tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  63.



「申し訳ありません。
 今の私には、全く、思い出せないんです。
 此のお部屋の中の記憶は、私にとって、印象が薄いと言う事でしょうか?」と、つくしが、タマに返答したという話しを、タマから聞いた司は、実は、思って居たのだ。


“俺と牧野にとって、此の『東の角部屋』の印象が薄い訳ねぇだろ⁉
 濃過ぎるからこそ…。
 今の牧野の頭の中からは、封印されちまってんじゃねぇのか?”と…。


だからだったのだろう。
此の状況を打破する為に、其れと、此の次に進む為に、此の時の司は、或る人物に、頼る事にしたのだった。



だからだったのだ。
司は、先ず、あきらに、リモートで、連絡を入れる事にしたのだった。


「あきら…。
 頼みが有んだ。
 頼まれてくれねぇか?」と…。


だからだったのかも知れない。
其処で、あきらは、思うのだった。


“司は、俺に、何を頼もうとしてんだぁ~?
 また、厄介な事に、俺を、巻き込むんじゃねぇだろうなぁ~。”と…。


だが、あきらは、そう思い乍らも、一言、了承の言葉を、司に告げるのだった。


「ああ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司は、迷わず、あきらに、相談するのだった。


「実は…な。
 今の俺と牧野は、上手く行ってねぇんだわ。
 俺が、まだ、NYに居た頃、あきらが、NYに出張して来た時…。
 俺とあきらとで、話しした事が有ったろ。
 “牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』が、何なのだろうか?”と、言う話し
 を…。」と…。


其処で、あきらは、頷き乍ら、更に、訊き返し乍らも、司に返答するのだった。


「ああ。
 で、其の事で、何か、有ったのか?」と…。


だからだったのだ。
司は、あきらに、また、話しし始めるのだった。


「ああ、有ったんだよなぁ~。
 実は、俺は、高等部当時の牧野との出来事を、其の当時に近い形で、再現して視たんだ。
 けど…な。
 返って、牧野を不審がらせる結果と成ってしまった。
 だから…よ。
 あれから、俺は、牧野とは、碌に、口も利けてねぇんだわ。
 だから…な。
 三条に、俺と牧野のとの間を、取り持って貰いてぇと思って…よ。」と…。


だからだったのだろう。
あきらは、司に、言って除けるのだった。


「はぁ~??
 自分自ら、桜子に、連絡すれば、良いだろ?
 司にとっても、桜子は、仲間だろ?
 何で、俺に頼んで来んだよ⁉」と…。


其処で、司は、桜子とは、連絡を取る事が出来ない事情を、あきらに、説明し始めるのだった。


「ああ。
 そうしてぇのは、山々…何だが…な。
 生憎、三条のアドレスを、俺は、知らねぇんだわ。
 唯一、三条と繋がってんのは、LINEでの『F4&T4のグループLINE』位ぇ…何だわ。
 だから…よ。
 あきらから、三条に、伝えてくれねぇか?」と…。


其処で、あきらは、“面倒臭ぇなぁ~。”と、思い乍らも、其処は、やはり、あきら…。
“仕方ねぇな‼”と、思い、司に、了承の言葉を告げたのだ。


「ああ、分かった。」と…。


だからだったのだ。
司は、あきらに、礼の言葉を、告げたのだった。


「あきら、サンキュー!
 宜しく、頼むわ。」と…。



だからだったのだろう。
此の時のあきらは、司とのリモートでのTELを切った後、直ぐに、桜子に連絡を入れたのだ。
そして、桜子は、了承したのだった。



実の事を言うと…。
司は、あきらに伝えた理由だけじゃ無く…。
実は、此の時の司には、直接、桜子に、連絡を入れたく無い理由が、別にも有ったのだ。


其れは、桜子の過去に有ったのだ。
高等部当時の桜子には、『黒歴史』成るモノが、存在して居たのだ。


そうなのだ。
高等部当時の桜子には、其の当時のつくしを虐めて居たという『黒歴史』成るモノが、存在して居たのだ。


桜子は、其の自身の『黒歴史』の事を、現在のつくしに、一切、伝えて居なかったのだ。
実は、其の事が、如何しても、司には、解せなかったのだ。


云わば…。
此の時の司には、そんな桜子の事が、納得出来て居なかったのだ。


何故なら…。
此の時の司は、そんな桜子の事を、思って居たのだ。


“其れじゃあ、まるで、「自分だけは、高等部当時から、英徳(学園)の中では、先輩(牧
 野)の味方だった。」って、言ってる様なもんだろ。
 俺だけが、悪ぃみてぇだろ。
 三条…いい加減にしろよ‼”と…。



だからこそ…。
此の時の司自身、そんな桜子の事を理解出来て居なかったので、自身が、直接、桜子に連絡を取れば、桜子には、悪態を突き兼ねないのだ。


だからだったのだろう。
其処で、司は、考えて居たのだ。


“だったら…。
 俺からは、三条に、直接、連絡を取らねぇ方が良いよな。
 三条を怒らせれば…。
 返って、俺の計画は、無いも当然だ。”と…。



という訳で、司は、あきらに連絡を取り、あきらから、桜子に連絡して貰い、話しを通してもらって居たのだ。


だからこそ…。
“其れが、一番、最良の選択だ‼”と、此の時の司は、考えて居たという訳…だったのだ。



そして、あきらが、桜子に話しを通してくれたお陰で、あきら同席の下…。
司は、桜子と会って、あきらに伝えた様に、司自身のつくしへの想いを、桜子に伝えて居たのだ。


其処で、桜子は、“道明寺さんと先輩との間を取り持てるのは、自分自身だけだろう。”と、言う思いから、司に、了承の意を伝えるのだった。


「承知しました。」と…。



だが、其処で、『小悪魔な桜子』が、顔を覗かせたのだ。


だからだったのだろう。
桜子は、“チャンス‼”と、ばかりに…。
此の時を待って居たかの様に、司に、打診し始めるのだった。


「ですが…。
 私からも、お願いが御座います。
 道明寺さんも、ご承知かと思いますが…。
 (大学)4年の後期に入れば、先輩と私は、卒論制作の為に、徹夜したり…。
 お部屋に籠ったり…。
 と、不規則な生活に成るんだそうです。
 此のお話しは、既に、大学を卒業された優紀さんの先輩から、(優紀さんが)聞かれたお
 話しを、先輩と私が、優紀さんから聞いて知ったお話し…何ですけど…。
 『卒論制作』というモノは、かなり、大変らしいですわ。
 ですが、当然、先輩も、私も、そう成ると思いますわ。
 何故なら…。
 私は、先輩とご一緒に、卒論制作に取り掛かるつもりですし…。
 そう成れば…。
 折角、道明寺さんと先輩の仲が、私のお陰で、元に戻ったとしても…。
 優紀さんからのお話しですと、きっと、道明寺さんと先輩が会えない日々が続くと、予想
 出来ますわ。
 其処で、何ですが…。
 道明寺さんが、先輩と会えない事で、私に、焼きもちをお焼きに成っても、私を、“恨む
 様な事は無い。”と、道明寺さんは、私に、誓ってくれますか?」と…。


其処で、司は、渋い顔付きに成るのだった。
司からすれば、当然と云えば、当然な気持ちだったのだ。
今の司にとって、つくしに会えない日々が続くと言う事は、死活問題と成るのだ。


何故なら…。
だからこそ…。
桜子に、自身とつくしの仲を取り持って貰える様に、話ししたのだから…。


だが、其の事を、桜子に、煩く言えば…。
桜子に寄って、此の話しも、無かった事にされてしまうのだ。


だからだったのだ。
司は、渋々、桜子からの打診に、了承するのだった。


「ああ、分かった。」と…。
 


だが、其の時の桜子の顔には、ニヤッと、笑みが浮かんで居たのだ。


何故なら…。
桜子は、悩んで居たから…だったのだ。


“如何、道明寺さんにお話ししたら、道明寺さんを怒らせずに、納得して貰えるんだろう
 か?
 『卒論制作』について、道明寺さんに伝えた処で、道明寺さんからは、素直に、理解して
 貰えるとは、とても、私には、思えない。”と…。


だからこそ…。
“此の機会を逃すまい。”と、桜子は、司に、話しし始めたのだ。


勿論、此の時の桜子は、司に、了承して貰えた事で、ホッとして居た事は言うまでも無かったのだ。



だが、此の時のあきらには、そんな桜子が、『小悪魔』に見えて仕方無かったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、そんな桜子を観て居て、思うのだった。


“やっぱ、桜子は、『小悪魔』だよな‼”と…。



という訳で、其の後の桜子は、英徳学園内に在る カフェテリアの中のF4ラウンジにて、ランチを楽しんで居るつくしに、司からの要望の話しをし始めるのだった。

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