tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  51.



あきらは、司とリモートで話しした翌日…。
総二郎を呼び出し、司からの頼み事を、総二郎に、伝える事にしたのだった。



其処で、あきらは、先ず、総二郎には、司に伝えた話しを話しし始めたのだ。


「お前さぁ~。
 此の前、F4ラウンジで、牧野と話ししてた時…。
 俺は、冷や冷やしてたんだぜ‼」と…。


其処で、総二郎は、ムッとした顔付きで、あきらに訊き始めたのだ。


「何の事だよ?」と…。


其処で、更に、あきらは、そう訊いて来た総二郎に話しし始めるのだった。


「俺が、牧野から訊かれた際、総二郎に助けを求めた時…。
 お前さぁ~、牧野に言ったよな?
 “あっち系…。”って…。」と…。


其処で、此の時の総二郎は、漸く、あきらが言って居る意味を、理解したのだ。


「ああ、あの時か…。
 言ったな。
 其れが、何なんだよ。」と…。


だからだったのだ。
あきらは、総二郎に、言って除けるのだった。


「総二郎…。
 牧野には、『あっち』に関して、言わねぇ方が良いんじゃねぇか?
 そうじゃ無くても、元々、牧野は、『あっち』に関して、疎いだろ。
 あの頃だけじゃ無く…。
 今でも、牧野は、『鉄のパンツ』を穿いて(はいて)んだぞ‼
 お前は、牧野を揶揄った(からかった)つもりだろうけど…よ。
 そんな牧野に、そんな話しをして、もし、牧野から、警戒でもされれば…。
 俺等が、牧野の傍に居る意味が無く成るんだぞ。
 そうじゃ無くても、今の牧野は、あの頃の『牧野』じゃねぇんだぞ。
 其れに、今の牧野が覚えて居るのは、類が助けた場面迄だろ。
 と言う事は…。
 今の牧野は、あの当時の司が、牧野へした行為を知って居るという話だろ。
 其れでも、(今の)牧野は、其の事を覚えて居る上で、司の婚約者として、道明寺邸で暮
 らしてんだぞ。
 もし、今の牧野が、あの当時の司が、牧野へした行為の為に、道明寺邸で暮らして居る事
 自体、苦しんで居るとしたら…。
 お前は、如何するつもりだよ?
 だから…よ。
 詳しくは言わなかったが…。
 一応、司には、話しして置いたから…な。」と…。


其処で、総二郎は、気に成った事を、あきらに訊き始めたのだ。


「あきらは、司に、何て話ししたんだよ?」と…。


だからだったのだ。
あきらは、溜息を突き乍ら、総二郎に、話しし始めるのだった。


「はぁ~
 “牧野と話ししてた時に、俺等(総二郎とあきら)に対して、敬語を使って来るから…
  よ。
  「敬語を使うな‼」と、牧野に話ししたんだ。
  其処で、偶然だったんだが…な。
  まぁ~、そっち系の話しに成ってなぁ~。
  勿論、牧野を、揶揄うつもりだったからよ。
  軽くだったが…。
  牧野は、其処迄、気が付いてねぇ視てぇだった。
  司、悪ぃ。”と、話しして置いた。」と…。


なので、総二郎は、再び、あきらに、訊き始めたのだ。


「で、司は、何て、言って来たんだよ?」と…。


だからだったのだ。
あきらは、再び、溜息を突き乍ら、総二郎に、話しし始めるのだった。


「はぁ~
 司は、苦笑いしてた。
 で、司は、気付いてる様子だったわ。
 司から、“総二郎に、伝えて置いてくれ‼”って、言付かった。
 “そんな話しをするのは、総二郎だろ?
  「此れからは、無しにしろ‼」”…だってよ。
 そういう話しに関しては、司自体も、過敏に成ってんだ。
 あの時に、牧野を助けたのが、『類』だったんだぞ。
 司にとっちゃあ…。
 無理もねぇだろ。
 司が、そう言う風に言って来る気持ちも、俺でも、分かるわ。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、あきらに、言って除けるのだった。


「何で、司の耳に入れなくても良い様な話しを、敢えて、司に話しする必要性が有ったん
 だ?」と…。


其処で、三度(みたび)、あきらは、溜息を突き乍ら、総二郎に、話しし始めるのだった。


「だから…よ。
 もしもの為に…だよ。
 もし、司に話してねぇ事で、牧野が、苦しんで居たら…。
 司に責められるのは、間違い無く、俺等(総二郎とあきら)何だぞ。
 だから…な。
 先手を打って置いた。
 其れに…な。
 今の牧野は、過去の記憶がねぇし…。
 司は、東京に居ねぇんだ。
 其れに、司が、NYに渡米後…。
 牧野の宥め役だった類も、今では、フランスだ。
 だから…よ。
 此れからは、過去の記憶のねぇ牧野には、余計な話しをしねぇ方が良いだろうな。」と…。


なので、総二郎は、“面倒臭ぇ~。”と、思い乍らも、“しょうがねぇなぁ~。”と、諦めるかの様に、あきらに、了承するのだった。


「ああ、分かった。」と…。



そして、其処迄、話ししたあきらは、再び、総二郎に、話しし始めるのだった。


「其処で、何だが…。
 司から頼まれたんだが…な。
 高等部の頃…。
 総二郎と俺とで、うち(美作邸)の東屋に、司と牧野を閉じ込めた事が有ったろ。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、あきらからの話しを聞いて、思い出したかの様に、返答したのだ。


「ああ、思い出したわ。
 そんな事もしたな。
 司と牧野を観て居て、じっれたくて…な。
 強引にくっ付け様としてたな。」と…。


なので、あきらは、総二郎に、司からの頼み事の話を話しし始めるのだった。


「ああ。
 其処で…な。
 司から頼まれたという訳…何だよ。」と…。


だからだったのだ。
総二郎は、声こそ出さなかったのだが、あきらに、納得して居る様に魅せて居たのだ。



という訳で、あきらは、司からの頼み事の話を、総二郎に、話しし始めたのだ。


総二郎は、あきらからの話しを聞いて、妙に、納得した事は、事実だったのだ。


何故なら…。
つくしの記憶が戻る要素が在るの成らば…。
其の要素を、全て、試して視たいと思うのは、世の常で在る。


其れは、司とて、例外では無いと言えたのだ。


だからこそ…。
此の時の総二郎は、“司に、協力して遣ろう。”と、思えたのだ。


なので、あきらから、司の頼み事の話しを聞かされた事で、此の時の総二郎は、あきらに言えた言葉だったのだろう。


「成程…な。
 司の牧野への想いも分かるし…よ。
 司に協力して遣るよ‼」と…。


なので、あきらは、そう言って来た総二郎に、言わなくてはいけない事を、しっかりと、伝えた上で、作戦を練る事を、総二郎に伝えたのだ。


「ああ。
 けど…な。
 総二郎…。
 牧野には、余計な話しは、するなよ。
 だから…な。
 其の為の作戦会議とするか?」と…。


という訳で、総二郎とあきらの此の日は、数日後に備えて、作戦会議としたのだった。
勿論、つくしにはバレない様に、話しして居た事は言うまでも無かったのだが…。



<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  51.』の一部の文面に、下品な言
 葉が入って折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>


<また、此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  51.』は、短めで、終了し
 ている事を、お詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  50.



<此の二次小説『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  50.』は、一部、下品な内容も含
 まれて折ります。
 了承の程、宜しくお願い致します。>


総二郎とあきらは、つくしからの要望に、頷いて魅せたのだった。


だが、其処で、そう言って来たつくしに対して、総二郎は、反対に、要望の言葉を、つくしに伝えるのだった。


「ああ。
 牧野が、自分自身の過去について、知りてぇと、思うのなら…。
 幾らでも、聞いて来たら良い。
 だが、其の際、一つだけ、牧野に、伝えて置きてぇ事が有んだ。」と…。


其処で、つくしは、総二郎に、了承の言葉を伝えるのだった。


「はい、構いません。」と…。


なので、総二郎は、あきらの方を観乍ら、あきらにも、尋ねるかの様に、つくしに、言って除けるのだった。


「じゃあ、お構い無く…。
 高等部の頃の牧野は、俺等と話しする際も、一切、敬語を使って来た事がねぇんだ。
 云わば…。
 其の当時の牧野は、1歳でも、年上の俺等に対して、常に、タメ語だった。
 だから…よ。
 俺等と話しする際も、タメ語で、話ししてくれねぇか?
 牧野から、敬語で話しされると、気色悪くて、仕方ねぇんだわ。
 あきらも、そうだろ?」と…。


其処で、あきらも、総二郎に返答するかの様に、つくしに、言って除けるのだった。


「ああ、全くだ。
 総二郎の言う通りだ。
 俺等に、気を使って喋って来る牧野は、気色悪ぃっつーの。
 だから…よ。
 俺等には、敬語を使うな‼」と…。


だが、此の時のつくしは、思って居たのだ。


“私の過去は、如何言う態度で、F4に接して居たんだろうか?
 もしかして、私の過去は、年上のF4に対して、上から目線で、話しして居たのだろう
 か?
 過去の私という人間は、如何言う人間だったのだろうか?”と…。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自分自身の過去について、自分自身を自分自身で疑う程だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしの顔付きは、そんな自分自身の過去を呪って居るかの様な顔付きだったのだ。


だが、そんなつくしの顔付きを観たあきらは、思って居たのだ。


“牧野は、総二郎と俺の会話を聞いて、きっと、自分自身の過去を、勘違いし始めて居るの
 だろうな。”と…。


だからだったのだ。
あきらは、慌てるかの如く、つくしに、話しし始めるのだった。


「牧野…。
 勘違いすんなよ‼
 高等部当時の牧野は、俺等 F4とは、対等な立場で居たかったんだと思うぞ‼
 司には、何時も、そう言って居たらしいから…な。
 だから…よ。
 牧野が、年上の俺等 F4に対して、えらっそうだったとか、そう言う事じゃねぇんだよ。
 牧野は、牧野で、俺等 F4にも、敬意を表して居た時も有ったし…な。」と…。


だからだったのだ。
つくしは、そう言って来たあきらに訊き始めるのだった。


「うん、分かった。
 敬語は、使わない様にするよ。
 でも、私が、F4に対して、敬意を表して居た時…って、如何言う時…?」と…。


だからだったのかも知れない。
あきらは、返答の言葉を模索して居たのだ。
なので、此の時のあきらは、総二郎の方を向いて、ヘルプを求め始めて居たのだ。


「まぁ~、其れは…だな。
 なぁ~、総二郎…。
 有ったよな?」と…。


だからだったのだ。
此の時の総二郎は、総二郎らしく、つくしに、返答して魅せて居たのだ。


「そうだな。
 あっち系の時は、そうだったかも…な。」と…。


其処で、つくしは、首を傾げ乍らも、総二郎に、訊き始めるのだった。


「“あっち系…。”とは…?」と…。


其処で、説明し始めて居た総二郎の言葉を制止したのは、他でも無い。
桜子だったのだ。


「先輩…。
 そろそろ、講義室に向かわないと、講義が始まってしまいますよ‼」と…。


其処で、つくしは、桜子の言葉を聞いて、慌てるかの様に、桜子に、返答の言葉を告げたのだ。


「あっ、そうだったね。
 では、お二人さん…。
 私と桜子は、今から、講義に行って来るね。」と…。


そして、此の時点でのつくしは、総二郎の言葉の意図を、其れ以上、聞く事無く…。
桜子と共に、講義室に向かったのだった。


勿論、総二郎と、何の話しをして居たのかも、此の時点でのつくしは、すっかり、忘れてしまって居たのだ。
云わば…。
つくしの頭の中は、都合が良い様に出来て居るかの様子…だったのだ。



だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そんなつくしに、“相変わらずだな。”と、思い乍らも、大笑いだったのだ。


寧ろ、記憶を失くしても、何時もと変わりないつくしに、此の時の総二郎は、ホッとして居る様子だったのだ。



だが、此の時のあきらは、何方かと言うと、苦笑いだったのだ。


否…。
寧ろ、困惑の顔付きに成って居た事は言うまでも無かったのだ。


何故なら…。
“此の事を、司が知ったら、総二郎と俺は、無事で居られるのだろうか?”と、思って居た程…だったのだ。


と言うのも…。
つくしが覚えて居るのは、例の事件で、類が、つくしを助けたシーン迄だったのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、“先手を打って、此の話しを、先に、司にして置こう‼”と、企んで居たのだ。


実は、今の司にとって、そう言う話しは、ご法度な話しに成って居たのだ。


何故なら…。
其の事に寄り、つくしの司に対する印象は、“最悪だろう。”と、司が、思って居たから…だったのだ。


勿論、此の時のあきらは、総二郎とつくしが話しして居た内容は、リメイク気味に、司に伝えて居た事は言うまでも無かったのだ。


其れに、現在の司とつくしは、また、振り出しに戻って居たのだ。
だからこそ…。
“今の司を刺激する様な話しを、態々、司の耳に入れる必要もねぇだろう。”と、あきら自身、思っての事だったのだ。



また、現在、記憶を失くして居るつくしにとっては、知らない話しなのだが…。
実は、高等部当時に記憶を取り戻した司と、つくしが、何時、そう言う関係に成って居たとしても、可笑しく無かったと、言えたのだ。


其れは、記憶を取り戻した司が、『1年の猶予』を貰う程、自身の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、つくしとの付き合いを許されて居たのだ。
其れは、つくしにも、言えた事だったのだ。
だが、其の当時の司とつくしは、そうは成らなかった。


何故なら…。
つくしが、水に濡れてしまったせいで、風邪を引いて、熱を出してしまったのだ。


勿論、其れだけでは無かったのだ。


本来なら…。
其れまでにも、そう言う関係に成れるチャンスは有った筈なのだ。
其れは、つくしが怖がってしまったから…そうは成らなかったと言えたのだ。


其れと、高等部当時のつくし自身が、司と、本格的に付き合い始める迄、司への気持ちに、気が付いて居なかった事が、そう成らなかった最大の理由だったのだ。



実は、あきら自身も、其の事に、気が付いて居た事は言うまでも無かったのだ。
其の当時のあきら自身…。
類と総二郎と一緒に成って、司を揶揄って(からかって)居たのだが…。


だからだったのだろう。
総二郎とつくしが話しして居た内容を、其のまま、司に話せば、唯、司が、熱り(いきり)立つ事は言うまでも無いのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、リメイク気味に、司に、話しして居たのだ。



其処で、リモートで連絡を入れて居たあきらは、司から、頼まれるのだった。


「なぁ~、あきら…。
 頼まれてくれねぇか?」と…。


其処で、あきらは、司に、返答するのだった。


「内容に寄っては、断るかも…だけどな。
 話しだけは、聞いて遣るよ。」と…。


其処で、司は、あきらに、言って除けるのだった。


「牧野を、あきらん家(ち)の東屋に連れて行って貰えねぇか?」と…。


だからだったのだろう。
司からの突然の言葉に、此の時のあきらは、先ず、言葉を失う程…だったのだ。
だが、あきらは、我に返ったかの様に、司に訊くのだった。


「………、はぁ~??
 何で…だ?」と…。


其処で、司は、自身の思いを、あきらに、伝え始めたのだった。


「もしかしたら…よ。
 牧野が、あの時の事を、思い出すかも知れねぇだろ?
 少しでも、思い出すかも知れねぇ事は、遣って置きてぇんだよ。
 けど…な。
 今の俺は、未だ、NYだ。
 だから…よ。
 俺の代わりに、あの時に、俺と牧野を閉じ込めた張本人で在る 総二郎とあきらが、牧野
 を東屋に連れて行って貰いてぇんだよ。
 遣って視てくれねぇか?」と…。


勿論、“遣って遣れねぇ事はねぇ‼”と、思うあきらだったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、司の頼み事を聞いて遣る事にしたのだった。


「あの時の詫びも有るし…よ。
 総二郎に話しして、頼まれて遣るよ‼」と…。


だからだったのだ。
司の声質は、1トーン上がったかの様に、司の声は、弾んで居たのだった。


「サンキュな、あきら‼
 宜しく頼むわ。」と…。



そして、あきらは、司からの頼み事の話しを、総二郎に伝えて、数日後に、決行する事にしたのだった。

自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  49.



此の年の4月から、つくしは、英徳大学2年生として、復帰する事に成って居たのだ。
勿論、つくしの同級生として、英徳大学に在籍する事に成って居るのは、『桜子』だった事は言うまでも無かったのだ。


因みに、其の事を羨ましく思って居たのも、『滋』だった事は言うまでも無かったのだ。



そして、忘れては成らないのが、F2の存在だったのだ。


類は、未だ、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓の策略に寄り、フランス留学したままだった事は言うまでも無かったのだが…。
F2こと、総二郎とあきらは、此の年の4月から、英徳大学4年生に在籍する事に成って居たのだ。


だからこそ…。
総二郎とあきらは、つくしと再会出来る事を、楽しみにして居たのだ。




そして、等々、此の日と成って居たのだ。


実は、道明寺邸では、前日に、タマが、つくしに、伝えて居たのだ。


「英徳(学園)へは、リムジンで行く様に…。」と…。


だが、つくしは、此れ迄通り、英徳学園に通う際は、交通機関を利用するつもりで居たのだ。


だからこそ…。
つくしは、タマに、返答する為に、話しするのだった。


「態々、私の為に、リムジンを出して頂いたりと、皆様に、ご迷惑をお掛けしてしまうと思
 うので…。
 私は、英徳(学園)へは、今迄通り…。
 交通機関を利用し様と、思って居ます。」と…。


だが、タマは、其の事を許さなかったのだ。


何故なら…。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓から、言われて居たから…だったのだ。


「つくしさんが、英徳大学に通う際は、リムジンで、通学する様に伝えて頂戴‼
 世間(セレブ界)では、つくしさんは、司の婚約者なのよ。
 つくしさんが、自覚するし無いに関係無く…ね。」と…。


だから…だったのだ。
タマは、つくしに諭す様に、話しし始めるのだった。


「良いかい‼
 つくし…。
 仮にも、つくしは、司坊っちゃんの婚約者…何だよ。
 其れは、つくしが、自覚するし無いに関係無く…さね。
 だからこそ…。
 つくしが、交通機関を利用すれば、世間の目は、つくしに、注がれる。
 そう成れば…。
 つくしを誘拐して、身代金を奪おうとする輩も出て来ない共、限らない。
 実際、司坊っちゃんも、幼少期の頃には、SPの目を盗んで、SPから離れた事で、誘拐さ
 れそうに成ってるんだよ。
 だからこそ…。
 奥様は、慎重にも成られる。
 其れは、道明寺家の為だけじゃ無く…。
 司坊っちゃんの為でも有る。
 其れに、つくしの我が儘で、もし、つくしが、交通機関を利用すれば…。
 つくしを守る為に、道明寺家のSPは、総動員される。
 つくしが、リムジンを利用すれば…。
 少人数のSPだけで、コトが足りるんだよ。
 つくしは、どっちが良いださね?」と…。


其処迄、タマに言われてしまったつくしは、諦めざるを得ない状況だったのだ。


そして、此の時に、つくしは、悟ったのだった。


“此れが、道明寺の婚約者としての務め何だろうなぁ~。
 もし、仮に、道明寺の婚約者が、私じゃ無くて、同等の家柄のお嬢様だとすれば…。
 「当然…。」と、受け止めて、其の厚意を、素直に、受け居れられるんだろうけど…。
 私は、元々、庶民代表の様な家柄の娘…何だよね。
 「当然…。」と、受け止めて、其の厚意を、素直に、受け居れられないんだよ。
 でも、私が、交通機関を利用し様とすれば、SPの皆様にご迷惑が掛かる。
 また、何か有れば、其れは、全てが、SPの皆様の責任と成る。
 だったら…。
 仕方ないのかも…。
 タマさんの言う通りに、従おう。”と…。


だからだったのだ。
つくしは、タマに、伝えて居たのだ。


「英徳(学園)へは、リムジンで、向かいます。」と…。



なので、タマは、つくし専用の運転手と成った道明寺家の使用人に、伝えて居たのだ。


「明日からは、つくしの事を頼むよ‼」と…。


勿論、此の事自体、つくしは、知らなかったのだが…。



そして、タマは、つくしが了承した事を、司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓にも、報告して居たという訳だったのだ。


だからだったのだろう。
司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、つくしが了承した事を、タマから聞いて、ホッとして居た事も、また、言うまでも無かったのだ。



だが、実は、タマには、了承したつくしだったのだが…。
本来成らば、今でも、交通機関を利用したいと言う気持ちに変わりは無かったのだ。


何故なら…。
つくしが、英徳学園に、リムジンで向かえば…。
英徳学園の学生からは、好奇な目で見られる事が分かって居たから…だったのだ。


此の時点に於いて、未だ、記憶の戻って居ないつくしでは在ったのだが、其の事に関してだけは、何故か?
つくしの頭から離れて居なかったのだ。


案の定…。
リムジンで英徳学園に到着した時のつくしが、リムジンから降りて来た時には、英徳学園の学生から、好奇な目で見られただけじゃ無く…。
口々に、何か、言って居る事は、当のつくしにも、分かる程だったのだ。


其の中には、現在の司とつくしが、如何言う状況に在るのか?
良くも知らない筈なのだが…。
週刊誌等で、伝えられて居る情報を元に、口々で、話しして居る学生も居た程だったのだ。


勿論、つくしが、倒れた理由を知らない学生も居たので、全てが、嫉妬や妬み、嫉みから言って居る話しでは無く、興味本位で話しして居る学生も居たのだ。


「道明寺さんがNYに渡米した時点で、牧野さんは、道明寺さんから、捨てられたんじゃ無
 かったの?」とか…。


「牧野さんが、道明寺家のリムジンで、英徳学園に来たという事は、道明寺さんの婚約者
 は、牧野さんという事なの?」とか…。


其れは、つくしの元 同級生だけでは無く…。
学年関係無く、口々に言って居るのだから、始末に負えない状況だった事は言うまでも無かったのだ。



そんな様子に、苛立ちを覚える桜子は、道明寺家のリムジンから降りて来たつくしに近付き、英徳学園の学生達の前で、言って魅せるのだった。


「此の女性(ひと)達は、先輩が、羨ましいですよ‼
 だって…。
 牧野先輩は、道明寺さんの恋人で、両家が認めた婚約者‼
 此の女性(ひと)達には、到底、有り得ない話しですから…。
 先輩は、堂々として居れば、良いんですよ‼」と…。


だからだったのだろう。
英徳学園の学生達は、ムッとして居たのだ。



其処に、総二郎とあきらが、つくしと桜子の前に現れたのだ。


総二郎とあきらにとってのつくしは、『仲間』だが…。
未だ、記憶の戻って居ないつくしにとっては、総二郎とあきらのそれぞれは、『F4のメンバーの一人』と、いう認識しか無かったのだ。


云わば…。
此の時のつくしにとって、総二郎とあきらは、自身の『仲間』という認識は無かったのだ。


そんな所に、つくしは、総二郎とあきらから、声を掛けられたのだ。


「よぉ~、牧野‼
 元気だったか?」
「漸く、英徳(学園)にお出ましだな。
 此れからも、『仲間』として、宜しくな‼」と…。


だからこそ…。
総二郎とあきらから声を掛けられた時のつくしは、きょっとんとして居たのだ。


だからだったのだろう。
其の後のつくしは、困った様な顔付きに成り、総二郎とあきらに、声を掛けるのだった。


「あのぉ~。
 お二人は、F4のメンバーの方ですよね。
 確か、西門さんと美作さん…。
 申し訳無いんですが…。
 私には、過去の記憶が無いんです。
 なので、失礼な事をして居たら、すみません。」と…。


だからだったのだ。
総二郎とあきらは、カフェテリア内に在る F4ラウンジに、つくしと桜子を連れて行き、つくしに、自身達が、つくしの『仲間』で在る事を、話しし始めるのだった。


其処で、桜子も、つくしに、説明するかの様に、話しを付け加え乍ら、話しして居たのだ。


だからだったのだろう。
つくしは、漸く、自身の過去が、総二郎とあきら共、『仲間』として、付き合って居た事を知ったのだ。



其処で、つくしは、自身の過去には、如何言う事が有ったのか?
知りたく成って居たのだ。


何故なら…。
つくしの記憶は、英徳高校2年生の途中で、途切れて居るのだ。


云わば…。
司から、赤札を貼られた頃で、つくしの記憶は、途切れたままなのだ。


勿論、つくしの記憶は、例の事で、類から助けられた所で途切れた状態だった事は言うまでも無かったのだ。



実は、其の当時のつくしの父親が、万年平社員と言う事も有り…。
其れに付け加えて、つくしのママは、見栄っ張りな所も在るが故に、社宅の奥様連中への見栄も有り…。
つくしのママは、自身の娘で在る つくしの思いを訊く事も無く、無理矢理に近い形で、つくしは、英徳高校を受験するしか無かったのだ。


だからこそ…。
入学当時のつくしは、英徳高校内では、何時も、ずっと、一人だったのだ。


毎朝毎朝、鞄が、靴が、制服が重くても…。
“何時か、此の重みから、解放される時が来る。”と、信じて居たのだ。
其れは、英徳学園からの『卒業』と、言う形で…。


其の時、つくしは、初めて、“此の英徳学園に勝つ‼”と、思って居たのだ。



そう思って居たつくしだったからこそ…。
総二郎とあきら…。
そして、桜子からの話しを聞いて、自身の過去について、興味を示し始めたのかも知れない。


なので、司から赤札を貼られた理由を知って居るつくしは、其の後(虐めに遭って居た後)の自身の過去が、如何言う過去だったのか?
聞きたく成って居たのだ。


だからこそ…。
つくしは、総二郎とあきらに言えた言葉だったのだろう。


「そうだったんですね。
 此れからも、私の過去に、何が有ったのか?
 教えて下さい。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎とあきらは、そんなつくしに、頷いて魅せて居たのだった。