tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  67.



其の後の司は、悟って居たのだ。


“(道明寺)邸の中には、牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』は、ねぇって事だよ
 な。”と…。


だからだったのだ。
此の時の司の中では、更に、悟って居たのだ。


“牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』を探すので在れば…。
 其れは、(道明寺)邸の中では無く、(道明寺)邸の外に在るという事…何だろう
 な。”と…。



だが、此の時の司の中では、“まだ、慌てたくはねぇ。”と、いう心理が、何処か、働いて居た事は、事実だったのだ。


何故なら…。
つくしから、“自身の記憶を取り戻す為の『キーポイント』を探したい。”と、自身に、伝えて来た訳では無く…。
司自身が、“牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』を探してぇ‼”と、考えて居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、考えて居たのだ。


“まだ、時期尚早だったのかも知れねぇな。
 今は、まだ、慌てず、牧野との二人の思い出作りを、優先した方が良いよな。”と…。


だからだったのだ。
そんな風に、考え始めて居た司は、あきらにも、其の事を伝えるのだった。


其処で、あきらも、此れ迄の司とつくしとの二人の様子を観て居て、感じて居た事も有ったので、司の意見に賛同するのだった。


「そうだよな。
 司の言う通り…だよな。
 まだ、時期尚早かも知んねぇな。
 司と牧野との間には、温度差が有る様に…。
 今の司と牧野を観て居て、実は、俺も、感じてたんだよな。
 だったら…。
 今は、まだ、慌てず、先ずは、司と牧野だけの時間を過ごして、二人だけの絆を深める方
 が、先だろうな。」と…。


其処で、司も、あきらの意見に賛成だったのだ。
だからこそ…。
「ああ。」と、了承する司だったのだ。



実は、司が、そう考えて居た事は、他にも有ったのだ。
其れは、『シーズン』だったのだ。


所謂、司とつくしが、高等部に通って居た頃…。
二人の絆が深まって居たのは、『冬』のシーズンの間だけ…だったのだ。


其れなのに、其の当時の司とつくしは、つくしの『Birthday』さえも、まだ、二人っ切りで、お祝い出来て居なかったのだ。


其の当時の司とつくしのお互いの想いは、まだ、擦れ違って居た状態だったのだ。
当然と云えば、当然だったのだ。


だからこそ…。
司は、つくしの『Birthday』さえも、まだ、二人っ切りで、お祝い出来て居なかったという訳…だったのだ。


と言う事は…。
司が、つくしの『Birthday』を祝う事が出来たのは、(司とつくしが、NY⇔東京間で離れて暮らして居た頃のつくしが)倒れる前のつくしの『Birthday』の時だけ…だったのだ。


だからこそ…。
此の時の司は、思って居たのだ。


“今年こそは、俺と牧野の二人だけで、牧野の『Birthday』を祝って遣りてぇ‼”と…。


なので、此の時の司の中では、考えて居たのだ。


“牧野の記憶を取り戻す為の『キーポイント』探しは、取り敢えず、一時、中断するべき
 だ‼”と…。


そして、そう考え始めて居た司の其の後のプライベートの時間は、つくしの『Birthday』を祝う為に、計画を立て始める事と成って居たのだ。


勿論、モーニングの時間と、自身が帰宅後の暫くの間の時間と、滅多に無い自身の休日の司の時間は、つくしと過ごす為の二人だけの時間と成って居たのだ。


また、此の時の司にとっては、そんな司とつくしの二人だけの時間が、愛おしく、楽しい時間だった事は言うまでも無かったのだ。



そして、其の後の司は、行動に移して居たのだ。


何故なら…。
司は、分かり切って居たから…だったのだ。


“T3の事だから…よ。
 牧野の『Birthday』を祝う為に、俺の牧野への想いは度外視されて、勝手に、計画を立て
 やがるに決まってる。
 特に、『牧野』大好き人間の滋と三条は…。
 だったら…よ。
 先に、先手を打って出て遣るだけだ。”と…。



なので、此の時の司は、あきらに連絡を入れる事にして居たのだ。
そして、此の時の司は、あきらに伝えて居たのだった。
勿論のリモートだった事は言うまでも無かったのだが…。


「あきら…。
 頼みてぇ事が有んだ‼」と…。


だからだったのだ。
此の時のあきらは、既に、そう言って来た司を、警戒し始めて居たのだ。


何故なら…。
此の時のあきらには、思う事が有ったのだ。


“司からの頼み事は、何時も、厄介…何だよな。
 今度は、何なんだぁ~?”と…。


だが、そう思い乍らも、結局、何時も、貧乏くじを引くのは、『あきら』で在って…。
司からの頼み事を聞いて遣るのも、また、『あきら』だったのだ。


だからだったのだ。
結局、あきらは、司からの頼み事を訊いて遣るのだった。


「ああ、何なんだよ?」と…。


其処で、悪びれる様子も無く、司は、あきらに言って除けるのだった。


「俺は、牧野の『Birthday』を、俺と牧野との二人だけで、祝って遣りてぇんだよ‼
 俺は、NYへ飛んだ後に、牧野の『Birthday』を、NYから祝って遣ったけど…よ。
 俺は、今迄に、日本で、しかも、二人っ切りで、牧野の『Birthday』を、祝って遣った事
 がねぇ‼
 だから…よ。
 其の日は、T3を、阻止してくれ‼
 特に、滋と三条は、要注意だ。
 頼むよ、あきら…。」と…。


だからだったのかも知れない。
あきらにして視れば…。
此の時の司が、自身に訴えて来る話しは、至極当然な話だったのだ。


何故なら…。
司は、つくしの彼氏で、婚約者なのだ。
例え、つくし自身に、未だ、記憶が有ろうと、無かろうと…。


だからこそ…。
滋と桜子が、そんな司とつくしとの二人だけの時間を、邪魔する事は、可笑しな話と云えたのだ。


だからだったのだ。
あきらにして視れば…。
此の時の司が、そんな滋と桜子を、警戒する事も、また、至極当然な話と云えたのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらにして視れば…。
司が、自身に訴えて来た思いも分かるというモノだったのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらは、そんな司を、邪険にする事が出来なかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のあきらは、そんな司に言えた言葉だったのだ。


「分かった。
 滋と桜子には、俺から、話しして置いて遣るよ。
 まぁ~、あいつ等の事だから…。
 “別日に、お祝いし様よ‼”と、言い出し兼ねねぇけど…な。
 其れは、其れで、良いよな?
 じゃねぇと…。
 あいつ等の牧野への想いを抑える事は、俺には、出来ねぇと思うが…。」と…。


だからだったのだ。
司は、そう言って来たあきらからの『作戦』とでも言うべき案に、乗る事にしたのだった。
勿論、此の時の司は、更に、あきらに、注文する事は、忘れて居なかったのだが…。


「ああ、其れで、良い。
 けど…よ。
 12月28日の牧野の『Birthday』だけじゃ無く…。
 “12月24日の『Xmas Eve』 と 翌年の1月1日の元旦の三日間は、俺と牧野の二人だけの
  時間だ‼”と、あいつ等には、そう伝えて置いてくれ‼
 頼んだぞ‼
 あきら…。」と…。


だからだったのだ。
「ああ、分かった。」と、司に伝えて居たあきらだったのだが…。
実は、此の時のあきらの中では、既に、頭を抱えて居た事は言うまでも無かったのだ。


何故なら…。
そんな司からの要望の話しを、素直に、滋と桜子が聞くとは、此の時のあきらにとっては、とても、考えられないで居たから…だったのだ。


だからこそ…。
此の時のあきらの中では、頭を抱えて居たという訳…だったのだ。



だが、滋と桜子に、司からの要望の話しを、伝えなければ…。
其れは、其れで、司 と 滋と桜子との間で、揉める原因を作る事に成る事も、また、事実だったのだ。


だからこそ…。
苦し紛れでは有ったのだが…。
此の時のあきらは、そんな滋と桜子に、司からの要望の話しを、伝えるのだった。


勿論、此の時の滋と桜子は、そんな話しに、怒り始めた事は言うまでも無かったのだ。
だが、そんな滋と桜子を諭す事も、また、あきらの仕事では有ったのだ。


だからこそ…。
あきらは、そんな滋と桜子に提案するのだった。


「だから…よ。
 12月24日の『Xmas Eve』は、『恋人達の時間』…。
 で、12月28日の牧野の『Birthday』は、司と牧野との二人だけで、初めて祝える牧野の
 『Birthday』…。
 で、翌年の1月1日の元旦の司の計画の中では、きっと、牧野の両親に挨拶に行きてぇんだ
 と思うぞ‼
 だから…な。
 せめて、此の三日間だけは、司の要望通り…。
 司と牧野との二人だけで、過ごさせて遣ろうぜ‼
 後の日は、何時でも、T3が、牧野と一緒に過ごせる日を作る様に、司には、言って置いて
 遣るから…よ。」と…。


だからだったのだ。
此の時の滋と桜子は、渋々、あきらからの『作戦』とでも言うべき案に、乗る事にして居たという訳…だったのだ。


なので、T3で相談した結果…。
12月25日 と 12月27日 と 1月3日は、『T4の日』という事に決まったのだった。


そして、司は、あきらから其の話しを聞いた時に、渋々では有ったのだが…。
『T4の日』について、仕方無く、了承する事にしたのだ。



という訳で…。
此の時点に於いての司は、つくしの記憶を取り戻す為の『キーポイント』に関して、執着する事無く、つくしとの二人だけの時間を、先ずは、優先する事にして居たのだ。


其の結果…。
司とつくしとの二人の絆は、深まって居たのだ。



実は、此の時の司の中では、“今年度の『冬』のシーズンでの出来事が、牧野の記憶を取り戻す為の切っ掛けに成ってくれたら…。”と、密かに、期待して居た事は言うまでも無かったのだ。



また、勿論、タマもそうで在ったのだが…。
司とつくしとのそんな話しを、タマから報告を受けて居た司の母親で在る 道明寺HD 社長 道明寺楓は、ホッとして居た事は言うまでも無かったのだ。

×

非ログインユーザーとして返信する