エイプリルフール…<総優>・<つかつく> 1.
<此の二次小説『エイプリルフール…<総優>・<つかつく>』は、『夜桜パーティー…
<総優>・<つかつく>』の『spin off』的な感じだと認識してもらえると有難いで
す。
宜しくお願いします。>
【F4&T4の時系列…。】
この4月から、F3&滋は社会人。
所謂、この4月からは、家業に専念する事に成る。
つくしは英徳大学4年、桜子は英徳大学3年。
優紀は女子大4年。
それぞれ、進級する。
司は、NYの大学をスキップして、NYの大学を既に卒業した。
司は、去年4月に4年間のNY生活の所を3年で終了し、日本に帰国して帰って来た。
司は、帰国した事に寄り、道明寺HD 日本支社 支社長を兼務する道明寺HD 副社長を務めて1年が経った。
つくしは、つくしが大学2年の年明け直ぐに、教授に提出した論文が『英徳広報紙』に載り、それが何故か、司の母親で在る楓の眼に留まり、つくしは司の母親の楓に認められる事に成った。
つくしは、道明寺邸で司と同棲し、メープルの企画部に学生(大学3年)乍ら、将来の勉強という形で、特別社員としてバイトをして1年が経っていた。
普段、マンション住まいの総二郎だったが…。
優紀は、総二郎と付き合う様に成ってから、総二郎と連れ立って西門邸に出向く事が増えていた。
そして、家元夫人に気に入られた優紀は、お茶会・婦人会等に、家元夫人のお供で同行する日々だった。
<優紀side>
先日の夜桜パーティーの当日、つくしから、T3(つくし&優紀&桜子)のグループLINEに、LINEが入って来た。
『優紀、桜子…?
車を出すから、今から、(道明寺)邸に来ない?』
『西門さんに確認してからでも、良い?』
『私も、美作さんに確認してからで良いですか?』
『了解‼
連絡、待ってるね。』
で、西門さんから、了承してもらったので…。
T3LINEに返信した。
『西門さんから、了承してもらえたよ‼』
『私も、“OK‼”が出ました。』
『了解‼
じゃあ、車を出すね‼
じゃあ、(道明寺)邸で…待ってるね。』
という事で、私と桜子さんが、F4&滋さんより、先に、道明寺邸にお邪魔する事に成った。
勿論、『夜桜パーティー』の準備のお手伝いもする事が出来た。
何だか、ほっとしていた私が、其処には居た。
何故なら、私だけ、西門さんに頼りっきりで、何もしないという事が、如何しても、申し訳無く思って居た。
此れで、私は、密かに、『party』に参加する価値を見出せていた。
ところが、そんな私が考えて居た事とは違う所で、桜子さんが話しを進めようとしていた。
桜子さんが、提案して来た。
「ちょっと、私…。
良い事、思い付いちゃったんですよね‼」
私は、ギョッとしていた。
こういう時の桜子さんって、大概、良からぬ事を思い付いて居る時が多いからだった。
つくしも、其処は、勘付いている様子だった。
「桜子…?
あんた、良からぬ事を考えて居るでしょ?」
「先輩…?
人聞き悪い言い方は、止めて下さいよ?」
「じゃあ、何なのよ⁉」
桜子さんが、ニヤッと、笑って居た。
ほんと、良からぬ事を考えて居るよね、桜子さん…?
「あんた、顔がニヤ気てるわよ?
ほんと、何考えてるのよ?」
つくしは、桜子さんのニヤ付きに言わずには居られなかったんだろう事は、私にも、分かった。
でも、桜子さんの言葉に、つくしと私は、仰天するしかなかった。
「えっへん‼」
「「………」」
つくしと私は、恐怖を感じていた。
「もう直ぐ、4月1日でしょ?
『エイプリルフール』ですよね‼
だから…?
F3をちょっと、凝ら占めません?」
「はぁ~??」
「えっ??」
つくしと私は、驚愕以外、何も考えられなく成って居た。
つくしと私は、唯、桜子さんをじーっと、見詰める事しか出来ずに居た。
桜子さんは、一体、如何遣って、凝ら占める作戦を考えて居るのだろうか?
久し振りの『策士 桜子』を見た様な気がするのは、私だけだろうか?
否、つくしの眼の開き具合を見れば、呆気に取られて居るのは、言うまでも無いと思う。
少なからずも、つくしも、桜子さんの策士振りには、何か考えて居る様子なのは、間違い無いと思う。
私は、作戦を実行した後のF3の方が、怖いと思うんだけど…⁉
其れって、私だけ…?