tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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つくしと進姉弟【自惚れ~うぬぼれ~】…<つかつく>  番外編



【『自惚れ~うぬぼれ~…<つかつく>  69.』のエピローグ
 <つくしと進姉弟が、進の誘導で、つくしの自室に入った後>】


つくしは、自身の弟で在る 進の誘導で、自身の自室だという部屋に、案内されて居たのだ。


そして、其の後、自身の自室に入ったつくしは、進に声を掛けられて居たのだ。


「姉ちゃん…。
 もしかして、姉ちゃんの英徳(学園)時代の記憶、取り戻した?」と…。


其処で、つくしは、自身の弟で在る 進からのそんな突拍子も無い声掛けに、驚愕顔に成って居たのだ。


だからだったのだろう。
つくしは、驚愕顔を顔に張り付かせたまま、自身の弟で在る 進に、返答するのだった。
其れは、まるで、意味が分からないとでも、言わんばかりに…。


「えっ??
 其れって、如何言う意味よ⁉」と…。


だからだったのだろう。
此の時の(つくしの弟で在る)進は、“当然だよね?”と、云わんが如く、自身の姉で在る つくしに、更に、訊き始めるのだった。


「其れこそ、“えっ??”…でしょ?
 俺が、道明寺さんと姉ちゃんの二人の様子を、端から観た感じだと…。
 姉ちゃんは、道明寺さんと、何か、良い感じじゃん!
 だからこそ…。
 俺は、姉ちゃんに、訊いたの。
 “もしかして、姉ちゃんの英徳(学園)時代の記憶、取り戻した?”って…。
 と言う事は、道明寺さんと姉ちゃんは、上手く行ってんだぁ~‼」と…。


其処で、つくしは、そんな風に、訊いて来た自身の弟で在る 進に、“う~ん??”と、首を捻るかの如く、言って除けるのだった。


「進には、そんな風に、見えたんだぁ~??
 実は…さ。
 まだ、私の記憶は、戻って無いよ。
 其れに、今の此の状況は、道明寺とは、上手く行って居ると言えるのかな?
 今の私には、分かんないんだよね。」と…。


其処で、進は、首を捻り乍らも、更に、つくしに、訊くのだった。


「其れって、変でしょ?
 姉ちゃん自身の事じゃん!
 云わば…。
 今の姉ちゃんの道明寺さんへの気持ちが、“何処に有るのか?”…だけでしょ?
 でも、そんな気持ちのままで、姉ちゃんは、良く、道明寺さんと一緒に、道明寺邸で、暮
 らして居られるよね?
 普通なら、無理でしょ⁉」と…。


だからだったのかも知れない。
つくしも、“普通は、そうだよね。”と、言う気持ちが有るには在ったのだが…。
何故か?
此の時のつくしには、自分自身に対して、そうは思えなかったのだ。


何故なら…。
今のつくしには、司と一緒に、こうして、居る事も…。
また、同じ屋根の下で、一緒に、暮らして居る事も、今のつくしにとっては、普通の事だったのだ。


だからだったのだろう。
此の時のつくしは、自身の弟で在る 進に、今の自分自身の気持ちを、言って除けるのだった。


「そうだと思うよ、普通は…ね。
 でも、今の私にとっては、其れが、普通…何だよね。
 其れに、道明寺と一緒に居る事も…。
 同じ屋根の下で、一緒に、暮らして居る事も、今の私にとっては、嫌じゃ無いんだよ。」と…。


其処で、進は、自身の姉で在る つくしに対して、呆れた様に、言って除けるのだった。


「だから…。
 其れが、普通じゃ無いって、言ってんの。
 好きでもない男性(ひと)と、一緒に居たり…。
 同じ屋根の下で、一緒に、暮らしたり…。
 普通は、出来無いよ。
 其れこそ…。
 今の姉ちゃんの中に、道明寺さんへの想いが有るからこそ…。
 嫌じゃ無いって事でしょ⁉
 違うかな?」と…。



其処で、つくしは、唯、ソファに座ったまま…。
腕組みをして、じーっと、考え事をして居たのだ。


云わば…。
其の場は、一瞬、沈黙して居たのだ。
其処で、暫く、黙ったままだったつくしが、漸く、口を開いたのだった。


「そうかも…。
 実は…さ。
 桜子からも言われて居たのよ。
 “先輩の心の中には、過去の記憶が有ろうと無かろうと…。
  道明寺さんへの想いは、残って居る筈ですよ。”って…。
 でも、其の時の私には、桜子の言って居る言葉の意味は、分かって居なかったの。
 其の頃は、まだ、道明寺は、NYだったし…。
 今の様に、同じ屋根の下で、一緒に、暮らして居る訳じゃ無かったし…。
 其れに、其の当時の私の中に在る 『道明寺』という男は、『最低最悪な男』だった訳…
 よ。
 其の当時の私が知ってる『道明寺』という男は、乱暴で、暴力的で、傲慢で…。
 所謂、私の記憶の中の其の当時の『道明寺』という男は、『英徳(学園)の王様』だった
 訳…よ。
 私の記憶の中の其の当時の『道明寺』の目付きは、きつくて、冷たくて…。
 だからこそ…。
 桜子から、嘗ての私の話しを聞いた時には、“私が、あんな男を好きに成ったって言う
 の?”って、思ってた。
 でも、NYから帰国して帰って来た『道明寺』という男は、私の知って居る『最低最悪な
 男』じゃ無かったの。
 NYから帰国して帰って来た『道明寺』の目付きは、私を包み込んでくれる様なそんな優
 しい目付きに変わって居たの。
 其れに、NYから帰国して帰って来た今の『道明寺』は、私を、大切に、扱ってくれて居
 る事も分かるし…。
 だからこそ…。
 桜子に、訊いて視たんだ。
 “NYから帰国して帰って来た今の『道明寺』の目付きは、私を包み込んでくれる様なそん
  な優しい目付きに変わって居たんだけど…。
  其れに、私を、大切に、扱ってくれて居る事も分かるし…。”って…。
 そうしたら…桜子から、言い返されちゃったのよね。
 “先輩が、あの頃の『最低最悪』だった道明寺さんから、今の道明寺さんに変えたんです
  よ。”って…。
 だからだったのかも知れない。
 桜子から、そんな風に、今の道明寺の事を聞いて居たからかも知れない。
 そんな道明寺に対して、自然な形で、接する事も出来たし…。
 其れに、今の私は、道明寺と一緒に居る事も、嫌じゃ無く成って居たんだと思うのよ
 ね。」と…。


其処迄、饒舌(じょうぜつ)気味に、自身の弟で在る 進に、話しして居たつくしの事を、此の時の進は、冷ややかな目付きで、観て居たのだ。


そんな自身の弟で在る 進に、気が付いた此の時のつくしは、不貞腐れた様に、訊き始めるのだった。


「何よ?
 あんたの其の目付きは…。」と…。


だからだったのだ。
自身の姉で在る つくしを見る此の時の進のそんな冷ややかな目付きは、其のままで…。
此の時の進は、自身の姉で在る つくしに、言い始めるのだった。


「姉ちゃんに、過去の記憶が有ろうと無かろうと…。
 姉ちゃんは、一切、変わらない様だね。
 姉ちゃんは、何処までも、鈍感…何だね。
 他人(ひと)の気持ちに疎いなら、まだ、俺でも、分かるよ。
 でも、姉ちゃんの場合は、自分自身の気持ちに迄、疎いんじゃあ…。
 道明寺さんにも、申し訳無いでしょ!
 いい加減、自分自身の気持ちに、気が付いたら…。」と…。


其処で、つくしは、自身の弟で在る 進の顔を、唯、ジーっと、観て居たのだ。
そして、此の時のつくしは、居た堪れない様な気持ちに成って居たのだ。


何故なら…。
つくし自身を見て来る自身の弟で在る 進の顔付きは、冷ややかなままだったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、漸く、そんな自身の弟で在る 進に、言えた言葉は、更に、不貞腐れた言葉だったのだ。


「何よ?
 進は、私に、何が、言いたいのよ。」と…。



だからだったのかも知れない。
此の時の進は、そんな鈍感な自身の姉で在る つくしに、自分自身の気持ちを分からせる為にも、言って除けてしまって居たのだ。


「今の姉ちゃんは、昔と、全く、変わらず、道明寺さんの事が、好き…何だよ。」と…。



其処で、そんな鈍感な自身の姉で在る つくしの反応を観た此の時の進は、思って居たのだった。


“やっぱり、そう言う反応…何だぁ~。”と…。


何故なら…。
自身の弟で在る 進から、そんな風に言われた此の時のつくしは、自身の気持ちなのに…。
“信じられない。”と、云わんばかりの顔付きだったのだ。


云わば…。
“進の言って居る事が、信じられない。”と、云わんばかりに、驚愕顔を顔に張り付かせたまま、瞼だけを、瞬きさせて居たのだ。


だが、此の時のつくしは、暫く、放心状態の様な感じだったのだ。
そして、漸く、気が付いた此の時のつくしの心の中では、合点がいって居たのだ。


“もしかしたら…。
 進の言って居る事は、正しいのかも知れない。
 私の気持ちは、過去に戻って居るのかも知れない。”と…。



其処に、つくしの婚約者でも在る 司が、つくしと進姉弟の両親で在る 牧野晴夫 と 千恵子夫妻との話しを終えて、つくしの自室という部屋に入って来たのだ。


此の時の司にとって、つくしの自室が、何処に有るのか?
訊かずとも、分かり切って居たのだ。


何故なら…。
自身が愛するつくし と 自身の義弟で在る 進の話し声を頼りに、部屋を探せば良いだけの事だったのだ。


だからこそ…。
直ぐに、分かったという訳だったのだ。
しかし、此の時のつくしと進姉弟が、何を、話しして居るのかは、此の時の司には分からなかったのだが…。



だからだったのだ。
此の時の進は、進で、自身の姉で在る つくしの司への今の気持ちが、何処に在るのか?
訊きそびれてしまって居たのだった。



そして、其処で、つくしの自室という部屋に入って来て直ぐの司は、つくしと進姉弟に、声を掛けて居たのだ。


「楽しそうだな。
 俺も、混ぜてくれよ。
 一体、何の話しをしてたんだよ?」と…。


だからだったのだ。
自身の弟で在る 進には、何の話しをして居たのか?
司には言わさない為にも、此の時のつくしは、当然と言いた気に、司に見えない様に、自身の首を、左右に振って居たのだ。
此の時のつくしは、“言わないで…。”と、自身の弟で在る 進に、念を送るかの様に…。


其の甲斐が有ってか…。
勿論、つくしの弟で在る 進は、其の話しの内容自体、司には言わなかったのだ。


其の代わりに、つくしの弟で在る 進は、司に、言って除けるのだった。
此の時のつくしにとっては、有り得ない言葉を…。


「俺の口からは、何も、言えませんよ。
 姉ちゃんから、直接、訊いて下さい。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の司からの矛先は、つくしに向いてしまって居たのだった。



PS.
進は、大学2年生に成った事で、何時の間にか、自然な形で、世間を見る事が出来る様に成って居たのだ。
しかし、つくし自身、高等部当時で、つくしの記憶は、途絶えたまま…だったのだ。


だからだったのかも知れない。
今や、つくしと進姉弟の立場は、逆転して居るかの様子だったのだ。



fin

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