Fall in Love…<あき桜> 番外編
<不快に成るで有ろう言葉が入っています。
お詫びします。>
<あきらside>
あきらと桜子は初めて、二人っきりの静かな夜を迎えるのであった。
「実は、俺等は、一度は、そう言う関係に成ってんだよな?」
「えっ??
何時(いつ)頃の事を仰っていらっしゃいますか?」
「高校の頃…?
桜子の『黒歴史』時代…?」
「………」
急に、桜子は不機嫌に成ってしまった。
俺にしては、“初めての失態か?”って位ぇ、ヤバいかもな?
如何すりゃあ、機嫌が直んだ?
「桜子、すまん‼
余計な事を言った⁉」
「あの頃の事は、二度と言わないで下さい‼
私の中では無かった事に成ってるんですから…。」
「了解‼
もう、言わねぇ‼
ごめんな‼」
「分かりました。
今回だけ、許します。
二度は無しですから…ね?」
俺、早くも、『尻に敷かれてる』ってか?
まあ、桜子なら、許すっ‼
「で、俺が言いたいのは、“俺等、もう、そう言う関係で居て良い歳だよな‼”って事?」
「………」
桜子は、何も言わねぇ…。
「そんな、純情振る歳でもねぇだろ?
しかも、キャラも…(笑)。」
「………」
何なんだよ?
まあ、良いっか?
って、事で、桜子を俺の方に引き寄せて、唇を交わして遣った。
初めは、抵抗気味だった桜子も諦めたのか、俺に従い出した。
俺は、それを肯定と取り、桜子をそのまま、ベッドルームに連れて行き、ベッドに寝かせた。
抵抗するかと思いきや、全く抵抗せず、俺の遣りたい様にさせてくれる桜子…。
かなり、ご無沙汰だった様で、恥ずかしがる素振りを見せる。
“桜子って、こんなに純情だったか…?”と、一人ほくそ笑んで居ると、何やら、桜子が言い出した。
「あの頃より、体系も変わったし、ちょっと、恥ずかしいんですけど…?
体系が変わったとか否定しないで下さいね。」
俺は、“そう言う事か?”と、心の中で、一人ほくそ笑んでいた。
「変わるのは当たり前ぇだろ⁉
あれから、15年以上、年は取ってんだ。
変わらねぇ方が怖ぇだろ?」
桜子は、急に、女の顔に、女の声に成っていた。
「それは、そうですけど…?
女は、好きな人の前では、何時までも、綺麗で居たいんです‼」
俺は、聞き逃しそうに成っていた。
その言葉は今の俺にとっては、やべぇだろ?
「桜子っ‼」
と、言いながら、俺は、もう、限界とばかりに、桜子を攻め立てた。
俺も、かなり、ご無沙汰だったし…な。
情事後、桜子は、如何も、疲れてしまった様子だった。
だが、桜子は、一気に生き返った人魚の様に、身体に艶が出て来て、昔の艶目かしい桜子の様相を呈して来た。
女って、不思議な生き物だよな⁉
もう、此れで、俺は、桜子を離せそうにねぇわ‼
俺は、完全に桜子に、『恋に落ちて(Fall in Love)』しまった。
覚悟しとけよ、桜子っ‼
fin