っぽさに、ドキッと、心臓が鳴っていた。
西門さんは、私を試しているのだろうか?
“西門さんは、狡過ぎる…。”と、私は、思っていた。
“宛ての無い恋をしても、きっと、傷付くだけだ。”と、分かっては居るんだけど…。
其れでも良いから、私は、西門さんに逢いたい‼
西門さんからの携帯が鳴ると、居ても立っても居られなく成る。
だけど…。
私の恋は、待ちぼうけして居る。
唯、私は、西門さんからの携帯が鳴る事を、じーっと、待って居るだけ…。
西門さんは、今、何処で、何をしていますか?
私の方からは、TEL出来ない。
私は、現実よりも、西門さんの事が好きみたい。
カフェの窓際で、一人、居たら、何か、悲しく成って来た。
約束をしない西門さんの狡さが、今日の私の一日を独り占めにして居る。
聞き分けが良過ぎるよね、私は…。
何時も、受け身の私の方が、西門さんにとっては、都合が良いでしょうね。
其れでも良いから、私は、西門さんに逢いたい‼
気紛れでも構わない。
早く、私を呼び出して…欲しい。
何時(いつ)も、私は、そう思っていた。
其れから、西門さんと私の『友達以上恋人未満』の関係は、4年続いた。
そんな西門さんと私の『友達以上恋人未満』の関係に、今思えば、私は、疲れて来ていたのかも知れない。
だから、私は思い立って、或る日突然…行動に移した。
私の携帯は、西門さんに繋がらなく成る様にした。
そして、西門さんから預かっていたマンションのスペアキーは、マンションのエントランスのポストボックスの中に…入れて来た。
そして、西門さんからプレゼントして戴いた物は、西門さんのマンションのテーブルの上に全てを置いて来た。
其れだけで無く、置き手紙も、テーブルの上に置いて来た。
私は、未練を断ち切る為に、西門さんから戴いた物、全てを返した。
ううん、黙って、マンションに置いて来たの方が、しっくり来るかも…。
私は、大学の国際教養学部 英文科に在籍して居た。
なので、誰にも何も言わず、留学する事を選んだ。
本来なら、大学2年の時に、教授推薦で、留学する予定だった。
でも、其の当時の私は、留学よりも、西門さんの傍に居たかった。
他の誰にも、西門さんを取られたく無かった。
だけど、大学4年に成る直前に、就職活動が押し迫って居た時期だったが、私は、交換留学生の道を選んだ。
其の時の私は、今、行かなければ後悔する様な気がして居た。
何時までも、西門さんに依存する事は、私にとっても、西門さんにとっても、良く無いと判断したからだった。
いつか…が、来る時、私が、再起不能に成らなくても済む様に…。
だから、私は、留学の道を選んだ。
そして、私は、未練を断ち切る為、後ろを振り向かない事を誓って、留学生として、勉強に邁進しようと誓っていた。
今の私の携帯には、もう、西門さんからの携帯が鳴る事は無い。
何故か、寂しい気もして居た。
だけど…。
決断を下したのは、私…。
だから、此の先は、後悔しない道を選びたい‼
私のお腹の中に芽生えた西門さんからの『プレゼント』を、失くさない為にも…。
私は、西門さんからの『プレゼント』を、大切にする事を、心に誓っていた。
fin
<此の二次小説『携帯が鳴る…?【馬鹿だよな、俺】…<総優>』は、 ♪ ポケベ
ルが鳴らなくて ♪ の歌詞を文章化して、掲載させて頂いております。
勝手に、拝借致しております事をお詫び申し上げます。
関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>