Xmas party【もしも類とつくしが兄妹だったら(家族編)】…<つかつく> 番外編④
【道明寺つくし 編】
21日の午後(夕方の会食)~24日まで、つくしも、道明寺HDの専務として、仕事に駆り出されていた。
其れも、25日の『Xmas』当日に、つくしは、司とパーティーに出席する為、準備をしなくてはいけなかった。
其れと、25日の朝に、つくしは、楓から、驚愕な言葉を言われていた。
「つくしさん…。
今日は、会長と私(わたくし)が出席するパーティーに、孫達を出席させるわね?
つくしさんは、今日は、司が出席するパーティーに、司のパートナーとして、出席する
のよね?
じゃあ、孫達を連れて行っても、支障ないわよね?」
「………。
でも、子供達のタキシードもドレスも用意して居ませんが…?」
つくしは、無駄な抵抗だと思いながら、楓に軽~い反論はしてみた。
しかし、簡単に、覆された。
敵は、天晴れだった。
「大丈夫よ‼
タマに、孫達のサイズを聞いて、オーダーしていたのよ‼」
「………。
承知しました。
子供達を宜しくお願いします。」
つくしは、肯定するしかない状況に持って行かれている事に、何も言えなかった。
だから、肯定の返事しか出来なかった。
司は、つくしが、司が出席するパーティーのパートナーで出席してくれる事に、嬉しくて仕方なかった。
子供達も居ず、寧ろ、司は、つくしと二人で、パーティーに出席する意図を、保と楓から、言われている様な気がしていた。
道明寺HDは、司夫婦が、仲が良く安泰だというアピールをする事の意味合いを…。
其れと、もう一つの意味合いは、今日のパーティーの主催者で在る、道明寺HDが厚意にして居る企業の会長夫妻へのアピールだ。
会長夫妻は、つくしを気に入っている。
つくしが居れば、プロジェクトの進度も変わると言われている位だった。
だから、つくしが其処に居る意味合いは大きかった。
話しは、上手く進んだ。
だが、つくしは、密かに、子供達が、保と楓の足枷に成って居ないか?
不安で居たのだった。
だから、つくしは、折角の司とのパーティーの出席にも、集中出来ずに居たのだった。
会長夫婦の前では、普段と変わらないつくしでは有ったのだが…。
つくしは、『母親に成った』だという事なのだろう?
司は、一切、そんなつくしを気付いて居なかった。
つくしは、顔に出して居ないのだから、致し方なかったのだが…。
唯、つくしと二人でパーティーに出席で来た事を密かに、喜んで居た司だったのだ。
終始、ニヤ付き顔で…。
だが、つくしの思いは…。
杞憂に終わって、ほっとしていたつくしだった。
そして、その日の夜。
否、深夜、遅く…。
保と楓は、『即席サンタさん』に成って、子供達の枕元にプレゼントを置いて居た。
これも、タマからリサーチした情報を基に、プレゼントを選んでいた。
前以て、つくしには、保と楓が、プレゼントを用意する事を伝えて於いた。
だから、つくしは、保と楓の厚意を無にせずに、甘える事にしていた。
そして、朝、起きて来た翼・蘭・翔・すみれは、興奮状態で叫んでいた。
「「「「パパ、ママ、サンタさんから、プレゼントをもらったよ‼」」」」
と、『Xmas present』を持って、ダイニングに現れたのは言うまでも無かった。
保と楓は、その光景を見ていて、ご満悦なのは、言うまでも無かった。
此れは、止められないと認識してしまった保と楓だった。
この光景は、いつまで、続くのだろうか?
否、子供達は、いつ気付くのだろうか?
そんな事を考えて居るつくしが其処に居るとは、誰も、想像して居なかった。