自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 73.
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 73.』は、一部の文面に、不快に
思わせるやも知れない様な文面が、記載しております。
了承の程、宜しくお願い致します。>
【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 72.』のエピローグ<一部有り>】
実は、元々、高等部当時の司の自室は、此処(『東の角部屋』)では無かったのだ。
其処(高等部当時の司の自室)は、司さえも、今では、寄り付かなく成って居た部屋なのだ。
何故なら…。
つくしにとっても、今では、辛い記憶しか残って居ない部屋だった事は言うまでも無かったのだ。
勿論、“今のつくしに記憶が有れば…。”と、言う事が前提に成るのだが…。
と言う事は、此の時の司にとって、如何いう理由が有ろうとも、やはり、つくしを、『東の角部屋』に、連れて来る事が正解の様な気がして居たのだ。
否、此の時の司自身、此処(『東の角部屋』)に、連れて来たかったのかも知れない。
何故なら…。
そうし無ければ、此の時の司とつくしの此の先は無いも当然な様な気が、此の時の司の頭の中を占めて居たのだ。
だが、勿論、そうする事は、今の司自身にとって、リスクを背負う事は言うまでも無かったのだ。
其れは、此の時の司にとって、つくしには思い出して欲しく無い出来事も、此の『東の角部屋』の中には有ったからなのだ。
云わば…。
其れは、過去も、現在も、一切、変わらない『奥手』のつくしにとって、思い出して欲しく無い状況と云えたから…だったのだ。
だからこそ…。
司にとって、此の『東の角部屋』に、つくしを連れて来るという事は、賭けと云えたのだ。
そして、そんな司は、自身の自室で在る 『東の角部屋』のドアを開けて居たのだ。
其処で、司が開けたドアの後を追う様に、此の時のつくしは、『東の角部屋』に入って行ったのだ。
そして、つくしは、『東の角部屋』に入る成り、司に声を掛けて居たのだ。
其れは、まるで、司に、探りを入れるかの如く…。
「司…。
此の部屋って…。
確か、前に、タマさんに連れて来て貰った部屋だよね?」と…。
だからだったのだ。
此の時の司は、つくしの顔の表情を、ジーっと、見乍ら、返答して居たのだ。
「ああ。」と…。
だからだったのだろう。
つくしは、更に、司に、訊き始めるのだった。
「あのねぇ~、司…。
訊きたい事が有ったのよね。
実は、タマさんに、此処(『東の角部屋』)に、連れて来て貰った時、タマさんが言って
居たんだよね。
“此処(『東の角部屋』)は、高等部当時の司坊っちゃんとつくしの思い出の部屋ださ
ね。”って…。
此の部屋(『東の角部屋』)の中には、高等部当時の司と私との間に、どんな思い出が在
るの?」と…。
そう、つくしから訊かれた司は、返答の言葉に、実は、躊躇して居たのだ。
だが、つくしの目は、興味津々かの如く、目がキラキラと、輝いて居るかの様に、此の時の司には、見えて居たのだ。
だからだったのだろう。
此の時の司は、“つくしには、ちゃんと、言わねぇといけねぇだろうな。”と、思えて居たのだ。
なので、此の時の司は、つくしの顔色を、観察するかの様に、ジーっと、見乍ら、話しし始めるのだった。
そして、此の時の司は、“先ず、つくしに、確認してから、話し様…。”と、考えて居たのだ。
何故なら…。
“つくしに、嫌われるかも知れねぇ…。”と、言う思いが、(此の時の司の)理由だったのだ。
「どんな思い出が、此処(『東の角部屋』)に在るのか?
其れはなぁ~、つくし…。
俺が、今から、つくしに伝える事は、お前にとっても、聞きたくねぇ話かも知れねぇ。
其れでも、良いなら、話しして遣る。
如何する、つくし…?」と…。
だが、此の時のつくしは、思って居たのだ。
“此処(『東の角部屋』)で、高等部当時の司と私との間に、何が有ったのか?
知りたい。”と…。
だからだったのだ。
此の時のつくしは、司に言えた言葉だったのだ。
「此処(『東の角部屋』)で、何が有ったのか?
私は、司から訊きたい。
私は、知って於きたいの。
だから、私に、教えて…。」と…。
だからだったのだ。
此の時の司は、仕方無く、話しし始めるのだった。
「聞きたくねぇと思うなら…。
途中でも良い。
耳を塞げよ。
そうすれば、俺は、其れ以上、話さねぇから…な。」と…。
だからだったのだ。
此の時のつくしは、そう言って来た司に、頷くのだった。
其処で、此の時の司は、つくしの頷きを確認した事で、更に、つくしに、話しし始めるのだった。
「此処(『東の角部屋』)は、タマが言う通り…俺とつくしにとって、思い出の部屋だ。
初めて、此処(『東の角部屋』)に、つくしを入れた時の俺とつくしは、既に、付き合っ
てた。
というか…。
付き合い始めたばかりだった。
『或る事』が有って、其の時のつくしが着て居た服が汚れちまって…よ。
だから…。
つくしに、俺の服を貸して遣った。
勿論、お前が着た俺の服は、つくしにとって、ブカブカだった。
だから…な。
俺の服を着たつくしは、俺が見た感じ、滅茶苦茶、可愛くて…よ。
だから…よ。
俺は、態と、“添い寝して遣ろうか?”と、言った後…。
お前を、俺の腕の中に仕舞ってた。
勿論、kissし乍らだったが…な。
で、俺は、お前をベッドに倒して、覆い被さった。
其処で、今も、昔も、全く、変わらねぇ『奥手』のお前は、泣き出したんだ。
お前は、如何も、恐怖で、泣き出したらしい。
だから…よ。
俺は、後々、泣き出した理由を、お前に、訊いたら…。
“何時もは、少年の様な道明寺が、『男』に成ってた。
其の時の道明寺は、『ガキ 時々 少年 のち 男』だった。
だから…。
怖く成っちゃって…。”って、其の当時の俺は、お前から、聞かされたんだ。
で、俺は、お前が、そう言う気持ちに成る迄、待って遣る事にした。
俺には、お前としか考えらんねぇんだから…よ。
“しょ-がねぇな。”と、思ってな。
なのに…よ。
お前は、“5年位、掛かるかも知んないけど…。”って、言いやがった。
で…な。
其の5年後というのが、今年、何だよ。
けど…な。
今のお前には、其の当時の記憶はねぇ。
幾ら、俺が、事実の事だったと言ったとしても、そんな話しをお前にした処で、お前
が、“信じねぇ(ない)‼”と、言えば、其れまでだ。
だから…よ。
まだ、時間が欲しいなら、俺は、幾らでも、お前を待つわ。
俺には、今も、昔も、変わらず、お前としか考えらんねぇんだから…よ。」と…。
「………」
だからだったのかも知れない。
其処で、此の時のつくしは、驚愕だったのだ。
何故なら…。
此の時のつくしが、予期して居なかった事を、司から聞かされたのだ。
此の時のつくしにとっては、仕方無いと言えたのだ。
だからだったのだろう。
暫くの間、此の時のつくしは、言葉も出て来ない程…だったのだ。
実は、そんなつくしの様子を見て居た司は、後悔し始めて居たのだ。
“ヤバっ‼
やっぱ、此の話しを、今、此処で、つくしに伝えたのは、早かったか?
まだ、無理だったのかも知れねぇな。
と言う事は、俺は、読みを見誤ったのかも知んねぇな。
俺は、つくしに、嫌われたのかも知れねぇ~⁉”と…。
だが、つくしからの返答の言葉は、司が、予測して居た言葉と違って居たのだ。
「そうだったんだぁ~。
ごめんね。
そんな大切な話を、今の私は、思い出せない何て…。
でも、『或る事』って…。
其の頃、何が、起こったの?」と…。
「………」
だが、司には、とても、つくしに、言えなかったのだ。
今では、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の事を尊敬して居るつくしに、其の当時の司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓が、高等部当時の司とつくしの交際を邪魔して、つくしに、何をして来たのか…。
今では、其の当時の記憶が無いつくしに、そんな事を言えば…。
間違い無く、つくしは、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓を、軽蔑するだろう事は、此の時の司とて、分かり切って居たのだ。
だからこそ…。
此の時の司は、其の話しを、つくしにする事を、躊躇して居たのだ。
だが、つくしは、思って居たのだ。
“此処(『東の角部屋』)で、何が有ったのか?
全てを知りたい。”と…。
何故なら…。
つくしは、司に、「5年は掛かるかも…。」と、伝えて居たのだ。
だからこそ…。
其の全てを知った上で、司との約束を守りたかったのだ。
そして、“其の5年後が、今年だと言うの成らば…。”と、つくしは、更に、思って居たのだ。
“約束は約束なのだろう。
其の為に、司は、私を、待って居てくれたのだろうから…。
何時までも、司を待たせる事は、申し訳無いのかも知れないなぁ~。
そろそろ、私は、覚悟を決めないといけないのかも…。”と…。
だが、黙ったまま、何も言ってくれない司に、痺れを切らしたかの様に、つくしは、更に、司に、声を掛けて居たのだ。
「約束は約束…何でしょ?
其れに、司は、5年も、私を待ってくれて居たんでしょ?
だったら、其の約束…。
守らなきゃ成んないんだよね?
でも、其の『或る事』の意味が、分からないんだったら…。
今の私には、其の約束を守る事が、出来そうに無いんだよ。
だから…さ。
其の『或る事』の意味を、教えて欲しいんだよね。
じゃ無いと、私自身、覚悟が出来ないかも知れないじゃん。
ダメかな、司…?」と…。
だからだったのだろう。
司は、思わず、つくしに、願い出て居たのだ。
「そうだよな、分かった。
其の頃、俺とお前との間に、何が有ったのか?
きちんと、話しして遣るよ。
けど…な。
今直ぐじゃねぇ。
お前も、俺を、5年も待たせたんだ。
お前が、其の気に成ったら、何時でも、話しして遣るよ。
だから…な。
早く、俺に対する恐怖心を排除してくれ‼」と…。
だからだったのだろう。
此の時のつくしは、司が言い難そうにして居る事は気に成って居たのだが…。
今の自分自身には記憶は無くても、5年も司を待たせて居たという負い目も在るのだ。
だからだったのだ。
5年も司を待たせて居た事が事実で在るの成らば、此の時のつくしは、今、此処(『東の角部屋』)で、司から話しを聞く事を諦めて居たのだ。
だからだったのだ。
此の時のつくしは、司に言えた言葉だったのだろう。
「分かったわ。
私には、記憶は無いけど…。
でも、司を、5年も待たせて居たのよね?
だったら…。
覚悟を決められる様に、頑張るから…。
其の『或る事』の意味を、何れは、教えてね。」と…。
だからだったのだ。
司は、つくしに、返答するのだった。
「ああ。」と…。
そして、其の後の司は、或る人物に、連絡を入れて居たのだった。
<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく> 73.』は、一部の言葉に、神尾葉
子先生の漫画『花より男子』のセリフを、勝手に、拝借して、記載致して折ります。
神尾葉子先生に於かれましては、勝手致して折ります事を、お詫び申し上げます。
また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致して折ります事を、お詫び申し上げま
す。>